就職活動で大切な面接対策。対策のやり方がわからず、戸惑っている方もいるかもしれません。仕事人生を左右する一大イベントなので不安は当然です。しかし一つひとつ落ち着いて対策すれば、不安はやがて自信に変わるはず。
就活で迷ったら以下の記事を読み、基本に立ち返って悩みを払拭(ふっしょく)しましょう。皆さんの選考突破のお手伝いができれば幸いです。
<目次>
●<1. 面接の基礎編:基本的なルールと準備>
●1-1. そもそも面接とは? 新卒採用における面接の種類・位置付けなどの基本的なルール
・面接とは? 一般的な面接の種類とよく聞かれること
・新卒採用選考における面接の位置づけ
●1-2. 面接での評価方法・評価基準とは
・面接での評価基準を各選考ステップ別に解説!
・新卒採用の面接官が見ている4つの能力とは?
・集団面接で評価を分ける5つのポイント
●1-3. 面接(選考)対策の2つのフェーズ:基礎対策と企業/業界別対策
・面接で聞かれる質問は大きく分けて3種類
・面接対策の3つの手順
●1-4. 面接を受ける前の基本的な下準備
・面接に落ちないためのマナーやNG行動
・面接での常識、やってはいけない行動について失敗例を交えて解説!
・面接日程のスケジューリングのコツ
・志望動機を作る上で必須の「業界研究」を短時間で終わらせる方法
・模擬面接で通過率を劇的にアップしよう!
・模擬面接で通過率を劇的にアップしよう!
・面接前日に確認しておきたい5つの準備と対策法
●<2. 面接対策編:質問別の対策、特殊ケースの対策、企業/業界別の対策など>
●2-1. 全社共通の面接対策
●【面接での話し方】結論ファーストで回答する。話し方のフレームワーク
●【面接でよく聞かれることへの対策】面接官の質問の意図、先輩就活生の回答例
1. 「学生時代に頑張ったことは?」への回答例
2. 「挫折経験は?」への回答例
3. 「志望動機は?」への回答例
4. 「自己PRをしてください」への回答例
5. 「自分を動物に例えると?」などの奇問への回答例
6. 「あなたの短所・弱みを教えてください」への回答例
7. 「就活の軸は?」への回答例
8. 「逆質問はありますか?」への回答例
9. 生死を分けるキラー質問への対処方法
●【特殊な面接の対策】企業によっては課される特殊面接
・圧迫面接の意図と対策
・ケース面接対策のポイントと例題
・リクルーター面談の実施企業と質問例
・英語面接の攻略法
●【最終面接の対策】内定が出る社長や役員などと対峙(たいじ)する面接のコツ
●2-2. 企業/業界別の面接対策
●【企業別の面接対策】受ける企業の面接官/人事目線を思考する
・企業の目線で考え、最終面接から逆算する重要性
・正しい手順は企業/業界分析→自己分析
・企業ごとの評価ポイントや求める人物像を簡単に知る方法(2,000社以上収録)
●【業界別の面接対策】内定者が語る、面接で聞かれた質問と回答/アドバイス)
・総合商社
・広告・出版・マスコミ
・投資銀行
●<3. その他、面接のコツ・よくある疑問>
・面接にかかる時間と合否結果に関連性はあるのか?
・「良すぎる」姿勢で面接官に好印象を残そう
●<まとめ:面接対策のためにしておくべきことリスト>
●<おわりに:これから面接対策をする就活生へのエール>
<1. 面接の基礎編:基本的なルールと準備>
まず、初めに面接の基本的なルールと準備すべきことについて以下でご紹介します。
1-1. そもそも面接とは? 新卒採用における面接の種類・位置付けなどの基本的なルール
面接とは? 一般的な面接の種類とよく聞かれること
面接は、ES(エントリーシート)の内容を面接官との対話によって深掘りし、自分の人柄や能力を売り込む場です。
個人面接や集団面接、ケース面接などがあり、評価されるポイントも異なります。
新卒採用選考における面接の位置づけ
一般的にはESやWebテスト通過後に、複数回の面接を受けます。面接はインターン参加や内定が決まる重要な選考であるため、情報を集めて入念に対策をしましょう。
1-2. 面接での評価方法・評価基準とは
まず、初めに面接の基本的なルールと準備すべきことについて以下でご紹介します。
面接での評価基準を各選考ステップ別に解説!
