こんにちは、ワンキャリ編集部です。
総合商社でのインターンシップは、商社への就職を検討している場合、参加するメリットが大きくなります。
業界の構造や商社ビジネスの理解が深まるのはもちろん、インターンで優秀と判断された場合、早期に内々定が確約されることもあるためです。実際に2020年卒の伊藤忠商事では、インターンに参加した約70名のうち、30人程度が早期選考ルートに案内されており、早い人では3月、4月のうちに内々定を得られるケースもあったようです(選考対策ページより)。
まだ就職を検討していない場合でも、その後の選考に有利になることもあるため、応募して損のないものといえるでしょう。今回は、総合商社のインターン選考を受ける方向けに、「共通して聞かれる設問」の対策方法や、過去の実際のエントリーシート(ES)通過例をお伝えします。
※本記事は選考対策ページおよびユーザーから投稿いただいた選考体験談の情報を基に作成しています。今年度も同様の質問が課されることを保証するものではありませんのでご注意ください。
<目次>
●共通して聞かれる3つの設問「成長を実感したこと」「主体的に行動した経験」「インターンの志望動機」
・1. 成長を実感したエピソード
・2. 主体的に行動・挑戦した経験
・3. 自分がどのような人間だと思うか(インターンの志望動機)
●通過するESの書き方:秘訣(ひけつ)は「簡潔に自分を表現する」
●【保存版】三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、双日、豊田通商のES突破例!
・三菱商事 インターンのES例文
・三井物産 インターンのES例文
・伊藤忠商事 インターンのES例文
・丸紅 インターンのES例文
・双日 インターンのES例文
・豊田通商 インターンのES例文
●おわりに
共通して聞かれる3つの設問「成長を実感したこと」「主体的に行動した経験」「インターンの志望動機」
各社のESで尋ねられる内容を見比べると、基本的には以下の共通項を持っていることが分かります。
1. 成長を実感したエピソード
2. 主体的に行動・挑戦した経験
3. 自分がどのような人間だと思うか(インターンの志望動機)
1. 成長を実感したエピソード
幅広い人や企業と関わっていく総合商社では、周囲に良い影響を与えながら成長していく人材が望まれています。学生時代の自分の活躍や結果だけでなく、成長の過程、苦労したこと、そこから得たものなど、具体的なエピソードをもとに回答していきましょう。
2. 主体的に行動・挑戦した経験
商社のインターン選考で求められる資質は「リーダーシップ」です。意見をとりまとめて合理的に決断できる人材、周囲の人を巻き込んで行動できる人材など、主体的に動けるという点が評価対象となります。自分が思うリーダー像は何か、どのようなリーダーシップを持っているかなどの体験談や意見を盛り込むようにしましょう。
3. 自分がどのような人間だと思うか(インターンの志望動機)
志望理由は、エントリーシート(ES)ではもちろん面接でも尋ねられます。総合商社で働いてみたい理由・熱意を、商社の業務内容に関連付けながら簡潔にまとめておくと良いでしょう。「商社が扱うサービスや商品が、自分の人生にどのように関わっていたか」などのエピソードを織り交ぜると内容に深みを持たせられます。事前の企業研究は怠らないようにしましょう。
それでは、上記3つを踏まえた、ESの対策を解説していきます。
通過するESの書き方:秘訣(ひけつ)は「簡潔に自分を表現する」
インターン選考のESでは、自分自身のエピソードや人間性を、400字~800字程度で答える設問が多くあります。そのため、過去の活動や経験を、冗長にならず具体的に掘り下げることが重要です。
自分のエピソードの事実関係や、その時考えていたこと、乗り越えた際の感情・考え方の変化など、さまざまな視点から自分の経験を事前に深掘りしておきましょう。では、以下で実際に各社ごとに通過したESを見ていきましょう。
【保存版】三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、丸紅、双日、豊田通商のES突破例!
