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【身だしなみ:男性編】就活で好印象な髪形・スーツなどのチェックリスト

男性
2024年3月27日(水) | 17,796 views

就活における身だしなみは、面接官や採用担当者に与える第一印象を左右する要素です。清潔感のある身だしなみにすることにより、好印象を与え、志望先の合格につながります。こちらの記事では、就活での身だしなみの重要性や10のポイントについて解説します。


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<目次>
●身だしなみの重要性
 ・身だしなみにおける10のチェックリスト
●チェックポイント1:スーツ
 ・面接官に好印象を与えるビジネススーツの選び方
 ・着用時の確認ポイント
 ・スーツのお手入れ方法
●チェックポイント2:シャツ
 ・面接官に好印象を与えるシャツの選び方
 ・着用時の確認ポイント
 ・シャツのお手入れ方法・交換タイミング
●チェックポイント3:ネクタイ
 ・面接官に好印象を与えるネクタイの選び方
 ・着用時の確認ポイント
 ・ネクタイピンやカフリンクスの使い方
 ・ネクタイのお手入れ方法
●チェックポイント4:コート・マフラー
 ・面接官に好印象を与えるコート・マフラーの選び方
 ・着用時の確認ポイント
 ・コート・マフラーのお手入れ方法
●チェックポイント5:靴・靴下
 ・面接官に好印象を与える靴・靴下の選び方
 ・着用時のポイント
●チェックポイント6:小物(バッグ・時計・ベルト)
 ・面接官に好印象を与える小物の選び方
 ・着用時のポイント
●チェックポイント7:髪形
 ・髪形の選び方
 ・スタイリングのコツ
●チェックポイント8:メイク
 ・面接官に好感を与えるメイクの仕方
 ・メイクに関する失敗例
●チェックポイント9:爪
 ・基本的なお手入れ方法
 ・ネイル
●清潔感を保つためにやるべきこと
 ・日頃から行う対策
 ・におい対策
●「服装自由」の場合の服装選びのコツ
 ・重視するポイント
 ・オフィスカジュアルの場合
 ・失敗例
●この記事のまとめ

身だしなみの重要性

身だしなみは、面接での第一印象に大きく影響します。人の印象形成に対する考え方に「メラビアンの法則」があり、この法則によると、人の印象は以下の情報によって決定するといわれています。

言語情報(言葉の意味・会話の内容):7%
聴覚情報(声質・口調・声量):38%
視覚情報(見た目・表情・しぐさ・視線):55%

身だしなみは、この情報で一番割合が高い「視覚情報」に該当するものです。

これは、話している内容と見た目の印象にギャップや矛盾があった際に、見た目の印象を優先してしまうことを意味します。この考え方は、就活にも当てはまります。身だしなみを整え、良い印象を与えることが、面接の合否に影響するといっても過言ではありません。実際に、マンダムの調査(※)では、上場企業新卒採用担当者の93.2%が「身だしなみから受ける印象は選考に影響する」と回答しました。

この結果からも、就活における身だしなみの重要度が分かります。

(※)参考:PR TIMES「『身だしなみは選考に影響』9割以上!面接で重要となるのは『礼儀』と『清潔感』 清潔感を感じ取るポイント1位は『髪形』」


身だしなみにおける10のチェックリスト

身だしなみにおいて、好印象を与えられる要素として清潔感が挙げられます。マンダムの調査(※)によると、清潔感の有無を判断するポイントとして、髪形や服装が重視されていることが明らかになりました。

髪形や服装に対するチェックリストには、以下の10が挙げられます。


次の章からは、それぞれのチェックポイントに対する選び方や失敗例、お手入れの方法などについて紹介します。

チェックポイント1:スーツ

体全体をしめる割合が高いスーツは、見た目の印象に大きく影響します。面接官に好印象を与えられるスーツの選び方や着用方法、お手入れの方法を知ることにより、清潔感のあるスーツの着こなしができるでしょう。


