「自分のGPAは平均より低い?」「成績は就活にどのくらい影響する?」と不安に感じている人もいるでしょう。
GPAは選考の判断材料の1つですが、重視する度合いは企業や職種によって異なります。
この記事では、文系・理系別のGPA平均の目安や就活への影響、企業が成績の提出を求める理由を解説します。GPAが低い場合の挽回策や、高い成績を効果的にアピールする方法も紹介するので、選考の準備に役立ててください。
<目次> ●そもそもGPAとは? ・GPAの意味 ・GPAの計算方法 ●【文理別】就活生のGPA平均はどのくらい? ・文系学生のGPA平均 ・理系学生のGPA平均 ●【文理別】GPAは就活でどの程度影響する? ・結論、GPAだけで合否が決まることは少ない ・文系の就活におけるGPAの影響度 ・理系の就活におけるGPAの影響度 ・就活ではいつの時点のGPAが見られる? ●GPAを特に重視する企業の業界・特徴 ・外資系企業やコンサルティングファーム ・応募者が多い日系大手企業・人気企業 ●GPAをあまり重視しない企業の業界・特徴 ・人柄やポテンシャルを重要視する企業 ・実務経験や意欲を評価するベンチャー・中小企業 ●企業が新卒採用でGPAの提出を求める理由 ・学習意欲や真面目さを評価するため ・基礎学力を確認するため ・専門性をチェックするため ●GPAが低くて不安な場合は?就活で挽回するためのアピール方法 ・学業以外で注力した活動をアピールする ・学業以外で身につけたスキルや資格をアピールする ・企業が求める人物像に合わせて自己PRを工夫する ・GPAが低い理由をポジティブに答えられるようにする ●GPAの高い人が就活で効果的にアピールする方法 ・専攻科目や研究の内容を積極的に伝える ・成績を上げるために努力した具体的なプロセスを説明する ・学業から学んだことをどのように仕事で生かせるか話す ●【要注意】GPAが低いからといって嘘をつくのはNG ●おわりに
そもそもGPAとは?
就活では、企業からGPAの記入や提出を求められることがあります。まずはGPAの意味と計算方法を確認しておきましょう。
GPAの意味
GPAとは「Grade Point Average(グレード・ポイント・アベレージ)」の略で、大学での成績を数値にして平均した指標のことを指します。科目ごとの評価(S・A・B・C・Fなど)を「4・3・2・1・0」のような点数(GP:Grade Point)に置き換え、その平均で学業成績の総合点を表します。
GPAはもともと、アメリカなどの欧米の大学で広く使われてきた成績評価の仕組みです。日本でも2000年代から導入が進み、文部科学省の調査によれば、令和4年度時点で約98%の大学がGPA制度を導入しています(※1)。
GPAの最大値は一般的に4.0で、数値が高いほど全体的によい成績を修めていることを意味します。そのため、就活では学生の成績を客観的に比べるための指標として使われることがあります。
(※1)参考:文部科学省「大学における教育内容等の改革状況について(令和4年度)」
GPAの計算方法
GPAは一般的に、次の式で計算します。
GPA =(各科目のGP × その科目の単位数)の合計 ÷ 履修登録した総単位数
例えば、S(4点)を2単位、A(3点)を4単位、B(2点)を2単位、C(1点)を2単位取った場合は、次のようになります。
(4 × 2 + 3 × 4 + 2 × 2 + 1 × 2)÷ 10単位 = 2.6
注意したいのは、多くの大学では不可(F)の科目も計算に含まれることです。単位を落とした科目や、途中で出席をやめてしまった科目の影響でGPAが下がる場合もあります。
なお、評価の段階の数や点数の割り振り方は大学ごとに異なります。自分の正確なGPAは、学生ポータルや履修要項で確認しておきましょう。
【文理別】就活生のGPA平均はどのくらい?
