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ネットワークエンジニアって実際どうなの?キャリアパスや将来性を実際の採用事例から解説!

プログラミング エンジニア
2024年1月5日(金) | 1,763 views

ネットワークエンジニアを目指しているけれど、どんな知識やスキルが必要かわからず不安だ、ということはありませんか。この記事では、ネットワークエンジニアに必要な知識やスキルを解説するとともに、将来どのようなキャリアパスがあるかも解説します。この記事を読むとネットワークエンジニアの将来性がわかります。

<目次>
●ネットワークエンジニアってどんな職種?
 ・そもそも「ネットワーク」とは?
 ・ネットワークエンジニアはどんな職種?
●ネットワークエンジニアの将来性は?
 ・市場の変化
 ・企業が求める人材の変化
●これからネットワークエンジニアに求められるスキルは?
 ・求められるスキルの変化
 ・現状求められているスキル
 ・今後求められるスキル
●具体的な学習方法は?
 ・学習の大まかな流れ
 ・学習におすすめの書籍、サイト
●ネットワークエンジニアのキャリアパスは?
 ・専門性を高める
 ・マネジメントに取り組む
 ・他のエンジニア職種に転向する
 ・ビジネス職に転向する
●企業によってキャリアパスは変わる?
 ・キャリアパスの違い
●この記事のまとめ
●先輩エンジニアの選考体験談が見られる! ONE CAREER for Engineerのご紹介
 ・ONE CAREER for Engineerではどんなことができる?

ネットワークエンジニアってどんな職種?

そもそも「ネットワーク」とは?

ITの世界でのネットワークは、スマホ、パソコンからサーバーまでを有線、または無線でつないで、的とする設備のことをいいます。一般的にネットワークは網と呼ばれコンピューター同士を接続して情報を共有します。


ネットワークエンジニアはどんな職種?

ネットワークエンジニアは、ITシステムのネットワークを設計、構築、運用していくことを仕事とする職種です。

企業内には、従業員が使用するパソコンからスマートフォン、サーバーなどさまざまな機器が、ITサービスを提供しています。これらの機器を通信媒体や通信機器を使って、要望どおりに接続できるようにする仕事が、ネットワークエンジニアの仕事です。

ネットワークエンジニアの将来性は?

ネットワークエンジニアの将来性を危惧する声もありますが、ネットワークエンジニアの将来性はあります。今後ともITシステムは、増えていくことが想定されます。ITシステムを動かす基盤であるインフラは、ITシステムが増える限りはなくなることはありません。そのITシステム同士を接続するネットワークもなくなることはありません。ネットワークが存在する限り、ネットワークエンジニアの仕事はあります。


市場の変化

1990年代からは、ダウンサイジング、オーブンシステムというキーワードをもとにUNIXサーバーやパソコンサーバーが台頭してきました。メーカー独自の世界から、UNIX、Windowsというオープンな技術が中心となりました。インターネットが普及していき、各社員の机の上にもパソコンが置かれるようになってきました。事務所には、LANケーブルが張り巡らされていきました。全社員がネットワークを使用して仕事をするように変化した時代です。

2000年以降は、パソコンサーバーが圧倒的なシェアとなり、インターネット技術が進歩しました。クライアントに、ブラウザーを使用するシステムが数多くリリースされました。インターネット技術のプロトコルであるTCP/IPを、各コンピューターが実装するようになり、コンピューターをネットワークに接続するのが当たり前になりました。物理サーバーにLinuxやWindowsなどのOSをインストールするのが一般的でしたが、VMwareに代表される仮想化OSの出現により、仮想基盤を構築することが多くなりました。ネットワークもサーバー間の接続、バックアップ取得などの用途別にLANが構築され、複雑になっていきました。仮想サーバー内には、仮想スイッチがあり、ゲストOSは仮想スイッチに接続をしていきます。

一方で、クラウドも急速に普及してきました。クラウドの技術も仮想技術が生かされています。クラウド内では、物理的なネットワーク機器を扱うことはありません。仮想的な機器を取り扱うことになります。

最近では、コンテナ技術が注目を浴びています。アプリケーションは、仮想マシンで動かすのではなく、コンテナを使って動かす技術が普及していきます。ネットワークエンジニアは、世の中のネットワークの変遷に従って必要となる技術も変化してきました。アプリケーションが動く基盤には、ネットワークは必須です。ネットワークエンジニアのニーズがなくなることはありません。