面接官に好印象を与えるビジネススーツの選び方

スーツは、就活に適したものや体形に合ったものを選ぶことが大切です。多くの業界では、就活の服装に派手さや奇抜さは求められていません。そのため、スーツの色は黒や濃紺、ダークグレーといった落ち着いた色が無難です。デザインも、無地のものが良いでしょう。

サイズは、肩幅に注意したうえで体にフィットしたものを選びます。袖丈は、立って腕を真下に伸ばした姿勢で、袖口からシャツの袖が約1〜1.5cm見える程度の長さにすると良いでしょう。

裾丈は、立った状態で裾が靴に軽くかかる程度の長さにします。店員と相談しながら、不自然に見えないサイズを選びましょう。


スーツ選びの失敗例


多くの業界では、無難な色や柄のスーツが求められています。そのため、明るい色や柄の入ったスーツを選んだ場合、好印象を与えられない可能性があります。

また、体形と合っていないスーツを着用した場合、不格好に見えるため、好印象を与えられません。主張が強すぎず、体にフィットしたスーツを着ることにより、好印象を与えられます。


着用時の確認ポイント

着用時には、汚れやしわ、ほつれがないかを確認しましょう。ジャケットの後ろについている仕付け糸は、着用時には外します。ズボンの折り目もつけましょう。

基本的に、ジャケットの一番下のボタンはとめません。着用後は、肩口のフケがないかや、裾が折れ曲がっていないかを確認します。スマートフォンやティッシュ、ハンカチなどをポケットに入れている場合、不格好に膨らんでいないかも確認しましょう。


スーツのお手入れ方法

形が崩れないように、ハンガーにかけて保管しましょう。ズボンはアイロンで折り目をつけます。汚れやしわ、においが気になる場合は、クリーニングに出しておきましょう。

チェックポイント2:シャツ

シャツは、色やサイズによって面接官に与える印象が異なります。就活に適したシャツの選び方や着用方法、お手入れの方法を知ることにより、好印象を与えられます。


面接官に好印象を与えるシャツの選び方

同じスーツでも、シャツの色によって与える印象が異なります。清潔感を出すには、白のシャツを選択しましょう。サイズは、肩幅や袖丈はもちろん、首周りも考慮して体にフィットするものを選びます。

首周りは、1番上のボタンをとめた際に、指1本分程度の隙間があるものが適したサイズです。袖丈は、立って腕を真下に伸ばした姿勢で、袖口が手首の位置にくるものを選びます。

襟はレギュラーカラーが無難ですが、肩幅が広いのであればワイドカラー、細身であればショートポイントカラーを選んでも良いでしょう。


シャツ選びの失敗例


色付きのシャツはカジュアルな印象を与えてしまうため、就活には適していません。首周りが広く体形にあっていない場合、不格好に見えるため、注意が必要です。

また、襟の先に小さなボタンがついているボタンダウンシャツも、就活には適していません。ボタンダウンシャツは、ノーネクタイのイメージが強いシャツです。色付きシャツと同様に、カジュアルな印象を与えてしまうため、注意しましょう。


着用時のポイント

1番上のボタンを外している場合、カジュアルな印象やだらしない印象を与えてしまう可能性があります。

インナーが見えるような着こなしも好印象を与えられないため、1番上のボタンは必ずとめる必要があります。ジャケット着用後は、襟がジャケットから出ないようにしましょう。


シャツのお手入れ方法・交換タイミング

汚れやしわのついたシャツでは、清潔感を与えられません。特に白いシャツは汚れやしわが目立ちます。しわが気になるようであれば、アイロンをかけましょう。襟元や袖の汚れが気になる場合は、クリーニングに出します。

ただし、シャツは消耗品です。落ちにくい汚れがある場合は、買い替えましょう。

チェックポイント3:ネクタイ

ネクタイも、色や柄によって与える印象が変わります。就活に適したネクタイの選び方や着用方法、お手入れの方法のほか、ネクタイピンの使い方についても知っておくことにより、面接官に好印象を与えられます。


面接官に好印象を与えるネクタイの選び方

ネクタイは、個性が出やすいアイテムです。色や柄だけではなく、幅にも注意する必要があります。色は紺やえんじ、緑などの落ち着いた色を選びます。柄は無地のほか、ストライプやチェック、ドットなど、よくある柄を選択しましょう。

