こんにちは、ワンキャリ編集部です。
「就活の軸」が定まらず、悩んでいませんか?
企業選びの基準として「就活の軸を持て」と言われるものの、具体的にどう作ればいいのか分からず迷ってしまう方も多いでしょう。また、面接やエントリーシート(ES)でどのように伝えればいいのか、不安に感じることもあるかもしれません。
本記事では、「就活の軸」とは何かをゼロから解説し、内定者の例文を交えながら、効果的な答え方を紹介します。さらに、ジャンル別・業界別・職種別に活用できる「就活の軸」の具体例も一覧でご紹介します。
この記事を読むことで就活の軸が明確になり、答え方までマスターできるようになります。
<目次> ●就活の軸とは? ●就活の軸を定める2つのメリット ・志望動機に説得力が増す ・受ける業界・企業を絞ることができる ●企業が就活の軸を面接で聞く理由 ・自社に合う人材か確かめるため ・志望度の高さを知るため ・長く働いてくれるか見極めるため ●【ジャンル別】就活の軸の例一覧 ・People(人/風土)に関するもの ・Profession(仕事/事業)に関するもの ・Philosophy(理念/目標)に関するもの ・Privilege(制度/待遇)に関するもの ●【業界別】就活の軸の例一覧 ・メーカー ・商社 ・小売 ・金融 ・サービス ・インフラ ・IT ・広告/出版/マスコミ ・官公庁/公社/団体 ●【職種別】就活の軸の例一覧 ・営業職 ・企画職 ・事務・管理系職 ・販売職 ・クリエイティブ職 ・エンジニア職 ・医療系専門職 ●【業界別】就活の軸に関する内定者の回答例文一覧10選 ・就活の軸例文(1)メーカー ・就活の軸例文(2)商社 ・就活の軸例文(3)小売 ・就活の軸例文(4)金融 ・就活の軸例文(5)サービス ・就活の軸例文(6)インフラ ・就活の軸例文(7)コンサル ・就活の軸例文(8)IT ・就活の軸例文(9)広告/出版/マスコミ ・就活の軸例文(10)官公庁/公社/団体 ●就活の軸の見つけ方 ・過去の自分を振り返って見つける ・周りの人に聞いてみる ・企業の印象を振り返って見つける ●就活の軸の決め方:「本音の軸」「建前の軸」と2層に分ける方法 ・就活の軸には「本音の軸」と「建前の軸」の2つが存在 ・「本音の軸」の絞り方:真意を深堀るテンプレートと例文 ・「建前の軸」の例と答え方:本音を言い換えたものに ・「本音の軸」の例と答え方:最終兵器に使おう ●「就活の軸」の面接/エントリーシート(ES)での答え方:基本構成 ・1. 結論から伝える ・2. 軸を決めたきっかけとなる具体的なエピソードを伝える ・3. 軸がその企業とマッチしていることを伝える ・4. 入社後のビジョンを伝える ●「就活の軸」を面接/ESで答えるときの注意点 ・ポジティブな言葉に言い換える ・企業に合った軸を答える ・「成長」や「社会貢献」といった、多くの企業に当てはまるものは答えない ・他の回答と矛盾しないか確認する ●就活の軸に関するよくある質問(FAQ) ・「やりがい」を就活の軸として答えてもいいですか? ・就活の軸は複数個あってもいい? ・就活の軸が複数個ある場合は優先順位をつけるべき? ・就活の軸は途中で変わっても問題ない? ●就活の軸まとめ
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就活の軸とは?
「就活の軸」とは、あなたが就活をする上でどんな基準をもって行動するかを指します。
就活の軸を定める2つのメリット
就活の軸を定めるメリットは主に2つあります。

志望動機に説得力が増す
1つ目は、志望動機が具体的になり、面接官を納得させやすくなることです。 新卒採用の面接では、「就活の軸」をよく聞かれます。その理由は、志望度の高さを見極めるためです。企業側は新卒者の早期離職は防ぎたいと考えているため、就活の軸を自社とマッチしているかを見極める判断基準にしているのです。
受ける業界・企業を絞ることができる
2つ目は、受ける業界・企業を絞ることができることです。業界や企業の判断軸ができることで、ミスマッチを防いだり、効率的な業界・企業選びができたりします。
企業が就活の軸を面接で聞く理由
企業が就活の軸を聞く理由は、主に以下の3点が考えられます。

自社に合う人材か確かめるため
採用担当者は、就活の軸から、学生の人柄が自社の価値観に合うかを見極めています。
入社後に取り組みたいことに関する軸が明確であることで、ミスマッチを防げます。企業側としては、早期離職を防ぎたいと考えているため、就活の軸が自社とマッチしているかを見極めます。
志望度の高さを知るため
就活の軸が自社とマッチしない場合、そこまで志望度が高くないと判断されます。就活の軸を明確にするだけでなく、軸にマッチした企業を志望することが大切です。
入社後どのように働きたいか、どんなキャリアプランを持っているか具体的に伝えることで、志望度の高さをアピールしましょう。
長く働いてくれるか見極めるため
採用には多くのコストがかかっているため、早期離職されると会社側は困ります。入社後長く働いてもらえるよう、学生の就活の軸を確認してミスマッチを防ごうとしています。
【ジャンル別】就活の軸の例一覧
企業の魅力は大きく4種類に分類できます。その4種類とは、People(人/風土)・Profession(仕事/事業)・Philosophy(理念/目標)・Privilege(制度/待遇)であり、これらをまとめて「4P」と称します。

ここでは、4Pごとに就活の軸の具体例をご紹介します。
People(人/風土)に関するもの
・人間関係が良好な企業で働きたい ・社内のつながりが多い企業で働きたい ・経営者や管理職との距離が近い企業で働きたい ・尊敬できる上司/先輩のもとで働きたい ・高い目標をもった仲間がいる企業で働きたい ・社内にサークルがある企業で働きたい ・男性/女性が多い企業で働きたい ・外国人が多い企業で働きたい
Profession(仕事/事業)に関するもの
・ITを利用する仕事がしたい ・人と深く関わる仕事がしたい ・作業を黙々とこなす仕事がしたい ・クリエイティブな仕事がしたい ・大学で習ったことを生かせる仕事がしたい ・答えがある仕事がしたい ・BtoBの仕事がしたい ・社会に新たな価値を生み出す仕事がしたい ・裁量権のある仕事がしたい ・自分が好きな仕事をしたい
Philosophy(理念/目標)に関するもの
・理念に共感できる企業で働きたい ・社会貢献を理念に掲げている企業で働きたい ・社員が理念を大切にしている企業で働きたい ・結果が重視される企業で働きたい ・過程が重視される企業で働きたい ・職場の人間関係を良くする風土のある企業で働きたい ・社員を大切にする企業で働きたい
Privilege(制度/待遇)に関するもの
・大企業/ベンチャー企業で働きたい ・外資系企業で働きたい ・歴史ある企業で働きたい ・ネームバリューのある企業で働きたい ・年収◯◯以上の企業で働きたい ・福利厚生が充実している企業で働きたい ・産休制度や育休制度が整っている企業で働きたい ・住宅手当や家賃手当がある企業で働きたい ・研修が充実している企業で働きたい ・資格取得/海外留学の支援がある企業で働きたい ・社内に食堂やカフェのある企業で働きたい ・おしゃれなオフィスで働きたい
