こんにちは、ワンキャリ編集部です。
皆さんはリクルーター面談に参加されましたか? リクルーター面談は「優秀な学生のための『特急チケット』」と捉えるのがいいかもしれません。実際に、企業によってはリクルーター面談が実際の選考に組み込まれている場合があります。面接ではない体で呼び出されるので、実質的な選考にもかかわらず軽い気持ちで受けてしまう学生も多いのが現状です。
今回は、リクルーター面談を受けることになっても慌てないように、リクルーター面談が実施される代表的な企業とその概要を業界ごとに分けてお伝えします!
本記事で記載した企業一覧は以下の記事を参考にし、選定しました。
各企業のリクルーター面談の内容に関しては、各企業欄に記載している選考対策ページを情報元としています。
※2017年卒〜2020年卒からの情報をもとにしており、今後の年度で同様の実施があることを保証するものではありませんので、ご了承ください。
<目次>
●リクルーター面談 実施企業一覧
●1. 銀行
●2. 生命保険・損害保険
●3. 証券
●4. インフラ
●5. メーカー、その他
●おわりに
リクルーター面談 実施企業一覧
1. 銀行
・静岡銀行:有利か分からないが、行われている
・商工組合中央金庫:選考フローに組み込まれている
・日本銀行:選考フローに組み込まれている
・農林中央金庫:選考フローに組み込まれている
・三井住友銀行:選考フローに組み込まれている
・三井住友信託銀行:選考フローに組み込まれている
2. 生命保険・損害保険
・第一生命保険:選考で有利に働く
・住友生命保険:選考フローに組み込まれている
・東京海上日動火災保険:選考フローに組み込まれている
3. 証券
・大和証券:選考フローに組み込まれている
・野村證券:選考フローに組み込まれている
4. インフラ
・関西電力:選考フローに組み込まれている
・JR東海(東海旅客鉄道):選考フローに組み込まれている
・JR西日本(西日本旅客鉄道):選考フローに組み込まれている
・JXTGエネルギー(旧:JXエネルギー):選考で有利に働く
・中部電力:有利か分からないが、行われている
5. メーカー、その他
・旭化成:選考で有利に働く
・鹿島建設:選考で有利に働く
・清水建設:選考フローに組み込まれている
・新日鐵住金:選考フローに組み込まれている
・大成建設:選考で有利に働く
それでは、各企業のリクルーター面談の特徴を見ていきましょう。
1. 銀行
地方銀行だけでなく、メガバンクや政府系金融機関でも、リクルーターを設置している場合があります。選考回数は他業界と比べて比較的多めです。選考を通じて志望度はもちろん、精神力といった学生の素質を見る面談であるといえます。
静岡銀行:逆質問の事前準備をしっかりと!
2018年卒はWebテスト前である4月に2回のリクルーター面談があったそうです。1回目・2回目ともに終始穏やかな雰囲気で、事前に質問項目を用意して学生側が質問をする逆質問形式でした。
実際に静岡銀行のリクルーター面談を受けた学生は、「これまで印象に残っている案件は何か」や「将来のキャリアビジョンは何か」、「現場に出ている身として静岡銀行の良さを感じる部分は何か」など「相手の行員自身に関わる内容を質問すると相手も好意を持って話してくれると思う」と話していました(選考対策ページより)。
静岡銀行の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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商工組合中央金庫:志望動機と志望度を明確に!
