こんにちは、ワンキャリ編集部です。5大商社の各社選考について解説する「5大商社 選考特集」。
伊藤忠商事編 Vol.2の今回は、伊藤忠商事のOB訪問におけるポイントについてお伝えします。
伊藤忠商事の社員へOB訪問は、説明会も活用できる
前提として、総合商社では、OB訪問が採点され選考の一環のような位置づけになっていると言われています。面接だという気持ちで準備をして望みましょう。
特に、伊藤忠商事では、社員1名に対して学生2名が話を聞ける説明会の機会を設けています。そちらを活用するようにしましょう。(※ 参考:昨年度16卒向けのOB訪問形式の説明会「I-SQUARE」の詳細はコチラ)
ただし、この説明会は倍率が高く抽選に当たらない可能性があるので、自分で動いてアポ取りをすることも必要です。その場合は、大学のキャリアセンターの活用や先輩等の繋がりを探して積極的に行動しましょう。
OB訪問の事前準備として、OB訪問をする社員の部署に関する事前調査と、自分が関心を持っている質問を手帳などに必ずまとめておきましょう。
例えば、繊維志望の学生は、伊藤忠商事のコーポレートページにアクセスし、事業紹介→繊維カンパニーと調べるのが基本的な方法です。
また、見落としがちな注意点は、OBの方への連絡にまつわること。電話でもメールでもどちらでもよいので、アポを取った時点で安心せず、必ず前日に確認の連絡をしておくことや、訪問後は忘れずに御礼のメールをしましょう。社会人になる上でのマナーです。
商社のOB訪問における究極の目的を意識する
実際のOB訪問当日に気をつけるべき点は、「目的に基づいた質問を進めること」です。OB訪問において、究極の目的は、“内定を獲得するために必要な情報”を得ること。
この目的を達成したい場合は、複雑な総合商社の業務内容の話を聞く時も「その業務にはどんな能力・どんな人材が求められているのだろう」と常に考えを巡らし、自分の考えを社員の方にぶつけて、アドバイスをもらうようにしましょう。
ワンキャリ編集部員の友人に聞くと、“会社説明会で聞いた業務の概観を、OB訪問でより具体化でき、求める人材像と結びつけて理解することができた”という声もありました。
また、OB訪問で社員にESを添削してもらうことも効果的です。ワンキャリ編集部員の知り合いには、5大商社全てのOB訪問で、各社のESを添削してもらい、5大商社全てのESを通過した友人もいました。さきほどの究極の目的を達成した一つの手段といえそうです。
ただし、1つ注意点があります。商社のビジネスは多岐にわたるので、OB訪問の話を鵜呑みにしないように。複数の方へアプローチして総合的に理解を深めていきましょう。
5大商社の社風を比較し、志望動機を練り上げる場としてOB訪問を活用する
『内定を獲得するために必要な情報を得る』という究極の目的に基づくと、OB訪問で集めるべき情報の1つが志望動機の参考材料と言えます。
そして、商社の志望動機を固める上で重要な『他商社との事業や社風の比較』を行うには、OB訪問が役立つので、ぜひ活用しましょう。
強みとする事業は違えど各商社の事業内容が似ているため、事業比較は簡単にできるわけではありませんが、社風比較は、他の学生と志望動機を差別化して話すことができるトピックとなります。
伊藤忠商事の「結果にこだわった行動ができる社風」を検証する場に
総合商社は各社とも独自の社風がありますが、伊藤忠商事は他の5大商社と比較し、「結果にこだわって行動する社員や内定者が多い」と言われています。
非財閥系で盤石の体制がない中で貪欲に結果を追い求め、ついに今期は純利益で三菱商事を抜くという結果を得られた伊藤忠商事。結果にこだわって実際に結果を出すことができる社員のおかげであると言えます。
実際に社員に会うと、体育会系でどんどん目的に向かって突き進んでいる方や、もしくは知的でスマートに結果を出している方の2タイプ。こういった社風や人の違いをOB訪問を通して自分の言葉や感性で理解し、それが自分の肌に合うかを確かめてください。“伊藤忠は体育会系が多いから無理かも…”と先入観だけで敬遠している方は、一度OB訪問を活用して検証してみてください。
▼OB・OG訪問のここがわからない!? では、お答えします!!▼
・OB訪問の質問・メールを『元人事』が解説!事前準備のやり方と企業別の事例まとめ
【全記事一覧:5大商社選考特集】
・三菱商事(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・三井物産(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・住友商事(内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・丸紅 (内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・伊藤忠 (内定実績/OB訪問/ES/志望動機)
・全体の対策(筆記試験/ES過去問/面接過去問/鬼門面接)