【業界別】就活の軸の例一覧
続いて、業界別に就活の軸をご紹介します。
メーカー
・人々の生活を便利にする仕事がしたい ・自分が生み出したものを世の中に届けたい ・ものづくりに関わる仕事がしたい ・人の悩みを解決する仕事がしたい ・人々に感動を与えたい ・周囲の人を巻き込みながら大きな仕事がしたい
▼メーカーについて詳しく知りたい方はこちら ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・日本ハム・明治・日清食品・江崎グリコ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手5社(武田薬品工業・大塚製薬・アステラス製薬・第一三共・中外製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
商社
・流通の力で豊かな生活を実現したい ・海外事業に携わる仕事がしたい ・規模の大きい仕事に携わりたい ・コミュニケーション能力を生かしたい
▼商社について詳しく知りたい方はこちら ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「JFE商事・伊藤忠丸紅鉄鋼・阪和興業・メタルワン」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
小売
・顧客に寄り添った仕事がしたい ・地域に根ざした店作りがしたい ・日常になくてはならない仕事がしたい ・自分の好きなものを仕事にしたい ・人々の生活の質を向上させたい
金融
・人を支援/応援する仕事がしたい ・責任ある仕事がしたい ・長期的に顧客と関わり、信頼関係を築きたい ・さまざまな業界と関わりながら働きたい ・地域を活性化させる仕事がしたい
▼金融について詳しく知りたい方はこちら ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【地銀:業界研究】大手5行(千葉銀行・静岡銀行・横浜銀行・福岡銀行・京都銀行)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較!
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:外銀(外資系投資銀行)】大手4社「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
サービス
・人をワクワクさせる仕事がしたい ・人の成長に関わる仕事がしたい ・さまざまな事業/業界を知りたい ・多種多様な人と関わる業界で働きたい ・さまざまな課題に取り組みたい ・人生の転機に関わる仕事がしたい ・顧客を笑顔にできる仕事がしたい
▼サービス業界について詳しく知りたい方はこちら ・【戦略コンサル:業界研究】戦略コンサル大手5社「マッキンゼー・BCG・ベイン・A.T. カーニー・ADL」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、アビーム、EY、KPMG)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【人材:業界研究】大手5社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・レバレジーズ・ビズリーチ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【教育:業界研究】大手5社「リクルート・ベネッセ・Gakken・公文・ナガセ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【不動産:業界研究】準大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
インフラ
・人の生活の根幹を支える仕事がしたい ・便利な生活を守る仕事がしたい ・人の役に立つ仕事がしたい ・使命感を持って働きたい
▼インフラ・資源について詳しく知りたい方はこちら ・【鉄道:業界研究】大手8社「JR東日本・JR東海・JR西日本・東急・阪急電鉄・東武鉄道・名古屋鉄道・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
IT
・情報格差のない社会をつくりたい ・生活をより豊かにしたい ・世界で活躍したい ・新しい技術/サービスに携わりたい ・好きなサービスの制作に携わりたい
▼IT・通信について詳しく知りたい方はこちら ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(NTTデータ・富士通・NEC・日立製作所・日本IBM)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
広告/出版/マスコミ
・人々に感動や喜びを与えたい ・多くの人に商品やサービスの魅力を届けたい ・生きた情報を届けたい ・社会問題を解決したい ・日本の文化を海外に伝えたい
▼広告・出版・マスコミについて詳しく知りたい方はこちら ・【出版:業界研究】4大出版社(KADOKAWA・集英社・講談社・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局6社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日・テレビ東京・NHK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手5社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・ADK・JR東日本企画)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
官公庁/公社/団体
・生まれ育った街に貢献したい ・日本のためになる仕事がしたい ・安全や人権を守る仕事がしたい ・困っている人を助ける仕事がしたい ・街の魅力を伝える仕事がしたい ・地域社会に寄り添った仕事がしたい
▼官公庁・公社・団体について詳しく知りたい方はこちら ・スケールの大きい仕事がしたい?そんなあなたに知ってほしい「国家総合職」という道
・公務員と民間の違いを解説!共倒れしない併願スケジュールも紹介
▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
【職種別】就活の軸の例一覧
さらに、職種別に就活の軸をご紹介します。
営業職
・幅広い人脈を築きたい ・人と多くコミュニケーションを取る仕事がしたい ・顧客に頼られる存在になりたい ・事業に最前線で貢献したい ・責任のある仕事を任されたい ・結果が数字で表れる仕事がしたい
▼営業職について詳しく知りたい方はこちら ・営業職とは?種類や仕事内容・将来性と向いている学生の特徴も解説!