2017年卒は3回のリクルーター面談があったそうです。説明会参加後、エントリーシート(ES)提出前の時期、4月・5月に1回ずつ、エントリーシート(ES)・Webテスト後の5月に1回行われました。
1回目は志望動機などオーソドックスな質問が中心で、2回目は志望動機に関する質問を中心に行われたようです。3回目のリクルーター面談でも志望動機に関する質問が中心でしたが、特に3回目のリクルーター面談は志望度を聞かれるので、「第一志望である」と言い切りましょう。「言わなかった友人は落ちていた」と話す2017年卒の学生もいました(選考対策ページ「1/2/3」より)。
商工組合中央金庫の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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日本銀行:三方よしの人材。志望度・人柄・頭の良さ
2020年卒の選考では1回1時間程度のリクルーター面談が用意されており、面談回数は学生によって違いますが、平均回数は3〜4回でした。日本銀行のリクルーター面談の特徴として、他行比較を交えながら志望理由が深掘りされるほか、学業やゼミについての質問を多くされる点が挙げられます(選考対策ページより)。また選考を受けた学生によると、リクルーター面談の最後に必ず人事部の社員との面談が行われますが、これは本店面接の練習としての立ち位置だとのことですので、志望理由を深めるチャンスとしてこの機会を活用しましょう(選考対策ページより)。
日本銀行の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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農林中央金庫:逆質問の嵐。業界に関する下調べをしっかりと行おう
2019年卒の選考ではES、Webテストを突破した後に3回程度のリクルーター面談が組み込まれていたそうです。
リクルーター面談の1〜2回目は逆質問中心に進められるため、事前に質問を準備しておくことが重要です。1時間の時間が設けられていることを考えると、10個程度の質問は用意しておくべきです。本レポートや企業ホームページなどで事前にリサーチを行い疑問点をまとめ、質問のストックを作っておきましょう。
3次面談の形式は1〜2次と同様ですが、内定者によれば社員が「3次は社員の年次が上がって選考要素が強くなる」と話していたそうです。実際社員からの質問が中心になり、専門知識を問う難しい質問がされることもあるので、十分な対策をしておきましょう(選考対策ページ「1/2」より)。
農林中央金庫の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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三井住友銀行:「ポテンシャルの高さ」を相手に想像させる
2020年卒の選考では学生にもよりますが6〜8回のリクルーター面談が用意されています。リクルーター面談では、その場の実力だけでなく、入行後にさまざまなことを吸収してくれるかどうかのポテンシャルを見ているようです。
内定者によると、志望動機や学生時代に頑張ったエピソード、キャリアプランなどさまざまな点においてアドバイスをしてくれたとのことでした。このような毎週の面談の記録をリクルーターは共有しており、それを元に質問がなされたりするため、前回のアドバイスを生かしてるかどうかはすぐに判断されます。よって、初回を除いた全てのリクルーター面談では、今までのリクルーター面談の経験を生かせると良いでしょう。
具体的には、1つ目は「リクルーター面談中、あるいは面談後に面談の記録を残し、アドバイス、反省点をまとめておく。」次に「リクルーター面談の前に、1つ目の記録を見直しアドバイスを生かした答えを心がける。」という2点に留意しましょう(選考対策ページより)。
三井住友銀行の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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三井住友信託銀行:一緒に働きたいと思わせよう!
三井住友信託銀行(SMTB)は例年リクルーター面談を行なっていることで有名ですが、2020年卒の選考では回数が学生によって異なり、3〜7回の幅があったそうです。
なお、このリクルーター面接は表向きは「質問会」と位置付けられていますが、次回以降呼ばれなくなった学生もいることから「実質的な選考」とのことです。ある内定者を担当した現場社員いわく、この選考フローでは「一緒に働きたいと思うか否か」という選考基準で人事面接にあげるための学生を選抜するとのことです。
注意点として、さまざまな分野の社員が登場するので自分の志望していない分野の業務の社員が来ても、興味を示しつつ会話を続けたほうが良いという点が挙げられます。信託業務では初対面のお客様の悩みを聞くこともあるため、印象の良さをチェックしているものと思われます(選考対策ページより)。
三井住友信託銀行の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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2. 生命保険・損害保険
生保・損保両方とも志望度を重視しているのが、保険業界のリクルーター面談の特徴です。選考も1回で終わる場合が少なく、何度も面談を重ねるので、自分の志望動機をブラッシュアップさせる良い機会となるでしょう。
第一生命保険:3回目は人事が面談相手。所作まで見られている
2020年卒の選考では「Career 3rd」と呼ばれるリクルーター面談が3回行われていたそうです。