GPAの平均は、一般的に2.4〜2.8程度が目安といわれています。ただし、全国的な統計は公表されておらず、評価方法も大学ごとに異なるため、あくまで目安として参考にしてください。ここでは、文系・理系それぞれの傾向を紹介します。
文系学生のGPA平均
文系学生のGPA平均は、2.6〜2.8程度が目安とされています。
理系に比べるとGPAが高めに出やすい傾向にあるといわれます。文系学部にはレポートや論述試験で評価される科目が多く、出席や提出物を着実に積み重ねれば一定の評価を得やすいことなどが理由です。
平均が高めに出やすい分、文系で「優秀」と見なされるには、3.0以上が1つの目安になるでしょう。
また、学生ごとのGPAの差が開きやすい点も文系の特徴です。その背景には、履修の自由度が高いことや、論述やレポートだと採点者の判断が入りやすく評価に差が出やすいといった事情があります。
理系学生のGPA平均
理系学生のGPA平均は、2.4〜2.6程度が目安とされています。数学や物理などの専門科目は試験の難易度が高い傾向にあり、文系と比べるとGPAがやや低めに出やすいといわれています。
平均が低めに出やすい分、理系でGPAが3.0以上あれば、学内でも上位層と見なされることが多いでしょう。
また、理系は必修科目が多く、自分で科目を選べる余地が小さいのも特徴です。苦手な分野の科目も避けにくいうえ、基礎科目の理解を前提に次の科目へ進む「積み上げ型」のカリキュラムが多いため、一度つまずくと、その後の科目の成績にも響きやすいといわれます。
【文理別】GPAは就活でどの程度影響する?
GPAは、エントリーシート(ES)や成績証明書を通じて企業に見られることがある指標です。ただし、どの程度選考に影響するかは、学部や応募する企業によって変わります。まずは全体の傾向を押さえたうえで、文系・理系それぞれの影響を見ていきましょう。
結論、GPAだけで合否が決まることは少ない
結論からいうと、GPAだけで合否が決まることは多くありません。リクルートワークス研究所が2019年卒の採用を対象に行った調査では、新卒採用の施策に「大学の成績の重視」を挙げた企業は6.7%にとどまりました(※2)。
一方で、企業が成績をまったく見ていないわけではありません。文部科学省が令和7年度に行った調査では、成績証明書やGPAなどの学修成果の提出を求めている企業が67.3%に上りました(※3)。
つまり、多くの企業にとって、GPAは学生を評価する判断材料の1つになっているものの、合否の決め手にはなりにくいといえます。極端に低い場合を除けば、GPAだけで不利になる心配は小さいでしょう。
(※2)参考:リクルートワークス研究所「新卒採用で成績を重視する企業は6.7%──茂木洋之」
(※3)参考:文部科学省・就職問題懇談会「令和7年度 就職・採用活動に関する調査結果・速報(企業)」
文系の就活におけるGPAの影響度
文系の就活では、GPAが合否に直結する場面は少ないといわれています。
文系は専攻と入社後の職種が直結しにくく、自由応募での就活が中心です。そのため、選考では成績そのものより、学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)や自己PRから伝わる人柄・ポテンシャルが重視される傾向にあります。
ただし、応募者が多い人気企業などでは、書類選考の段階でGPAを参考にすることもあります。よって、こうした企業ではGPAが評価の一部に影響する可能性もゼロではありません。
全体としては、GPAが選考で大きな不利につながらないよう意識しつつ、他のアピール材料を充実させることに力を注ぐとよいでしょう。
理系の就活におけるGPAの影響度
理系は文系に比べて、GPAが就活に影響する場面が多いといわれます。
特に大きいのは学校推薦や研究室を通じた推薦です。推薦枠には限りがあり、学内で選考する際の公平な基準としてGPAが使われることがあるためです。文部科学省の委託調査(平成29年度)では、GPAを「就職などの推薦基準」として「有効」「やや有効」と答えた大学が合わせて約6割にのぼりました(※4)。
また、研究職や技術職では、専門分野の基礎がどれだけ身についているかを確認する材料として、GPAや科目ごとの成績が見られる場合もあります。
そのため、理系の就活では、GPAを意識して学業に取り組んでおくことが比較的重要だといえるでしょう。
(※4)参考:株式会社政策研究所「平成29年度文部科学省高等教育局委託事業『国内大学のGPAの算定及び活用に係る実態の把握に関する調査研究』報告書」
就活ではいつの時点のGPAが見られる?