企業が求める人材の変化

ネットワークエンジニアが関わる業務はどのように変化するのでしょうか。

クラウドが普及するまでは、企業内の自前のインフラ設備であるオンプレ(on-premises)で、物理的なネットワーク機器やケーブルを扱う技術が主流でした。

ネットワーク機器は、メーカーや機種によって、機能や設定方法が異なります。それぞれの機器の取り扱いに高度な知識が必要であり、専門性の高いものでした。

ネットワークエンジニアは、こういった他の人が持っていない専門性によって、仕事がなくなることはありませんでした。クラウドの普及が進み、オンプレ内の機器がなくなると特定メーカの機器を扱える専門性が失われます。物理的なネットワーク機器を扱う技術だけでは、これからのIT業界で生き残ることは難しいかもしれません。

ただ、すべてのシステムがクラウドに移行するのでしょうか。

たしかに、クラウドを利用すると調達が早く、いくつかのインフラ要素が不要になるメリットがありますが、システムによっては、オンプレでないといけないものも残ります。したがって、今後のネットワークエンジニアはオンプレでの技術にプラスして、クラウド技術の習得が必須となっていきます。

これからネットワークエンジニアに求められるスキルは?

求められるスキルの変化

IT業界は常に新しい技術がでてきます。新しい技術が市場の中で技術者が身につけないといけない技術かは時間が答えを出します。新しい技術の中でも、普及しないままで終わった技術もありますし、世の中を席巻するような技術もあります。

一方で普遍的な技術もあります。例えばLinuxのコマンドはいろいろ変化はあるものの40年前の技術者がいまのLinuxと対峙(たいじ)しても問題なく操作できます。ネットワーク技術もTCP/IPの知識は変わることはありません。不偏的な知識を勉強し、何が最新動向で普及するのかを見極めて技術習得していくことが必要です。


現状求められているスキル


WAN(Wide Area Network)系スキル


複数の拠点で営業をしていたり、営業所がたくさんあったりするような業態では企業内のネットワークを、広域網を使用して接続します。

通信事業者であるキャリアごとに、用途に応じた各種サービスを提供しており、サービスごとに設定する方法が変わってきます。それぞれのサービスの特徴を踏まえて最適なサービスを選択し、お客様に提供することは、ネットワークエンジニアの仕事です。。


LAN(Local Area Network)系スキル


企業の内部では、各コンピューターはLANに接続します。LANケーブルやスイッチ、ルータなどの機器がLANを構成していきます。それぞれの機器の設定ができることが必須のスキルになります。TCP/IPをはじめとした、通信プロトコルの深い知識が必要となります。


セキュリティ


ネットワークエンジニアにとっては、セキュリティ設定も必須内容となります。 例えば、ファイアウォールの設計、設定はネットワークエンジニアの仕事です。 必要な通信を通過させ、不必要な通信は拒否します。どういう通信がどこと発生するのかサーバーエンジニアと協力しながら設定をし、セキュリティの脅威からお客様を守ります。


設計スキル


ネットワークエンジニアは、要件定義の後で設計を実施します。 物理的なサーバー、仮想サーバーを含む論理サーバー間で、どのような通信が必要かサーバーエンジニアと協力して要件定義をします。要件どおり通信できるように、スイッチやルータなどのネットワーク機器の設置場所を考え、ネットワーク設計を行います。

設計した内容は、VISIOなどのツールを使ってネットワークの構成図として取りまとめます。要件にあった機器通しの接続を、抜け漏れなく設計する緻密さが要求されます。


ヒューマンスキル


インフラ工事は、数名で実施する場合もありますが大規模なものになると複数のベンダーで20名以上になるものもあります。

このような工事では、自社内はもとより、他社技術者とも情報共有を図り、プロジェクトを推進していく必要があります。コミュニケーション能力が要求されます。

今後求められるスキル


クラウド


企業内では、オンプレからクラウドにインフラは移行しています。

新しいサービスを提供する基盤を検討する際には、以前は何もなければオンプレに導入していました。最近では、まずはクラウドを検討し、クラウドに載せられない理由があればオンプレに載せるという流れに変わっています。「AWS(Amazon Web Services)」「Azure(Microsoft Azure)」「GCP(Google Cloud Platform)」の3大クラウドがあります。今はAmazonが1番シェアを持っていますが、今後どうなるかわかりません。 業界の動向を注視するとともに、それぞれをある程度触れるくらいの技術をもっておきましょう。