ネクタイの色は、スーツの色との相性も考慮する必要があります。迷った場合は、店員に相談しましょう。


ネクタイ選びの失敗例


赤や紫、黄緑といった派手な色や奇抜な柄のネクタイは、カジュアルな印象を与えてしまいます。白や黒は冠婚葬祭で使う色のため、避けたほうが良いでしょう。太すぎるものや細すぎるものも、カジュアルな印象が出てしまいます。1番太い部分の幅が、7〜8cmのものを選びましょう。


着用時のポイント

結び方は、レギュラーカラーやショートポイントカラーの場合はプレーンノット、ワイドカラーにはダブルノットやウィンザーノットが適しています。結んだ先端が、ベルトのバックルに少しかかる程度に結びましょう。

結んだ後は、緩みや形を確認します。新卒での就活の場合、ネクタイを結び慣れていない人もいるでしょう。その場合、事前に練習しておく必要があります。


ネクタイピンやカフリンクスの使い方

ネクタイピンは、ネクタイを固定する役割を果たすものです。社会人の中にはネクタイピンをつけている人も存在します。しかし、就活においてネクタイピンは必須アイテムではありません。

ネクタイピンをつけるのであれば、シンプルなデザインのものが適しています。袖口に華やかさをもたらすカフリンクスは、無難さが求められる就活時には適していないため、着用は避けたほうが良いでしょう。


ネクタイのお手入れ方法

ネクタイは結んで使用するため、しわがつきやすく、お手入れが難しいアイテムです。アイロンを強くかけると表面が光ってしまったり、余計な線が入ってしまったりするケースがあります。

アイロンは最小限にとどめ、形が崩れないようにポールやハンガーにかけておきましょう。

チェックポイント4:コート・マフラー

コートやマフラーといった防寒具は、面接時には脱着しているため、就活での身だしなみには関係ないように思われます。しかし、身だしなみは面接会場の中だけを見られているわけではありません。

会場に入る際や出る際のほか、扱い方についてもチェックされている可能性があるため、注意が必要です。


面接官に好印象を与えるコート・マフラーの選び方

コートはスーツや靴、バッグの色に合わせ、体のサイズに適したものを選びましょう。トレンチコートやチェスターコート、バルカラーコート、ステンカラーコートが一般的です。

マフラーは、黒やグレー、紺、ベージュといったダーク系であれば問題ありません。ただし、カジュアルな印象を与えるようなデザインは避け、チェックやストライプ、無地のものを選びましょう。


コート・マフラー選びの失敗例


ダッフルコートやモッズコート、ダウンコートはカジュアルな印象を与えてしまう恐れがあります。丈が長いものも、カジュアルな印象を与えてしまう可能性があるため、ひざ上程度の長さのものを選びましょう。

マフラーは、襟周りが重い印象を与えるものや繊維がスーツに付着しやすいものを選ぶと、清潔感がなくなるため、注意が必要です。


着用時のポイント

コートやマフラーといった防寒具は、会場の建物内に入る前に脱着するのがマナーです。しかし、会場に入る前から身だしなみをチェックされている可能性もあります。特に注意が必要なのは、マフラーの巻き方です。

マフラーは、だらしなく垂らすのではなく、首元に巻きつけましょう。コートを脱いだ後は、裏地を出して奇麗に畳んでおけば問題ありません。


コート・マフラーのお手入れ方法

トレンチコートであれば、定期的に軽くブラッシングをする程度で問題ありません。ブラッシングをしすぎると生地を傷める恐れがあるため、注意が必要です。トレンチコート以外の場合、汚れがきになるようであればクリーニングに出しましょう。

マフラーは、ブラッシングにより繊維の表面を整えれば毛玉ができにくくなります。しわができた場合は、スチームアイロンで蒸気をあて、手で軽くなでながら繊維を整えましょう。