それでは、実際に2019年卒、2020年卒のインターン選考を突破したエントリーシート(ES)を紹介していきます。文章の簡潔さ、組み立て方だけでなく、各回答でどのようなアピールをしているのかもチェックしてみると、ESを書く際の参考にできるでしょう。
三菱商事 インターンのES例文
設問1. あなた自身の強みは何ですか。また、その強みを生かして成し遂げたいことを教えてください。(200文字以下)
<回答1>
私の強みは、創造性である。私は今までに、学生団体の開催するイベントの広報の方法の転換、シンクタンクでの長期インターンシップにおける海外国際会議の運営方法の転換、学習塾開業への参加など、何か新しいシステムを創り出すことで多くの課題解決を行ってきた。今後は創造性を生かして、既存のビジネスモデルに依存するのではなく、新たなビジネスの創造に貢献することで価値提供していくことを成し遂げたい。
<回答2>
私の一番の強みは、自分の興味・関心あることをとことん調べて実践する追求力です。昔から生き物を飼うことが好きでしたが、ただ飼うだけでなく、すべての情報をデータベース化し、それらの繁殖と飼育まで本格的にやってきました。物事を徹底的に探求していくことは、新しい多くの知見の習得につながります。私はこの追求力をもってして、未だ人々に知られていないさまざまな新しい発見をし、そして世界へ発信したいと考えています。
<回答3>
強みは「どんな環境でも臆さず飛び込めること」である。成し遂げたいことは「社会が驚き興奮するような新たな価値提供」である。社会に驚きや興奮を与えるには現場に出て自らの五感でニーズを感じることが必要である。また新たな価値の提供には、事業としてすべきことを見極める能力が必要である。どんな未知な環境にも自ら飛び込み、泥臭く情報を集めそれらを一つずつ当てはめることで社会に対し魅力ある事業作りに貢献したい。
設問2. あなたがキャリアを考えるうえで、MC Career Seminarを通じて明確にしたい事項をご記入ください(当日のプログラムの参考とさせていただきます)。(50文字以上100文字以下)
<回答1>
総合商社という海外でのキャリアを積む経験をしていく企業における、実際のキャリアの作り上げ方を拝聴し、自分が貴社で何を成し遂げられるか、また貢献できるかを明確にしたい。
<回答2>
私にとって海外におけるキャリアは、人の感性を豊かにし大きく成長させるものだと考えています。日本トップの総合商社である貴社における、海外キャリアについての捉え方を明確にしたいです。
<回答3>
事業やフェーズ全体への関与から貴社は経営人材としての能力を高められるが、経営人材となるために必要な素質は何か、また相手の信頼を構築するのにどんなことに意識して事業を行われているかをお聞きしたいです。
三井物産 インターンのES例文
設問1. 「挑戦する」とは何かを自分の言葉で説明してください。(30字)
<回答1>
現状に満足せず、どんな困難な道も自ら切り開いていくこと
<回答2>
目標に向けてひた向きに努力し続けること
<回答3>
既存の常識を疑うこと。
設問2. 上記を裏付ける実体験を説明してください。(200字)
<回答1>
「初の文化祭◯◯カラー化かつ黒字化に成功」前者では、業者に頼んでいた体制から印刷通販に変更。また各パートのささいな意見にも耳を傾け、新たに複数のアレンジをした約30ページの原稿を作成した。後者では、ビジョンを共有することで◯◯部の部員約50人に協力を仰ぎ、新たな企業にも1件1件足を運び広告を集めた。結果、初のカラー化かつ黒字化に成功し、前年の1.5倍発行したが全てなくなるほど皆に喜んでもらえた。
<回答2>
体育会の部活での活動である。私は部長としてインカレ入賞を部の目標に掲げた。そこで基礎体力の向上が必要であると考え、平日週2回の10km走の朝練を導入した。任意参加であり当初は参加者が少なかったが、私は休むことなく参加して声を出して朝練の雰囲気作りをした。その結果朝練の参加者は増え、目標通りインカレで5位入賞を果たした。この経験から、目標を達成するためには継続的な努力が大切であると学んだ。
<回答3>