クラウドでは、物理的ではなく仮想的なファイアウォールがあります。基本的な考え方はオンプレと同じです。脅威からシステムを守るという観点は、オンプレであれ、クラウドであれ必要な技術です。

ネットワークエンジニアは、クラウド上のネットワークソリューションに精通しつつ、さらにいままでサーバーエンジニアが手掛けていた、仮想サーバーなどの領域にも技術をシフトしていく必要があります。


SDN(Software Defined Network)


物理サーバーから仮想サーバーへの流れがあったように、ネットワークにも仮想化の流れがあります。ソフトウェアによりネットワーク構成や設定などを自動的に変更できる技術です。ネットワーク機器を集中的に制御できるので、これまでの個々の機器に設定を入れることに比べて効率的に管理できます。


5G


大容量の高速通信網である5Gが登場しました。いままで、4Gでは実現できなかったものが、5Gで実現できるようになります。IoT時代とも言われ、あらゆる機器がネットワークに接続されます。5G化によって、新たなサービスを実現できます。その結果、新たなトラフィックが発生し、これらのトラフィックに対応した環境構築が求められ、ネットワークエンジニアの活躍の場は増えることが予測されます。

具体的な学習方法は?

学習の大まかな流れ


資格


資格を取得していると、自分のスキルレベルを証明できます。また、資格取得を目標として学習することで、やみくもに勉強することなく、体系的に学習することが可能です。ネットワークエンジニアを目指すうえで、役に立つ資格を解説します。

・基本情報技術者

国家資格ですので、取得していればどこの会社に対してもアピールすることが可能です。
また、有効期限がないのも特徴となります。基本的なIT知識を学習する上でおすすめの資格です。


・ネットワークスペシャリスト

国家資格です。基本情報処理技術者試験に合格後に、さらに上級の資格として取得を目指すことをおすすめします。試験は、インターネット対応のプロトコルに関する問題も多く、勉強した内容は実務でも役立ちます。


・シスコ認定資格(CCNA)

シスコというネットワーク機器ベンダーが認定する資格です。ネットワーク機器ベンダーでトップシェアです。ネットワークエンジニアとして、ネットワークの基礎知識があることを証明できる資格です。


最新動向


アマゾンやMicrosoft などがセミナーやイベントを開催しています。

無償で参加できるものもあり、オンラインで参加できるものも多々あります。今後のロードマップなどが紹介されており、技術的なトレンドをつかめます。コロナ禍でもオンラインで気楽に参加できます。セッションは、メーカーの技術者がスピーカーを務め技術的な基盤がしっかりしているので、正確な情報を取得できます。


学習におすすめな書籍、サイト

それぞれの資格に対しておすすめの書籍は以下です。


基本情報技術者試験


・『イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室』(技術評論社、2022年)


シスコ認定資格(CCNA)


・『シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集【対応試験】200-301』(翔泳社、2020年)


Linux (LinuC/LPIC)


・『Linux教科書 LPICレベル1 Version5.0対応』(翔泳社、2019年)

模擬試験のおすすめサイトはこちらです。

・Ping-t

ネットワークエンジニアのキャリアパスは?

専門性を高める


ITコンサルタント


ITコンサルタントは、顧客の課題をITの力を使って解決する方法を提案する人です。

ネットワークエンジニアの経験を積むと、より幅広いIT製品を知ることができます。

また、いろいろなベンダの技術を修得できます。経験した製品と最新の技術を融合し、顧客にとって最適なIT製品を組み合わせる力がつけば、ITコンサルタントになることができます。