公式には選考対象外とされているものの、実際には評価がついていると思われるため注意が必要です。1対1で行われ、初めの2回は逆質問がメインの面談、最後の1回は明らかに面接形式で行われます。また、面談相手は最初の2回は現場社員ですが、3回目は人事担当です。志望動機をしっかり伝えるだけでなく基本的な身だしなみやマナーにも注意を払いましょう(選考対策ページより)。
第一生命保険の選考について詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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住友生命保険:全7回の面談で「6回目」が鬼門
2020年卒の選考では、エントリーシート(ES)の後、4月下旬から5月上旬にかけて全7回(人により前後する可能性あり)のリクルーター面接が行われました。
1〜3回目はESをベースに学生時代力を入れたことと生命保険業界の志望動機が問われ、生命保険業界への適性が見られていると考えられます。4回目は「住友生命保険への志望動機」が問われます。ここまでは毎回の所要時間は50分程度で、相手は「若手で大学のOB・OG」が担当し、最後にフィードバックが得られます(選考対策ページより)。
次に5〜7回目は、時間が短くなり30分程度になります。5回目の面談相手は「リクルーター長」に変わり、1〜4回目を通じて練り上げてきた内容を改めて問われます。
そして、最大の関門が6回目です。面談相手は「入社後に一緒に働くことになる希望部署の部長」になります。内定者は「これまでの穏やかな雰囲気とは違い、雰囲気が面接然とした厳しいものになった。社員の年次も一気に上がり大変緊張した」と語っており、ここで気圧されて落ちてしまう学生も多いようです。問われる質問は5回目と同じなので、前回話した内容を整然と、これまで通りの明るさで話せるように準備しておきましょう(選考対策ページより)。
7回目は事務的な要素が強いですが、「本当に住友生命に来るのか」という質問に対しては、必ず「第一志望です」と断言し、熱意を伝えるようにしましょう(選考対策ページより)。
住友生命保険の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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東京海上日動火災保険:「第一志望は、御社です」志望度で落とされないようにしよう
2020年卒の選考では、インターン参加者で評価が高かった学生が内定を出す前提で呼ばれたそうです。内定者によれば、「この後の人事面談に推薦するかどうかを判断する面談」だと人事が話していたとのことです。
面談の一番大切なポイントは「マリンに入りたい」という高い志望度をいかに示すかという点といえるでしょう。
「(1)他業界と比較したマリンの魅力を語る(2)逆質問で志望度をアピール」の2点を意識して挑みましょう(選考対策ページより)。
東京海上日動火災保険の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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3. 証券
証券会社でもリクルーター面談が設置されている企業があります。面談を通じてその企業への適性も見ていると思われます。「企業の風土」と「自分の志向性」にズレがないか、今一度、確認しましょう。
大和証券:逆質問が中心。準備をしっかりと行おう
2019年卒の選考では、エントリーシート(ES)・WEBテストを通過すると、リクルーター面談が1回以上設定されます。
ただし、内定者によるとリクルーター面談といえどもリクルーターは面談中にメモを取っていることから、選考に影響があると考えられます。また、人によって設定される面談の回数は異なりますが、回数の差自体は選考には影響がないようです。事実、内定者は「面談の回数が同じでも、受かった人も落ちた人もいる」と述べています。面談の回数で一喜一憂せずに、選考だと思って臨むことが大切です
「志望動機」と「学生時代頑張ったこと」は確認程度で、それよりも「逆質問」が中心です。後の面接の材料に使用されますので、会話が途切れないように準備は入念にしましょう(選考対策ページより)。
大和証券の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
選考ステップ
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野村證券:その場でのアドリブの質問力も
2019年卒の総合職A社員/総合職B社員の選考では、エントリーシート(ES)・Webテストの後、学生1人に対し社員1人でのリクルーター面談が行われたそうです。
証券会社では「リクルーターと面談できるかできないか/面談でうまくいくか」が内定の獲得を左右します。よって、近くのカフェで雑談形式のフランクな会話をする中でも、油断は許されません。どれだけカジュアルな場でも、しっかりと心構えをもって臨みましょう。
また、社員の話に興味が大いにある態度をとるようにしましょう。内定者によると、リクルーター面談で社員が話すことに興味のない態度をとった学生は落とされていたそうです。相槌や相手の目をみて聞くなどの積極的な「受け身の態度」、また質問の多さなどで野村への「愛」を示しましょう。
上述のように、あらかじめ質問を用意していくことが最も大事ですが、それに加えて会話の中で気になったことを聞くことも重要です。25分間の質問をすべて用意するのは骨が折れる上に、定型的な質問しかできないとコミュニケーション能力が低いと思われる可能性もあるので、あくまで会話の中で質問をすることを心掛けましょう(選考対策ページより)。
野村證券の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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4. インフラ
