<目次>
●「内定ゼロ」と「複数内定」の就活格差、どこで差がつくのか?
●習慣その1. 「Why」を5回繰り返した志望動機を語る
●習慣その2. 誰にもマネできない企業選び
●習慣その3. 朝型生活を始める
●成功への第一歩:まずは習慣をマネするところから始めよう
「内定ゼロ」と「複数内定」の就活格差、どこで差がつくのか?
こんにちは、トイアンナです。これまで数百人の就活生とヒアリングを重ねて気付かされるのが「複数社に内定する学生と、内定が0の学生の就活格差」です。実は、全ての大企業が40人ずつ採用すれば、就職するすべての大学生が内定をもらえる状態だという試算もあります(※1)。
しかし、現実には複数社に内定する学生(以下、複数内定者)と、内定が出ず苦しみ続ける学生(以下、無い内定学生)の二極化が進んでいます。今回は「複数内定者」に話を聞いて判明した内定獲得のための3つの習慣をお伝えすることで、無い内定学生が今日からできる内定メソッドをお伝えしたいと思います。
(※1)……日本の大企業は約11,000社(出典:中小企業庁調査室「2017年版 中小企業白書概要」)。大学卒業後、就職する学生数は約430,000人(出典:文部科学省「令和元年度学校基本調査(確定値)の公表について P.6」)。そのため単純計算で、430,000人 ÷ 11,000社 = 39.1人/社 という数値となる。
習慣その1. 「Why」を5回繰り返した志望動機を語る
複数内定者に内定までの道のりを聞くと、いつも驚かされるのが「志望動機の深さ」です。まずは下の図を見てください。
複数内定者は自己分析をしっかりと行っているため、「人生でやりたいこと」が定まっています。やりたいことを達成するために就職活動をしたり、受ける企業を絞ったりしているのです。つまり、複数内定者にとって内定は人生の通過点にすぎません。
それに対して、無い内定学生は内定することが目的になっているため、一生懸命に企業と自分のつながりを探します。これでは消費財など身近な商品なら何とか取り繕えても、なじみがない企業になればなるほど、志望動機が薄っぺらくなってしまう原因となっています。
「人生でやりたいことなんて決まっていないよ……」と思うかもしれませんが、安心してください。複数内定者でも、将来のビジョンがはっきりしている学生は少数です。
その代わりに、彼らは
- 「自分のやりたいことが決まった時点ですぐ活躍できる能力を持った人材でありたい」
- 「まずはお金を稼ぐことで足がかりにしたい」
- 「やりたいことは不明確だが、自分の在り方・生き方については明確なビジョンがある」
などハッキリした現時点でのやりたいことを言葉にしています。
人生の目標を自覚するために、自己PRや志望動機を作る際にWhy did you think so?(なぜそう思ったの)を5回繰り返すようにしてみましょう。以下は化粧品業界を受ける点を想定して作ったサンプルです。
「化粧品業界へ入りたい」Why did you think so?
→「コスメを集めるのが好きだから」Why did you think so?
→「コスメで自分がよりきれいになれると思う」Why did you think so?
→「自分の顔に自信がなかったけどお化粧したらモテた」Why did you think so?
→「化粧に気付かない男性に出会い、化粧した顔を素顔だと思ってもらったから」
これで浅かった志望動機が、「自分の顔に自信がなかったけど、化粧した顔も素顔だと思ってくれる男性もいた。自信がない女性にも、コスメを通じて同じ勇気をあげたい」といったエピソードに育ちます。
習慣その2. 誰にもマネできない企業選び
複数内定者が持つ企業選びの軸は「その人にしか考えられない軸」を持っていることが特徴です。企業選びの軸がハッキリしていると、志望動機に説得力が増して「確かにそんな軸で就活していたら、ウチに入りたいよな」と企業の人事/採用担当者を納得させられるからです。
今までに聞いてきた企業選びの軸でも、特徴的だったものにこんな例があります。
・暗記が好きだから、長い言葉をひたすら覚えてアウトプットできる仕事がしたい
→応募企業:製薬会社、アンケート調査会社
・飽きっぽい性格なので、知的好奇心を満たせる変化に富んだ仕事がしたい
→応募企業:コンサルタント、広告代理店
・人も好きだが、何より孤独が好き。地方の営業など移動時間が長い仕事をしたい
→応募企業:運輸会社、アルコール飲料の営業
ここまで見て分かる通り、「この人にしか考えられない軸」を持つことは、
・就活参考書に書いてあるハウツーを鵜呑(うの)みにしていないことが伝わる
・独自の就活の軸を満たすために、企業分析ができていることが伝わる
という2つの理由から志望動機に説得力が生まれます。
独特の軸を作るためには、自分の中にある「小さなこだわり」へ目を向けてみましょう。
「何度も鍵を確認しないと不安……確認作業を繰り返す仕事に向いていそうだ」や、「隠れたミスを発見するのがうまい……校正作業で活躍できるかも」といったものです。
小さなこだわりが強みとして発揮できる企業なら、たとえ大きなビジョンが夢破れても長期的に活躍できるはずです。
習慣その3. 朝型生活を始める
大学生は朝が遅いことも珍しくありません。しかし就職活動は朝9時から始まるイベントも多々。そこで複数内定者は午前の面接に耐えられるよう、まず生活リズムを改善していました。
実際に具体的な話を聞くと「毎朝、ベッドから少し離れた場所へお菓子を置いて起き上がるようにしていた」「早起きしてオンラインゲームで1試合してから就活イベントへ向かった」などご褒美をエサに、朝型生活のモチベーションが上がるような状況作りが得意です。
就活を始めたては「毎朝8時に起床するぞ!」と意気込むこともできますが、気合だけでは続かないのが実情でしょう。あなたがわざわざ早起きしたくなる理由を準備することで、生活リズムを改善しましょう。
成功への第一歩:まずは習慣をマネするところから始めよう
ここまで、複数社に内定する学生が持つ「3つの習慣」をお伝えしました。複数内定者は優秀ですが、特別な経験やスキルを持っている人ばかりではありません。焦りを感じている方は、まずは彼らの習慣をマネることから挑戦してみましょう。
就活を始める前に知らないといけないこともたくさんありますが、面接の対策も必要です。
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※こちらは2016年2月に公開された記事の再掲です。