ITコンサルタントを目指す人は、技術以外に経営戦略などの知識を身に着け、経営者層と話をできるコミュニケーション能力も向上しておく必要があります。


ITアーキテクト


ITアーキテクトは、ビジネス上の課題を分析し、ITを使用したハードウェア、ソフトウェアの技術を駆使して最適な組み合わせを設計できる人です。

インフラの技術を極めると最適な設計ができる力がつきます。技術的な内容が好きで、最新のソリューションが好きな人であれば、ITアーキテクトを目指すことが可能です。

会社内で顧客対応ではなく、技術のみをとり扱う部署がある場合もあります。社内での知見者として、いろいろなプロジェクトの相談をうける部署です。


マネジメントに取り組む


プロジェクトマネージャー


ネットワークエンジニアとして、プロジェクトを経験すると技術的なことだけではなく、プロジェクトメンバーのマネージメントを要求されることがあります。

プロジェクトマネージャーになるためには、インフラの技術的な知識は必要ですが、マネージメントの知識も要求されます。

プロジェクト計画書を作成し、プロジェクトが走りだすと、品質、コスト、スケジュール が計画どおり進行することを管理し、問題あれば対処していきます。プロジェクトの責任者となりますので、いろいろなメンバーの意見の調整が必要な場合もあります。顧客対応の責任者の位置づけとなります。プロジェクトマネージャーになるキャリアパスは、管理職になるキャリアパスになることが多いです。


他のエンジニア職種に転向する


サーバーエンジニア/ネットワークエンジニア


サーバーエンジニアは、ネットワークエンジニアに、ネットワークエンジニアはサーバーエンジニアを目指すのも1つの方法です。サーバー、ネットワークどちらも扱えるエンジニアは貴重です。サーバーの設計をする際には、ネットワークの知識は必須です。

障害があった場合の切り分けもどちらの機器も扱えるのは強みになります。ITアーキテクトやITコンサルを目指す場合も両方の知識があるほうがいいでしょう。


ビジネス職に転向する

セキュリティエンジニアは、ITシステムに対する外部からの攻撃を防御する職種です。

ランサムウェアなどの攻撃で企業システムが攻撃を受けるニュースを頻繁に聞きます。セキュリティの重要性は、ますます高まります。ネットワークエンジニアの扱う機器には、ファイアウォールやIPS/IDSなどのセキュリティ製品があります。これらの設定を行っているエンジニアは高度のセキュリティの知識を要しています。

小さなプロジェクトは、セキュリティエンジニアを専業とする要員はおらず、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアが協力して対応します。大規模なプロジェクトやITコンサルを実施する際には専業のセキュリティエンジニアがいるケースがあります。インフラの技術的な幅を広げる意味でもセキュリティエンジニアを目指すのも選択肢のうちの1つとなります。

企業によってキャリアパスは変わる?

キャリアパスの違い

大規模なSIerなどであれば、プロジェクト規模の大きいものを受注して客先の一次請けの仕事ができる場合があります。 小規模な企業だと、大規模SIerから一部分が発注されることが多く、エンジニアのキャリアとしては 限定的になることがあります。

インフラとして扱うものが限定的な場合には、大規模プロジェクトがある、企業規模の 大きな会社に転職することも考えてみてもいいかもしれません。

この記事のまとめ

この記事まとめると以下の通りです。

<ネットワークエンジニアの職種>
ネットワークエンジニアは、ITシステムのネットワークを設計、構築、運用する仕事
企業内の機器を通信媒体や通信機器を使って要望どおりに接続するのが主な仕事内容
<ネットワークエンジニアの将来性> ITシステムが増える限り、ネットワークエンジニアの需要は続く インフラが必要であり、ネットワークが存在する限り、その管理や維持が必要
<企業が求める人材の変化> クラウドの普及により、オンプレミスのネットワーク構築からクラウドサービスの導入・管理に対する需要が高まっている オンプレミスとクラウドの両方に対応できる人材が求められている ネットワークエンジニアには、クラウド技術に対する知識や経験が必要とされている
<具体的な学習方法> 資格取得を目標として学習することで、体系的に知識を身につけることができる インターネットや大手企業のセミナーやイベントに参加して、最新の技術トレンドを把握する 書籍や模擬試験サイトを活用して、理論と実践を両立させた学習を行う
<学習の大まかな流れ> 基本情報技術者試験やネットワークスペシャリスト、シスコ認定資格(CCNA)などの資格取得を目指す 最新動向を把握し、セミナーやイベントに参加して技術トレンドを学ぶ 書籍や模擬試験サイトを活用して理論と実践を学び、資格試験に向けて勉強する
<キャリアパス> ITコンサルタントやITアーキテクト、プロジェクトマネージャーなどの職種に進む 必要に応じて他のエンジニア職種やビジネス職に転向する

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