※こちらは2016年1月に公開された記事の再掲です。
──19卒の女子就活生のみなさん、就活はじめないとと思いはするけど、まだスーツを揃えてカッチリ就活はじめる気にはなれない。
そんな風に思っているなら、まず、「合コン」を就活仕様にしてみませんか?
こんにちは。大手広告代理店OLの秋元エリーです。
就活シーズンになると、毎日のように説明会だ面接だ〜と駆け回っている方も多いのではないでしょうか。私も、数年前は私立女子大に通う就活生でした。しかもダメダメの。
学歴もない、家柄も普通、英語も全く喋れないという取り柄のない私。
しかし、誰よりも先に広告代理店の内定を獲得したのです。周りの内定者は東早慶の優秀な学生や、英語がペラペラな帰国子女達。そんな中、私の唯一の武器は、『合コンに100回行った』ことでした。
どうして私が内定を取れたのか?
それは、ただ合コンをしていたわけではなく、合コンで得た学びを就活にうまく活かしていたからだと思います。今から思えば、「就活」には「合コン」からの学びを活かせる場面がたくさんありました。
この連載「就活で大切なことは全て合コンが教えてくれた」では、就職面接に私が使った『合コンテク』を事例と共に大公開しちゃいます!
ダメダメだった就活生時代
就活生時代、私はどちらかというとダメなやつでした。
電車でSPIの勉強をしようと思っては、本を開いて5分程度でいつも寝てしまい、あるときには、面接と面接の間に急いで書き上げたESを、郵便局の受付の人に「すみません、この書類に写真貼って、封筒に入れて速達でこの住所に送ってください!!」と全部任せて走り去ったことも。
次の面接の時間が迫っていて、止むを得なかったのですが、今思えば相当迷惑な奴です。せめて写真くらい自分で貼れよと。(でもその後ES通過の連絡がきました。渋谷宮益坂の郵便局のお姉さんに感謝です)
とてもじゃないけど優秀とはいえない就活生の私でしたが、4月初旬ごろに大手広告代理店から内定をもらいました。当時の広告業界では、わりと早めに決まった方です。
そんな私が何より注力していたことは何か?
それはズバリ、合コン。しかも、有名企業の男性社員さんとの合コンです。
優秀な就活生がシコシコ企業研究をしている間に、私は電○の社員さんとカラオケで恋チュンを踊ったり、○○重工の社員さんに恥ずかしい罰ゲームをさせたり、NE○の社員さんのほっぺたに往復ビンタをかましていました。
合コン回数は、のべ100回以上!
「それって意味あるの?」
「社員さんと仲良くなって、コネかなんかで入れてもらうの?」
なんてよく聞かれますが、いえいえ、そういうことではございません。
合コンに行くことで、身に付いたのは会話のスキルです。
そもそも面接も合コンも、重要なのは『コミュニケーション』!
合コンと面接には共通点が多いのです。
合コンと面接の共通点
合コンと面接について、私は下記3点が大きく似通っていると思います。
1. 初対面同士の出会いである
合コンでも面接でも、全く面識のない人が相手になることがほとんどです。
2. 限られた時間の中で、自分を印象付けなければいけない
合コンなら2〜3時間、面接なら10〜30分前後という差はありますが、限られた時間の中で「私はこういう人です!」とアピールする点は共通しています。
3. もう1回会いたいな、という気にさせなくてはいけない
合コンだって面接だって、『きっかけ』に過ぎません。合コンで出会って次のステップに進めない = 1次面接落ち です。
いかがでしょうか。このように、大きな3要素が合コンと就活では共通しているんです。
面接官をオトす気で就活にも臨むべし
では、実際に合コンスキルを就活に生かすにはどうすればよいのか。
答えは簡単、面接官をオトす気持ちで臨むこと!
「この人を持ち帰ってやるぞ!」くらいの気概が大切なのです。
最初の腕の見せ所は、なんといっても自己紹介。自己紹介を制する者は合コンも面接も制します。
例えば、面接でこんな自己紹介してませんか?
「○○大学の〜〜と申します。国際関係学部で、発展途上国の食の問題を……ナンタラカンタラ」みたいな。そんなのハッキリ言って、普通です、イケてません。
だって「はあ……、そうですか」としか言えないし。合コンでそんな挨拶したところで印象にも残らないので、全員分の自己紹介を聞いている間に、名前も忘れちゃいますよね。
自己紹介で大事なのは、どこかに『フック』を作ることです。
合コンで例えると、
「最近料理にはまってて、ピクルス自分で漬けてるんですよね〜」
「お酒が好きなのでよく飲みに行きます♡ とくに最近は日本酒が好きで、イベントもたまに開催してます!」
なんて自己紹介すれば、「ピクルス自家製で漬けてるの?」とか「イベントってなに?」とか、ぜったいツッコミが入ります。
面接でも同じように「WEBライターのお仕事しています」とか「合コン100回目指してます」とか「趣味はゲートボールです」とか、どうでも良いようなことをフックにして、まずは「え? なんで?」と『気になる』と相手に思わせるようにしていました。
電○のとある社員さんが言っていたことですが、「この人は○○の人だ、みたいに印象がパッと浮かばない人は落とす」らしいです。全ての社員さんがそうとは限りませんが、何でもいいから印象を残すのは案外有効だと思います。
就活に大切なことはすべて合コンが教えてくれた
このように、初対面同士で人と向き合う合コンは、就活においても勉強になることばかり。
最初に述べたとおり、かくいう私も、私立女子大のダメな文系女子就活生でした。わりと苦労したんです。
ではなぜ狭き門と言われる広告業界で、早慶の優秀な学生や海外大学を卒業した帰国子女と肩をならべて内定獲得できたのか?
もしかしたら単なる運かもしれませんが、他の就活生と少し違ったのは、「合コン」で学んだ知識を生かして、自分なりに戦略を立てて面接に臨んでいたことでした。
その「合コン」から学んだ独自のコミュニケーション術をちょこちょこ記事にしてまいりますので、自分は「ダメな就活生」かもしれないと感じている人にも、ぜひ読んでいただきたいです。
──いかがでしたか? 就活は早めにはじめた方が圧倒的に有利。そのスタートが「合コン」、というのもアリだと思います……!