こんにちは、ワンキャリ編集部です。
味の素のインターンのポイントをまとめてお伝えします。
味の素のインターンは目立った優遇選考などは確認されていませんが、インターンシップへの参加は本選考に多少の影響力があると考えられます。実際に「インターンシップ参加者は無条件に本選考ESが通過になる」「内定者の約半数はインターン参加者だった」と語る内定者もおり、本選考を有利に進めるためにもインターン参加のアドバンテージは大きいのではないでしょうか(選考対策ページより)。
『味の素 インターンシップ(Global Business Workshop)』の申し込み締切は2018年12月17日(月)です。
味の素の社風:「開拓者精神」と「人を大切にする」文化
国内トッププレイヤーの座に甘んじない「開拓者精神」
味の素は、甘味、塩味、酸味、苦味に加えて新たに「うま味」を世界で認知させた(※1)日本を代表する総合食品最大手企業であり、食品事業では主に調味料、加工食品、冷凍食品、コーヒーを手掛けています。
味の素は早くから海外でのシェア獲得を果たしていますが、それを実現したのが三現主義(現地、現物、現金)に代表される泥臭く頑張る力です(※2)。味の素は、現在でも国内トッププレイヤーの座に甘んじることなく、果敢に海外に打って出ています。粘り強くチャレンジしていく「開拓者精神」は「味の素グループWay(※3)」の一つになっています。
(※1)参考:味の素HP「うま味について」
(※2)参考:プレジデントオンライン「1袋たった0.58円で利益をどう確保するか」
(※3)参考:味の素 新卒採用サイト「採用担当からのメッセージ」
「人を大切にする」ホワイト企業
味の素は「味の素グループWay」を重んじており、その中の一つでもある「人を大切にする」文化が根付いている企業です。そのことは離職率1.2%前後という数値にも表れています(※4)。
希望勤務地を申告できる「エリア申告制度」や従来の育児休職などに加え、配偶者転勤帯同や不妊治療を事由とする「WLB休職制度」などの手厚い制度が整備されており(※5)、商社と同じようにグローバルな土壌がありながら、ワークライフバランスも大切にできる企業といえるでしょう。
(※4)参考:味の素HP「人事・労務データ」
(※5)参考:味の素HP「味の素グループ サステナビリティデータブック2018 P.106」
「グローバル健康貢献企業グループ」を目指して
味の素グループは「グローバル健康貢献企業グループ」を目指しています(※6)。
現在はアミノ酸を用いて、事業の多角化を推進することに力を入れており、実際に、味の素では既に全体営業利益の1/6を占める、210億円をアミノサイエンス分野が稼ぎ出しています(※7)。
調味料のイメージが強い味の素ですが、これらのことから時代のニーズや社会課題に対し、アミノ酸をコアとしつつ、人々の健康で安心な生活を支えられるヘルスケア先端企業といえるでしょう。
(※6)参考:味の素HP「事業紹介」
(※7)参考:味の素HP「2017-2019(for 2020)中期経営計画」
味の素の選考のポイント:「味の素グループWay」を体現したエピソードを用意しよう
上述したように、社風にマッチしている学生を採用している味の素。
その社風を端的に表したのが「味の素グループWay」であり、これに沿った回答を面接でも心がけるといいでしょう。事実、内定者が口をそろえて「味の素グループWayが大事」と語っており、OB・OG訪問の際に、社員も同様のことを述べていたそうです(選考対策ページより)。
【味の素グループWay】
・新しい価値の創造 Create New Value
・開拓者精神 Pioneer Spirit
・社会への貢献 Social Contribution
・人を大切にする Value People ※出典:味の素 新卒採用サイト「採用担当からのメッセージ」
味の素のインターンのフロー
味の素のインターンの選考フローは以下の通りです。
1. エントリーシート(ES)
2. 1次面接
3. インターンシップ
それでは各選考ごとに見ていきましょう。
1. エントリーシート(ES):通過率の低い選考
味の素の2019年卒のESは以下の通りです。
(1)学生自体に、周囲の人と関わりながら進めた最も力の入れた取り組みは何ですか?(35字)
(2)(1)の取り組みの中で、あなた自身が主体的に設定した課題は何ですか?(100字)
(3)(2)の課題を解決するために、あなた自身が取り組んだことを具体的に記述してください。(400字)
(4)インターンへエントリーする理由を簡単に記入してください。(50字) ※出典:味の素|事務系(グローバル型)2019年卒インターンのES
内定者が聞いた話によると、ESの通過率が非常に低いそうです。また、高倍率な選考なので、人事が1通のESにかけられる時間はわずか3分程度だそうです(選考対策ページより)。
したがって、たとえ流し読みをされたとして、一読して内容がすぐに理解できる分かり易さ、読みやすさを重視するべきでしょう。
学生時代の経験での「課題」と「課題解決」が別項目になっていることで、全てをまとめて書くより字数を確保できます。なので、「課題に対してのアクションは、なぜそれを選んだのか」、そして「解決前と解決後にしっかりと変化を示せているか」を必ず明記しましょう。
2. 1次面接:ES内容からの深掘り
味の素の1次面接は社員1人:学生1人の個人面接で、所要時間は15分程度でした(選考対策ページより)。
主な質問例は以下の通りです。
・学生時代に力を入れていたことは?
・その中でどんな役割を担ったのか?
・なぜ頑張ろうと思ったのか?
・その結果はどうだったか?
・あなたの行動で、周囲にはどんな変化は生まれたか?
・インターンに応募した理由は何か?
15分程度と短い時間のため、ESに記載している事項の軽い確認程度であることが多いようですが、内定者によっては鋭い深掘りを受けることもあるため、「学生時代に頑張ったこと」やこれまでの軌跡について、本選考の面接のつもりで準備をしておくといいでしょう。
3. インターン:思考体力が求められる3日間のインターン
味の素のインターンは3日間の課題解決型グループワークでした(選考対策ページより)。
以下のスケジュールで進められたようです。
1日目:自己紹介、オリエンテーション、ケーススタディ(1)に取り組む
2日目:ケーススタディ(1)のプレゼン、チーム変え、ケーススタディ(2)に取り組む
3日目:ケーススタディ(2)のプレゼン、社員との座談会(9人×10分)、懇親会
ケーススタディのテーマはそれぞれ、
(1)「卸売り事業者にもっと味の素の商材を売ってもらうには」
(2)「プライベートブランドに対して味の素がどのように参入するのか」
でした。
選考の一部としての位置付けではありませんが、本選考を担当している人事社員が3日間ついてくれるので、ここで評価されると本選考で有利になるのではないかと語る内定者もいます。
複雑なケーススタディと3日間向き合い続けなければならず、場合によっては家に作業を持ち帰ることもあるため、特に3日目は疲れることが想定されます。しかし味の素は温厚な人柄の社員で知られていますので、例えワークがうまく進まずイライラしてしまうことがあっても、それを決して表情には出さず最後までチームワークを重視してワークをやり遂げましょう。
おわりに
いかがでしたか? 皆さまの選考対策のお役に立てれば幸いです。
さらに詳しい選考対策ページと各選考のクチコミはこちらをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
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(Photo:Dmitr1ch/Shutterstock.com)