企画職
・自分のアイデアを商品やサービスなどの形にしたい ・世の中のトレンドを意識して働きたい ・新しい考え方を世の中に広めたい ・論理的に考える仕事がしたい ・グローバルな環境で成長したい
▼企画職について詳しく知りたい方はこちら ・企画職とは?仕事内容や向いている人の特徴・資格・やりがいを紹介!
事務・管理系職
・作業を黙々とこなす仕事がしたい ・周囲の人が気持ち良く働くためのサポートがしたい ・パソコンスキルを生かしたい ・長く働ける職場で仕事をしたい ・地元の会社で地域に貢献したい ・ワークライフバランスを重視して働きたい
▼事務・管理系職について詳しく知りたい方はこちら ・事務職の志望動機の書き方【例文10選】新卒で有利に働くスキル・経験も紹介
・マネジャー(マネージャー)の仕事とは?向いている人から将来性まで徹底解説!
販売職
・自分が魅力に感じる商品を扱いたい ・提案力を生かしたい ・コミュニケーション能力を生かしたい
クリエイティブ職
・働き方や服が自由な環境で働きたい ・スペシャリストになりたい ・自分の功績が残る仕事がしたい ・自分の考えを表現できる仕事がしたい ・多くの人々の心に響くものを生み出したい
▼クリエイティブ職について詳しく知りたい方はこちら ・クリエイティブな仕事とは?仕事一覧、向いている学生の特徴も解説
エンジニア職
・自分のアイデアで世の中を変えたい ・新しい価値を生み出したい ・社会にインパクトを与えたい ・好きなサービスの制作に携わりたい ・エキスパートと仕事をして成長したい
▼エンジニア職について詳しく知りたい方はこちら ・プログラマーとは?仕事内容や種類、将来性、向いている学生の特徴も解説!
医療系専門職
・病気に苦しむ人々の力になりたい ・心と体の両方から人をケアしたい ・人々の健康を支えたい ・専門的な知識やスキルを生かして人の役に立ちたい ・傾聴力を生かせる仕事がしたい
▼医療系専門職について詳しく知りたい方はこちら ・MRの仕事とは?仕事内容や年収、やりがいやその魅力まで徹底解説!
▼職種について詳しく知りたい方はこちら ・職種とは?【代表的な職種一覧】業種との違いや適性・志望動機をご紹介
【業界別】就活の軸に関する内定者の回答例文一覧10選
ここからは、実際の選考における先輩の回答例をご紹介します。
就活の軸例文(1)メーカー
【質問】 当社への志望理由 【内定者の回答】 私は世界中の人々の健康を支え、より良い生活を送るための一助になりたいという想いを軸に就職活動を行っており、実現できると感じたからです。MRは製薬企業内で最も患者に近い存在であり、人々へ健康を授けることに密接に関与していると考えております。また、いち早く医療ニーズを収集する情報収集力、ドクターに対して的確に情報を提供するコミュニケーション能力がより求められる職種であるため、私の強みを最大限に活かせると考えました。貴社は循環器、産婦人科、精神科、消化器の重点4領域を中心に医療ニーズに応えた取り組みを行っています。特に貴社の主力製品であるリアルダは主に潰瘍性大腸炎治療薬として用いられ、他の医薬品と比較して一日の投与回数が1回と少なく、患者負担が少ないことから多くの患者に使用されており、今後さらなる使用規模の拡大が見込まれることは魅力的に感じます。また複数のパイプラインを有しており、どれも患者のQOLに寄与する医薬品であり、社会的意義が大きいことも魅力的な点の1つです。以上から魅力にあふれる貴社で、魅力的な医薬品を必要とする患者へ迅速に届けられるようなMRになりたいと感じ、志望いたしました。 ※出典:持田製薬|MR職/学術職/マーケティング職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(2)商社
【質問】 企業選びにおいて大切にしていることを教えてください。 【内定者の回答】 1つ目は、「自分の就活軸とマッチしているかどうか」です。商社を志望する中で、国際的な視点や多様なビジネス環境での活躍を重視しており、そのためにグローバルな取引を行う企業や、多様な業種に対応できる能力を持った企業を企業を志望しています。次に、企業の「価値観や文化」が自分と合致しているかも重視しています。チームワークを重視し、一人ひとりの意見を尊重する企業文化であれば、自分のコミュニケーション能力や協力的な姿勢を活かしやすいと考えています。さらに、「成長機会が提供されるか」も重視しています。商社は急速に変化する市場に対応する必要があり、常に新しい知識やスキルの習得が求められると感じ、研修制度やキャリアパスが整っている企業を選ぶことで、自分のキャリアを築きながら貢献できる場を得られると感じています。これらの要因を考慮しながら私の強みを生かし、長期的な成長が期待できる企業を選びたいと思います。 ※出典:ミカサ商事|総合職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(3)小売
【質問】 志望動機について(300~500字程度) 【内定者の回答】 私が貴社を志望する理由は2つあります。まず、1つ目に、「その地域に暮らす人にとって生活を支えるサービスを提供できること」2つ目に、「若手から活躍でき、市場価値を高められる仕事」を就活軸としており、その環境に惹かれ志望しました。貴社は、医薬品から生鮮食品に渡り、生活に関わる品揃えが充実していることはもちろんのこと、店舗を出店する場所からお客様が効率よく店内を回ることができるレイアウトに至るまで、お客様にとっての利便性を追求されており、生活を支えるサービスをお客様に寄り添って提供している点に魅力を感じております。また、ドラッグストア業界の中でもトップを誇る成長率があり、年間100店舗以上新しく展開されているため、ポストが増えている環境に強く惹かれました。さらに、マネジメントを1年目から任せていただけ、2年目からは店長候補としての研修をさせていただくことができ、若手から活躍することができる環境に魅力を感じ、志望しております。 ※出典:クスリのアオキ|総合職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(4)金融
【質問】 就職(会社選び)についての思いをご記入ください。(200字) 【内定者の回答】 「ITを活用し金融を支えたい」という思いがある。理由は2点ある。1点目は、プログラミングインターンに参加し、ITを活用する意義や楽しさを学んだからだ。2点目は、「絶対に止めてはいけない」という強い責任感が求められる金融システムの保守に魅力を感じたからだ。背景としては、集団指導塾で「クラス全員の人生に影響を与えている」という強い責任感が求められる経験に非常にやりがいを感じたことがある。 ※出典:三菱UFJ信託銀行|配属特定採用・システム/デジタル2025年卒インターンシップ選考のエントリーシート
