こんにちは、ワンキャリ編集部です。
これまで4日間にわたってお届けしてきた「年内内定レポート2020」、いかがでしたでしょうか?
特に年内に内定を出す「外資系投資銀行」「外資系コンサルティングファーム」「外資系メーカー」「ベンチャー」の内定者9人に話を聞いた今回の企画。
実際「年内に内定してどうだったか」と聞いたところ、内定者からは口々に年内内定に対して好意的なコメントが。
【内定者が思う年内内定のメリット】
・早くに内定をもらえると心理的に楽になる
・滑り止め企業の選考を受ける必要がなく、本当に行きたい企業の選考に集中できる
・内定はあくまで通過点。「内定」から「入社」という風にマインドセットが切り替わる
・企業によるが、内定者インターンができる企業もあり、実際の働き方を知ることができる
このように、1つ内定を持つことで滑り止め受験が不要になり、より本質的な職探しがしやすい環境を整えられます。
また、多くの日系大手企業は、外資内定者を優秀だとみなすため、選考にも良い影響が出るでしょう。日系企業へ行きたい学生も、外資を受けるメリットは大きいといえます。
▼関連記事▼
・「商社志望者こそ外資系企業を受けよう」〜商社内定者の就活1年間〜
年内内定のために必要な3つのアクションとは?
上述のようにメリットも多い年内内定。
では、年内内定をもらうためにはどんなアクションを取ると良いのでしょうか?
今回の「年内内定レポート2020」を経て、年内内定に向けて必要な3つのアクションが見えてきました。
1. インターンでの立ち振る舞い
インターンが内定に有利だなんて、イマドキの就活生にとってはもはや常識。
では、インターンでどういうパフォーマンスを示すと内定につながるのでしょうか?
外資系戦略コンサルに内定した学生は、最終発表やグループワークの「立ち振る舞い」で周りの学生と差別化を図っていました。
・「いかに社員からの質問に答えられるか?」を考え、事前に聞かれそうな質問を予想し、回答を用意
・質疑応答の場で、誰も答えられない質問にも率先して答えた
・質問された内容が分からなくても、何とか答えようとした
・ワーク中にメンター社員に積極的に質問し、皆がやりたがらない作業も進んで行った
また、ベンチャーに内定した学生も「フィードバックを愚直に取り入れた」「社員から聞いたことを必ず議論に反映させて、成長できる素地をアピールした」などと証言しており、やはりワーク中の立ち振る舞いが重要であることが分かります。
このように、インターンでは積極的に社員にアピールする姿勢を持つと有利になると考えられます。
2. そもそもインターンに参加するためには? ~面接突破テク~
メリットが多いインターンですが、一部の外資系企業やベンチャーのサマーインターンは倍率が高く、インターンに参加すること自体、容易なことではありません。(※1)
そのため、インターン選考を通過する面接テクニックも重要ですが、複数の年内内定者が共通してアピールしていたのが企業や職種に求められる素養です。
【内定者直伝:企業で求められるキャラに合わせるには】
外銀:激務で同僚と長い時間を過ごすことになるため、各企業の社風に合わせて振る舞い方を変える
外資系メーカー:職種への明確な志望動機や業務特性を把握。特にマーケターにとって大切な素養が「リーダーシップ」
ベンチャー:各企業のHPなどから企業理念を調べ、カルチャーにフィットする人柄をアピール
このように、自分の志望する企業や職種に合わせた振る舞い方や志望動機を練り上げてきましょう。
(※1)参考:BUSINESS ISIDER JAPAN「競争率20倍も!インターン選考で二重化、学歴偏重進む採用活動——広まる就活格差」
3. どの業界を狙うにしても早め早めの対策が吉
今回のインタビューで印象的だったのは、複数の内定者が「今すぐ対策を始めましょう」と2021年卒学生に向けてアドバイスしていたことです。
それもそのはず、どの業界も一筋縄ではいかない選考内容が目白押しです。下記をご覧ください。
外コン・外銀:WEBテストの対策は必須。SPIで9割がボーダー
外銀:英語面接対策が必要。Web英会話などを利用して、普段から英会話に慣れる必要あり
外銀・外資系メーカー:周りは帰国子女がたくさん。TOEICは900点台を狙おう
いずれに業界を狙うにしても、対策を始めるのに早すぎるということはありません。
年内内定を目指すならば、今から動き出しましょう。
インターン経験者が早くに内定
ここまで、年内内定をした学生の特徴を見てきましたが、実際のところ2020年卒の学生の内定状況はどうなのでしょうか?