就活で企業に見られるのは、多くの場合、選考を受ける時点で確定している成績です。前述の文部科学省による調査では、選考を5月以前に始めた企業が73.8%、1月以前に始めた企業も24.3%ありました(※3)。4年の春に選考を受ける場合は3年次終了時点まで、3年の冬に選考を受ける場合は3年前期までの成績が対象になると考えておきましょう。
なお、成績の提出を求めるタイミングは、「募集時」が29.7%、「1次面接時」が26.6%、「最終面接時」が23.0%の順に多くなっています。
また、GPAは入学時からの累積で計算されることが多いため、1・2年次の成績も就活で見られる数値に含まれることを覚えておきましょう。
GPAを特に重視する企業の業界・特徴
企業の規模や業種によって、GPAを選考に使う度合いには差があります。ここでは、GPAが比較的見られやすい企業の特徴を紹介します。
外資系企業やコンサルティングファーム
外資系企業やコンサルティングファームは、選考でGPAが見られやすい傾向があります。欧米では、採用において学生を評価する基準としてGPAが広く使われています。その考え方が、日本での新卒採用にも取り入れられているといわれています。
例えば、外資系企業では応募のときに、学歴や実績をまとめたレジュメの提出を求められることがあります。欧米式のレジュメにはGPAを書くのが一般的とされているため、書類選考の段階で成績が判断材料の1つになりやすいと考えられます。
もちろん、GPAだけで合否が決まるわけではなく、面接での評価も欠かせません。それでも、成績が見られやすい業界であることは確かです。外資系企業やコンサルティングファームを志望するなら、GPAも意識して学業に取り組んでおきましょう。
応募者が多い日系大手企業・人気企業
応募者が多い日系の大手企業や人気企業は、GPAを選考の判断材料にしやすい傾向があります。多くの学生の中から候補者を絞る必要があり、その際に成績は比較しやすい指標だからです。
データでも、この傾向は確認できます。リクルートワークス研究所の分析では、上場企業は非上場企業に比べて、新卒採用で成績を重視する確率が3.7ポイント高くなっていました。従業員100人以上の企業も、100人未満の企業より成績を重視する傾向があります(※5)。
特に、書類選考で多くの応募者を絞り込む段階では、GPAが見られる可能性があります。人気企業を志望する場合は、GPAも評価の対象になる前提で準備しておくと安心でしょう。
(※5)参考:リクルートワークス研究所「新卒採用で成績を重視する企業は6.7%──茂木洋之」
GPAをあまり重視しない企業の業界・特徴
新卒採用では、GPAを選考であまり重視しない企業も多いです。こうした企業では、成績よりも人柄や将来性、行動力などが評価の中心になります。ここでは、GPAをあまり重視しない企業の代表的な特徴を紹介します。
人柄やポテンシャルを重要視する企業
接客や営業など、人と関わる仕事が中心の企業は、GPAよりも人柄やポテンシャルを重視する傾向があります。大学での学びが仕事に直接つながりにくく、入社後に育てることを前提に採用しているためです。
データでも、この傾向は確認できます。リクルートワークス研究所の分析では、小売業は4.7ポイント、飲食店・宿泊業は7.1ポイント、建設業に比べて新卒採用で成績を重視する確率が低くなっていました。リクルートワークス研究所は、その理由の1つとして、「大学で学んだことは社会人になってから適用しにくい」業種であることを挙げています(※6)。
人柄を重視する企業の選考では、面接での受け答えや、ガクチカから伝わる人柄がより重要になるでしょう。
(※6)参考:リクルートワークス研究所「新卒採用で成績を重視する企業は6.7%──茂木洋之」
実務経験や意欲を評価するベンチャー・中小企業
ベンチャー企業や中小企業は、GPAをあまり重視しない傾向があります。少人数の企業では、入社後すぐに現場で動ける行動力や、仕事への意欲が求められやすいためです。
前述したリクルートワークス研究所の分析によると、従業員100人未満の企業や非上場企業は、規模の大きい企業や上場企業に比べて、新卒採用で成績を重視する傾向が弱くなっています(※6)。
ベンチャー企業や中小企業の選考では、長期インターンシップやアルバイトでの実績、自ら行動した経験などが、GPA以上に評価につながりやすいでしょう。
企業が新卒採用でGPAの提出を求める理由
企業がGPAの提出を求めるのは、学生が大学の勉強にどう取り組み、どんな力を身につけてきたかを知るためです。GPAは面接だけでは見えにくい「大学4年間の積み重ね」を、数値で客観的に示す材料になります。ここでは、企業がGPAから確認しているポイントを3つ紹介します。
学習意欲や真面目さを評価するため
企業は、GPAで学生の学習意欲や真面目さを確認しています。GPAは、授業への出席や課題の提出、試験対策などを継続した結果として表れる数値です。そのため、与えられた役割に責任を持って取り組めるかどうかを判断する材料になります。