「リクルーター面談といえば金融業界とインフラ業界」というイメージを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際、通信から電力までインフラ業界でリクルーター面談を設置している企業は多くあります。特に志望動機を重視される傾向があるため、事前に準備をして挑みましょう。
関西電力:選考材料なしで好印象を残せるか
2019年卒の事務系総合職の選考において、ES・Webテストを選考材料としてほとんど使用しない関西電力の選考突破のためには、2〜3回のリクルーター面談でいかに好印象を残すかが重要となっています。以下、面談ごとの大まかな特徴と対策です。
1次面談:会社説明の意味が強いが、志望度を見極めるためのものであり、逆質問で志望度を伝える
2次面談:逆質問に加え「学生時代に頑張ったこと」の質問の対策を用意しておく
3次面談:リクルーターチームリーダーとの面接で、2次と同様に社員からの質問もある
最後のリクルーター面接は、相手がリクルーターチームのリーダーとなります。内定者いわく「ここでの評価はその後もかなり重要になる」とのことなので、気を引き締めて臨みましょう。それまでのリクルーター面接は逆質問中心だったのに対し、今回は社員から「学生時代に頑張ったこと」などの質問もされるようになります。実際の面接に臨むつもりでしっかりと準備していきましょう。志望度を示すことで自己PRもしつつ、逆質問を通して企業理解を深めましょう(選考対策ページより)。
関西電力の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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JR東海(東海旅客鉄道):倍率は100倍近くの選考の大きな関門
2020年卒の選考では、エントリーシート(ES)の提出後に同じ大学のOB・OG先輩社員とのリクルーター面接が計3回行われます。
リクルーターチームは大学ごとに違うそうなので、その点は必ず留意したうえでアドバイスを読んでください。この3回に及ぶリクルーター面接の倍率は非常に高く、選考における大きな関門といえます。実際ある社員は「大学によっては100倍近くに相当する」と話すほか、「1次面接のスロットを見てもほとんどリク面で切られていると感じた」と内定者は振り返っていました。面談の回を重ねるごとに面談相手の年次が上がっていき、また質問の深掘りも厳しくなっていくと考えておきましょう。3つの面談の質問内容の特徴は以下の通りです。
1次面談:(ESについて)学生時代に打ち込んだことについて
2次面談:過去のエピソードの深掘り(1次と異なる経験を聞かれる傾向が高い)、時事問題への感度の高さのチェック 、志望理由、社員の経歴について
3次面談:志望度の高さについての深掘り、人事課長面接に通せる学生かのチェック
いずれのリクルーター面接もホテルのラウンジなどでフランクな雰囲気で行われますが、選考されていることを意識し、準備も入念に行いましょう(選考対策ページより)。
JR東海(東海旅客鉄道)の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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JR西日本(西日本旅客鉄道):「人柄重視の面接対策」人を巻き込んだ経験を求められる
2020年卒の総合職(事務系)選考では、4回程度のリクルーター面談が行われたようです。選考の一環となっており、 事実、この面談を通過することのできなかった学生も多数存在します。 都内のカフェで行われるなどフランクな雰囲気のある面談ですが、選考のポイントを再度確認し、「見られている」という覚悟を持って臨みましょう。以下が面談の特徴です。
1・2次面談:学生と社員は1対1。若手社員と逆質問がメイン
3・4次面談:学生と社員は1対2。人事社員、課長クラスと志望動機の深掘り
1・2次面談では逆質問がメインで、志望動機の深掘りはあまりなされないようです。1時間のうち50分程度を逆質問が占めるため、そのような長時間の逆質問に耐えられるだけの企業研究をしていきているのかどうかも重要です。内定者は、このときの面談を通じて志望理由や入社後にやりたい仕事を修正していったそうです。
「協調性」はここでも評価されます。 そのため、主体的に立場の違う人の意見を調整した経験をアピールしましょう。 また、「何か質問ある?」と言われて質問するのはもちろんですが、社員の回答を拾い、「今おっしゃっていただいたことの具体例を教えてください」など食いつく姿勢も見せるといいでしょう(選考対策ページ「1/2」より)。
3・4次面談では「なぜ鉄道会社か/なぜJRか/西日本入社後にどんなことをやりたいか」などの質問にしっかり回答できるようにしましょ(選考対策ページ「3/4」より)。
JR西日本(西日本旅客鉄道)の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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JXTGエネルギー(旧:JXエネルギー):頭の回転が試される。穏やかな雰囲気だがガツガツいこう
2020年卒の選考では、エントリーシート(ES)とWebテストの後、2回のリクルーター面談が行われたそうです。内容は、1回目のリクルーター面談は「志望動機」「学生時代に頑張ったこと」などの質問が6割を占め、残りの4割は逆質問だったそうです。2回目のリクルーター面談では、「趣味や将来したいこと」、「理想とするキャリアパスは?」などさまざまな質問を8割程度されたとのことです。面談を受けた学生は「穏やかな雰囲気だったものの、落とされる学生もいる選考の一環なので、気を抜かず取り組んだ」と語っています(選考対策ページより)。
JXTGエネルギー(旧:JXエネルギー)の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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中部電力:内容は「ザ・面接」。次につながる逆質問を!