なぜ履歴書が完璧であっても、学生時代の経験内容がすごくても、面接に苦戦する学生がいるのでしょうか?
それは採用担当者の視点を意識していないからかもしれません。まずは企業側が採用を決める際に評価しているポイントを押さえてみましょう。
・採用面接官の質問意図を見抜け!心を動かし最終面接も通過するポイント
面接官が見ている4つの能力とは?
最も優秀な学生と、最もダメな学生は「面接が5分で終わる」と言われています。
「5分で落ちる」学生にならないためには? 瞬時に見抜かれてしまう4つのポイントをお伝えします。
・トップ学生とダメ学生は「面接が5分で終わる」⁉面接官が見ているあなたの4大能力
集団面接で評価を分ける5つのポイント
面接官との直線的なやりとりが行われる個人面接とは違い、複数人の思惑が飛び交う集団面接では、求められるスキルや所作も変わってきます。
特に気を配るべきポイントはネガティブな意味で浮いてしまうこと。集団面接の流れを理解し、立ち回り方を身につけておきましょう。
・集団面接に受かる人、落ちる人:評価を分ける5つのポイントを徹底解明!
1-3. 面接(選考)対策の2つのフェーズ:基礎対策と企業/業界別対策
面接(選考)対策は「全企業共通の基礎的な対策」と「志望業界・企業ごとに特化した対策」のフェーズに分けて行うと良いでしょう。以下で、それぞれの対策方法について解説していきます。
面接で聞かれる質問は大きく分けて3種類
面接でよく聞かれる質問は大きく分けるとこちらの3種類があります。 それぞれの質問例についてもいくつかご紹介します。
1. 能力や行動特性を問う質問
・あなたが学生時代に一番力を入れたことは何ですか(通称 ガクチカ) ・自己PRをしてください ・長所と短所を教えてください
2. 熱意や志望度を問う質問
・弊社を志望する理由を教えてください ・就活の軸を教えてください ・10年後のキャリアプランを教えてください
3. 思考力や知識量を問う質問
・最近気になるニュースを教えてください ・当社の◯◯という製品の売り上げを2倍にする施策を教えてください ・新しい広告を考えてください
それぞれの質問への対策方法を解説した記事を以下でご紹介します。
面接対策の3つの手順
面接対策は先ほどご紹介したように各フェーズに3つずつあります。
【フェーズ1】全業界共通の基礎的な対策
1. 定番質問への回答を準備する ・ガクチカ ・自己PR ・志望動機
2. 面接での話し方のコツを覚える ・結論ファースト ・行動の背景を明らかにする ・定量的な表現
3. 面接の練習をする ・キャリアセンターを活用する ・OB・OG訪問で話してみる ・実際に選考を受けてみる
【フェーズ2】志望業界・企業ごとに特化した対策
1. 企業分析 ・「誰に・何を・どのように」提供しているのか ・志望動機
2. 求められる人物像の把握 ・論理的思考、協調性、独創性など
3. 企業別に適したアピール ・エピソードを複数用意し、ESで強調するものを決める
面接を受ける前の基本的な下準備
ここでは、面接を受ける前にしておくと良い準備をご紹介します。
面接に落ちないためのマナーやNG行動
面接で気を付けたいのがマナー違反をしないこと。マナーを守ることは社会人のコミュニケーションの基本です。苦労してせっかく希望の会社の面接に進んだのに、マナー違反が原因で落ちてしまったら、もったいないですよね。
もう一度、こちらの記事で注意点をおさらいしませんか?
・「なぜか面接で落ちる」君が知らない、7つのNG行動チェックリスト
面接での常識、やってはいけない行動について失敗例を交えて解説!