リクルートワークス研究所は、電気・ガスなどのインフラ業で成績が重視されやすい理由についての考察で、この業界ではさまざまな職種をローテーションするため他の業種よりも真面目さが求められ、成績がその指標として使われているのではないか、と分析しています(※7)。
GPAは、仕事への向き合い方を推し量る材料としても見られているというわけです。
(※7)参考:リクルートワークス研究所「新卒採用で成績を重視する企業は6.7%──茂木洋之」
基礎学力を確認するため
企業はGPAを通じて、入社後の業務に必要な基礎学力があるかどうかも確認しています。新卒採用では、入社後の社員が研修や業務で新しい知識を学び続けることが前提になるためです。
大学の授業で一定以上の評価を得ていれば、新しい知識を習得し、自分で考えて課題に取り組む力があると判断しやすくなります。GPAが極端に低い場合は、入社後の学習についていけるかを不安視される可能性もあるでしょう。
専門性をチェックするため
企業はGPAから、募集職種に必要な専門知識を身につけているかどうかも見ています。特に、研究職や技術職など、大学での学びが仕事に直結する職種では、専攻分野の成績が評価につながりやすくなります。
例えば、メーカーの開発職であれば機械工学や電気工学、IT企業のエンジニア職であれば情報科学など、業務の土台となる科目の理解度が見られます。そのため、GPAの数値だけでなく、成績証明書の履修科目や各科目の評価まで確認されることもあります。
専攻分野の科目でよい成績を残していれば、入社後にも専門知識を生かして活躍できる人材として評価されやすいでしょう。
GPAが低くて不安な場合は?就活で挽回するためのアピール方法
GPAが低くても、他の面で強みを示せば、就活で十分に挽回できます。GPAだけで新卒採用の合否を決める企業は多くありません。ここでは、GPAが低い人が選考で評価を高めるためのアピール方法を紹介します。
学業以外で注力した活動をアピールする
GPAが低い場合は、学業以外で力を入れた活動をアピールしましょう。企業が確かめたいのは目標に向けて努力を続けられるかどうかであり、それは勉強以外の活動にも表れるからです。勉強以外の場面でも、目標に向けて努力した経験は十分な評価材料になります。
インターンシップやアルバイトでの実績
インターンシップやアルバイトでの実績は、入社後に近い環境での行動力を示せるアピール材料です。企業は、学生が入社後に活躍する姿をイメージしやすくなります。
これらをアピールするときは、具体的な数字や工夫を盛り込むのがポイントです。
- 長期インターンシップで担当した施策により、問い合わせ数を前月比20%増やした
- 飲食店のアルバイトで新人向けの接客マニュアルを作り、教育期間を短くした
このように「どんな課題に対し、何をして、どうなったか」まで伝えることで、より説得力が高まります。
部活動・サークル、ボランティア活動での経験
部活動やサークル、ボランティア活動での経験は、チームで動く力や継続する力を伝えられるアピール材料です。部長やリーダーなどの役職に就いていなくても、問題はありません。企業が知りたいのは肩書きではなく、チームの中でどんな役割を果たし、どう貢献したかです。
例えば、「サークルの新入生勧誘で、SNSの発信方法を見直して入部者を増やした」「ボランティアで、参加者の意見を集めて運営方法を改善した」などのエピソードが考えられます。周りを巻き込んで課題を解決した経験は、多くの企業で評価されやすいでしょう。
学業以外で身につけたスキルや資格をアピールする
GPAが低い人は、学業以外で身につけたスキルや資格をアピールするのもよいでしょう。企業が知りたいのは入社後に活躍できる能力で、それはスキルからも評価できるためです。
特に、資格やスコア、制作物などスキルを客観的に示せる情報があると、どの程度のレベルなのかが企業からも具体的に分かり説得力が増します。
例えば、英語はTOEICのスコア、会計の知識は日商簿記検定、ITの基礎知識は基本情報技術者試験の合格で証明できます。プログラミングやデザインであれば、独学で作ったアプリや作品を見せるのもよいでしょう。
また、アピールするスキルは、志望する業界や職種で生かせるものを選ぶのがポイントです。資格を取った理由や、そのために努力したことも伝えると、自分から学ぶ意欲も併せて示せます。仕事に使えるスキルをしっかりアピールして、GPAの低さを補う強みにしていきましょう。
企業が求める人物像に合わせて自己PRを工夫する
GPAが低い場合は、志望企業の求める人物像に合わせて自己PRを工夫するのも有効です。企業にとって大事なのはGPAそのものではなく、候補者が自社で活躍できる人材かどうかです。企業が求める人物像に合った強みを示すことができれば、GPAの低さを補えます。
求める人物像は、企業の採用ページや説明会、社員インタビューなどで確認できます。「チャレンジ精神」「チームワーク」などのキーワードを見つけたら、自分の経験の中から当てはまるエピソードを選びましょう。
