<目次>
●新卒採用における面接時間の平均とは?
●各社の面接時間の調べ方
●合格? 不合格? 面接時間が大幅に短い場合と長い場合の合否
●面接合否結果が一番読めない、時間通りに終わる面接
●(最後に)面接で落ちているかも、と悩む時間は就活生にない
就活の面接選考が予想以上に短い時間で終わったとき、「もうダメだ……面接がたった5分の短さで終わってしまった」と落ち込み、落ちたと不安に思う方は多いはず。しかし実情はその逆で、5分以内に帰らされる短い面接は選考に通っている確率の方が高いことをご存じでしょうか?
今回は面接選考の予定時間という切り口で、人事採用担当者や面接官が就活生のことをどう評価しているのか、面接選考の正確な手応えの測り方を解説します。
新卒採用における面接時間の平均とは?
新卒採用における面接の時間は、約30分~1時間である企業が多いです。
30分程度の時間があれば、およそ5問程度の質問ができます。 そのため、新卒採用担当が知りたい自己PR・志望動機、企業独自の質問をしたり、学生からの逆質問をしたりするのに最適な時間だと考えられるからです。
また、原則として、全ての面接選考には約10分~15分の「予備時間」があります。これは、予期せぬ学生の遅延や呼び出し順のミスなどに対応できるようにするためです。面接中の学生の返答時間や人数によって、異なることがありますが、面接選考の予約時間が1時間ごとだった場合は、45分程度で面接が終了すると考えておくとよいでしょう。
ただし、倍率が高い人気企業の個人面接や、一瞬で自身の人柄や魅力に興味を持てる印象深さを求められるアナウンサーなどの業種の面接選考は、短い時間に設定している場合もあります。反対に、1時間以上の面接を行う企業も中には存在するため、事前に確認しておくと安心です。
各社の面接時間の調べ方
先ほどお話した通り、面接時間の平均はあるものの、企業によって異なる場合があります。まずは「自分が受けている業界の面接時間がどの程度なのか」を把握し、「面接時間が短すぎるのではないか」とパニックに陥らない心を持ちましょう。
なお、各企業の面接時間の目安はワンキャリの体験談を参考にしてください。
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合格? 不合格? 面接時間が大幅に短い場合と長い場合の合否
では、もしあなたの志望する企業が1時間程度の面接予定なのに、あなただけが10分という短時間で帰されたとしましょう。こういった場合は「あまりに優秀すぎてすぐに面接選考の通過が決まった」か「箸にも棒にもかからないほどダメだった」の2つパターンが考えられます。
しかし、ほとんどは前者の「優秀すぎてすぐに面接選考通過が決まった」の可能性を考えてよいでしょう。なぜならば後者の明らかにダメな学生だった場合は、面接官が「本当にダメな学生なのか?」「優秀さを見抜けていないのでは?」といったことを後で人事部に追求されないよう、質問を追加して能力を精査する傾向にあるからです。
また、5分で落とされたら学生はどう思うでしょうか。「たった5分で帰され、選考に落とされた。あの会社はロクに人を見ていない。」とX(旧Twitter)やその他SNSなどに書くかもしれません。したがって、企業側は「十分に長い時間をかけて精査してもらえた」と思ってもらえるよう、ダメな学生の面接時間は長くする傾向にあります。
実際に面接選考ですぐ帰された例では、1時間の面接選考をたったの5分で帰らされた上に、しかも提出するはずのエントリーシート(ES)も面接官に受け取ってもらえなかった学生がいました。
その学生はあまりのショックに最寄り駅のホームで泣いてしまったそうですが、後日、無事に内定。そのときの採用面接官は「あまりに優秀だったので、話に魅了されてESを受け取り忘れてしまった」とのことでした。
あまりに早く帰された場合はむしろ面接選考に通過している可能性が高いので、むやみに頭を悩ませず次の面接や選考へ挑む準備をしておきましょう。
面接合否結果が一番読めない、時間通りに終わる面接
では逆に、時間ぴったりに面接選考が終わった場合はどうでしょうか。実は、時間ギリギリになったケースの方が合否のボーダーライン上にいる可能性が高いです。時間ギリギリまで面接を行うのは、面接官が「通過させるべきかどうか、踏ん切りがつかない」と判断を悩んでいる状況だからです。
特に予備時間を無視して1時間の面接選考なのにぴったり1時間で終わった場合は、面接官が休憩時間も飛ばしてあなたを精査していたことを意味します。こういった場合、面接選考に通過しても決して油断をしてはいけません。次回の面接資料には「ボーダーライン上だが、とりあえず通した」などと記載されている恐れがあります。次の面接や選考で挽回(ばんかい)できるよう、しっかり準備をして面接選考へ挑みましょう。
(最後に)面接で落ちているかも、と悩む時間は就活生にない
ここまで面接選考の時間という切り口で、面接での自分への評価を見極める方法をお伝えしてまいりましたが、時間的にもったいないのは合否連絡が来る間、「きっと落ちた」と自分を責めている時間なのです。面接官があなたを仮に不採用にしたとしても、その理由は次の面接選考に通す人数があらかじめ決まっていて、すでに定員に達してしまったなど企業の都合によるものかもしれません。大学の成績と違い、就活では理不尽な理由でお断りされることもあります。
特に就活初期の面接選考では結果に一喜一憂したくなるかもしれませんが、数をこなすことで早く面接選考の結果待ちに慣れ、次の企業対策へと切り替えられるようになることが重要です。
また、もし何度も同じような業界・質問内容の面接選考で落ちている場合は、改善点を見つけ出すチャンスです。まずは自分の面接を録音するなどして、改善点を確認してみてください。
※こちらは2019年4月に公開された記事の再掲です。
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