面接初心者の方に向けて、面接を受ける前に知っておきたい常識と、知らずにおかしてしまう「あるある」ミスのパターンを解説します。内定獲得に近づくため、簡単な対策をお伝えするので、ぜひ試してみてください。
・就活の面接でよくある失敗例から学ぶ、第一志望企業内定への対策法
面接日程のスケジューリングのコツ
6月1日の面接解禁後の面接日程スケジューリングは、内定獲得のためには極めて重要です。
志望度の高い企業の面接をどの日時に設定すべきか、おすすめの1日のスケジューリングと、面接が被ってしまったときの対処法をご紹介します。
志望動機を作る上で必須の「業界研究」を短時間で終わらせる方法
面接でよく問われる「なぜこの業界を志望するのか?」「なぜこの企業を志望するのか?」という質問。志望動機作成に欠かせない企業研究・業界研究には、こちらの記事をご活用ください!
・【最新版:業界研究】めんどくさい業界研究は全て任せろ!業界ごとの人気企業を徹底比較・総まとめ!
模擬面接で通過率を劇的にアップしよう!
面接での印象をよりよくするために、就活を終えた先輩に面接官役を頼んで、実際の面接に近い状況で質問に答えていく「模擬面接」にトライしてみましょう。
実際に受け答えをしてみて、フィードバックをもらうことで、自分では気づかなかったポイントを改善することができ、面接の質が各段に上がります。
・【面接対策】テンプレ付き「模擬面接」のすすめ:たった1時間で通過率アップ!?
面接前日に確認しておきたい5つの準備と対策法
就職活動が忙しくなればなるほど、ひとつの面接に割ける準備時間は少なくなります。準備不足や練習不足は緊張と不安をもたらし、面接での評価にも悪影響を及ぼしかねません。
そこで、前日でも間に合う面接対策を、こちらの記事でご紹介しています。5つのポイントを確認して心の準備を整えましょう。
・【面接前日に確認!】思わぬ質問からの失敗を防ぐ5つの準備・対策法
<2. 面接対策編:質問別の対策、特殊ケースの対策、企業/業界別の対策など>
続いて、実際に面接で聞かれる質問への対策方法をご紹介します。
2-1. 全社共通の面接対策
まずはどこの業界における面接でも重要な面接でのポイントをご紹介します。
【面接での話し方】結論ファーストで回答する。話し方のフレームワーク
面接では、質問に対して「結論ファースト」で回答することを意識するのが重要です。その上で、以下の流れに沿って話を展開していくと良いでしょう。
<話し方のフレームワーク>
1. 経験のあらすじと結果 2. 取り組んだ状況背景 3. 直面した困難や課題の特定 4. 課題に対する解決策と工夫 5. 工夫による結果
【面接でよく聞かれることへの対策】面接官の質問の意図、先輩就活生の回答例
こちらでは、面接で頻出の質問とそれに対する答え方のポイントをご紹介します。
1.「学生時代に頑張ったことは?」への回答例
業界や企業、外資・内資を問わず面接でよく聞かれるのが、学生時代の経験談。
採用側から見れば学生を評価するために重要な質問なのですが、学生の過去の経験から何を評価しようとしているのでしょうか?
質問の意図を汲(く)み取り、的確かつ最良な自己PRやアピールへとつなげる練習をしておきましょう。
・エントリーシート(ES)・面接で差がつく自己分析!「学生時代に力を入れたこと」の自己PR例文と話し方
2.「挫折経験は?」への回答例
面接で頻出する「あなたの挫折経験を答えてください」という質問。
採用担当者が評価したいのは挫折経験そのものよりも、目標に向け努力したことや、困難からの立ち直り方に見る人物像です。挫折経験という題材を使って自分の人柄や長所をうまくアピールするチャンスと捉えましょう。
・挫折経験がない?ES例文&面接体験談から見る内定者の書き方/話し方
3.「志望動機は?」への回答例
志望動機は、人事が最初に着目するポイントであり、面接でも掘り下げて聞かれます。面接で意欲や熱意をアピールする際に重要なのは「説得力のある志望動機を自分なりの言葉で話す」ことです。
・志望動機の書き方と例文集|人気8業界のES通過例文と王道の回答例
4.「自己PRをしてください」への回答例
就職活動における自己PRは、実はとても単純です。
「入社後の仕事において、再現性のある活躍ができる人材である」という印象を、採用する企業にアピールすればのです。
そのためには「自分の強み」を端的に伝え、「強みを生かして入社後にどんな活躍ができるか」について複数の具体的なエピソードを交え一貫性を持たせて話すことがポイントです。
5.「自分を動物に例えると?」などの奇問への回答例
面接を重ねていくと「あなたを動物に例えるとなんですか?」「面接官にあだ名をつけてください」など、聞く理由がわからない、答えにくいとっぴな質問に出会うことがあります。
正解がなさそうですが、意図のない質問はありません。ここでは、代表的な質問の意図と面接官の評価方法をチェックしましょう。
・「あなたを動物に例えると」「いくら金があれば満足か?」面接の奇問で満点を取る方法
6.「あなたの短所・弱みを教えてください」への回答例
面接で回答に困るのが「自分の短所・弱みは?」という質問。
面接官が短所を聞く理由は、学生の「人となり」「誠実さ」「自己分析能力」を見極めたいからです。
では、実際に面接で短所を聞かれたら、どう答えればいいのでしょうか。
・【面接対策】短所に関する質問の意図と正しい回答とは?例やエピソードを交えて解説!