チェックポイント5:靴・靴下

靴は汚れやすいため、その人の清潔感が出やすいアイテムです。そのため、好印象を与えられる靴を選ぶとともに、ケアを怠らないことが大切です。

靴下は、歩いている際は見えないものの、着席した際やふとしたときに見える可能性があるため、適切な色や長さのものを履く必要があります。


面接官に好印象を与える靴・靴下の選び方

靴も、コートと同様にスーツやバッグの色に合わせたものを選びましょう。黒や茶色といったダーク系で、ひもタイプの革靴であれば問題ありません。靴下は長さのあるもので、無地またはワンポイントのものを選べば間違いないでしょう。


靴・靴下選びの失敗例


ビジネスシューズにも、装飾のあるデザインのものが存在します。しかし、たとえビジネス用でも装飾のあるものはカジュアルな印象を与えてしまうため、避けたほうが良いでしょう。

靴下は、派手な色や柄はもちろん、白や淡い色のものもカジュアルな印象を与えてしまうため、注意が必要です。


着用時のポイント

靴を履く前に汚れがついていないか確認しましょう。かかとがすり減っている靴も、清潔感を与えられません。

定期的に磨いたり、かかとのすり減り具合を確認したりするなど、ケアを怠らないようにしましょう。

チェックポイント6:小物(バッグ・時計・ベルト)

面接会場では、服装だけでなくバッグや時計、ベルトなどの小物も見られているケースがあります。スーツと靴の色が統一されていても、バッグの色が合っていなければ、不格好に見られるかもしれません。

スマホケースや手帳などのプライベートでも使用するものでも、ふとしたときに見られる可能性があるため、注意が必要です。


面接官に好印象を与える小物の選び方

バッグやベルトはスーツや靴との統一感を出すことを意識しましょう。スマートフォンの普及により、時計を普段使いしない人がいるかもしれません。

しかし、面接会場でスマートフォンで時間を確認した場合、SNSやネットサーフィンをしていると誤解される可能性があります。ビジネスマナーとして、腕時計の着用を求める人もいます。そのため、就活時は腕時計をつけることを忘れないようにしましょう。眼鏡についても、奇抜なデザインのものは避け、シンプルなものもかけるのがおすすめです。


バッグ


バッグの色は、スーツや靴に合わせたものを選びましょう。黒や紺、茶色などであれば問題ありません。装飾が多いものや外側にポケットが多いものは、カジュアルな印象を与える可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。

書類を持ち運ぶことを考えると、A4サイズの書類がゆったり入る大きさのものを選ぶ必要があります。また、面接時にはバッグを床に置くため、自立できるものを選びましょう。


時計


時計は、靴やベルトと合わせた色にすると全体の統一感が出ます。時計はアナログタイプのほうがビジネスの場にはふさわしいと考える面接官も存在します。そのため、できればアナログタイプのものを選ぶと良いでしょう。

近年ではスマートウォッチの普及により、アナログタイプの腕時計をつけているビジネスパーソンも存在します。アナログタイプを選ぶ場合は、業界や社風を調査しておきましょう。


小物選びの失敗例


派手なものはカジュアルな印象を与える可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。注意が必要なものは時計です。ひと目で高級なブランド製品とわかる時計をした場合、面接の場にふさわしくないと思われる可能性があります。

近年ではビジネスリュックが普及してきたものの、カジュアルな印象を与えかねないことや、スーツにしわができてしまうといったデメリットがあります。肩掛けタイプのバッグも同様です。バッグは、手提げのものを選ぶことをおすすめします。


着用時のポイント

デジタルタイプの時計の場合、アラーム機能が搭載されているものがあります。そのため、面接時に音がならないように注意することが大切です。スーツにしわや型がつくことを避けるため、バッグは手提げで持つのが原則です。

肩掛けがついている場合でも、手提げで持つ必要があります。ベルト装着時は、ベルトひもがだらしなく垂れないようにしましょう。

チェックポイント7:髪形

マンダムの調査(※)によると、面接で清潔感を判断するポイントに髪形が重視されていることが明らかになりました。

美容業界やアパレル業界といった奇抜な髪形が認められている業界でなければ、髪形で個性を出すのではなく、清潔感を出すことが大切です。清潔感を与えられる髪形の選び方やスタイリングの方法を知ることにより、面接で好印象を与えられます。