就活の軸例文(5)サービス
【質問】 あなたが就職活動および、今後働く上で大切にしている軸について教えてください。 【内定者の回答】 私は以下の2つのことを大切にしている。1つ目は、一気通貫でデベロッパーとしての仕事を経験できるということだ。この軸が、御社に目を向け始めたきっかけの1つでもある。どこか一部の事業だけでは、現場の声を生かした好循環の事業をすることができないと考えるため、用地取得から運営までなるべく経験してみたいと考えている。2つ目は、相手が、世界が求めているものを徹底的に知ろうとすることだ。◯◯の経験から、相手が何を本当に求めているのか考える力が身についた。これを将来も生かしたい。その中でも貴社は、「人起点」の考え方が社員の方に徹底的に浸透していることを、社員訪問や座談会から感じた。そしてそれが1つ1つの事業にもしっかり反映されている。相手が何を求めているのか、何があれば嬉しいのかを、相手が気づいていない部分まで汲み取り反映させたいという軸をもつ私にとっては貴社で働くことが一番自身の軸を叶えることができると考えている。 ※出典:野村不動産|総合職(全専攻学生対象コース)2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(6)インフラ
【質問】 志望動機 【内定者の回答】 「社会に貢献しながら成長できる」を軸に就職活動をしています。貴社を志望する理由は、生活に密着したエネルギーの提供を通じて、社会に貢献できると考えたからです。LPガスは私たちの暮らしに欠かせないエネルギーであり、その供給を支える仕事には大きな意義があると感じています。貴社は、トップクラスの販売量を誇り、長年培ったノウハウとお客様との信頼関係を大切にしている点に強く魅力を感じました。地域における事業基盤を支え、暮らしを守る役割を果たしている企業として、その一員となり、より多くの人々をサポートしたいと思っています。社会貢献の意識を持ちながら、安定したエネルギー供給を通じて、地域社会に貢献することにやりがいを感じ、貴社で働きたいと考えています。また、貴社の安定した基盤と成長を支える一員として、自分のスキルを活かし、より良いサービスを提供できるよう努力したいと強く思っています。将来的には、貴社の更なる発展に貢献できる人材になりたいと考えています。 ※出典:東邦液化ガス|一般職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(7)コンサル
【質問】 企業選びの軸 【内定者の回答】 私の就職活動の軸は二つあります。 一つ目は、企業の課題を解決するソリューション営業を経験したいということです。単に商品やサービスを売るのではなく、お客様の課題を深く理解し、最適な提案を行うことで、お客様の成長に貢献したいと考えております。 二つ目は、人と直接かかわる仕事がしたいという思いです。お客様と信頼関係を築きながら課題解決に取り組む営業職は、私にとってやりがいを感じられる仕事だと考えています。商品やサービスを売って終わりではなく、その後のアフターフォローも大切にする姿に魅力を感じています。 以上二つが私の就職活動の軸です。 ※出典:アルティウスリンク|総合職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(8)IT
【質問】 当社を志望する理由を記述してください。※希望職種を選択した理由にも触れながら、具体的に記述すること 【内定者の回答】 私は、高い将来性と社会にインパクトを与える事業推進に関わることができることの二点を軸に就職活動を行っており、貴社はこの二点に最も合致する企業であると考えた。私はIT分野の将来性に非常に期待している。なぜなら、今後の産業発展には、必ずITが関わると考えるためである。また、私は◯◯で様々な事業推進を経験したことで事業推進に関わりたい思いがあり、その点、貴社は様々な業界のクライアントに対して、ITを用いたソリューション提供を行っており、私も、クライアントへのソリューション提供を通して、社会にインパクトを与えたいと考えている。加えて、貴社がIBM時代からの企業との繋がりや教育システムを引き継いでいる点や若いうちから裁量が持てる点も非常に魅力的であり、自分が加速度的に成長する環境が整っていると考える。これまでの経験で培ってきた俯瞰力や計画実行力といった強みを生かして、貴社に貢献したいと考えている。 ※出典:キンドリルジャパン|ITコンサルタント職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(9)広告/出版/マスコミ
【質問】 数ある企業の中から【東北新社】を志望した理由をお書きください。 (400文字以下) 【内定者の回答】 貴社を志望する理由は、私の就職活動の軸である「人に影響を与えられること」と「やりがいを感じられること」を両立できると考えたからです。私は幼い頃から映画やCM、アニメなどの映像作品に心を動かされることが多く、映像の持つ力に魅了されてきました。貴社は総合映像プロダクションとして、さまざまなコンテンツを手がけ、人々の心を動かす力を持っています。その環境で、自らのアイデアを形にし、人々の記憶に残る作品づくりに携わりたいと考えています。さらに、若手のうちから挑戦できる風土がある点にも魅力を感じました。自ら考え、行動することで成長し、より良い作品づくりに貢献できる環境は、私にとって大きなやりがいにつながると確信しています。また、ウェブセミナーを通じて社員の方々の温かさを感じ、ぜひこの環境で働きたいと思いました。 ※出典:東北新社|広告映像制作職2026年卒本選考のエントリーシート
就活の軸例文(10)官公庁/公社/団体
【質問】 当社の志望動機(400字以下) 【内定者の回答】 私の就職活動の軸である「公共性の高い仕事にたち、人々が安心して暮らせるように生活を支えたい」という思いを実現できると考えたため、貴連盟を志望します。貴連盟は全国2000万人以上の会員に対し、もしもを支え安心して暮らすことへ貢献しています。また交通安全啓発活動や講習会の実施のように、ロードサービスだけでなく社会全体に向けた事業を行っており、健全なくるま社会の発展に貢献している点に惹かれました。そして幅広い事業領域を持つ貴連盟であれば、お客様それぞれに寄り添ったサービスの提供が出来ると考えています。そして私もその一員として、安全と安心の支えとなるサービスの提供をし、くるま社会の発展に貢献したいです。アルバイトで培った相手の立場になって考え行動するという強みを活かし、お客様の多様なニーズを発見しそれぞれに寄り添った対応をしたいと考えています。 ※出典:日本自動車連盟|総合職2025年卒本選考のエントリーシート
