こんにちは、ワンキャリ編集部です。
面接で「最近感動したこと」を問われ、戸惑う就活生は多いはずです。企業はエピソードを通じて、あなたの価値観や人柄を知ろうとしています。
本記事では、評価される回答構成や例文、ネタの探し方について徹底解説します。
<目次> ●面接で「最近感動したこと」を聞かれる3つの意図 ・1. 学生の「価値観」や「人間性」を知るため ・2. 日常生活における「感受性」や「アンテナの高さ」を測るため ・3. 物事を整理して伝える「説明力」を確認するため ●面接官に好印象を与える回答構成 ・ステップ1:結論|どんなことに感動したか ・ステップ2:背景|なぜ心が動いたのか、自分の価値観 ・ステップ3:学び・変化|その経験から得たこと ・【プラスα】ステップ4:抱負|その学びを仕事でどう生かすか ●【カテゴリー別】面接で使える「感動したこと」の回答例文 ・1. 映画・本・テレビ・芸術作品での感動 ・2. アルバイト・インターンシップでの感動 ・3. 部活動・サークル・学業での感動 ・4. 日常生活・人間関係での感動 ・5. ニュース・社会的な出来事での感動 ●評価を下げる原因に! 「最近感動したこと」のNG例と注意点 ・「特にありません」と答える ・「面白かった」だけで終わる ・内容が抽象的すぎて、自分の人柄が伝わらない ・嘘のエピソードや、借りてきた言葉で話す ・宗教や政治など、極端に偏った話題は避ける ●さらに魅力的になる! 回答をブラッシュアップするポイント ・感動の「度合い」よりも「なぜ」に注力する ・表情や声のトーンで「感情」を表現する ・企業の社風や求める人物像に少し寄せてみる ●「最近感動したこと」が思いつかない時のネタの探し方 ・過去1ヶ月のスケジュールやスマホの写真を振り返る ・喜怒哀楽が動いた「心の琴線」を言語化してみる ・小さな「発見」や「感謝」をエピソードにする ・映画、読書、ニュースなど「受動的」な経験から探す方法 ●まとめ:自分だけの「感動」を言語化して内定を勝ち取ろう
面接で「最近感動したこと」を聞かれる3つの意図
面接で「最近感動したこと」を聞かれた際、何を話せばよいか迷う就活生は少なくありません。この質問は単なる雑談ではなく、面接官が学生の内面を多角的に理解するために設けています。ここでは企業側の3つの意図を紹介します。
1. 学生の「価値観」や「人間性」を知るため
何に感動するかは、その人の価値観や人間性を映し出します。たとえば、他者の親切に心を動かされる人は思いやりを大切にしていると考えられるうえ、努力が実を結ぶ場面に感動する人は向上心が強いと判断できます。
企業はこの質問を通じて、学生がどのような価値観を持ち、自社の社風や理念に合う人材かどうかを見極めようとしています。
2. 日常生活における「感受性」や「アンテナの高さ」を測るため
日常の出来事に対してどれだけ敏感に反応できるかは、仕事における気づきの力にもつながります。身の回りの小さな変化や他者の行動に心が動く人は、顧客の潜在的な要望や職場の課題にも気づきやすいと評価される可能性もあるでしょう。
面接官はこの質問で、学生が普段どのようなことにアンテナを張っているかを確認しています。
3. 物事を整理して伝える「説明力」を確認するため
感動した体験を相手にわかりやすく伝えるには、情報を整理し、要点を絞って話す力が求められます。面接官は回答の内容だけでなく、話の組み立て方や論理性にも注目しています。
結論から述べ、背景を補足し、学びで締めるという流れを意識できているかどうかが、説明力の判断材料になります。
面接官に好印象を与える回答構成
「最近感動したこと」を効果的に伝えるには、話の組み立て方が重要です。ここでは、面接官に好印象を与えるための4つのステップを紹介します。
ステップ1:結論|どんなことに感動したか
回答の冒頭では「最近感動したのは◯◯です」と、結論を簡潔に述べましょう。最初に何について話すのかを明確にすることで、面接官が話の全体像を把握しやすくなります。
前置きが長くなると要点がぼやけてしまうため、一文で簡潔に伝えることを心がけてください。
ステップ2:背景|なぜ心が動いたのか、自分の価値観
結論のあとは、なぜその出来事に感動したのかを具体的に説明します。単に「感動しました」と述べるだけでは、面接官にあなたの人柄は伝わりません。