私は大学の◯◯部の部長として新たな練習体制の構築に挑戦している。私の所属する◯◯部は顧問に◯◯のテクニックや戦術などを教わっているが、今の指導者の指導方針が部に合わないことが問題であった。新たな指導者を設けることに部内でも賛否があったが、次大会にてライバルに勝利するために、議論の末新たな指導者を招待した。私はこの挑戦には、「今より良い指導者はいない」という部員間の常識を疑うことが不可欠であると思った。
設問3. インターンシップで得たいものとあなたが周囲に提供できる価値(100字)
<回答1>
インターンを通して、商社ビジネスを体感し、商社および貴社で働くイメージを深めたい。また、世界中の異なる文化や価値観を持った人とも積極的に議論してきた経験から、議論の活性化に貢献出来ると考える。
<回答2>
私は「挑戦と創造」の意味を知りたい。貴社の掲げる、挑戦と創造を理解して貴社の社風や業務を深く知りたい。また、私が発揮する価値は部活で培った粘り強さだ。ワークが行き詰まった時には周囲を鼓舞したい。
<回答3>
私は貴社の仕事内容を学びつつ、社員の方々や参加学生との交流を実現したい。また、私は意見調整力を価値として提供する。自らのリーダー経験を生かしてグループ内の価値観を調整し、新たなアイデアを創造する。
伊藤忠商事 インターンのES例文
設問1. 過去の経験の中で、新しい発想を持って周りを巻き込み、成果を上げた経験を記述してください。(300文字以下)
<回答1>
「既存の団体になじめない学生の居場所作り」が目標の◯◯サークルを設立し、全国最大規模に成長させたことだ。誰もが参加したくなるような「他では体験できない活動」を通して、目標の実現を目指した。なぜなら、本来少人数で楽しむ◯◯に、サークルとして集う意義を持たせる必要があると考えたからだ。都内店舗と一から内容を練り上げたさまざまな企画がSNSで話題になり、会員は一年間で◯人を超えた。「入って良かった」という声ももらうようになり、当初の目標も達成できたと考えている。この経験から、前述の企画のような「新しい価値」というのは、居場所がないという「誰かの不満」を解決する過程で生まれることを学んだ。
<回答2>
修士にあがる直前の学会の場で他大学の先生に自ら共同研究を持ち掛けた経験を挙げたいと思います。卒業研究においては、研究室内に近い内容に取り組む方がいなかったため、一人で自立して進めていました。1年自力で研究に取り組んだ結果、一人で生み出せるアウトプットの質に限界を感じました。そこで、ある学会の場で他大学の先生に共同研究を持ちかけました。それは良い研究をするためにどうすべきかを考え、自発的にしたことです。その結果、他大学の先生や学生と共に議論をし、調査をしながら研究を進めたことで、得られるデータの質も格段に上がりました。そして、昨年の10月の頭に実施された学会で研究成果を発表することができました。
<回答3>
【概要】一年間主将を務めた◯◯部で、部員一人一人の士気を向上させる事に注力し、チーム力を高め、地区インカレ総合◯位に導いた。【背景】所属する◯名の部員の戦力差は大きく、部員の意識は統一されていなかった。インカレでは毎年総合◯位前後で、振るわない成績が続いていた。【解決策】部員の士気を高め続ける事で、一人一人が努力を継続し、チーム力の向上につながると考えた。【取り組み】士気を高めるため、部のホームページを使い部員の長期・短期目標を可視化し、毎月目標に対する詳細な達成度の共有を行った。【成果】部内における意見交換、部内競争を意識した闘争心向上が促進された。結果、◯◯に競り勝ち、総合◯位を達成した。
設問2. あなたの欠点は何ですか?その欠点を克服するために、努力していることも踏まえて記述してください。(300文字以下)
<回答1>
私の欠点は、「自分の意見に固執してしまう」ことだ。チームで何かに取り組む際に議論が白熱すると、成果を出すという目的を見失ってしまうことがある。以前、ゼミの課外活動で自分の意見を主張し続けてしまった結果、無用な対立を招いてしまった経験がある。克服のために努力していることは、「自分の意見をチームの選択肢の一つとして捉え直す」ことだ。自分だけの視点に囚われないよう、メンバーに意見の評価を依頼し、客観的に捉え直すように努めている。私の意見は成果を上げるための一つの手段という自覚を持ち、「チームへの貢献」という視点を意識しながら課題に取り組むように努めている。
