はじめまして、二子玉ちゃんです。
今回、初めてワンキャリアで記事を書かせていただくことになりました。
学生の皆さんは、就活を終えた人や、これから大切な面接を控えている人、さまざまでしょう。
しかし、どちらにも共通して、第一志望の企業に落ちてしまったという人がいると思います。
実は、私もその一人です。
今回は、自分の就活経験を基に、第一志望の企業に落ちた人に向けて記事を書こうと思います。
<目次> ●私は第一志望の企業に落ちました ●第一志望の企業に受からないと幸せになれないのか? ●書こうと思ったきっかけ ●皆さんに伝えたい3つのこと
私は第一志望の企業に落ちました
私は、4月の終わりに第一志望の企業からお祈りメールをもらいました。
その時の悲しさと絶望は、想像していた以上に辛いものでした。
「間違いであってほしい」と思いながら、目に涙を浮かべながら何度マイページを見たか分かりません。
OB・OG訪問、血眼になって調べた企業研究、何があっても足を運んで参加し続けたイベント、納得のいくまで何度も考えた本選考対策……。
OB・OG訪問やイベントに参加したからといって、内定をもらえるわけではありません。
分かっています。確実に私の実力不足です。
しかし、どうしても「あれらの努力は何だったのか」と考えられずにはいられませんでした。
お祈りメールをもらってから1カ月以上たった今でも、落ちた悲しみを引きずっています。
ライター紹介:二子玉ちゃん
20卒。都内の大学4年生(私大文系)。
大学3年秋にIT企業から内定をもらい就活を終えようとする。しかし、某大手日系メーカー企業に惹かれ就活を続行するも本選考に落ちる。
第一志望の企業に受からないと幸せになれないのか?
私は第一志望の企業に落ちてからずっと、「自分は負け組だ/ダメな人間だ」と思っていました。
その企業に行かないと意味がない、その企業に行くことが自分にとっての幸せだと思っていたからです。
しかし、私は冷静になって考えました。
──「本当にこの会社に入ることだけが、自分にとっての幸せなのか?」
私は企業選びにおいて、一緒に働く「人」をとても大切にしていました。
第一志望の企業についても、「人」の要素に魅力を感じていました。
10人以上の社員と会い「この人たちが働く会社で一緒に働きたい」という強い気持ちがありました。そして、「この企業だから、こんな良い人たちがいるんだ」「この人たちと一緒に働けたら幸せだ」と思っていました。
でも、本当にそうなのでしょうか?
──いいえ、違います。
自分にとっての「良い人」「嫌な人」はどこの企業にもいます。
全国に300万を超える会社がある中で、私たち就活生が出会える企業、社員の数は限られています。
自分が会った社員が良い人でも、入社して一緒に働く上司はそうではないかもしれません。
企業や人事が、魅力的な人を積極的に紹介している可能性だってあります。
読んでいる皆さんの中にも、企業を選ぶ上で「人」を大切にしている人は多いと思います。皆さんの考えや志望動機を否定するつもりは全くありません。
でも、もし「人」という面で魅力を感じていた企業に落ちてしまったという人は、こんなふうに考えたら少しは気が楽になるかもしれません。
就活をしていた時の私は、「この企業に行くことが幸せだ」と思っていました。
でもそれは、目先の幸せに過ぎないのかもしれません。
私の人生の目的は「幸せ」になること。入社する企業はあくまでも「手段」です。
もっと長い目で「幸せ」について考えた時、今入りたい会社に入ることだけが、幸せへの道ではないはずです。
新卒で入る会社選びはとても大切です。就活を進める中で、本当にそう感じました。
就活生から人気があり、倍率が高い企業に受かることは、本当にすごいことだと思います。
しかし、ゴールは企業の選考に受かることではありません。それはスタート地点です。
入った会社で、あなた(私)がどれだけ頑張れるかで「幸せ」は決まると私は考えています。
書こうと思ったきっかけ
私がこの記事を書いたのは、自分自身の就活経験もそうですが、友達が受けた心ない言葉を聞いたことがきっかけでした。
彼女はやりたいことが決まっていて、ある業界をずっと志望していました。
しかし、その志望業界に対して、周りの人は「寝ていても入れる」「誰でも入れる」「もう伸びしろがないから終わっている」「せっかく良い大学入ったのにそんな業界に行くのか」などと言ったそうです。