髪形の選び方

髪形に求められているのは、清潔感です。表情や顔の輪郭が見えるような髪形を意識すると良いでしょう。

目の動きが伝わるよう、前髪は眉毛が隠れず額が見える程度の長さにします。サイドは耳にかからない程度、襟足はシャツの襟にかからない程度の長さであれば問題ありません。全体の長さがある場合でも、ポイントごとに短くしておけば、清潔感を与えられます。ツーブロックの場合は、借り上げ部分が多いと奇抜な印象を与えてしまう可能性があるため、注意が必要です。


髪形選びの失敗例


長髪は、たとえ奇麗にまとめていたとしても、長髪自体に良い印象を持っていない人も存在します。ひげも同様です。

特に、飲食業界では衛生面を理由に、長髪やひげが受け入れられないケースもあります。第一印象で悪印象を与えるリスクを考えると、長髪やひげは避けたほうが良いでしょう。


スタイリングのコツ

ふけや寝ぐせがないのはもちろん、まとまりがない髪形は清潔感を与えられません。髪の流れや毛先をまとめることを意識しましょう。前髪は、額が見えるようにセットします。

整髪料をつけすぎた場合、ベタベタしてしまい清潔感を与えられません。整髪料を使うのであれば、日常的に使用し、適量を把握しておきましょう。

チェックポイント8:メイク

近年ではスマートウォッチの普及により、スマートウォッチをつけているビジネスパーソンも存在します。スマートウォッチを選ぶ場合は、業界や社風を調査しておきましょう。適切なメイクやスキンケアの方法を理解することにより、面接官に好感を与えられます。

▼就活でのメイクについて詳しく知りたい方はこちら
・就活メイク|証明写真・面接での基本と業界別のおすすめメイク法を紹介


面接官に好感を与えるメイクの仕方

メイク感がない、自然な仕上がりにとどめましょう。メイク前のスキンケアでは、化粧水で肌に水分を与えます。スキンケアの次は、ベースメイクです。ファンデーションは、リキッドファンデーションを使用すると良いでしょう。

リキッドファンデーションは粉っぽさがないため、肌になじみやすいファンデーションです。色の種類も豊富なため、肌に合った色が見つかります。厚塗りせず、気になる部分をカバーするように塗ることがポイントです。自然なメイクであれば、ベースメイクまででも問題ありません。必要に応じて、眉メイクやリップをしましょう。


メイクに関する失敗例

肌の色と異なるファンデーションを塗った場合、不自然な仕上がりになります。眉メイクやリップをする場合、濃すぎるとメイク感が出てしまうため、好印象につながらない可能性があります。気になる部分を隠し、あくまでも自然な仕上がりを意識しましょう。

チェックポイント9:爪

身だしなみでは、髪形や服装といった分かりやすいポイントだけがチェックされるわけではありません。特に、相手に見られるのが「手」であり、中でも手入れされていない「爪」は、良い印象を持ってもらえません。

指先の爪まで整えることにより、細部まで気を遣える人材であることが伝わります。


基本的なお手入れ方法

爪先の白い部分は汚れが入りやすく、汚れがあると清潔感を与えられません。白い部分が見えない程度に切りそろえましょう。手のひらを返した際に、爪が見えない長さであれば問題ありません。


ネイル

派手なネイルは就活の場にはふさわしくありません。ただし、ベージュ系やクリアカラーといった自然な色であれば、派手な印象を与えません。爪が乾いていたり、少し割れていたりする場合は、それをカバーする目的で薄く塗ると良いでしょう。

清潔感を保つためにやるべきこと

清潔感を保つには、日頃から対策を講じておく必要があります。見た目はもちろん、におい対策も講じておくことにより、相手に清潔感を与えられます。ビジネスパーソンとして、人に見られることを意識した対策が必要です。ここでは、日頃から行う対策と、におい対策について解説します。