<回答2>
私の欠点は他人に厳しく接してしまう点です。他人の要求するレベルや意識のレベルが私とは異なる際に、私のレベルを押し付けてしまうことがあります。サークルで代表をしていた時期に、メンバーが練習中にマジメにやらないのを見て苛立ってしまい、厳しく注意してしまうことがありました。全員が私のように試合の勝利を目指して活動に参加しているわけではなかったです。そこで、私は他人との意識の差に対して感情的になるのではなく、その差の縮め方を考えました。彼らの意識を理解しようとし、さらに彼らにサークル内の役割を与えることで当事者意識を持たせるようにしました。他人との差を客観的に捉え、冷静に判断するように努めています。
<回答3>
【欠点】目の前の事に熱中しすぎて、他の事に気を配れない点。【経験】所属していた◯◯部におけるミーティングで議論に白熱し、発言をしない部員に対して意見を求める事ができず、全員の合意を得ず先に進めてしまった経験が何度かあった。【努力している事】全員に意見を求め、状況によって自分の役割を変える事ができるよう常に周りを見るようにしている。最近は、就職活動においてインターンシップに参加する際は、全員に話を振る、アイデアを出す、意見をまとめる、話し合いの幅を広げるなどその場に適した役割を担い、議論を促進するようにしている。
設問3. 世の中に対して疑問に感じていること、理不尽に思っていることを記述してください。(300文字以下)
<回答1>
発展途上国での格差の悪循環だ。われわれが住む日本では誰もが教育を受けることができ、努力次第で豊かな生活を送ることもできる。しかし、途上国ではその権利すら享受できない人が大勢いる。以前私は、◯◯で最も学費が高い大学に通ったことがある。大学は富裕層の居住区にあり、日本とあまり変わらない生活を送った。一方、滞在中に、一般の人が暮らす地区にも何度か足を運んだ。そこでできた友人は、「この国では金がなければ何一つできず、現状から抜け出せない」と語っていた。教育が充実している先進国ではある程度の経済格差は是正される。しかし、途上国ではいまだに格差から抜け出せない人々が多く存在するということを理不尽に思った。
<回答2>
日本人は環境問題への関心が薄いと思います。今年の○月にアメリカで実施された環境問題に関わるサマープログラムに参加しました。そこで、○○カ国以上から来た参加者と意見交換をした際に、世界中の実情を知ったのがそう思うようになったきっかけです。関心が薄い理由として日本人が環境問題によるダメージを目の当たりにする状況というのが少ないのが挙げられると思います。問題に直面しないと対策に乗り出そうとしない現状があると感じています。島国であり、環境問題を対岸の火事のように捉えてしまいがちですが、もっと海外で起きている事象に関心を持ち、同じ地球に住む人として当事者意識を高める必要があると思います。
<回答3>
大学教育を受けるために、多額の費用がかかる事を理不尽に思う。経済的に豊かな人しか高等教育を受ける事ができず、不公平である。現在、奨学金を借りる事が可能であるが、ほとんど返済義務があり、経済的なリスクを負う必要がある。このリスクにより大学進学を諦める人がいるのは事実であり、不平等であると感じる。女性に至っては、結婚出産などのライフイベントによりどうしても働けなくなる状況がある。この時、誰かがこの返済を肩代わりしなければならず、結局はお金が必要になる事に理不尽さを感じる。誰しもが経済的背景に関わらず、平等に教育を受ける事ができるようにするべきだと感じる。
丸紅 インターンのES例文
設問1. これまでの学生生活の中で、最も熱心に取り組んだ学業について回答ください。※学業に関するものであれば可(100文字以下)
<回答1>
留学先での機械学習の授業に最も熱心に取り組んだ。毎日膨大な量の読み物や課題が課され、文系の私には非常に大変だったが、ITの素養を身に付けたい、留学生活を有意義にしたいという強い思いが原動力となった。
<回答2>
ビジネスと深いつながりのある経済法を勉強している。時代に伴うニーズの数歩先を読む日本の独占禁止法を学び、グループディスカッションを行うことで、知識とソフトスキルを同時に養っている。