そのときの状況や自分が感じたことを交えながら、心が動いた理由を丁寧に言葉にしましょう。ここで自分ならではの視点や価値観を示すことが、ほかの就活生との差別化につながります。
ステップ3:学び・変化|その経験から得たこと
感動した経験から何を学んだのか、自分の中でどのような変化があったのかを伝えましょう。「この経験を通じて◯◯の大切さを実感しました」のように、具体的な気づきを示すと説得力が高まります。
学びの部分が抜けていると、単なる感想で終わってしまうため注意が必要です。
【プラスα】ステップ4:抱負|その学びを仕事でどう生かすか
余裕があれば、感動体験から得た学びを入社後にどう生かしたいかまで触れると、回答に一貫性と将来性が加わります。
たとえば「チームで協力する大切さを学んだので、御社でもチームワークを重視して貢献したいです」のように、志望企業の業務と結びつけると効果的です。
ただし、無理にこじつけると不自然になるため、自然なつながりがある場合にのみ盛り込みましょう。
【カテゴリー別】面接で使える「感動したこと」の回答例文
ここでは、面接で「最近感動したこと」を聞かれた際に参考にできる回答例文をカテゴリー別に紹介します。自分の経験に近いものを参考にしながら、自分らしい回答を組み立ててみてください。
1. 映画・本・テレビ・芸術作品での感動
映画やテレビ番組、書籍などの作品から得た感動は、多くの就活生にとって身近な題材です。作品のあらすじを長々と説明するのではなく、「なぜ心が動いたのか」と「そこから何を得たのか」に焦点を当てて話しましょう。
テレビ
【設問】 最近感動したこと 【回答】 私が最近感動したことは四人組バンドの「◯◯」のドキュメンタリーです。2018年○○月にベースの◯◯さんが交通事故に遭ってから完全復活までを収録したものです。◯◯さんは意識不明の状態が10日間続き、活動復帰できるか分からないと言われていました。歩くところから地道にリハビリをし、他のメンバーは活動休止や解散をせず、活動を継続しその姿がとても素敵でした。事故から306日が経ち、全員で舞台に立つことができたメンバーの姿を見て私は「可能性が低くても努力は報われる」ということを学び、一生懸命に頑張り続けることができる人になりたいと思いました。以来、何事にも挑戦してみようという気持ちを持ち、できる機会があれば逃さないことを心がけています。 ※出典:フリースタイルエンターテイメント|営業系※総合職へ統合2021年卒本選考のES
映画
【設問】 最近、感動したことは何ですか。(100字以内) 【回答】 映画『ちはやふる』が競技かるたに注目し、その存在を知らしめ、魅力まで伝えきったことに感動しました。私もまだ知られていない物や人を紹介し、その魅力まで発信できる伝え手になりたいと思いました。 ※出典:朝日新聞社|記者部門2018年卒本選考のES
2. アルバイト・インターンシップでの感動
実際の仕事を通じた感動は、社会人としての適性を示しやすいテーマです。お客様や同僚との関わりの中で心が動いた瞬間を振り返り、そこから得た学びを伝えましょう。
アルバイト
【設問】 最近共感したこと、感動したことについて記入してください。 【回答】 ◯◯屋のアルバイトで、お客様の目的に合った回答を尽くすことで信頼されるお店となり、常連客増加に繋がったと感じたことです。私は、お客様にまで耳を傾け、最適な情報提供を心掛けています。その結果、お客様との信頼関係が構築されることを実感しています。私は貴社の一員として、社内外で円滑なコミュニケーションをとり、良好な人間関係を築き、将来にわたり「選ばれ続ける港」目指します。 ※出典:横浜港埠頭|営業系2021年卒本選考のES
インターン
インターンシップでは、実際の業務を体験する中でさまざまな気づきが得られます。
たとえば「チームでの企画立案を通じて、異なる視点を持つメンバーと意見を出し合うことで、一人では思いつかなかった解決策が生まれることに感動しました。この経験から、多様な考え方を受け入れる姿勢の大切さを学びました」のように、具体的な場面と学びを組み合わせて伝えましょう。
3. 部活動・サークル・学業での感動