就活の軸の見つけ方
就活の軸を見つける方法について、以下3点ご紹介します。

過去の自分を振り返って見つける
過去の自分を振り返り自己分析し、就活の軸になりそうな価値観や条件を見つけてみましょう。ここでは、自分史とモチベーショングラフを用いる方法をご紹介します。
1. 自分史
まずは、「自分史」を作成しましょう。自分史とは、自分の人生を振り返り、現在までの体験を年表のように書き表したものです。就活の自己分析によく用いられるだけでなく、実際に自分史をもとに面接を行う企業もあります。
自分史における重要な要素は以下です。
・出来事の起きた時期と内容 ・その出来事を選んだ理由 ・その出来事を通して当時感じたこと ・その出来事によって学んだこと
出来事の内容のみを並べるのではなく、その出来事で感じたことや学んだことも書くことが重要です。実際の自分史の記入例をご紹介します。
| 当時のキャラクター・立ち位置 | 出来事・エピソード | 当時感じたこと・考えていたこと | 経験から学んだこと | |
| 幼少期(小学校入学以前) | ・幼稚園ではしっかり者だが家では甘えん坊 | ・玄関の靴並べや新聞を取ってくるといったお手伝いをした | ・お手伝いをすることで、母や父が喜んでくれるのがうれしかった | ・誰かが喜ぶことをすると、自分もうれしい気持ちになる |
| 小学生 | ・クラスのまとめ役 | ・小学5年生のときに学級委員を務め、クラスで行うイベントの企画をまとめた | ・クラスメイトの意見をまとめて考えることにやりがいを感じた | ・クラスをまとめるためには、多くのクラスメイトの意見を聞くことが大切 |
| 中学時代 | ・学校ではサッカー部に所属。周囲を俯瞰(ふかん)して見るタイプ | ・中2の夏休みに、ボランティアとして、地域のクリーン活動に参加した | ・友達に誘われての参加だったため、最初は少し面倒に感じたが、歩道などがきれいになっていくともっと頑張ろうという気持ちになった | ・学校と家以外の活動に参加することで、自分の視野が広がった |
| 高校時代 | ・勉強そっちのけで部活にはまっていたサッカー少年 | ・サッカー部で県大会出場を目指して練習に励んだ | ・日々の練習はつらかったが、同じ目標に向かって部活のメンバーと一緒に努力をするのは楽しかった | ・高い目標を掲げて努力をするとモチベーションが上がる ・掲げていた目標には届かなくても、努力したことで得られるものは大きい |
| 大学時代 | ・周囲からよく相談を受けるタイプ | ・コンビニエンスストアのアルバイトで、指定されたたばこをすぐに出せるように銘柄をインターネットで調べて覚えた | ・指定されたたばこをスピーディに出せると、お客さまが満足した顔をしてくれる | ・少しの工夫で人の満足を引き出せる |
以上のように、自分史を作ることで自身がどのような人間か分かり、自分の価値観を見つけられるでしょう。
自分史のテンプレートやさらに深く分析するための方法を以下の記事にまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください。
▼自分史の書き方を詳しく知りたい方はこちら ・【自分史の書き方】就活の自己分析に使えるテンプレート・例文
2. モチベーショングラフ
次に、自分史と合わせて「モチベーショングラフ」を使うことでさらに自己理解を深め、就活の軸を見つけやすくなります。
モチベーショングラフは、これまでの人生の振り返りについてグラフを使って表現する方法です。過去の経験を洗い出すことで、アピールポイントとなる自分の強みを抽出できます。
モチベーショングラフの作り方をご紹介します。 まず、以下のように縦軸に「心の充実度(モチベーションの高さ)」横軸に「年齢」を設定します。
次に自分のこれまでの人生を振り返り、モチベーションの高低を曲線グラフで描きます。自分に大きな影響を与えた出来事を思い出しながら描くのがポイントです。グラフが描けたら、特にモチベーションに大きく変化があった時期に何があったのかを思い出し、そのイベントを記入します。

最後に、そのときに自分が考えていたことや、今振り返ってみて当時どのようなことが原因でモチベーションの起伏があったのかを深掘りしていきます。モチベーショングラフを描くことで、自分の行動特性や思考特性を知り、そこから自分の大切にしたい価値観や行動特性、避けたい状況を抽出し、就活の軸を見つけることが可能です。
▼自己分析の書き方を詳しく知りたい方はこちら ・モチベーショングラフの書き方【テンプレート付き】就活活用法を紹介
周りの人に聞いてみる
家族や友人など周りの人に協力してもらうことで、就活の軸を見つけることも可能です。自己分析だけでなく他己分析を行うことで、自己理解がより深まるでしょう。
他己分析の手法に、ジョハリの窓があります。ジョハリの窓とは、「自分から見た自分」と「他人から見た自分」の情報を分けて分析する手法です。「他者は自分をどう捉えているのか」という気付きを通して、自己理解を深めます。自分も含めて4~8人のグループを作り、実施しましょう。
▼ジョハリの窓のやり方を詳しく知りたい方はこちら ・ジョハリの窓とは?診断を就活に生かせる自己分析のやり方を解説
▼他己分析のやり方を詳しく知りたい方はこちら ・他己分析のやり方と質問リスト【例28選】ツールと自己分析に生かす方法
企業の印象を振り返って見つける
企業研究や業界研究の中で、企業に対して魅力的に感じた場面を振り返ってみましょう。「どこが魅力的か」「なぜ魅力的か」を深掘りすることで、就活の軸が明確になります。
「企業の魅力因子4P」という考え方があります。以下の4つがそろっていると、人はその企業を魅力的に感じ、働くモチベーションが高まる、という考え方です。

以下2点、企業の魅力因子4Pを見極めるために有効な方法をご紹介します。
▼「企業の魅力因子4P」について詳しく知りたい方はこちら ・「どこもいい会社に見えるから、決められない」。そんなあなたは「情報の海」でおぼれているのかもしれない。
OB・OG訪問する
OB・OG訪問とは、実際に企業で働く方に対して、会社や仕事についての話を伺うことです。OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いに紹介してもらったり、就活イベントを活用して社員と接点を持ったりすることで機会を作れます。