<回答3>
所属している法社会学ゼミでの活動に最も熱心に取り組んでいます。社会のルールである法律が、現実社会においてどのように作用しているのかを、漫画からノンフィクションまで幅広い文献を通して学んでいます。
設問2. 現時点で当社へ最も伝えたいあなたのPRポイントを1つ教えてください。(50文字以上100文字以下)
<回答1>
豊富な海外経験で培った、主体的にチャンスをつかみ取る姿勢が私の強みだ。商社マンだった父の仕事で人生の六年間をオーストラリアなど海外で過ごし、不慣れな環境下で数多く自らチャンスをつかんできた。
<回答2>
自身の価値観を他人に押し付けず、相手の価値観を尊重し理解する柔軟性を備えている。サークルでは幹部、ゼミでは企画係を任されるなど、組織の中では常にまとめ役として客観的に物事を俯瞰(ふかん)してみることができる。
<回答3>
私の強みはリーダーシップです。学生運営のカフェの店長として学年も考え方もさまざまなスタッフをマネジメントし巻き込んできた経験から培った統率力を、貴社においてより大きなスケールで発揮したいと考えます。
設問3. これまでの人生で、既存の枠組みに囚われずに起こした行動、およびその行動を起こした理由と結果を教えてください。(200文字以上300文字以下)
<回答1>
インターン先での経験である。私は一年生の夏より◯◯制作会社でインターンを始めた。自分が責任を持って貢献したと感じられるウェブコンテンツを制作する事が目標だった。一方で、同期と半年遅れて入社した私と周囲とでは技術力・経験値に差があったため、私が当初担当できたのは小さな修正依頼ばかりだった。それが非常に悔しかった私は、悔しさをバネに私は可能な限り泥臭く努力を行った。具体的には、時給の出ない勤務時間外にも技術力を独学で補う、与えられた業務以外にも改善点を見つけ、隙間時間に企画書を書くなどである。その姿勢が認められ、企画書で提出した新規コンテンツの立ち上げをリーダーとして任せていただくことができた。
<回答2>
予備校でアルバイトとして働き始め、塾生の第一志望校合格率を上げることに挑戦した。当初は受け身で仕事を行い、社員の前で意見を発することを躊躇(ちゅうちょ)していた。しかし、自身の成長に寄与しないと考え、校舎および塾生の問題点をシェアし改善策を提案して実行に移した。来塾していない学生のケアが行き届いていないことを問題として指摘し、解決策としてアルバイト同士で協力し合いながら定期的に電話をかけて勉強の進捗(しんちょく)状況を確認することを提案した。また、塾生の学習動機を高める働きかけも提案した。塾生と同じ学生目線から会社に提言した結果、校舎の第一志望大学合格率を前年度比約13%上げることに成功した。
<回答3>
私は学生運営の就活支援カフェの店長として店舗を率いる中で、組織編成を大きく変更した。学年もモチベーションもさまざまな学生スタッフ達が能力を発揮できるようマネジメントしたいと考えたため、私は自店舗をスタッフ発信で意見や施策が出てくる環境にしたいと考えた。それにはスタッフに当事者意識を持って考えてもらい、主体的に実行してもらうことが必要だ。そこで私は店舗の組織編成の方法として、各指標を少人数チームで追うプロジェクト制を採用した。組織をより細分化しリーダーに任せることでスタッフが責任感を持ち、目標と期間を設定することでそのプロジェクトの成否が明確になり、結果にこだわる意識が生まれた。
双日 インターンのES例文
設問1. 自己PRを自由に記載してください。(200字~400字)
<回答1>
私は物事に積極的に取り組むことができます。飲食店でのアルバイトでは、先輩と自分の仕事のできが違うことが歯がゆく、さまざまなことを学び、できることを増やしたいと思いました。そこで、あまり忙しくない時間帯に自分のポジション以外の仕事内容を先輩に尋ねたり、ポジションを代わってもらい苦手な仕事の実践練習をしたりしました。結果、知識が増え、苦手を克服したことで、こなせることが多くなったため、他のポジションの動きも考えて効率よく全体の仕事がまわるように、自分の仕事に線引きせずに広範囲を視野に入れて行動できるようになりました。この経験から、新しいものや苦手なものに積極的に取り組むことで、自分が成長できるだけではなく、組織全体に貢献できるようになることを学びました。
