世界最大級のグローバル金融グループUBSの仕事に迫る

「外資系」投資銀行と言えば、就活生からの人気が高い一方で、「採用人数も少なく、情報統制も厳しい」。世界最大級の金融、UBSグループも同様ですね。そんなイメージを払拭するべく、就活生の疑問やQ&Aを思い切りぶつけてきました。UBSグループや投資銀行に興味をお持ちの就活生の皆様、ぜひご覧ください。

会社全体

Q: 採用に際して、学歴や学部・求める人物像など、
重要視する点はどこですか?

A: それぞれの個性や多様なバックグラウンドを評価するフラットな組織ですので、特定の学部や学科、スキルや能力で採用を決定することはありません。金融業界という特性上、経済学部出身の志望者が多いという傾向はありますが、理工学部やその他の学部出身者も採用しており、それが選考基準になることもなく、一人ひとりの内なる才能を重視して採用を決定していきます。

チームで仕事をする機会が多く、また業務内容もクライアントの成長を後押しすることが使命となっていますので、チームワークを大切にし、他人を思いやる姿勢を持った人に来ていただきたいですね。

Q: 金融業界というと男性的な職場をイメージするのですが、
女性社員も活躍できる環境ですか?

A: 日本におけるUBSグループでは、社内の女性社員比率は40%以上で女性の管理職比率も23%を超えています。産休・育休制度や子ども手当の支給、ベビーシッターサービスの提供など、女性を中心に子育て世代も支援する福利厚生も充実しています。毎年複数名の方が出産、育児休暇を取得しており、復職後も株式営業、債券営業、株式調査、業務、ウェルス・マネジメント、コンプライアンス、人事などさまざまな部署で活躍してくれています。

Q: 留学経験や英語力は必須ですか?
また留学生(外国人)の採用はありますか?

A: 業務上英語を使う機会は多いのですが、TOEICのスコアが高ければ採用されるということではありません。それよりも大切なのはコミュニケーション能力です。相手が外国人であっても物怖じせず、ロジカルなコミュニケーションが出来るかが重要になってくるでしょう。留学経験がないから採用で不利になる、といったことは一切ありません。同様に、サマーインターンも実施していますが、参加の有無で優劣はつきません。

外国人に特化した採用というのは行っておらず、海外大学と国内大学それぞれの学生に向けた新卒採用という形で行っていますので、その中に外国人の方がいれば通常通り、採用対象となります。

Q: 海外で活躍する機会は多いですか?
また働きやすさはいかがでしょうか?

A: 条件が合えば希望に応じて海外オフィスで働く機会もありますので、キャリアを歩む中で海外勤務を経験することもあるでしょう。日本で採用され、ロンドン、香港、ニューヨークなどに転勤し活躍している社員が多くおります。先日、約1年前に香港に転勤し勤務していた社員が日本に戻ってきました。

様々な業界の企業が加盟するイクボス企業同盟(積極的に自社の管理職の意識改革を行って、新しい時代の理想の上司[イクボス]を育てていこうとする企業のネットワーク)が創設された2015年当初より加盟し、働きやすい環境を推進し生産性を向上させるために管理職の意識改革を図ってきました。また、今話題の働き方改革にも力を入れて取り組んでおり、社内でも残業時間の削減や、効率的な働き方に対する意識の高まりを感じます。海外拠点との連携が必要な際は、早朝や深夜業務を必要とされることもありますが、その分早退や遅出も出来るようになっています。多くの場合は休日出勤もありませんので、それぞれ趣味や家族との時間にあてている社員が多いですね。

Q: UBSならではの強みは何ですか?

各地域や拠点への権限委譲が進んでいますので、グローバル企業としての強みを活かしつつも、日本独自の戦略や戦術も柔軟に受け入れてもらうことができる点です。少数精鋭の組織ですから、新卒であっても主体的に業務に取り組むことができ、圧倒的な成長を実現できるでしょう。

実際、当社で経験を積んだ後に、同業他社やPrivate Equity、スタートアップ、事業会社など、さまざまな業界にステップアップ転職を実現した社員も数多くいます。

Q: UBSで働くに際して必要になる素養や求める人物像は?