社風やキャリアに関して社員のリアルな声を聞き、共感できるかどうか見極めましょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例 ・OB・OG訪問のメール【例文つきで解説】返信/お礼メールの鉄則 ・OB訪問のマナーと服装【社会人の本音】連絡の取り方・当日の対応とNG例 ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
インターンシップに参加する
インターンシップとは「社会に出る前の職場体験」です。企業で仕事をしている人の話を大学生が直接聞いたり、実際の仕事を体験したりすることで、業種・業界・職種の違い、社員の雰囲気、企業風土などを知ることができます。
企業を内側から見てみることで、企業研究だけでは分からなかった社内の雰囲気や人間関係をつかめます。インターンシップであらかじめ希望する企業を体験しておけば、自分に合う企業かどうかを判断できます。
▼インターンシップについて詳しく知りたい方はこちら ・インターンシップとは?その意味や目的・メリットを徹底解説! ・内定につながるサマーインターン一覧:約30社のインターン情報を完全公開!
就活の軸の決め方:「本音の軸」「建前の軸」と2層に分ける方法
「就活の軸が重要だ」といわれても、「企業研究もできていない段階では見つけ方が分からない」と感じる方もいるでしょう。そこで、実践的で簡単な「本音の軸」「建前の軸」と2層に分ける方法を用いて、深みのある「就活の軸」を作るポイントをお伝えしていきます。
私が日々学生さんと面談する中で感じるのは、「軸がない」学生さんよりも「本当の軸を隠している」学生さんの方が多いということ。記事でも触れられている「本音の軸」と「建前の軸」の考え方は非常に的確です。
私の経験では、面接で「建前の軸」だけを伝えても経験と紐づいていないことが多く、納得感が低い場合が多いです。「なぜそれを軸にしたのか」という理由に自分自身の価値観やこれまでの経験が反映されているかどうかが重要なのです。自分と向き合い、本音から建前を導き出す過程を大切にしてください。
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就活の軸には「本音の軸」と「建前の軸」の2つが存在
どんな就活生にも本音と建前があります。例えば「将来、世界のどこでも働ける人材になりたい」という夢がある人の本音は「バリバリ海外で働いてモテたい」かもしれません。
就活の軸を作るためには、まず自己分析をして、自分の「本音の軸」を見つける必要があります。「そんなの分かりきってるよ」と思うかもしれませんが「ぶっちゃけると、どんな会社で働きたい?」と質問すると、こんな答えが返ってくるものです。
・バリバリ働きたいが、18時には帰りたい
・家庭を何よりも大切にしたいが、会社で鍛えられて成長したい
・お金も大事だし、待遇面のいい会社がいいが、厳しい環境に行きたくない
こういう理想は、残念ですが、2つ同時にはかないません。お金・やりがいを求めれば激務になりがちですし、安定した働き方を求めるなら仕事にルーチンワークが増えます。そこで本音の軸は必須だと思うものから優先順位をつけて絞る必要があります。
「本音の軸」の絞り方:真意を深堀るテンプレートと例文
こちらでは、「仕事を通して最も得たいもの」と「そのために犠牲にしてもいいと思うもの」を明文化し、「本音の軸」を絞るためのテンプレートを用意しましたので、使ってみてください。
就職先が( )ならば( )でもいい・例文1:就職先が( 30歳までにお金が1000万円もらえる )ならば( 多少は激務 )でもいい
・例文2:就職先が( 大企業でモテる )ならば( 仕事内容は単調なもの )でもいい
こんな風に希望の条件を最低3つは書いてみましょう。徐々に「本音の軸」が絞っていけるかと思います。こうして条件を絞るときは「なぜ激務でも高い給料が欲しいか」など、根拠を明確にしておきます。例えば、激務でも年収が欲しい根拠に、「承認欲求が異常に強く、他者から認められる定量的な指標の1つが年収だから」といった根源的な欲求を挙げる人もいるでしょう。このように、自身が重視する条件を絞った理由が、あなたの就活の価値観そのものです。次はいよいよ「建前の軸」に移っていきましょう。
例えば、私が支援した商社志望の学生さんは「海外で働きたい」という軸を持っていましたが、「そのためなら転勤の多さや厳しい労働環境も受け入れられる」という気持ちを自分なりに言葉にできたからこそ、面接でも説得力を持って軸を語れました。自分が本当に求めていることは何なのか、そしてそのために何を譲れるのかを考えることで、より現実的で本質的な軸が見えてくるでしょう。
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「建前の軸」の例と答え方:本音を言い換えたものに
「建前の軸」といってしまうと、まるでウソをつくようですが「本音の軸」をベースにして作ります。本音の軸で作った「○○で働けるならば、××でもいい」という雛形(ひながた)から「××でもいい」を切り取ってポジティブに言い換えメリットを伝える「建前の軸」です。
上記の例文で使った「30歳までに1000万円もらえる、年収の高い仕事なら、多少は激務でもいい」で実践例を考えてみましょう。まずは後半の「多少は激務でもいい」を切り取ります。そして「激務の会社」で得られることを考えます。
激務の会社であれば……
・入社後、タフな環境で成長できる
・同級生より早く経験を積める
といった利点を思いつくことができます。この利点を「タフな環境で成長したい」「早く経験を積みたい」と言い換えることによって一貫性のある「建前の軸」が生まれます。
もう1つの例である「就職先が大企業でモテるならば仕事内容は単調なものでもいい」でも考えてみましょう。
仕事内容が単調ならば……
・常に安定したパフォーマンスを発揮しやすい
・(繰り返し同じ業務を行うことで)正確に業務を遂行する能力が身につく
といった利点を考えることができます。あとは受ける企業に合わせて「常に安定したパフォーマンスを出せる人材でありたい」といってもいいですし、「正確さが求められる仕事がしたい」 といっても構いません。
このように「建前の軸」を本音の軸から作り出すことで、説得力があり、かつブレない自分の価値観を理解してもらえるのです。
「本音の軸」の例と答え方:最終兵器に使おう
