こんにちは、ワンキャリ編集部です。5大商社の各社選考について解説する「5大商社 選考特集」。
三菱商事編 Vol.4の今回は、三菱商事の志望動機を作るポイントについてお伝えします。
「なぜ三菱なのか」<「なぜ商社なのか」
三菱商事は「なぜ三菱なのか」を他商社に比べ重視していないと言われるため、志望動機では、「なぜ商社なのか」にフォーカスを置いた志望動機を作るべきです。
総合商社志望層から絶大な人気を誇っている三菱商事は競合他社から内定者を奪われることはあまりありません。むしろ、就活市場における三菱商事の競合は外資系投資銀行、外資系戦略コンサル、メーカーやエネルギー業界のトップ企業など他業界のトップティアとなります。そのような背景もあり、選考では「なぜ三菱商事なのか」よりも、「なぜ総合商社なのか」を説得力を持って説明することが重要です。
商社の業務と自分の経験がリンクした志望動機がポイント
過去に内定している人の志望動機は、「総合商社の業務に関する共通点と自身の経験を結びつけている」という特徴があります。志望理由自体で差別化を図る必要はありません。
例として、ある内定者の志望動機のサンプルを見てみましょう。
例:1年間の海外留学とサークルの幹事長を経験した学生
→ 海外経験から「グローバルな仕事に携わりたい」「ビジネスを通して、日本に貢献したい」、サークル幹事長経験から「人と人を繋ぐ仕事がしたい」と考え、両者を同時に達成できる総合商社を志望すると書き、内定。
上記の例におけるポイントは以下の2点です。
・志望理由自体で差別化する必要はないということ
・総合商社の業務に共通する理由を述べるだけでなく「自身の経験を結びつける」こと
総合商社の業務に関する3つの共通点
では、総合商社の業務に共通する特徴とは何でしょうか? あらゆる事業領域を持つ総合商社の業務に共通するのは、
「人と人を繋ぐ仕事」
「グローバルな仕事」
「ビジネスを通して日本、社会に貢献できる仕事」
という3点です。
例えば、モノを持たない総合商社は、売り手と買い手を繋ぐトレーディングビジネスが収益構造の大半を占めていました。近年は、事業投資にも力を入れていますが、様々な利害関係者を商社が中心となってマネジメントしていくという点において、「人と人を繋ぐ仕事」であることに変わりはありません。その他の事業も同様の傾向が見られます。
「三菱商事である理由」は人か社風のいずれかがベター
「なぜ三菱商事か」に関しては、三菱商事の人・社風が好きだという思いを、自身の経験で裏付けすることが重要です。手っ取り早く、確実な方法はOB・OG訪問となります。また、企業理念(三綱領)を大切にしている社員が多いため、高い視座を持って働けることも三菱商事を志望する大きな理由となります。実際に、「生涯を通して、社会の為になることを正々堂々とやりたい」という思いを語って内定した学生もいます。
特定の事業領域への関心を「三菱商事である理由」にするのはNG
「石炭事業に関心があり、その分野で強いのは三菱商事だから志望している」といった、特定の事業領域への関心を「三菱商事である理由」にするのは避けることをおすすめします。なぜなら、「その事業に携われなかったらどうする?」という質問に対して、ロジカルに防衛することが難しいからです。当然、興味のある事業は聞かれる場合があるので、事前に考えておくことは不可欠です。
なお、配属リスクに対する有効な返し方に関しては、「三菱商事 総合職 2016年卒のカリキュラム」で詳しく解説しています。
▼志望動機の対策をまとめたオススメ関連記事はこちら!!
・【就活】志望動機の書き方と例文集!ES、面接で魅力的にアピールするコツ
【全記事一覧:5大商社選考特集】
・三菱商事(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・三井物産(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・住友商事(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・丸紅 (内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・伊藤忠 (内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・全体の対策(筆記試験/ES過去問/面接過去問/鬼門面接)