初めてのことや、慣れない仕事に対しても前向きに挑戦できる好奇心旺盛な人材が必要です。またどんな仕事も一人でできることは限られていますから、周りの人々とのチームプレイを大切にできるコミュニケーション能力の高さも必要ですね。

この仕事に就く以上、新人と言えどもプロとして扱われます。だからこそどんな課題にも冷静に対処し、柔軟な発想力で必ず解決に導く、という気概を感じられる方が理想です。会議などの席でも誰かの陰に隠れてしまうのではなく、主役は自分だという気持ちで積極的に発言してもらいたいものです。

「WORK HARD & PLAY HARD」。遊び上手は仕事上手とも言えます。どんなことにも真面目で謙虚に、かつ貪欲に取り組んでいける方が活躍していけるでしょう。

Q: 事業面からみたUBSならではの強みは何ですか?

数あるグローバル金融機関の中でも、ウェルス・マネジメント事業を中核に、投資銀行業務やアセット・マネジメント業務とのシナジーを期待できる金融機関は他には多くありません。UBSは世界最大級のウェルス・マネジャーとして確固たる地位を築いていますし、世界トップのインベストメント・バンクとしても表彰された実績があります。

また欧州・米国・アジア太平洋にまたがる強力な事業基盤を活用し、国境を越えたクロスボーダー取引を提供できるのもUBSならではの強みと言えるでしょう。

Q: 今後の事業展開について教えてください。

元々我々が強みとしている部分でもあるのですが、ウェルス・マネジメント市場はさらに拡大していく可能性が高いでしょう。富裕層向けの金融サービスは将来性に富むものの、日本国内ではまだまだこれからの分野です。世界最大級のウェルス・マネジャーとして培ったスイスでの経験や実績を活かし、国内最大の外資系ウェルス・マネジャーとして、日本の富裕層に選ばれる包括的な資産運用アドバイスを実践していきたいですね。

アセット・マネジメント

Q: アセット・マネジメント部門が
現在注力しているテーマは何ですか?

A: UBSアセット・マネジメント(AM部門)は、20カ国以上に事業を展開する世界有数のアセット・マネジャーです。主として年金基金、機関投資家、富裕層個人投資家、投資信託、確定拠出年金(DC)向けに、株式、債券、マルチ・アセットから、不動産/インフラ/プライベートエクイティ/ヘッジ・ファンドを主としたオルタナティブ資産まで、幅広い資産クラスを対象とした運用戦略を取扱っています。(2017年12月末時点の預かり資産運用額は約7,760億スイス・フラン)

現在、AM部門が注力しているテーマの一例として、以下の3項目をご紹介します。

1. ESG/サステナブル投資戦略

企業のサステナブル(持続的)な発展のためには、環境(Environment)・社会(Social)・企業統治(Governance)に配慮した事業展開が必要不可欠という考えのもと、財務諸表による評価のみではなく、無形資産や非財務情報についての情報も収集・分析し、広い視野で企業のサステナビリティ(持続可能性)を判断しながら評価をしていく取り組みです。このテーマは株式や債券といった異なる資産クラスにも共通する概念として適用されます。加えて、このテーマを統括する専門部署を新設し、グローバルでの推進体制を強化しています。

2. 中国事業

UBSグループ全体として中国事業の展開に戦略的にコミットしています。AM部門においては、中国で事業を展開する外資系資産運用会社として、中国人投資家向け資産運用ビジネスの拡大、海外投資家からの対中国投資残高の増加など著しい成果を挙げており、外部評価機関からも高い評価を得ています。現時点で圧倒的な競争力を有する株式戦略に加えて、今後のビジネスチャンスが見込まれる債券戦略についても拡充を図るなど、主導的なポジショニングを一層強固なものにするための取り組みを推進します。