一度「建前の軸」さえできてしまえば「本音の軸」は、不要なのでしょうか? 実は「本音の軸」が活躍する最大の機会は、圧迫面接です。
圧迫面接では「君の志望動機ってウソなんじゃないの?」といったわざと少し意地悪な見方で面接官が確認してきます。そこで軸が建前であることを疑われている場合は、「本音の軸」を取り出します。
例えば、「タフな環境で成長したいなんていって、いざ働いたら逃げ出すんじゃないの?」と言われたら、「本音の軸」を使ってこんな風に答えられます。
「私は幼少期から貧しい家庭で育ったので、お金の大切さを知っています。そのため、御社に入社したら稼いだお金で家族を助けたいと思っています。そのためなら、タフな環境でも全く構いません」
こんな風に「本音の軸」を準備しておけば、企業側を納得させることもでき、建前の軸しか持たない他の学生と評価で差をつけられる深みのある自己アピールができるのです。
「就活の軸」の面接/エントリーシート(ES)での答え方:基本構成
ESや面接における就活の軸の答え方をご紹介します。

1. 結論から伝える
まず結論から伝えましょう。就活の軸以外でも共通していますが、結論から伝えなければ面接官は話の全体像をつかめません。理由や経緯から話し始めると、面接官は何が言いたいのか理解が難しく、話がなかなか耳に入ってきません。
軸を2つ以上伝えたい場合も、以下のように最初にまとめて伝えましょう。
伝え方(例) 私の就活の軸は2点あり、◯◯と◯◯です。 まず1点目の◯◯については、~ 次に2点目の◯◯については、~
2. 軸を決めたきっかけとなる具体的なエピソードを伝える
次に、その就活の軸を持つきっかけとなるエピソードを説明しましょう。軸だけでなく、その根拠も伝えることで説得力が増します。
採用担当者は、自己PRや志望動機など他の回答との一貫性も確かめようとしています。したがって、自己分析や企業研究を重ねた上で軸を定めましょう。
3. 軸がその企業とマッチしていることを伝える
さらに、自分の就活の軸が企業とマッチしていることを伝えましょう。就活の軸と企業の特徴を意識して回答することが大切です。
企業とマッチしていることをアピールできないと、採用担当者は「その就活の軸は他社でもかなえられる」と判断する可能性があります。「自分の就活の軸は御社でしか実現できない」ことを伝えられると、志望度の高さをアピールできます。
4. 入社後のビジョンを伝える
最後に、入社後のビジョンやキャリアプランを伝えましょう。就活の軸を伝えたうえで入社後の目標を伝えることで、採用担当者は学生の入社後の活躍をイメージできます。
「就活の軸」を面接/ESで答えるときの注意点
以下4点、就活の軸を回答する際の注意点をご紹介します。

私がワンキャリアで数多くの選考対策をサポートしてきた経験から言えるのは、「自分の軸と企業さんがどのように繋がるのか」を具体的に示せるかが合否を分けるポイントになるということ。記事で紹介されているように、入社後にどんなふうに働きたいかというビジョンを伝えることはとても大切なポイントです。「この軸があるから御社を選びました」だけでなく、「入社後はこの軸を活かしてこんな活躍をしたい」というところまで伝えられると、採用担当者に「この学生は自社でいきいきと活躍できる人材だ」と思ってもらえます。
自分が入社後にどんなふうに成長し、どのような活躍ができるか、具体的な未来像を描けるかどうかが、説得力の大きな差になります。
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ポジティブな言葉に変換する
先ほど述べたように、どんな学生にも本音の軸はあるでしょう。企業選びの際の判断材料にするのは大丈夫ですが、面接やESでそのまま伝えると採用担当者はネガティブなイメージを持ってしまいます。
以下、本音の軸からポジティブな表現への変換例をご紹介します。
ポジティブな言葉への変換例 ・忙しくても待遇の良い企業→早く経験を積んで成長できる企業 ・福利厚生が充実した企業→長く働ける環境がある企業 ・単調な仕事ができる企業→正確さが求められる仕事がある企業
企業に合った軸を答える
就活の軸を答えるときには、企業に合ったものを選ぶことが大切です。就活の軸が企業と合わないと、「ミスマッチが起きる」「すぐに離職するかもしれない」とネガティブに捉えられる可能性があります。
企業や職種によって求める人物像やスキルは異なるため、求める人物像にマッチした就活の軸を選びましょう。ワンキャリアでは、企業や職種ごとに合格の秘訣を紹介しています。ここではトヨタ自動車の例をご紹介します。
トヨタ自動車のインターン・本選考対策のポイント ・トヨタへの圧倒的な志望度を示すこと ・チームで成果を出せる人材だと示すこと ・課題意識と問題解決能力の高さを示し続けること ※出典:トヨタ自動車|2025年卒技術職の合格の秘訣
トヨタ自動車の選考を受ける場合は、上記と合致する軸を表すエピソードを選ぶようにしましょう。
以下から、企業・職種ごとの合格の秘訣を検索できます。こちらをぜひ参考にして、アピールできる長所を選びましょう。
▼企業ごとの合格の秘訣をさらに知りたい方はこちらから ・ワンキャリア 企業一覧
「成長」や「社会貢献」といった、多くの企業に当てはまるものは答えない
「成長」や「社会貢献」といった、多くの企業にあてはまる軸では志望度をアピールできません。抽象的な就活の軸になっていないか確認しましょう。
多くの企業に当てはまるような軸では、採用担当者は「その就活の軸は他社でもかなえられる」と判断する可能性があります。「自分の就活の軸は御社でしか実現できない」ことを伝えられるよう準備しましょう。
私が支援した内定率の高い学生さんたちに共通するのは、きちんと業界研究・企業研究をしたうえで、自分の体験に基づいた具体的な軸を語れるということです。
記事で紹介されている内定者の回答例を見ると、軸が単なる抽象的な希望ではなく、自分の経験と企業様の特性を結びつけた納得感のあるストーリーになっています。他の人には語れないあなたにしか語れない軸を見つけることが、差別化のポイントなのです。
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他の回答と矛盾しないか確認する
自己PRや志望動機など、他の回答と矛盾がないか確認しましょう。他の回答との一貫性がない就活の軸を答えると、採用担当者は「自己分析が足りないのでは」「志望度が高くないのでは」という印象を持ちます。
回答が矛盾しないよう、自己分析や企業研究にきちんと取り組みましょう。
就活の軸に関するよくある質問(FAQ)
「やりがい」を就活の軸として答えてもいいですか?