7.「就活の軸は?」への回答例
就職活動で満足のいく結果を得るためには「就活の軸」を明確にする必要があります。
よくいわれる「就活の軸」という言葉の正体は、自分の心の中にある「本音」と「建前」です。
自分自身の「本音」に向き合うことで発信すべき「建前」も明瞭になります。「本音」と「建前」の2つが明らかになったとき、確固たる「志望動機」が生まれるのです。
・【就活の軸の作り方】就活の軸の作り方を例と一緒に解説!観点はたったの2つだけ
8.「逆質問はありますか?」への回答例
逆質問とは、面接の最後によく聞かれる「何か質問はありませんか?」という面接官からの質問。少しでも爪痕や印象を残すために、アピールになるような質問をしなければと意気込んでしまった経験があるかもしれません。
どんな逆質問が面接官の印象に残るのでしょうか。
・【逆質問の例一覧】面接官の意図は?就活生におすすめの質問/聞いてはいけないこと
こちらでは、高評価が得られる逆質問の例を、業界別に対策をまとめています。
・【面接の逆質問】厳選14例|業界別&選考フロー/面接官別の鋭い質問
9. 生死を分けるキラー質問への対処方法
キラー質問は以下の2つに分けられます。「コンプライアンスを守れない学生は入社させない」というコンプラ系と、「コンプラにうるさい学生はいらない」という逆コンプラ系です。それぞれの質問の具体例と、キラー質問をチャンスに変えるコツをご紹介します。
・こいつはヤバイ、就活生の生死を分ける「キラー質問」。面接で生き残るための回答例とは?
【特殊な面接の対策】企業によっては課される特殊面接
こちらでは、頻出ではないものの、回答が難しいとされる質問における対策方法をご紹介します。
圧迫面接の意図とは
圧迫面接とは、面接官が学生に対して否定的な態度をとったり、わざと答えにくいような質問をしてきたりする面接です。学生の「ストレス耐性」や「臨機応変さ」、そして「本性」を見るために行われます。
圧迫面接は社会や実際の仕事で直面するさまざまな逆境のリハーサルです。冷静に対応する心構えの仕方を知っておきましょう。
・圧迫面接の実例:実施企業/採用面接官の態度と入社辞退の考え方
ケース面接対策のポイントと例題
業界や企業によっては選考においてケース面接が用いられる場合があります。ケース面接は実践的でなんだか難しいものというイメージがあるかもしれません。しかしケース面接はあくまで思考力を問う選考で、本や就活記事などで対策してスキルをつけることで失敗を避けることができます。
・【初めてのケース】読むだけで準備万端!ゼロから始めるケース面接対策(例題付き)
リクルーター面談の実施企業と質問例
志望する企業に在籍する社員からメールや電話でカフェなどに呼び出されて行われるリクルーター面談。銀行、保険、証券、インフラ、メーカーなどさまざまな業界・企業で実施されています。対応するのは自分の大学の先輩にあたる社員が多く、状況的に緊張も緩みがちです。
しかしリクルーター面談は採用フローに含まれていると考えるべきです。リクルーターたちは何を評価しているのか、対策と企業別の解説を参考にしてみてください。
・リクルーター面談実施企業一覧!対策方法を徹底解説【志望動機や逆質問など】
英語面接の攻略法
語学が堪能なバイリンガルならともかく、英語のESは多くの学生が手こずってしまいます。英語面接では面接官の前でしゃべらなければなりませんので二重のプレッシャーが。英語を勉強し直そうと焦ってしまうかもしれませんが、それは本質から遠ざかります。
英語ESや英語面接においても、採用する側の意図を汲み取った、シンプルな回答こそが大事です。
・Google翻訳で突破!英文レジュメ(エントリーシート)の書き方&例文【英語ニガテ就活生に贈る、一からの勉強は不要の攻略法】
・【就活】英語面接を突破!聞かれる質問と面接官を納得させる回答例文
【最終面接の対策】内定が出る社長や役員などと対峙(たいじ)する面接のコツ
一次面接や二次面接などを通過し、採用目前となった最終面接は、緊張も高まります。だからこ
実は最終面接ばかりで落ちる人の共通点があります。志望企業から内定を勝ち取るための極意とは?