3. 運用ソリューション提供

複数の異なる資産クラスに分散投資を行う定型のマルチ・アセット戦略に加え、単独の運用戦略とデリバティブ商品との組み合わせによるリスク・ヘッジ手法、お客様個々の運用ニーズに合わせたカスタマイズ仕様の運用戦略の提案などを強化しています。
その他、他社ファンドを含む資産ポートフォリオ全体を分析するツールを、資産運用ビジネスを営む金融機関に提供する資産運用アドバイザリー事業にも注力するなど、幅広い分野に向けた運用ソリューション提供を行うことでより一層の成長を目指しています。

Q: 機関投資家営業部門の営業担当者の
具体的な業務を教えてください。

A: 銀行、生損保、年金といった投資家をクライアントとし、UBSならではの運用戦略を提案。クライアントが抱える課題を解決するのが営業担当の主たる業務です。投資家それぞれで異なる課題に対して、社内のリソースを最大限に活用し、具体的なソリューションに落とし込む。基本的には、既存の運用会社に委託されている資産を預け替えいただくことがビジネスの前提となりますので、独創的で魅力的な提案力、一人の人間としての信頼性、そして簡単に諦めない粘り強さが求められます。

運用戦略を委託された後は、営業担当はリレーションシップ・マネージャーとして、日々変動する市場の状況にアンテナを張りながら、受託財産の運用状況を細かくチェックし、クライアントとの密なコミュニケーションに努めます。クライアントの資産の拡大に努めることが、そのままUBSの収益増加に直結していきますから、責任重大である一方、真にクライアントとのWin-Win関係を構築できる仕事です。

機関投資家営業部門営業担当のある一日

9:00 - 名古屋の投資家(上場企業年金基金)のオフィスでミーティング

運用を委託されているプライベート・エクイティ戦略の運用状況をアップデート。同じく運用を委託されている米国不動産戦略の投資物件モニタリングのための海外出張スケジュールを調整。新たな運用戦略として欧州インフラストラクチャーの投資機会をディスカッション。

11:00 - 大阪に移動、ランチ

随時モバイルで新聞・ニュース、国内外オフィスからのメール等をチェック。

13:00 - 新規見込み投資家(上場企業年金基金)のオフィスでプレゼンテーション

ポートフォリオのリスク分散の目的で、これまで投資をしてきたものとは異なるヘッジ・ファンド戦略を検討しているクライアント。UBS運用本部のメンバー、営業シニアメンバーとともに、顧客投資委員会メンバーに対し投資戦略のプレゼンテーション。

15:00 - 移動

道中では、プレゼンテーションの場で出された課題について、運用本部メンバーと海外運用チームと連携。

15:30 - 新規見込投資家(企業年金基金)のオフィスでミーティング

ヘッジ・ファンド投資の予算増額を検討している機関投資家に、ヘッジ・ファンドのゲートキーパーとしてのカスタマイズ・ポートフォリオを提案。

18:00 - 東京へ移動(帰社)

クライアントからの電話・メール問い合わせの対応、営業活動日誌にまとめる内容を整理。

20:30 - 帰宅

株式本部

Q: 投資銀行本部とマーケッツとの違いはどこですか?

A: それぞれが持つ文化や環境、働き方に関して違いが見られます。投資銀行本部ではプロジェクトベースで仕事が進み、自らクライアントに対するソリューションを提供していきますが、顧客への提案プロセスや、プロジェクトの状況、顧客とのコミュニケーション等により仕事が進んでいくことになるでしょう。一方マーケッツの仕事の場合は、市場の時間とフローによってかなり変動しますので、市場のアクティビティーやボラティリティーに関してのアンテナを高く張り、その変化に柔軟に対応していく必要があります。

Q: 日系の銀行ではなく、
UBSで働くからこその魅力はなんでしょう?

