こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就職活動で特に重要となる志望動機。今回は、三井物産の志望動機を作る上で、押さえておくべきポイントについて具体的にお伝えします。
<目次>
●志望動機:「なぜ商社なのか」と「なぜ三井物産なのか」の両方が重要
●(1)「なぜ商社なのか」:商社の業務と自分の経験をリンクさせよう
・総合商社の業務に関する3つの共通点
●(2)「なぜ三井物産なのか」:人や社風と結びつけることがベター
・特定の事業領域への関心を「なぜ三井物産なのか」として書くのはNG
志望動機:「なぜ商社なのか」と「なぜ三井物産なのか」の両方が重要
三井物産は資源価格の低迷を受け、他商社に比べて業績が少し苦しい状況にあります。そのため、このタイミングで志望してくる学生に対して、「なぜ総合商社なのか」に加えて、「なぜ三井物産なのか」と質問し志望度を確かめようとします。
(1)「なぜ商社なのか」:商社の業務と自分の経験をリンクさせよう
過去に内定した人の志望動機は、「総合商社の業務に共通する特徴と自身の経験を結びつけている内容」という特徴があります。志望理由自体で人事に対して差別化を図る必要はありません。
例として、異なる経験を持つ内定者の志望動機のサンプルを見てみましょう。
例1:体育会で主将を務めた内定者
メンバーを巻き込みながらチームの目標を達成した経験から、「人と人をつなぐ」総合商社でこそ自身の周りを巻き込んでいく力が生かせると思い志望しました。
例2:1年間の米国留学を経験した内定者
日本を離れたことで見えてきた日本人としての誇りを今後も背負いたいと考え、「グローバルな仕事」かつ「ビジネスを通して日本、社会に貢献できる仕事」ができる総合商社を志望しました。
これらに共通する点は以下の2つです。
1. 志望理由自体で差別化する必要はないということ
2. 単純に総合商社の業務に共通する理由を述べるだけではなく「自身の経験を結びつける」こと
これらを満たした志望動機を練り上げましょう。
総合商社の業務に関する3つの共通点
では、総合商社の業務に共通する特徴とは何でしょうか? あらゆる事業領域を持つ総合商社の業務に共通するのは、
「人と人をつなぐ仕事」
「グローバルな仕事」
「ビジネスを通して日本、社会に貢献できる仕事」
の3点です。
例えば、モノを持たない総合商社は、もともと売り手と買い手をつなぐトレーディングビジネスが収益構造の大半を占めていました。近年は、事業投資にも力を入れていますが、さまざまな利害関係者を商社が中心となってマネジメントしていくという点において「人と人をつなぐ仕事」であることに変わりはありません。その他の事業も同様の傾向が見られます。
「なぜ三井物産なのか」:人や社風と結びつけることがベター
「人の三井」を自称する三井物産には、三井物産の人・社風が好きだという思いを伝えることが一番有効だといえます。確実な方法はOB・OG訪問です。他の5大商社にもいえることですが、多様な社員がいる三井物産だからこそ、特定の部署に限らずOB・OG訪問をすることをオススメします。
特定の事業領域への関心を「なぜ三井物産なのか」として書くのはNG
「エネルギー事業に関心があり、その分野に強い三井物産だから志望している」といった、特定の事業領域への関心を「三井物産である理由」にするのは避けることをオススメします。なぜなら、「その事業に携われなかったらどうする?」という質問に対して、ロジカルに防衛することが難しいからです。
当然、興味のある事業は聞かれる場合があるので、事前に考えておくことは不可欠です。とはいえ三井物産は収益の多くを資源に依存していますが、新卒の入社した後の配属比率は「資源:非資源=1:1」です。資源が強い三井物産だから、それに寄せた方がいいということはありません。
なお、配属リスクに対する有効な返し方に関してはこちらをご覧ください。
【全記事一覧:5大商社選考特集】
・三菱商事(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
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・住友商事(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
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・伊藤忠 (内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・全体の対策(筆記試験/ES過去問/面接過去問/鬼門面接)
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