結論、問題ありません。重要なことは、自分なりの経験に基づいた「やりがい」の定義を示すことです。
「やりがい」を就活の軸として答える際に注意したいことは、「やりがい」という言葉が非常に抽象的で、聞き手によって解釈が大きく異なってしまう点です。
基本的に面接官は「この学生がどのような価値観を持ち、入社後に何を実現したいのか」を知りたいと考えています。つまり、単に「やりがいのある仕事がしたい」と述べるだけでは説得力に欠けてしまいます。
そこで、「自分のアイデアで新しい仕組みを作り上げることにやりがいを感じる」「お客様から直接感謝の言葉をいただける瞬間にやりがいを覚える」といった、自分なりの経験に基づいた「やりがい」の定義を具体的に示すことが重要です。
また、そのやりがいを感じられる環境が志望する企業にどう結びついているのかを説明することで、志望動機にも一貫性が生まれます。「やりがい」を軸にする際は、必ず自分の言葉でかみ砕き、具体的な経験や将来像と結びつけて伝えることを意識しましょう。
就活の軸は複数個あってもいい?
就活の軸は複数個あっても問題ありません。
「就活の軸は一つに絞らなければならないのでは」と悩む学生は少なくありませんが、むしろ一つだけに固定すると、自分に合う可能性のある企業を狭めてしまう恐れもあります。例えば、「人の成長に関わりたい」と「安定した環境で長く働きたい」という二つの軸を持っていれば、教育業界に限らず、人材サービスや大手メーカーの人事職など幅広い選択肢が見えてきます。
しかし注意したいのは、複数の軸がバラバラで一貫性がないと「志望理由が弱い」と見られてしまう点です。
そのため、複数の就活の軸を持つ場合でも、「根底にある価値観」や「将来像」に共通点を持たせることが大切です。例えば「人と関わることを通じて社会に貢献したい」という土台があり、その上に「挑戦できる環境」や「安定性」といった要素が乗っている、と整理して説明できると、複数の軸があっても納得感が高まるでしょう。
就活の軸が複数個ある場合は優先順位をつけるべき?
優先順位をつけるべきです。
複数の軸を持って就活を進めること自体は自然なことですが、そのままの状態では判断が難しくなり、企業選びに迷いやすくなります。そのため、就活の軸に優先順位をつけることは有効な手段です。
すべての就活の軸を同列に扱うと「どの軸も満たさないから選べない」という状況に陥りかねません。一方で、複数の就活の軸に優先順位を整理しておけば、たとえ一部の軸を満たさない企業であっても「最も大切な条件を満たしているから志望する」と納得感を持って選べるようになります。
例えば「社会課題の解決に携わりたい」が最も優先順位が高く、「成長できる環境」「安定性」がその次なら、社会貢献性を強く打ち出す企業に出会った際に意思決定がしやすくなります。
優先順位をつけることは、面接での回答の一貫性にもつながります。複数の軸を整理しつつ、「なぜこの順番なのか」を自分の経験と結びつけて語れるようにしておくと、説得力が増すでしょう。
就活の軸は途中で変わっても問題ない?
全く問題ありません。
就活の初期と後半で軸が変わるのは、決して珍しいことではありません。実際、業界研究や企業説明会を重ねるうちに、自分の価値観や興味が明確になり、それまで意識していなかった要素が大切だと気づくケースは多くあります。
大切なことは、変化そのものを否定するのではなく、変化の理由をしっかり説明できるようにしておくことです。
例えば「当初は安定性を重視していたが、実際に社員の方と話す中で、自分は挑戦できる環境でこそ成長できると感じた」と具体的に伝えれば、成長過程として前向きに受け取られます。むしろ、自分を客観的に見つめ直し、学びを反映させて就活の軸を更新する姿勢はポジティブに評価されることもあります。
しかし、頻繁に就活の軸が変わって一貫性を欠くと「志望理由が浅い」と見られる恐れもあるため、最終的には軸を固定させ、志望企業との接点を明確に語れるように整理しておくことが重要です。
就活の軸まとめ
ここまで、就活の軸の作り方について伝えてまいりました。多くの学生が目の前の選考に追われて、ないがしろにしがちな「軸」。しかし、深掘りして作ることでどんな選考でも物おじをせず挑めますし、結果、内定にもつながります。企業とのミスマッチも防げるでしょう。今回ご紹介した就活の軸や例文を参考にして、就活を成功させましょう。
▼企業分析シートを使って企業研究をしてみよう▼
※こちらは2020年11月に公開された記事の再掲です。