A: 世界50カ国余に拠点をおくグローバル企業ですので、インターナショナルな職場環境、そして様々な文化的背景を持った上司や同僚との交流による自己の成長が最大の強みと言えるでしょう。モビリティーを奨励する企業文化が根付いていますので、海外オフィスや別事業部への異動なども積極的に行われており、グローバルスキルを磨いていくのに最適な環境が整っています。

Q: UBS独自の強みや、
そのために必要な要素や心がけはありますか?

A: スピードと安定性の両方を持ち合わせているところです。企業規模や歴史を背景としたグローバル市場での存在感はもちろんですが、中国などの新興市場へのアクセスの早さ、リサーチ力や分析力の高さは当社ならではの強みと言えるでしょう。

だからこそ当社のセールスは、常に自己の成長を意識して行動しなければなりません。成功はもちろんですが、間違いや失敗などからも学習し、改善を続けていく姿勢が必要です。トレーダーとクライアントの間に立ち、一方ではトレーダーから各銘柄の情報を集めつつ、もう一方ではクライアントから最新の市場状況やそれに対する見解をリサーチする。そうした双方向からの情報をつぶさに集めていくことで、セールスに対する価値や信頼が高まっていき、結果として企業ブランド全体の向上にもつながっていくのです。

投資銀行本部

Q: 入社後はどのように業務を進めていくのですか?
また平均勤続年数はどのくらいですか?

A: チーム制を採用していますので、入社後は業務別に特定の業界をカバーするチームもしくはM&Aやキャピタル・マーケッツ・ソルーションズなど特定プロダクトを専門にするチームに配属され、そこで経験を積んでいただきます。

勤続年数に関しては、本人の志向性や目標により様々な働き方があるので一概には言えませんが、少なくとも大半の若手が2~3年で辞めてしまう、といったことはありません。新卒で入社し、今ではシニアバンカーとして要職についている社員も多数います。

ウェルス・マネジメント本部

Q: ウェルス・マネジメントならではの仕事のやりがいは何ですか?

A: お客様のパートナーとして財産・資産のみならず、人生に寄り添っていけるところが一番のやりがいと言えるでしょう。多くのお客様はビジネスで成功した企業オーナーや経営者のため、本業が忙しくて運用まで手が回らないという方もたくさんいらっしゃいます。だからこそ、まずは厚い信頼関係を築くということを目標に動かなければなりません。いろいろな個性のお客様と接していくことになるので、お客様から学べることも多い環境です。

Q: UBSのウェルス・マネジメントとして、
特に強みとしているポイントはありますか?

A: 特筆すべき点は、ウェルス・マネジメントを事業戦略の中核に位置付けていることです。また、ウェルス(財産)=お金だけではなく、ご家族やビジネスなど、お客様が大切になさっているものすべてをウェルスとして捉え、総合的なアドバイスを提供するところが最大の強みです。UBSでは専任担当制を敷いていますので、お客様一人ひとりと長くお付き合いをしていきながら、深い関係性を築いていけるのも当社ならではの特徴と言えますね。人と人との繫がりと信頼関係をベースに、パートナーとしてお客様の人生をより豊かにするためのお手伝いをすること。それこそがUBSウェルス・マネジメントの存在意義であり、使命なのです。

管理部

Q: UBSオペレーションとして他社と違うところはなんでしょうか?

A: 海外研修に代表されるように、教育体制の強化にはかなり力を入れて取り組んでいます。ジョブローテーションが積極的に行われ、幅広い知識と業務経験を積めるのは、当社ならではの働き方と言えるでしょう。

上司と部下の距離感も非常に近く、新人であっても大きなプロジェクトに携わったり、戦略的な判断をする機会も数多くあります。まさに、若手が主役にもなれる会社なのです。

同じ組織にいても、部署が違えば文化も違う。だからこそ、お互いをビジネスパートナーとして考え、信頼し合うという企業風土が根付いています。その結果として、決して妥協することのない、質の高いコラボレーションが実現できているのではないでしょうか。

また社会貢献活動にも注力しており、ボランティア活動を通じてチームや部署、部門といった垣根を越えたネットワークを築く機会も多数用意されています。

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