2017年卒のリクルーター面談は、エントリーシート(ES)・Webテストの受験完了後2回行われたそうです。「1回目は学生のOB社員と『志望動機』『学生時代力を入れたこと』の後、逆質問、2回目はほぼ形式は同じで、『志望動機』の深堀のみ相違点だった」とある2017年卒の学生は話していました。ポイントとして、ほとんどの時間が逆質問であるため、後の面接の回答の素材とするために社員から業務内容や中部電力の特徴などを引き出しておくと良いでしょう(選考対策ページより)。
中部電力の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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5. メーカー・その他
メーカーでは一部の企業にリクルーター面談が設置されています。特に建設業はその傾向が強いでしょう。また、トヨタ自動車や新日鐵住金など、リクルーター面談が非常に重要視されている企業もあるため、周りの学生と差をつけられるよう強い志望度を持って面談に挑みましょう。
旭化成:リク面の成功が内定への最短切符
2020年卒の選考では、会社説明会の逆質問が評価されるとリクルーターがつき、後日面談が2〜4回行われたそうです。OB訪問のような形式のリクルーター面談で、内定者によると旭化成の選考ルートには少なくとも以下3つのルートがあることが分かっています。
(1)ES→説明会→リクルーター面談3回→2次面接(5月中)→最終面接(5月中)
(2)ES→説明会→リクルーター面談2回→1次面接(6月中)→2次面接(6月中)→最終面接(6月中)
(3)ES→説明会→リクルーター面談4回→1次面接(5月中)→2次面接(5月中)→最終面接(5月中)
内定者によると(1)の採用ルートが内定者全体における最多層(6割程度)であり、(1)に乗れるかはリクルーター面談での出来が重要であるそうです(選考対策ページより)。
始めに逆質問があり、その後はひたすら社員から仕事内容の説明が行われます。回数毎に掛かった全体の「所要時間」と「逆質問の時間」、そして「面談相手」は以下の通りです。
1次面談:60分程度(逆質問:40分)/企画営業職社員・医療事業
2次面談:120分程度(逆質問:60分)/事業企画職社員・プラスチック事業
3次面談:120分程度(逆質問:60分)/企画営業職社員・電子機器事業
逆質問の時間が多いため、準備をしている学生は社員に志望度の高さをアピールすることができますが、準備をせずに臨むと逆に社員にアピールすることができず早めに切り上げられてします学生もいます。「業務/キャリアに関する質問」準備しておくことをお勧めします。
内定者によると「地方の向上に直接出向きクライアントの現場でさまざまなニーズを聞きながらなんとかそのニーズに合う自社素材を提供する業務特性から、愚直や誠実といった人柄の学生が営業職のリクルーターから気に入られる傾向にある」とのことです。内定者は「リクルーター面談でのフィードバックは自分の性格に関するものが多かったので、人柄を中心にみている可能性も高い」と話しています。「穏やかで温かい人が多い」社内の雰囲気を意識して臨みましょう(選考対策ページより)。
旭化成の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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鹿島建設:本選考の始まり。志望度を逆質問でアピール
2019年卒の選考では、社員1:学生1、所要時間1時間程度で内定までに平均4〜5回程度行います。リクルーター面談が鹿島建設の本選考における優遇されるかどうかは、インターン参加者を含め確認されていませんが、本選考の実質的な始まりであるのは間違いないようです。実際に内定者によればリクルーターが判断した学生に関する情報は人事に全て報告されているようです(選考対策ページより)。
面談内容は基本的に学生からの逆質問を中心で、雰囲気はフランクなものの、「なぜ鹿島を選んだのか」など志望度を図るような質問が毎回の面談で聞かれたとのことです。
面談の設定は2通りあります。説明会参加後に「面談をしませんか?」とOB・OGから連絡が来る場合と、自らOB・OGに連絡をしてセットしてもらう場合の両方です。また、面談のタイミングは「(1)ES提出前、(2)ES通過後、(3)1次面接通過後、(4)2次面接通過後」と各選考の合間を縫って行われているようです。
志望度の高さをアピールすることは必須、逆質問を生かして志望理由を補強しましょう。内定者の面談の印象では「とにかく社員が真摯に対応してくれたことが印象的。志望度がとても上がった。競合他社と比べて、人の良さに特徴があるなと思った」とのことでした(選考対策ページより)。
鹿島建設の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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清水建設:話した内容に一貫性を! なぜ、清水建設で働きたいのか明確に
2017年卒の選考では、エントリーシート(ES)の早期提出でリクルーター面談のルートに乗れたそうです。学生4人に対し、社員2〜3人の面談が3回行われ、1・2回目はエントリーシート(ES)に沿って質問されますが、3回目では「なぜ、建設業の中の清水建設なのか」という点を深掘りされたようです。面談で話した内容は最終面接まで引き継がれるので、話す内容は矛盾しないように気をつけましょう(選考対策ページより)。
清水建設の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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日本製鉄(旧:新日鐵住金):リク面といえば日本製鉄。己の全てをかけよう!
