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P&Gの「え……?」な広告は、日本の人事に対する宣戦布告だった【#就活をもっと自由に】

女性 髪型
2018年10月1日(月) | 48,983 views

髪の色を黒にすべきか?

就活スーツを着るべきか。


そう聞かれたら、あなたは何と答えるだろうか。

今、この「自由な髪型」を軸に、議論を巻き起こしているブランドがある。


P&Gのパンテーン(PANTENE)だ。 

このキャンペーンは、就活生の81%が「企業にあわせて自分を偽ったことがある」という調査結果を元に、「就活をもっと自由にすること」を目指したプロモーションのようだ。そしてこの企画が、SNSを中心に、議論を巻き起こしている。

思うのであの広告じゃ時代は変わらないよ〜〜……どの層に訴えてるのか分からない〜〜…「まぁ…とは言ってもねぇ〜〜」って気持ちです。 #1000人の就活生のホンネ

— 道標歌って!!!!!! (@yokogiraffe88) 2018年9月24日

このキャンペーン、ぶっちゃけ、皆さんはどう思うだろうか?


私は2つの感想をもった。1つは、P&Gという最大手のメーカーが、自らの広告費を使って、社会問題に対して「勇気のある広告」を打ち出したことへの共感と称賛だ。


2つ目は「強烈な違和感」である。それは、この広告は、本当は「何のための広告なのか」ということだ。言い換えれば、「なぜ、P&Gが、このタイミング、こんな場所に広告を打ったのか?」ということだった。

超合理的なP&Gが、なぜ「費用対効果の低い」日経15段に広告を打ったか

そもそも、日経15段は、(時期や企業のバイイングパワーによるが)凡そ、2〜3,000万円前後の金がかかるといわれる。だが、普通に考えると、パンテーンの日経15段広告は「就活生への効果」はかなり弱い。


就活中の学生は、一時的には日経新聞へのアテンションは高まる。一方で、(1)紙の広告枠まで見る学生はほぼいない、(2)そもそもの市場規模も小さいことを考慮すると、2,000万円近い金額は到底回収できない。


では、一体、なぜ、「超合理的な企業」であるP&Gが、この広告を打ったのだろうか?

広告では世界は変わらない。0.1%すらも。だが、そんなことはP&Gのパンテーンはわかっている。

そもそも、日経15段は「社会に対する問題提起」として、使われることが多い。最近では、サイボウズが「働き方改革に関するお詫び」と称した、広告を出したり、NewsPicksを運営するユーザベースが「さよなら、おっさん。」という広告を出して話題になったことがわかりやすい。


つまり、このパンテーン広告は ToC(学生)ではなく、「経営者や人事」に向けた広告だと思われるのだ。その背景にあるのは「変わるべきなのは、企業側」だという主張だと思われるし、反対にいうと「あの広告単体では意味がない」のだ。


現に、Twitter上には、こんなつぶやきがあった。


「あの広告じゃ時代は変わらないよ」


これは間違いない。パーソル社の「はたらいて、笑おう。」も同様だが、今の時代、広告では世界は変わらない。0.1%すらも。なぜなら「実態が伴わないメッセージ」は空虚だからだ。学生はやはり、「そうは言っても……」「じゃあ、髪の色を自由にして落ちたら、どうしてくれるんですか?」と感じるのは当然だ。つまり、あの広告だけでは、絶対に世の中は変わらないのだ。


