履歴書の免許・資格欄、何をどの順番で書けばいいか迷っていませんか。
正式名称の書き方や「合格」「取得」の使い分け、西暦・元号の統一など、実は細かなルールがいくつも存在します。
本記事では、免許・資格欄を書くうえで押さえておきたい8つのポイントと、そのまま使える正式名称の一覧をあわせて紹介します。
<目次> ●履歴書の免許・資格欄の記入例 ●書き方の順番やポイント ・運転免許を一番上の欄に記入する ・それ以外の免許・資格は取得した順番に書く ・募集業務と関連性の高いものを優先する ・免許・資格名は必ず正式名称で書く ・西暦か元号表記を統一 ・「合格」と「取得」は資格の種類にあわせて書く ・未更新や勉強中は補足を入れて記入する ・保有するすべての免許を書き終えたら「以上」と記載 ●そのまま使える免許の正式名称一覧 ●そのまま使える資格の正式名称一覧 ●よくある質問 ・免許・資格を持っていない場合はどうすればいい? ・履歴書に書かないほうがいい資格は? ・TOEIC・英検などは何点・何級から書ける? ・ペーパードライバーでも免許・資格欄に書いていい? ・AT限定の場合はどう書けばいい? ●最後に
履歴書の免許・資格欄の記入例
履歴書の免許・資格欄には、保有している免許や資格を正式名称で記入します。取得した年月を左側に、免許・資格名を右側に記載するのが基本の形です。
たとえば「2022年3月 普通自動車第一種運転免許 取得」「2023年6月 日商簿記検定試験2級 合格」のように、1行に1つずつ、取得した順番で並べていきます。すべて書き終えたら、最後の行に「以上」と記入して締めくくります。
書き方の順番やポイント
免許・資格欄は、思いついた順に書けばよいわけではありません。記入する順番や表記のルールを押さえておくと、採用担当者にとって読みやすく、正確な印象を与えられます。ここでは、書き方の基本となる8つのポイントを順番に解説します。
運転免許を一番上の欄に記入する
免許・資格欄の一番上には、運転免許を記入するのが一般的です。保有している人が多く、業務でも使う機会があるため、最初に記載しておくことで、すっきりと整理されてわかりやすくなります。
記入する際は「普通自動車第一種運転免許」と正式名称で書きます。複数の免許を持っている場合でも、運転免許を先頭に置き、そのあとにほかの資格を続けると整理された印象になります。
それ以外の免許・資格は取得した順番に書く
運転免許のあとに続くほかの免許・資格は、取得した年月が古いものから順に記入します。時系列で並べることで、どの時期にどのようなスキルを身につけてきたかが伝わりやすくなります。
ただし、応募する職種と関連性が高い資格がある場合は、順番よりも関連性を優先して上位に書くこともあります。基本は時系列、必要に応じて調整すると、覚えておきましょう。
募集業務と関連性の高いものを優先する
保有資格が多い場合は、応募先の募集業務に関係する資格を優先して記入します。採用担当者は限られた時間で書類を確認するため、仕事に活かせる資格が上位にあると評価につながりやすくなります。
たとえば経理職ならば簿記、英語を使う職種ならばTOEICのスコアを上のほうに書くとよいでしょう。関連性の低い資格は無理にすべて書かず、アピールにつながるものを厳選する意識が大切です。
免許・資格名は必ず正式名称で書く
免許や資格の名称は、省略せずに正式名称で記入します。普段「簿記2級」「英検」などと略して呼んでいるものも、履歴書では正確な名前を書く必要があります。
たとえば「簿記2級」は「日商簿記検定試験2級」、「英検2級」は「実用英語技能検定2級」が正式名称です。正式名称がわからないときは、資格の主催団体の公式サイトで確認してから記入すると安心です。
西暦か元号表記を統一
取得年月を書く際は、西暦(2024年)か元号(令和6年)のどちらかに表記を統一します。学歴・職歴欄なども含め、履歴書全体で表記をそろえることが読みやすさにつながります。
西暦と元号が混在していると、時系列がわかりにくく、細部への注意が足りない印象を与えてしまいます。どちらを使っても問題はないので、書き始める前にどちらにそろえるかを決めておきましょう。
「合格」と「取得」は資格の種類にあわせて書く
資格名のあとに続ける言葉は、その資格の性質にあわせて「合格」と「取得」を使い分けます。検定試験に受かったことを示す場合は「合格」、免許や称号が与えられる場合は「取得」を使います。
たとえば「日商簿記検定試験2級 合格」「普通自動車第一種運転免許 取得」のように書きます。TOEICのようにスコアで評価される資格は「TOEIC Listening & Reading Test 800点取得」と、点数を添えて記入します。
未更新や勉強中は補足を入れて記入する
資格を勉強中の場合や、更新手続きが済んでいない場合は、その状況がわかるように補足を添えて記入します。事実を正確に伝えることで、採用担当者に誤解を与えずに済みます。
勉強中であれば「日商簿記検定試験2級 取得に向けて勉強中」のように書きます。意欲を示せるため、応募職種に関わる資格を勉強している場合は積極的に記入するとよいでしょう。
保有するすべての免許を書き終えたら「以上」と記載
記入すべき免許・資格をすべて書き終えたら、次の行の右端に「以上」と記入します。「以上」は、これ以上記載する内容がないことを示す締めくくりの言葉です。
書き忘れると記入欄が途中で終わっているように見え、確認漏れの印象を与えてしまいます。学歴・職歴欄と同じく、免許・資格欄でも最後に「以上」を書く習慣をつけておきましょう。