・最終面接で落ちた理由とは?ショックを克服して第一志望企業へ内定する方法
以下はワンキャリアのトップライター3名が最終面接で落ちる人の原因分析を考察した記事です。こちらも参考にしてみてください。
・【第3弾】いつも最終面接までいい感じで進むのに、最終で落ちることがよく分からない:就活道場
2.2. 企業/業界別の面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容が異なります。したがって、志望する業界に合わせた対策が大切です。以下では、業界・企業ごとに準備をする際のポイントをご紹介します。
【企業別の面接対策】受ける企業の面接官/人事目線を思考する
企業の目線で考え、最終面接から逆算する重要性
面接選考を通過するためには、「企業目線」で欲しい人材を考えることが重要です。なぜなら、内定を出すかどうかを判断するのは、その企業にいる人事の社員や、人事担当の役員だからです。 経営計画などを用いて、企業の情報を収集することももちろん重要ですが、企業側の目線で「求めている人材」を考えながら、面接に参加すると良いでしょう。
また、面接でのゴールを「内定獲得」とおいた際、選考の最後にある最終面接から企業の意図を逆算して、面接に臨むこともポイントです。なぜなら、「採用はひとつの流れである」からです。
具体的に解説すると以下の通りです。
<ES(人事)> 意図:「1次面接を想定して、面接が成立しそうか否か?」 =自社に必要な資質を企業・業界研究や自己分析を通して考えているか? キーワード:「研究したことを言語化できるか」 ↓ <グループディスカッション(GD)(人事)> 意図:「最低限のコミュニケーション能力があるか? ウチの企業に合いそうか?」 キーワード:「ESで計れない能力と雰囲気がマッチするか」 ↓ <1次面接(若手~中堅人事)> 意図:「自分の能力を証明できるエピソードや表現力がある? 上司に会わせても怒られない?」 キーワード:「自社で必要な能力を対人(面接という形)で最低限表現できるか?」 ↓ <2次面接(現場部長/人事部長クラス)> 意図:「本当に現場で通じる資質がある? 最終面接で問われる熱意は足りている?」 キーワード:「若手が認めた実力は現場レベルで通じるか?」 ↓ <最終面接(役員)> 意図:「この子は最終面接まで来ているから能力はある。あとは熱意があるか? 辞めないか?」 キーワード:「ウチに合う/来てくれる学生か?」
このように、最終面接で問われる「ウチに合う/来てくれる学生か?」を証明できるよう、ESやGDの段階からアピールすべきであることが考えられます。
正しい手順は企業/業界分析→自己分析
→面接対策をする際、自分をアピールするために自己分析を行うことがあるでしょう。もちろん、自己分析も選考通過に欠かせない対策です。しかし、面接を受けるためには、企業/業界分析→自己分析の順番で対策することが望ましいでしょう
その理由は、相手が必要としている能力を分析し、その能力を証明できるエピソードをいくつか探す/作ることが、「企業目線で欲しい学生」を考えた上での面接対策になるからです。企業に必要な資質を企業/業界分析を通じて考え、その資質を証明するためのエピソードや伝え方を考えるために自己分析をしていくことで、面接選考を突破する可能性をより高いものにできるでしょう
企業ごとの評価ポイントや求める人物像を簡単に知る方法(2,000社以上収録)
ワンキャリアでは、企業ごとに選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。 情報収集の手間がかかる、企業ごとの評価ポイントや求める人物像を簡単に知ることができます。効率的な企業研究にお役立てください。
▼気になる企業の合格の秘訣こちらから