2019年卒の選考では、会社説明会に参加することでリクルーターが付き、後日6回程度にわたって面談が行われたそうです。日本製鉄の選考は、大学別OB・OG会、懇親会などのイベントからスタートする大学別のリクルーター面談が中心となっており、「リク面といえば日本製鉄」といわれる程です。それゆえに、日本製鉄のリクルーター面談のシステムは非常にシビアだと言えます。
まず、5回以上のリクルーター面談で高評価得た学生のみが「本選考の面接」に進めます。なので、本選考に優遇されるといった次元ではなく、「リク面が最重要」なのです。実際にある社員は「日本製鉄の選考はリクルーター面談がすべて」と語っていました。
面談の選考では、リクルーター社員の話によると、面談で2回続けて低評価がついた時点で、次の面談や面接に進めなくなるようです。また別のリクルーター社員によると、A4サイズの紙両面に面談した学生の感想そして面談から得た個人情報(志望する業界から家族構成まで)を事細かく記し、次の社員に引継ぎすることが求められるそうです。
回数ごとの面談を見ていくと、1~3回目は事前の企業理解を前提とした逆質問がメインで雰囲気も穏やかです。しかし、4回目以降は選考要素が強くなり、人柄や経験に関する深掘り及び志望度に関する厳しい質問がなされる傾向にありますので、自己分析を徹底的に行いましょう。また複数の内定者の話では、大学が違うと質問内容が異なる場合もあるようです(選考対策ページより)。
日本製鉄の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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大成建設:建設会社で働きたい意欲を見せよう
2020年卒の選考では、リクルーター面談の回数が学生によって異なったようで、現在確認している限りでは最高3回のリクルーター面談を経験した内定者もいます。
確認されるであろうポイントは2つあります。
まずは、学生時代に頑張ったことでは「他者と協力した経験」を話すということです。選考のポイントに記載したように、建設業界の総合職事務系社員はさまざまな立場の人たちをまとめ上げる能力が求められています。そのため、学生時代に頑張ったことでは他者と協力して何かを成し遂げた経験を話せると良いでしょう。事実、ある内定者は「チームの成功に貢献するため、偵察部隊としてチームメイトのサポートに徹した」経験を話すことで、他者と協力して何かを成し遂げる面白さをアピールしていたそうです。
次に、志望動機は「なぜ大成か」まで詰めておくということです。志望度を重視する大成ではリクルーター面談から志望動機を入念に問われます。「なぜ建設業界を志望するか」はもちろん、「なぜ大成を志望するか」まで詰めた状態で面接に臨みましょう(選考対策ページより)。
以上の2点をしっかり押さえておきましょう。
大成建設の選考についてより詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
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おわりに
いかがでしたか? リクルーター面談は「少しフランクな面接」ともいえます。
実際にカフェやホテルのラウンジで行われることも多くあるようです。学生の準備の度合いから志望度を測ることはもちろん、「素の姿」もリクルーターは見ていると考えられます。受け答えだけではなく、立ち居振る舞いにも気をつけましょう。リクルーター面談の回数が多い企業もあり大変だとは思いますが、モチベーションを保ち続けられるよう頑張ってください。
リクルーター面談の概要について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
各企業の選考内容ではなく、準備から質問内容まで見られているポイントと注意するべき点がまとまっています。リクルーター面談を受ける前に読んでおくことをオススメします。
リクルーター面談ではなくOB訪問の記事ですが、社員から見た学生の様子がコミカルに描写されています。内容も「ただ面白い」だけではなく、どのような点を意識して質問をすれば良いのかまで言及されているので、読んでみてはいかがでしょうか。
・面接とかOB訪問での会話って、何かフワフワしませんか? 【新連載:「もはや日記とかそういう次元ではない」熊谷氏】
また、こちらの記事では、面接対策を17項目に分けて解説した特集を掲載しています。翌日の面接までにできる対策をご紹介しています。ぜひご一読ください。
・面接対策:就活で定番の質問と回答例・強みを企業にアピールするコツ