日頃から行う対策

人と話すときに見られるのは「顔」です。スキンケアはひげの処理といった、顔の清潔感が出るような対策を日頃から講じておく必要があります。


スキンケア


顔の清潔感を保つ対策として、スキンケアは外せません。近年では、スキンケアをしている男性が増えてきました。肌荒れがなく、つやがある肌は、清潔感を持ってもらえます。

肌に潤いを与えるため、化粧水を使用します。肌荒れが気になるのであれば、アルコール分が入っていない化粧水を使用すると良いでしょう。コットンに化粧水を含ませ、拭き取るように塗布します。ただし、コットンがひげに引っ掛かることがあります。ひげが生えている部分は、押さえながら化粧水をなじませましょう。


ひげの処理


どれだけ奇麗に整えていても、ひげ自体に良い印象を持っていない人が存在します。そり残しがあった場合でも、手入れが細部まで行き届いていないと判断されることもあります。

就活の場でそり残しがないように、日頃からひげをそる習慣をつけておくと良いでしょう。肌が弱い人やひげが濃い人の中には、毎日そることにより肌荒れや剃刀(かみそり)負けをしてしまうケースもあります。そのような人の場合、シェービングフォームやひげそり後のケアをするほか、電気シェーバーを使用するのもひとつの方法です。


におい対策

見た目だけではなく、においも清潔感に影響します。どんなに服装や髪形に気をつけていても、口臭や汗のにおいで不快感を与えてしまうケースもあります。口臭ケアや制汗剤、無香料の拭き取りシートで対策を講じましょう。

また、柔軟剤のにおいも人によって好みが異なるため、無香料のものを使用しましょう。


香水の選び方・使い方


香水も、不快感を与えるケースがあります。かける量が控え目でも、においの好みの違いにより不快感を与えてしまうことがあるため、香水の使用は控えたほうが良いでしょう。

柑橘(かんきつ)系のボディミストであれば、香りの程度が弱く万人受けしやすい香りのため、リスクが少ないかもしれません。

「服装自由」の場合の服装選びのコツ

企業によっては、選考時に「自由な服装でお越しください」といわれるケースがあります。この場合、どのような服装をすれば良いのか迷う人もいるでしょう。ここでは、服装自由の場合の服装選びのコツについて解説します。


重視するポイント

服装自由の場合は、スーツを着る必要はありません。いくら自由とはいえ、清潔感を与えられる服装を心がける必要があります。オフィスカジュアルのものを選び、以下のポイントを押さえておけば問題ないでしょう。

・ジャケットやシャツ、ズボンにしわや汚れがないか
・髪の毛が整えられているか
・シャツの襟がよれていないか
・襟元からインナーが見えていないか
・手入れされた靴を履いているか
・靴下や小物は派手ではないか


オフィスカジュアルの場合

オフィスカジュアルの場合、シャツにジャケット、チノパンの組み合わせであれば問題ありません。シャツやチノパンは、派手な色や柄のものは避けましょう。靴は革靴が無難ですが、近年はスーツやオフィスカジュアルに白いスニーカーを合わせる人も増えています。


失敗例

服装自由とはいえ、清潔感のない服装やカジュアルすぎる服装は、だらしのない印象を与えてしまう恐れがあるため好ましくありません。短パンやサンダルといった、露出が多い服装や派手な色の服装は避けましょう。

この記事のまとめ

就活における身だしなみとは、就活に適した服装や髪形を指しています。清潔感のある身だしなみにすることにより、面接官や採用担当者に良い印象を与えられます。身だしなみでチェックしておくべきポイントは以下の10です。

・スーツ
・シャツ
・ネクタイ
・コート・マフラー
・靴・靴下
・小物(バッグ・時計・ベルト)
・髪形
・メイク
・爪

「服装自由」の場合、オフィスカジュアルを選択すれば問題ありません。ただし、服装は自由とはいえ、清潔感を与えられる服装を意識する必要があります。身だしなみを整え、第一印象で好印象を持ってもらいましょう。

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(Photo:hxdbzxy/Shutterstock.com)

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