そのまま使える免許の正式名称一覧
履歴書に書く機会が多い免許について、そのまま使える正式名称をまとめました。書き写す際の参考にしてください。いずれも取得年月とあわせて、名称の後ろに1文字分のスペースを空けて「取得」と記入します。
| 区分 | 免許名称 |
| 自動車運転免許(第一種) |
・普通自動車第一種運転免許
・準中型自動車第一種運転免許 ・中型自動車第一種運転免許 ・大型自動車第一種運転免許 |
| 二種・特殊・二輪の免許 |
・普通自動車第二種運転免許
・大型特殊自動車免許 ・普通自動二輪車免許 ・大型自動二輪車免許 |
| その他の実務で使う機会が多い免許 |
・危険物取扱者(乙種第4類)
・第一種衛生管理者免許(第二種衛生管理者免許) ・教員免許状(中学校教諭一種免許状 など) |
なお、AT限定の普通免許は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」のように、募集要項で種別の記載が求められる場合にのみ補足すれば問題ありません。
そのまま使える資格の正式名称一覧
就活生が取得していることの多い資格について、正式名称を一覧にまとめました。略称で覚えているものも、履歴書では正式名称で記入しましょう。
| 区分 | 資格の正式名称 |
| 事務・会計系 |
・日本商工会議所簿記検定試験
・秘書技能検定 ・Microsoft Office Specialist(MOS) |
| 語学系 |
・実用英語技能検定(英検) ・TOEIC Listening & Reading Test ・日本漢字能力検定(漢検) |
| IT系 |
・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験 |
| 金融・不動産系 |
・3級ファイナンシャル・プランニング技能士
・宅地建物取引士資格試験 |
なお、資格名の後ろには1文字分のスペースを空けて、種類にあわせて「合格」または「取得」と書きます。また、TOEICのスコアや検定の級は、名称だけでなく具体的な数値・級まで明記しましょう。
取得・合格に向けて勉強中の場合は、「〇年〇月 受験予定」「取得を目指し勉強中」などと補足すると、学習意欲を伝えられます。
よくある質問
最後に、免許・資格欄の書き方について就活生から寄せられることの多い質問にお答えします。書き進めるなかで迷いやすいポイントを、一つずつ確認していきましょう。
免許・資格を持っていない場合はどうすればいい?
記入できる免許や資格が一つもない場合は、空欄のままにせず「特になし」と記入します。空欄にしておくと、書き忘れなのか本当にないのか、採用担当者に判断がつきません。
また、資格がなくても選考で不利になるとは限りません。気になる場合は、応募職種に関わる資格の勉強を始め「取得に向けて勉強中」と書く方法もあります。学ぶ姿勢そのものが評価される場合もあります。
履歴書に書かないほうがいい資格は?
応募先の業務とまったく関係がなく、アピールにつながらない資格は、無理に書く必要はありません。欄が埋まっていても、関連性の薄い資格ばかりでは印象に残りにくくなります。
また、思想や信条に関わる資格など、業務と関係なく誤解を招くおそれのあるものも避けたほうが無難です。何を書くか迷ったときは「この資格は仕事にどう活かせるか」を基準に取捨選択するとよいでしょう。
TOEIC・英検などは何点・何級から書ける?
明確な基準はありませんが、一般的にTOEICは600点以上、英検は2級以上が履歴書に書く目安とされています。応募先が語学力を重視する企業であれば、より高い水準が求められることもあります。
ただし、目安に届いていなくても、語学を積極的に学ぶ姿勢を示したい場合は記入して問題ありません。企業や職種によって求められる水準は変わるため、募集要項もあわせて確認しておきましょう。
ペーパードライバーでも免許・資格欄に書いていい?
運転する機会がほとんどないペーパードライバーでも、運転免許を保有していれば履歴書に記入して問題ありません。免許を持っているという事実は変わらないためです。
ただし、運転が業務に含まれる職種の場合は、面接で運転経験を確認されることがあります。実際の運転にブランクがあるときは、正直に伝えたうえで、必要に応じて練習する意欲を示すと安心してもらえます。
AT限定の場合はどう書けばいい?
AT車のみ運転できる免許を持っている場合は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」と、限定条件を添えて記入します。限定なしの免許と区別できるようにするためです。
運転を伴う職種では、AT限定かどうかが業務に影響することがあります。正確に書いておくことで、入社後の認識のずれを防げます。限定を解除した場合は、解除後の内容で記入しましょう。
最後に
履歴書の免許・資格欄は、運転免許を先頭に置き、そのほかは取得順や関連性を意識して記入するのが基本です。
正式名称の使用や表記の統一、「合格」「取得」の使い分けなど、細部への配慮が採用担当者への印象を左右します。資格がない場合や勉強中の場合も、正直に書けば意欲を伝えるチャンスになります。
今回紹介したポイントを参考に、自分らしい免許・資格欄を仕上げてみてください。
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