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OB訪問、アプリより人脈 
内定者「信頼できる人だけに」

2020.03.01

  • OB訪問

ライター : 吉川翔大

編集者 : 田中裕子

調査協力 : 松永年志規

就職活動を始めたばかりの学生を悩ませるのが、「OB・OG訪問」だ。OB訪問アプリの普及で、採用サイトにはない生の情報を社員から聞く機会が増えた一方、知り合った社会人からセクハラ被害を受ける悪用事例も問題になっている。OB訪問のあり方を企業側も模索する必要性が高まる中、学生が有意義なOB訪問をするためのポイントを探った。

OB訪問に対する不安や不信感(回答数:296)

ワンキャリアが21卒の学生296人を対象に、「OB・OG訪問に対して不安や不信感を抱いたポイント」を尋ねたアンケートでは、学生の4割余りが「何を聞けばいいか分からない」と回答。話を聞きに行く目的がはっきりしないまま「OB訪問をしなければ」と考え、漠然とした不安を抱く学生も多いようだ。25.3%の学生からは「人事に筒抜けなのではと本音を話しにくい」と選考結果への影響を懸念する声も。「ハラスメントやそれに類する発言があった・ありそう」と回答した学生の割合は9.1%だった。

まず、OB訪問の目的に関して、日系大手に内定した20卒の高原さん(仮名)は「あらかじめ社員と共有した方がいい」と助言する。採用サイトの情報は知っておくことを前提としつつ「初めての訪問であれば、まだ業界に関する知識が少ないことを正直に話し、教えを請うスタンスでもいい。自分の状況を正直に伝えることで、理解度に合った情報が得られる」と強調する。学生と社会人、両者がオープンな関係こそが、意義あるOB訪問に必要な要素なのだろう。

ベンチャー企業に内定した女子学生加藤さん(仮名)は、友人・知人から紹介された社会人にだけOB訪問をした。「信頼できる人にだけ会うことにした。会うのもカフェなど人目に付く場所にしたので、セクハラに関してはそこまで警戒せずに済んだ」と話す。

前出の高原さんもOB訪問のマッチングアプリよりも「信頼のおける人からの紹介」を推す。「会ったこともない、共通の知人もいない大人と1時間程度で打ち解けるのは難しい」からだ。学生にとって有益かつ安心なOB訪問にするためには、信頼できる人脈をどれだけ作れるかが鍵を握りそうだ。

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