<回答2>
私は仮説を立てて行動することができる人間です。これは、大学に入学したときから続けている◯◯のアルバイトで身に付けました。最初は一律に授業を進めていたのですが、それでは成績アップには結びつきませんでした。授業の方法を考えていく中で、それぞれの生徒には自身の把握していない苦手な箇所があることに気付きました。そこで私はそのような苦手を取り除くために、生徒に考え方を説明させたり、記述した文章を添削したりし、理解の甘い部分を見つけ、それぞれの生徒に対し、「苦手分野の仮説」を立てました。そして、立てた仮説をもとに、それを克服できるような授業を考え行うということを繰り返しました。この方法を続けると、一律に授業を行っていた時よりも、試験での正答率が上がり、出題方法を変えられても対応する力がついていることに気付きました。この経験をもとに、普段から必ず仮説を立てて問題に取り組むようにしています。
<回答3>
私は何事にも情味を持ち、できないことはできるようになるまで深く追求する性格です。私は◯◯の厨房(ちゅうぼう)でアルバイトをしています。料理初心者だったので、最初の頃は自分が全く役に立ちませんでした。できないことが悔しかったので、どうしたらできるようになるのかを必死に考え、行動しました。具体的には、
・掃除や片づけなど、ささいなことから一つずつ着実に覚えていく
・レシピだけでなく、五感を使って料理を覚える
ということを心がけました。その結果、少しずつですができる仕事が増えました。料理に対しても興味が湧き、自分の任せられた料理を「おいしい」と言ってもらえる機会も増えました。今では働き始めて4年たち、お店の全ての料理・仕込みができるようになりました。本インターンで商社の仕事を体感し、商社マンに必要なスキルを考え、今後の就職活動に生かしたいです。
設問2. 自身を表現する写真をアップロードし、100字以内で簡潔に説明してください。(100字以内)
<回答1>
◯◯留学時のホームステイ先での写真です。(左端が私です。)アルバイトでは、他者のことを考え行動すると円滑に仕事がまわります。英語での意思疎通も同様に、相手の文化を考慮し発言すると良い関係を築けました。
<回答2>
◯◯活動の企画の最後にスピーチをした際の写真です。企画の総括として、込めた思いを直接◯◯に伝えました。
<回答3>
これは◯◯に留学した時の写真です。留学して、英会話の難しさを痛感しました。つたない英語で会話していた当時の経験から帰国後も勉強を続け、今ではTOEIC◯◯点を取ることができました。さらに、現在、留学生との交流も行っています。
豊田通商 インターンのES例文
設問1. あなたの性格と、それを最も表す経験談(エピソード)を教えてください。(150文字以上300文字以下)
<回答1>
私は「物事を常に前向きに考える」ことができる性格です。私は父親が◯◯人であり、外見が日本人には見られません。幼い頃に周囲の人から「外国人はこうであるべきだ」といった先入観を当てはめられ、人間性や行動を決めつけられることが多々ありました。私はそのような場面に直面した際、周囲の人が自分に興味を持ってもらえるいい機会であると捉えて行動し、人々を笑顔にしてきました。この経験から、自分の考え方を変えて行動することで周りの環境を変えることができるということを学びました。その後も困難な状況に直面した際も、すぐに諦めるのではなくその現状を前向きに捉えどのようにしたら乗り越えられるかを考えて行動しております。
<回答2>
私は向上心が強く「新しい環境に飛び込み諦めず挑戦を続けること」を心掛けています。例えば、◯◯大学である◯◯大学の学位・卒業資格を◯年で取得するために◯◯プログラムで留学しました。◯◯大学の講義や生徒のレベルが非常に高く困難な日々が続く中で、自身の生活習慣や勉強方法を改善すべきだと感じました。自ら現地学生と交流会を開き、勉強方法や勉強を効率よくする生活習慣を聞き改善方法を探りました。その結果、◯◯語は◯◯レベルになり、優秀な生徒と同等な成績を修めることができ学位・卒業資格を取得しました。この経験から困難や挫折に直面しても最善の策を見つけ出し挑戦を続ける大切さを学びました。
