こんにちは、ワンキャリア編集部です。
就活において頻出の「挫折経験」の質問ですが、挫折経験を伝えるとマイナスのイメージしか与えられないかと不安ではないでしょうか?
この記事では、企業が挫折経験を通して見ているポイントや、評価される伝え方を具体例付きで解説します。この記事を通じて、自分の経験を「伝わる強み」に変えるヒントが見つかるかもしれません。
<目次> ●挫折経験とは?
・モチベーションが途切れて途中で諦めた経験
・継続した努力が報われなかった体験
・チームで挑んだが、成果に結びつかなかった経験
・「失敗談」との違い
●企業が就活のES/面接で挫折経験を聞く理由
・どれだけ挑戦する姿勢があるか知るため
・困難にぶつかったときの対処方法や人間性・思考を知るため
・失敗からどれだけ学ぶ力があるか知るため
・ストレス耐性があるか知るため
●挫折経験が見つからないときの対処法
・自分史やモチベーショングラフを書いてみる
・困難を乗り越えた経験から探す
・一生懸命に取り組んだ経験から探す
・今までで熱中した経験から探す
・挫折経験がない場合の内定者の回答例
●挫折経験の魅力的な書き方・答え方
・挫折経験を一言で伝える
・挫折前の目標と努力を伝える
・具体的な挫折内容を伝える
・挫折を乗り越えるために行ったことを伝える
・挫折から得た学び・成長を伝える
・学びを入社後どこで生かすのかを伝える
●挫折経験の回答でNGな内容
・「挫折経験はない」と答える
・挫折経験だけを伝える
・個人的過ぎる内容を伝える
●挫折経験を面接で聞かれたときの答え方OK例文8選
・例文(1)部活・サークル活動での挫折経験
・例文(2)アルバイトでの挫折経験
・例文(3)学業での挫折経験
・例文(4)インターンシップでの挫折経験
・例文(5)留学での挫折経験
・例文(6)大学受験での挫折経験
・例文(7)ボランティア活動での挫折経験
・例文(8)趣味・習い事での挫折経験
●挫折経験のNG例文3選
・NG例文(1)「挫折経験はない」と答える例文
・NG例文(2)挫折して諦めただけの例文
・NG例文(3)仕事に全く関係ない挫折経験の例文
●おわりに
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挫折経験とは?
挫折経験とは、目標に向けて努力していたことが、内的または外的要因によって達成できなくなってしまった経験を指します。
より具体的に状況を説明すると、主に以下の3つの経験が「挫折経験」として挙げられます。
- モチベーションが途切れて途中で諦めた経験
- 継続した努力が報われなかった経験
- チームで挑んだが、成果に結びつかなかった経験
それぞれの具体的な内容を見ながら、過去に似たような経験をしていないか確認してみてください。
モチベーションが途切れて途中で諦めた経験
最初は一生懸命取り組んでいたが、途中から心が折れてしまい、継続できなかった経験は挫折経験と言えます。
ここで、心が折れてしまった原因は外部的な要因であったり、内部的な要因であったりするでしょう。
例えば、以下のような経験が挙げられます。
- ダンスに挑戦する中で、自分の不器用さを痛感し、続ける自信を持てず途中で断念してしまった。
- 新しいスキルを身につけたく、Pythonの学習を始めたが、途中で難しくなり、他の課題と重なったことで中断してしまった。
- 接客業務の難しさに直面し、自信を持てないままアルバイトを続けることができなかった。
継続した努力が報われなかった体験
長い間努力していたことに対して、予想通りの結果を得られなかった時の経験も、挫折経験と言えます。
ここでのポイントは、気軽に始めたことではなく、「ゴールを決めて長時間努力した」という前提条件が必要です。
例えば、以下のような経験が挙げられます。
- 第一志望の大学合格を目指して1年間全力で学習に取り組んだが、結果として志望校には届かなかった。
- 語学力向上のために長期間努力を続けて留学を実現したが、現地では実践的な会話に対応できず、大きなギャップを感じた。
- 毎日欠かさず自主練に挑んで全力を注いだが、最終的にレギュラー入りは果たせなかった。
チームで挑んだが、成果に結びつかなかった経験
チームとして取り組んだことが、思ったよりも成果が出なかった時の経験も、挫折経験と言えます。
チームで動く中で、メンバーと自分の間でのモチベーションに差があり、自分の方がより努力したけれども、他のメンバーの意欲がないことで、良い結果を残せなかったことがあるでしょう。
具体的には、以下のような経験が挙げられます。
- ゼミ発表で全員で資料やスクリプトを作り込んだが、教授や他チームからの評価が低く、伝えたいことがうまく伝わらなかった。
- 自発的に同好会の設立に挑戦し、企画や勧誘を行ったが、想定していたメンバー数が集まらず、実現には至らなかった。
- チーム一丸となって県大会出場を目標に練習を重ねてきたが、地区予選で惜しくも敗退し、悔しい結果に終わった。
「失敗談」との違い
就職活動でよく問われる「失敗談」と「挫折経験」は似ているようで、実はニュアンスが異なります。
「失敗談」は、明確な目標に向かって行動した結果、期待通りの成果が出なかった出来事を指します。例えば、「ビジネスコンテストで入賞を目指したが、準備不足で予選落ちした」といったように、結果として失敗に終わったエピソードが中心です。
一方で、挫折経験は、予想していた結果通りに進めず、一時的に意欲や自信を失った経験を指します。単なる「結果としてうまくいかなかった」だけでなく、自分の限界にぶつかり、気持ちが折れたような経験が含まれます。
つまり、「失敗談」は客観的な結果としての失敗でありながらまだ挑戦できる余地があることであるのに対して、「挫折経験」はその失敗から心が折れてしまい、立ち直りできなかった経験であります。
「挫折経験」と「失敗談」の違いを把握した上で、エントリーシート(ES)や面接では混同しないように注意しましょう。
▼この先で分かること▼・挫折経験をどう書いたら魅力的に見えるか・OK例文とNG例文・挫折経験が見つからない時の対処法