彼女の受けた言葉を聞いて、私は考えました。
企業の人気や知名度、そして就活生の考える「すごい」は、あくまでも「就活生の評価基準」の一つに過ぎません。
あなたが一生懸命考えたことや悩み抜いて決めたことに対して、いろいろ言ってくる人はたくさんいます。
自分のものさしだけで、好き勝手なことを言うのは簡単です。
自分にとって何が幸せで何が正解かは、自分が決めることであり、他人がどうこう言うものではありません。
偉そうなことを言っていますが、私自身もまた、就活中は「会社の人気・知名度」に惹かれていました。
その企業に受かったら、友達や後輩に「すごい!」と言われ、尊敬の眼差しを向けられると思うと余計に志望度が高まりました。
自分で決めなければならないことに対して、私は「周りからの評価」をとても気にしてしまっていたのです。
人気や知名度で会社を決めることは、決して悪いことではありません。
でも、もし皆さんの心の中に「これがやりたい」「自分はこうなりたい」という思いがあるなら、周りにどうこう言われようと、大切にしてほしいです。
皆さんに伝えたい3つのこと
ここまでいろいろ書きましたが、私が言いたいことは3つです。
1つ目は「第一志望の会社に入れなかったとしても、自分次第でどうにでもなる」ということです。
なんだかんだ言っても、やっぱり私は第一志望の企業に行きたかったです。もう一度チャンスがあるなら、選考を受けたいです。
でも、うじうじしても現実は変わらないし、前に進むしかありません。
私も、入社後の自分を見据えて、「今できることは何か?」を考えている最中です。
(そうして悲しい気持ちを紛らわしています笑)
2つ目は「自分の決断と同じくらい、周りの人の決断も尊重してほしい」ということです。
100人いれば100通りの考え方があります。
それを他の人が否定することだけはしないでほしいです。
「◯◯さんだったら、もっと良い企業行けたのに……もったいない」
その言葉をかけられた私の友達は、とても傷ついていました。
悪気がなくても、自分の価値観だけで発した言葉は、知らないうちに人を傷つけることがあります。
あなたが考え抜いた決断と同じくらい、他の人の決断も大切なものであることを忘れないでください。
そして最後は「今、自分を受け入れてくれている会社を大事にしてほしい」ということです。
第一志望の企業に落ちてしまい、すでに内定を持っている他の企業に入社することになった、という人の中には、「さっさと転職しよう」と考えている人もいると思います。
今の時代、転職しようと思えばいくらでもできるでしょう。
転職を視野に入れることは良いことだと思います。私も選択肢に入れています。
しかし、社会に出れば、皆さんが思うより何倍も私たちは未熟です。
最初のうちは怒られてばかりで、自分の無力さを思い知り、転職なんて考える暇もなくなるでしょう。
人を雇うことは、家を買うより高い買い物だといわれています。
内定を出すということは、莫大(ばくだい)なコストをかけてでも今のあなたを雇いたい、あなたと一緒に働きたいという意思表示です。
そのことだけは、心のどこかに留めておいてほしいです。
執拗(しつよう)なオワハラを受けたり、「この会社に行きたくない」と思っていたりするなら話は別ですが、
今、内定をもらっている企業について、どうかもう一度考えてみてほしいです。
私は最初に内定をいただいた企業へ進みます。
何も取り柄がない、未熟な私と一緒に働きたいと言ってくださった社員の皆さまには感謝しかありません。
私は自分の成長のためだけに働くのではなく、こんな自分を受け入れてくれた会社に全力で恩返しをしたいと思っています。
また、この記事を読んでくださっている皆さんと、いつか一緒に仕事をすることも一つの楽しみです。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
これから、入社するまでの残り限られた時間で、皆さんの心の支えになるような記事を発信できるよう、私自身も日々精進します。
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(Photo:Pixel-Shot/Shutterstock.com)