<回答3>
私は何事も諦めずに努力をする性格だ。例えば高校3年次には受験勉強をしながら◯◯部部長として◯◯月の大会まで戦い抜いた。私の高校は部活動に力を入れておらず3年の春に受験のために部活を引退する慣習があった。部長として秋、春と◯◯敗退し◯◯大会出場もかなわぬまま引退する事に悔いが残ると感じた私は慣習を打ち破り、部員を説得して夏の大会まで残留した。受験のプレッシャーの中、勉強会を開催するなど部員の不安を取り除き、練習に集中できる環境づくりに部長として尽力しながら一丸となって練習し、最後の◯◯大会で◯◯することができた。この経験はどんな逆境においても頑張り抜く私の強みとして現在にも生かされ続けている。
設問2. 今まであなた自身が周囲に影響を与えたエピソードと、そこから学んだことを教えてください。200文字以上400文字以下
<回答1>
私が周囲に影響を与えた経験は◯◯サークルでの経験です。私は大学時代、◯◯サークルに所属しており三年時に担当する◯◯のキャプテンを務めました。私の海水浴場では、前年度まで毎年約10件の事故が発生しておりました。私は夏に絶対に無事故を達成したいという強い思いから、以下の三点を行いました。
・お客様に対するコミュニケーションの取り方の改善
・チーム全体の士気向上
・メンバーの救助能力の向上
これらを行う過程で、チームメンバーだけでなく、お客様や監視員の方と協力し活動しました。結果、事故が発生する◯◯が多くある中、私の◯◯は目標である無事故を達成することができました。バックグラウンドの異なるメンバーをまとめあげることに苦労しましたが、多様な価値観を受け入れた上で自ら主体的に行動することが、目標を達成するための重要な要素であるということを学びました。
<回答2>
国際学校の文化祭で「日本文化を伝えること」に力を入れました。世界中の人が集まる国際学校の文化祭は、日本文化を伝える絶好の機会ですが、毎年浴衣や制服の貸し出ししかしておらず、年齢層が限定的になり文化を伝えきれていませんでした。そこで、日本食で有名な誰でも食べられる「たこ焼き」の屋台を出店することにしました。屋台だけでなく「たこ焼き作り体験コース」も設けて、日本文化を体験できる場を提供しました。文化祭当日、外国人はたこ焼きを作ったことがないので、体験コースに多くの人が集まり、初めて自分で作ったたこ焼きを笑顔で食べていました。その後、私が企画した屋台がきっかけで日本で本場の日本食や文化に触れたいという生徒の声が増え、最終的に日本への修学旅行を企画し、約◯名の生徒が修学旅行に参加しました。この経験から物事を伝えるには言葉や写真ではなく、直接伝えることで、相手の理解や興味を引き出せる事を学びました。
<回答3>
留学先の◯◯で活動活性化に尽力した。私は日本への愛着や誇りから◯◯に参加した。当初はメンバーの参加率が低く、企画は不定期の集会だけであった。不本意な状況を刷新すべく運営に立候補した私は、どうすればメンバーのやる気を引き出し、活動を活性化できるか考えた。私は「日本の魅力を発信する」ことを◯◯の目的と再定義し、メンバーに当事者意識を持ってもらうべく、メンバーを少数の班に分け、各班で企画を考案、実行する制度を導入した。メンバーが自由に意見を出し、アイデアが実現できるよう実務的な面でサポートすることでメンバーのやる気を引き出し、多くの企画が実行された。結果的に計◯◯回の新企画で約◯◯人を動員することができ、メンバーの参加率は5割から9割に向上した。この経験から、人を動かす上で相手に「自分の協力が不可欠」という当事者意識を持ってもらうことが重要であると学んだ。
おわりに
インターン選考のエントリーシート(ES)突破例をご紹介しましたが、ESを書く際に重要なのは「自分自身の行動の掘り下げ」と、「その商社を選ぶに至った明確な志望動機」の2つです。
どう主体的に行動してきた結果、今の自分があるか? を結論から簡潔に伝えるよう意識することが大事です。
総合商社のインターンは、社会人になるにあたって今後も得難い経験となって生きるものです。選考を突破し、就活に向けてスキルを積み上げられるよう願っています。
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