2020年卒の学生の4月1日時点の就職内定率は22.2%(速報値)(※2)と発表されていることから、2割以上の学生が経団連の定める「6月面接」を前に内定を手にしていることが分かります。
また、インターンシップ経験有無別にみるとインターン経験者は 27.3%であるのに対して、インターン未経験者では13.7%となっています(※2)。
インターン経験者と未経験者の就職内定率に2倍の差があることから、インターンが年内内定に向けて強力なトリガーになることもうかがえます。
今回の年内内定シリーズでお送りした外資系企業やベンチャー企業は3年次に内定を出しているいるため、年内内定を目指すにはそうした業界にアプローチすることが大切でしょう。
(※2)出典:リクルートキャリア 就職みらい研究所「就活プロセス調査(2020年卒)【速報版】「2019年4月1日時点 内定状況」」
内定者の就活スケジュール
これまで述べてきた内容から、年内または早期内定を獲得するためには「早めの対策」「インターンへの参加」が重要だと言えます。
では、インタビューをした内定者9人は、実際にどのようなスケジュールで就活をしていたのでしょうか?
今回インタビューをした「外銀」「外コン」「外資系メーカー」「ベンチャー」の内定者、それぞれのスケジュールをまとめました。
月 | 外銀 | 外コン | 外資系メーカー | ベンチャー |
3年6月 (M1) |
【インターン】 米系投資銀行、 欧州系投資銀行、 三井住友銀行、 KPMGコンサルティング、 PwCあらた有限責任監査法人 |
【インターン】 リクルート、野村総合研究所、 ボストン コンサルティング グループ、 PwCコンサルティング・PwCアドバイザリー |
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3年7月 (M1) |
【インターン】 米系投資銀行、 三井住友銀行、 三菱UFJ信託銀行 |
【インターン】 アクセンチュア、Strategy&、 ベイン・アンド・カンパニー、 リクルート、野村総合研究所、 ボストン コンサルティング グループ、 PwCコンサルティング・PwCアドバイザリー |
【インターン】 日産自動車 |
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3年8月 (M1) |
【本選考】 PwCコンサルティング・PwCアドバイザリー 【インターン】 Strategy&、アクセンチュア、 野村総合研究所、 PwCコンサルティング・PwCアドバイザリー |
【インターン】 東急不動産、 全日本空輸(ANA) |
【インターン】 レバレジーズ、 リブセンス、 ユー・エス・ジェイ、 ディー・エヌ・エー(DeNA) |
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3年9月 (M1) |
【インターン】 リクルート 【本選考】 Strategy&、アクセンチュア |
【インターン】 メガバンク、 三井不動産 |
【インターン】 ソフトバンク、 Speee、 サイバーエージェント |
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3年10月 (M1) |
【本選考】 米系投資銀行 |
【本選考】 Strategy&、アクセンチュア |
【インターン】 政府系機関 |
【本選考】 ユー・エス・ジェイ |
3年11月 (M1) |
【本選考】 米系投資銀行 |
【インターン】 日産自動車 【本選考】 外資系消費財メーカー、 ゴールドマン・サックス |
【本選考】 ディー・エヌ・エー(DeNA) |
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3年12月 (M1) |
【本選考】 米系投資銀行 |
【インターン】 ベイン・アンド・カンパニー |
【インターン】 日本郵船、日産自動車 【本選考】 外資系消費財メーカー、 ゴールドマン・サックス |
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3年1月 (M1) |
【本選考】 米系投資銀行 |
【本選考】 外資系消費財メーカー、 ゴールドマン・サックス |
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3年2月 (M1) |
【本選考】 米系投資銀行 |
【インターン】 三井不動産 |
スケジュールを見てみると、内定者全員が共通して、多くの企業の夏インターンに参加していたことが分かります。
5月も半ばに突入した今、「年内に就活を終わらせたい」「本命企業の選考に集中するために、内定をもらいたい」と考えている人は、夏インターンの選考に向けて、すぐに対策を始めましょう!
各選考内容の対策については、以下の記事をぜひ参考にしてください!
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<「年内内定レポート2020」一覧>
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(Photo:Ruslan Grumble/Shutterstock.com)