病院長のあいさつ
病院長の山本雅一です。
社会医療法人中山会 宇都宮記念病院の理念は”すべては患者さまのために”です。
戦後の日本の医学界において、豊かな発想力と情熱で、多くのイノベーションを起こした世紀の外科医である中山恒明先生のお言葉であります。
当院は、昭和38(1963)年11月に中山恒明先生のまな弟子である石﨑省吾先生を初代院長として栃木県宇都宮市内に開院しました。当時の名称は「宇都宮外科医院」でしたが、翌年5月に「医療法人中山会(社団)」として法人化し、その後「宇都宮記念病院」としました。平成26(2014)年4月には「社会医療法人中山会 宇都宮記念病院」となり現在に至っています。
当院は、理念のもとに宇都宮市の地域医療の向上に少しでも貢献したく、受診いただく地域住民の皆様には安心、安全、良質な医療をお届けできるよう精進してまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。
年間15万人が利用。「健康をデザインする」総合健診センターの挑戦
私たちの総合健診センターには、年間でおよそ15万人の方が訪れます。
そこには、「人生100年時代」を迎えた現代社会において、人々の健康寿命を延ばし、より自分らしく生きられる毎日を支えたいという思いがあります。
キャッチコピーは
「人生100年時代 Well-beingに向けて 健康をデザインする」
—— 予防医療の役割は、病気を早く見つけることだけでなく、一人ひとりが長く健やかに生きられる未来を描くことです。
当センターでは、頭部・胸部・乳房・肝胆膵・骨盤などの部位別コースを基本に、さまざまなオプションを自由に組み合わせる「テーラーメイド型の人間ドック」を実施しています。
また、検査結果に応じて、保健師が生活習慣のアドバイスや健康改善プランの提案を行い、検査後のフォロー体制も充実。検査だけで終わらない、一人ひとりに寄り添う予防医療を大切にしています。
さらに、専用フロアでゆったりと受診できる「プレミアドックコース」も設けており、多様なライフスタイルや価値観に合わせた健康支援を行っています。
この健診センターは、病気の早期発見を超えて、社会の「未来の健康」をつくる場所。
そうした大きな役割を担う現場で、ぜひ一緒に新しい医療のあり方を支えていきませんか。
救急車を365日受け入れる、地域を守る最前線
当院は、24時間365日、救急車を受け入れる体制を整えています。
年間で受け入れる救急車の数は3,000台以上にのぼり、地域の中でも高い水準となっております。
宇都宮市の二次救急輪番病院として、重症度や緊急性の高い患者さんにも対応できるよう、医師・看護師・事務職員が一丸となって対応にあたっています。
救急の現場は、患者さんの命に関わることもある、まさに医療の最前線。
救急医療という地域インフラを支える一員として、責任と誇りを持って働ける職場です。
「この地域にこの病院があってよかった」——
そう思ってもらえる存在であり続けるために。
あなたも、私たちと一緒に命を支える仕事に挑戦してみませんか?
高度な専門手術に対応する、最先端の設備と実績を備えた手術室
当院の手術室は、高度な医療機器と専門性の高いチーム体制を兼ね備え、整形外科・脳神経外科・心臓外科をはじめとする幅広い診療領域において、高度医療を提供しています。
整形外科では、人工関節置換術において全国でも有数の症例数を誇っており、年間を通して多くの患者さまが安全・安心な手術を受け、機能回復を実現しています。高齢化の進む日本社会において、日常生活動作を取り戻すこの手術のニーズは今後も増加していくと予想され、当院では常に精度の高い技術と効率的な手術体制の維持に努めています。
脳神経外科では、超急性期脳梗塞に対応するため、消防機関と専用ホットラインを設け、発症から治療開始までの時間を短縮。脳卒中治療における“時間との闘い”に対応する高度な手術環境と人員体制を整え、地域の救急医療を支える重要な機能を担っています。
心臓外科では、県内でもいち早く3D内視鏡を活用した低侵襲心臓手術を導入。従来の開胸手術に比べて体への負担を大幅に軽減しながら、安全かつ正確な手術が可能です。このような先進的な技術の導入により、患者さまの入院期間の短縮や早期の社会復帰にも貢献しています。
これらの手術室機能は、単に設備が整っているだけでなく、実績・対応力・安全性をトータルに支える医療体制の象徴でもあります。今後も私たちは、地域の基幹病院としての役割を果たすべく、高度医療の提供体制をさらに強化し、より多くの命と生活を守ってまいります。
夜間22時まで対応。地域に寄り添う「腎・透析センター」の充実した機能
当院には、透析専用ベッドを37床備えた「腎・透析センター」が設置されており、地域でも有数の透析治療体制を確保しています。
透析治療は、慢性的に腎臓の機能が低下した方にとって、生涯にわたって必要となる大切な治療です。しかし、患者さまの中には仕事や家庭の都合で、日中の通院が難しい方も少なくありません。そこで当院では、夜間22時まで対応可能な透析スケジュールを整備し、通院しながら働きたい方を支える環境を実現しています。
さらに、通院で行う「維持透析」だけでなく、新たに透析治療が必要になった患者さまの受け入れ(導入透析)や、入院中に必要となる透析にも対応しており、地域のあらゆるニーズに柔軟に応える体制を整えています。
また、当院では腎移植の実績もあるなど、腎臓疾患に対する高度な医療の提供も可能です。透析にとどまらず、患者さま一人ひとりにとって最善の治療選択肢を提案できる点も、当院の大きな特長のひとつです。
このように、患者さまの生活背景に寄り添いながら、長期的なサポートを行っていくことができる環境は、医療機関としての誇りであり、また地域の安心にもつながっています。病院事務の立場からも、患者さまと医療チームの橋渡しとなる業務の重要性や、病院運営における透析センターの役割を実感できるフィールドです。
私たちは、日々の診療の積み重ねを通して、地域のいのちと暮らしを守る存在でありたいと考えています。
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