こんにちは、ワンキャリ編集部です。今回は、丸紅の志望動機を作る上でのポイントについてお伝えします。
「商社である理由」に加えて「丸紅である理由」が重要
丸紅は5大商社の中で最も「丸紅である理由」を重視します。
丸紅は例年内定辞退者が出るといわれています。それは、他の5大商社・メーカーや広告代理店などの日系大手が採用上の競合となるためです。そのため、1次面接から学生の志望度をチェックする質問があります。「なぜ総合商社なのか」は当然ですが、「なぜ丸紅なのか」と突っ込まれても説得力のある説明ができるよう準備して面接に望んでください。
「総合商社である理由」は自身の経験と業務の特徴をリンクさせる
自身の経験と業務内容に共通する特徴を結びつけて答えるのが1つの有効な手です。
例1:体育会でキャプテン経験がある学生
→ 部活で培った年代を越えた部員同士の折衝力から「人と人を繋ぐ仕事がしたい」
例2:1年間の海外留学を経験した学生
→ 実際に海外を自分の目で見た経験から「グローバルな仕事に携わりたい」「ビジネスを通して、日本に貢献したい」
などのように自分の経験と商社の業務内容を繋げて志望理由とした内定者もいました。
ここで無理に他の学生との差別化を図るよりも、自身の経験と総合商社の業務内容を結びつけることを重視しましょう。
「丸紅である理由」は社風・人と関連させるのが無難
「なぜ丸紅なのか」に関しては、丸紅の社風や求める人材像と自分が合致していることを自身の経験から示しましょう。丸紅は特徴的な社風や人の雰囲気を持っています。説明会に参加したりOB訪問を積極的にしたりして、自分が社風に合うかを必ず確認しておきましょう。志望度が低い学生も、企業の風土や社員の人柄を知るに連れ、丸紅への志望度が変化する可能性もあるでしょう。
社風や雰囲気を理解する上では、以下のページを参考にしてください。
・丸紅│総合職2016年卒の選考対策ページ
・総合商社大研究!モテ度は?違いは?社員に聞けない秘密を徹底解明
丸紅は「若手もグローバルに挑戦できる風土」
丸紅は、他の5大商社と比較し若手により大きな裁量権が与えられていて、挑戦が好まれる社風です。それには20年ほど前に一度倒産の危機に瀕したことが関係しているといわれています。危機を過ぎた後に相対的に熟練や中堅の社員が少ない状態となったことから、必然的に若手に裁量を持たせる文化が築かれたということのようです。
また、丸紅の新卒採用説明会では必ず「20代のうちから海外に関わる機会が他商社よりも多い」と伝えられます。他社よりも「若い内からグローバルに挑戦できる環境は整っている」ことも丸紅の特徴といえるでしょう。
・若手が働きやすい環境を整える事を心掛けている(40代社員)
・この年齢では他商社では絶対にできない仕事に関わらせてもらえている(20代社員)
という社員の言葉があるように、若手も中堅も含めた会社全体で「挑戦する風土」を作り上げているといえるでしょう。
特定の事業領域への関心だけで「丸紅である理由」を押し切るのはNG
「電力事業に興味があり、丸紅はその分野に強いから志望している」といった特定事業への関心だけを「丸紅である理由」とするのはなるべく避けた方がよいでしょう。なぜなら、それに対する「その事業に携われなかったらどうするのか?」という質問に対して論理的に答えることが難しいからです。
ただ、面接の過程で興味のある事業が聞かれることは多々あるので、事前に考えておくことは必要不可欠です。関心のある事業の説明の準備もしておきながら、志望動機は社風や人に絡めた他の理由を推すのが良策といえるでしょう。
なお、配属リスクの質問に対する効果的な回答に関してはこちらをご覧ください。
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