例えば、チャレンジ精神を求める企業には、未経験の分野に挑戦した経験を伝えると効果的です。自身の強みと企業の求める人物像が重なっていることを、具体的なエピソードで示しましょう。
GPAが低い理由をポジティブに答えられるようにする
面接でGPAについて聞かれたときに、低い理由を前向きに説明できるよう準備しておきましょう。企業は、成績の低さそのものより、その事実にどう向き合っているかを見ています。
説明するときは、「理由」「反省」「改善のための行動」の順に伝えるとまとまります。
1・2年次は部活動に時間を割きすぎて、学業との両立ができていませんでした。
その反省から、3年次は授業ごとに学習計画を立てるようにし、3年前期のGPAは3.0まで上がりました。
このように、改善に向けて行動していることを伝えれば、課題を振り返って成長できる人だと評価してもらえます。ただし、言い訳に聞こえないよう、他人や環境のせいにする表現は避けましょう。
GPAの高い人が就活で効果的にアピールする方法
GPAが高い人は、その成績が就活での強みになります。しかし、ただ数値を伝えるだけでは十分なアピールになりません。何を学び、どう努力し、仕事でどう生かせるのかまで伝えることが大切です。ここでは、効果的なアピール方法を紹介します。
専攻科目や研究の内容を積極的に伝える
GPAが高い人は、専攻科目や研究の内容を積極的に伝えましょう。GPAは成績の平均を示す数値なので、それだけでは何を学んできたのかが企業に伝わりません。学びの中身を話すことで、知識の深さや関心の方向性を示せます。
例えば、「マーケティング論のゼミで、地元企業の販売データを分析し、売上改善の提案をまとめた」のように、テーマと取り組みをセットで伝えると具体的になります。理系の場合は、研究の目的や手法、得られた結果を分かりやすく説明できるよう準備しておきましょう。
専門外の面接官にも伝わるよう、専門用語はかみくだいて話すのがポイントです。
成績を上げるために努力した具体的なプロセスを説明する
GPAの高さをアピールする際は、努力のプロセスを具体的に説明しましょう。企業は、成績という結果だけでなく、目標に向けて計画的に努力できる人かどうかを見ています。
例えば、次のような工夫を伝えると、行動力や継続力が伝わります。
- 試験の1か月前から科目ごとに学習計画を立て、毎日の進み具合を管理した
- 授業後に疑問点をまとめ、教授のオフィスアワーで質問して理解を深めた
- アルバイトと両立するため、通学時間を復習に充てた
努力のプロセスは、入社後の仕事の進め方にも通じます。どんな工夫をしたかを自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
学業から学んだことをどのように仕事で生かせるか話す
GPAの高さを評価につなげるには、学業で身につけたことを仕事でどう生かせるかまで話しましょう。企業が知りたいのは、入社後に活躍できる人材かどうかです。学びと仕事のつながりを示せれば、GPAの高さがより説得力のある強みになります。
例えば、統計学を学んだ人なら「データをもとに課題を見つけ、根拠のある提案ができる」、レポート作成に力を入れた人なら「情報を整理し、分かりやすく伝える力がある」といった形で伝えられます。
話すときは、志望する職種の仕事内容を調べ、自分の学びが役立つ場面を具体的にイメージしておくことが大切です。
【要注意】GPAが低いからといって嘘をつくのはNG
GPAが低くても、ESや面接で実際より高い数値を伝えるのは絶対にやめましょう。GPAは、成績証明書を見ればすぐに確認できる情報です。選考の途中や内定後に成績証明書の提出を求められ、嘘が発覚するケースも考えられます。
嘘が発覚すると、GPAの低さよりもはるかに大きなマイナス評価につながります。企業から信頼できない人であると判断され、不合格になるだけでなく、内定の取り消しにつながるおそれもあります。
GPAを記入するときは、成績証明書に記載された数値をそのまま書くのが基本です。在籍する大学でGPAを算出していない場合や、計算方法がわからない場合は、企業の指示に従うか、採用担当者に問い合わせましょう。
GPAが低いことは、学業以外の経験やスキル、説明の仕方で十分にカバーできます。嘘の数値でその場を乗り切るより、正直に伝えたうえで自分の強みをアピールするほうが、企業からの信頼にもつながるでしょう。
おわりに
GPAは就活で判断材料の1つになりますが、GPAだけで合否が決まることは多くありません。また、GPAをどの程度重視するかは、企業や職種によって異なります。
大切なのは、自分のGPAを正しく把握し、どうアピールするかを考えることです。学業での取り組みだけでなく、学業以外の経験やスキルも含めて、自分の強みを整理しておきましょう。数値にとらわれすぎず、自信を持って選考に臨むことが、納得のいく就活につながります。