今の時代重要なのは、実態が伴う「リアリティ」なのだ。

「就活、黒髪にすべき?」って、答えはとっくに出ている。

パンテーンの公式IRを見ると、2つの面白いデータが出てくる。


・就活生の81%が「自分を偽ったことがある」という結果になりました。

・一方、企業に対しても同様に「学生の面接時・内定式時のみだしなみ(服装や髪)」について聞いたところ、「評価に影響しない」と半数近くの企業が回答した


これは、企業のホンネと建前が、ミックスになった調査結果だ。


なぜなら、人事も「とは言いつつ、ちょっと変わった学生を上に通して、叱られたらどうしよう」「とは言いつつ、真面目で従順な学生が欲しい」というのは間違いないからだ。


あるいは、経団連の就活ルールも同じだ。採用担当者は調査では「通年採用にしたら困る」と言いつつ、「優秀な学生を他社に採られては困る」とも思っている。


つまり、今の世界の総論とは「就活も、服装も、髪型も自由にすべきなのは、わかっているけど、誰からどう変わればいいのか、わからない」ということなのだ。


これが日本の争点だと私は思う。

P&Gの勇気ある声に続く、企業はいませんか? ワンキャリアが応援します。

普段、私は採用コンサルとしても活動しているが、P&Gというのは「変な会社」だ。というのも、P&Gが採用する人材というのは「優秀ではあるものの、偏った人も採る」からだ。


P&Gの内定者というのは、確かに「どの企業も欲しがるような、優秀な人材」もいる。一方で「P&Gしか受からないような人」も混在している。具体的には「日系企業は全部落ちたけど、P&Gだけ受かった」という学生も毎年のようにいるのだ。


これは裏を返せば、P&Gが「髪の色を気にしない」ように、個性がある人を除いていない、ということだとも解釈できる。


だが、重要なのは、その後だ。つまり「P&Gだけでは、世界は変えられない」のだ。今の採用マーケットの中心にいるのは間違いなく、商社とコンサルとITだ。だからこそ、彼らの中からも、このキャンペーンに続く企業が必要なのだ。

論点:日本を変える「変化のセンターピン」は、仕事選びではないか?

今、世の中は「働き方改革」「人生100年時代」など、働くことが論点になることは多い。では、我々の価値観は何によって醸成されるかというと、その1つは、間違いなく「仕事選び」だ。


就職活動や、転職活動は、人生の節目だ。


例えば、仕事選びで、自分に嘘をついた人は、その嘘を抱えながら、働くことになる。一方、その「人生の節目」で、一歩自分のコンフォートゾーンから飛び出て、チャレンジしようとした人は、これからの仕事人生も勇気を持って進むことができる。


だからこそ、今はまだマイノリティかもしれないが「人生の節目で、チャレンジしようとする人を応援する」企業が増えるべきなのだ。その点で、今回のP&Gのキャンペーン、それ自体は「仮に空虚」だったとしても、価値のある一歩だとも思うのだ。


もちろん、これは、私が CSO(Chief Strategy Officer)を勤める、ワンキャリア自身もそうだ。


我々が、(ぶっちゃけ)お金にならない「スタートアップ向け」のイベントである、「OWNER」をやり始めたのは、10人以下のスタートアップにあえて飛び込もうとする学生を応援したいと思うからだ。あるいは、「突き抜ける人財ゼミ」という少数イベントをやっているのも「就活文脈ではなく、もっと本質的に何かに熱中する学生」を応援したいと思っているからだ。


加えて、これを書いている私自身だってそうだ。自著『転職の思考法』を書いたのは、大人になっても、人は変わることができると信じているからだ。


何が言いたのか?


ワンキャリアとともに、このムーブメントを継続していかないだろうか?


このP&Gの中の大人の勇気ある一歩を、バトン(聖火)をつないでくれる勇気ある企業はいないだろうか。


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社会に期待できなくなってしまった若者たちに、そろそろ希望を見せませんか?


ワンキャリアは応援します。

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北野唯我(KEN)
取締役
北野唯我(KEN)

北野 唯我(きたの ゆいが):株式会社ワンキャリア 取締役CSO/作家
新卒で博報堂の経営企画局・経理財務局勤務。米国・台湾留学後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ワンキャリアに参画、現在取締役として戦略・採用・広報部門を統括。2021年10月、同社は東京証券取引所マザーズ市場に上場。作家としても活動し、30歳のデビュー作『転職の思考法』(ダイヤモンド社)が20万部、他に『天才を殺す凡人』(日本経済新聞出版社)などで、著者累計40万部。

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