【業界別の面接対策】内定者が語る、面接で聞かれた質問と回答/アドバイス
複数の業界を志望しているようなケースでは、面接ごとにスイッチを切り替える必要があります。
それぞれの業界でよく聞かれる質問と内定者の回答例を把握し、面接本番に備えましょう。
総合商社
・【総合商社】「三菱商事じゃダメなの?」〜頻出質問と面接官をうならせる模範回答〜 ・面接質問集&回答例!総合商社の内定者が就活中に聞かれた過去問 ・【面接・GD対策】5大商社の鬼門面接(三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅)
広告・出版・マスコミ
・広告代理店の面接質問集:「好きなCMは?」業界特有の対策と回答例
投資銀行
・【面接対策:IBD】「最近気になったM&Aは?」スーパーデイも怖くない!面接でよく出る質問例と解説
<3. その他、面接のコツ・よくある疑問>
面接にかかる時間と合否に関連性はあるのか?
面接時間について「早く終わってしまった」「オーバーしてしまった」と一喜一憂したした経験はありませんか? 実は面接時間には合否の指標となる秘密が隠されているんです。
適切な長さはどれくらいなのか、取るべき対策はあるのか、事前に考えてみると選考突破が近づくかもしれません。
・面接時間が短い?長い?手応えと面接結果は関係あるのか考えてみた
「良すぎる」姿勢で面接官に好印象を残そう
面接での第一印象を良くする上で最も重要な要素は「姿勢」。姿勢が良いと、「自信を持っているように見える」「発声しやすい」などのメリットがたくさんあります。
面接で姿勢を良くする上で気を付けておくと良いポイントを心・技・体のフレームワークで説明します。
まとめ:面接対策のためにしておくべきことリスト
ご紹介した内容を踏まえ、面接対策のためにしておくべきことをまとめると以下の通りです。
面接(選考)は「基礎対策と企業」「業界別対策」の2つのフェーズに分けて対策する。
【フェーズ1:全業界共通の基礎的な対策】 1. 定番質問への回答を準備する ・ガクチカ ・自己PR ・志望動機 2. 面接での話し方のコツを覚える ・結論ファースト ・行動の背景を明らかにする ・定量的な表現 3. 面接の練習をする ・キャリアセンターを活用する ・OB・OG訪問で話してみる ・実際に選考を受けてみる
【フェーズ2:志望業界・企業ごとに特化した対策】 1. 企業分析 ・「誰に・何を・どのように」提供しているのか 2. 求められる人物像の把握 ・論理的思考・協調性・独創性など ・企業別に適したアピール ・エピソードを複数用意し、ESで強調するものを決める
おわりに:これから面接対策をする就活生へのエール
ここまでご覧いただけた方は、面接でよく聞かれる質問への回答例から自分の答えを準備することや、企業側の採用の評価から逆算した自己紹介・自己PRのポイント、どんな質問でも面接官の意図や隠された理由を理解することの重要性がご理解いただけたと思います。後は面接本番で緊張をして失敗しないように練習あるのみ。
高評価を得られる面接となり、第一志望内定へとつながるよう、皆さんの就職活動を応援しています!
<ワンキャリアからのお知らせ>
ワンキャリアは2023年3月、就活生が不安視する「面接」を透明化するプロジェクトを始動しました。第一弾として、今まさに就活中の学生がいきなり最終面接に挑む就活ドキュメンタリー「いきなり最終面接」を2023年3月1日より特設サイトおよびYouTubeにて公開。これまで知る由もなかった合否の裏側を解禁します。
▼詳しくはこちら
・いきなり最終面接
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※こちらは2020年7月に公開された記事の再掲です。