学生時代に打ち込んだ活動の中での感動は、努力や協力といった姿勢を伝えやすいテーマです。目標に向かって取り組む過程や、仲間と成果を分かち合った経験を中心にまとめましょう。
サークル
【設問】 最近心を動かされたこと 【回答】 私が最近心を動かされたことは、所属していた◯◯サークルでの後輩達の活動だ。理由は2つある。1つ目は努力を感じられたことだ。昨年新型コロナウイルスの影響で断念した新歓公演開催に向け、対策を強化し試行錯誤する姿勢に感銘を受けた。2つ目は成長を感じられたことだ。昨年指導していた後輩達が、新1年生を迎えるにあたり気持ちからもスキルからも成長が感じられ、私も就職活動に力を入れ成長しなければという気持ちが強まるきっかけとなった。 ※出典:ぴあ|総合職2022年卒本選考のES
ゼミ・研究
【設問】 最近感動したことは何ですか?(100文字以内) 【回答】 研究室に導入された新しい機器に感動した。以前の機器に不満はなくこれが普通だと思っていたが、性能の差は圧倒的であった。自分の知識が既に時代遅れである可能性を常に考え、周りにアンテナをはる必要性を感じた。 ※出典:マンダム|研究職2021年卒インターンシップ選考のES
4. 日常生活・人間関係での感動
日常の中で感じた小さな感動も、あなたの人柄や価値観を伝える材料になります。身近な人との関わりや、旅先での経験から得た気づきを具体的に語りましょう。
友人・家族
身近な人との何気ないやり取りの中にも、心を動かされる瞬間はあります。
たとえば「落ち込んでいたときに友人がかけてくれた一言で前向きになれた」「家族が自分の就職活動を陰ながら応援してくれていることに気づいた」など、日頃の感謝や絆に触れるエピソードは、面接官にも共感されやすいテーマです。
旅行
旅行先での出来事は、新しい環境への柔軟性や好奇心を伝えやすいテーマです。
たとえば「見知らぬ土地で道に迷った際、地元の方が親切に案内してくれた経験から、困っている人に自ら声をかける大切さを実感しました」のように、その経験から自分の行動がどう変わったかまで伝えると、回答に深みが生まれます。
5. ニュース・社会的な出来事での感動
時事的な話題やニュースに感動した経験は、社会への関心の高さを示すのに適しています。ただし、出来事の説明だけで終わらないよう、自分なりの気づきや学びを必ず添えましょう。
スポーツ
スポーツ選手の活躍やチームの奮闘に心を動かされた経験は、多くの人が共感しやすいテーマです。
たとえば「けがを乗り越えて復帰した選手の姿を見て、困難な状況でも諦めず努力し続ける姿勢に感動しました」のように、自分自身の行動指針にどう影響したかを伝えると説得力が増します。
ボランティア
ボランティア活動での経験は、社会貢献への意識や他者への思いやりを伝えるのに効果的です。
たとえば「地域の清掃活動に参加した際、普段は気づかなかったまちの課題を知り、身近な場所でも自分にできることがあると実感しました」のように、活動を通じて視野が広がった経験を具体的に述べましょう。
評価を下げる原因に! 「最近感動したこと」のNG例と注意点
「最近感動したこと」への回答には、避けるべきパターンがあります。ここでは面接官の評価を下げてしまう5つのNG例を紹介します。
「特にありません」と答える
「感動したことは特にありません」という回答は、面接官に「物事への関心が薄い」「感受性に欠ける」という印象を与えてしまいます。どのような人でも日常の中で心が動く瞬間はあるため、この回答は準備不足と受け取られる可能性が高いでしょう。
大きな出来事でなくても構わないので、小さな気づきや感謝の気持ちを思い出してみましょう。
「面白かった」だけで終わる
「映画を見て面白かったです」のように、感想を一言で済ませてしまうのもNGな回答例です。面接官が知りたいのは感想そのものではなく、「なぜそう感じたのか」「その経験から何を得たのか」です。
具体的なエピソードや学びを添えることで、あなたの人柄や思考の深さを伝えられるようになります。
内容が抽象的すぎて、自分の人柄が伝わらない
「人の優しさに感動しました」のような抽象的な表現だけでは、面接官はあなたがどのような人物なのかを具体的にイメージできません。
いつ、どこで、誰の、どのような行動に感動したのかを明確にすることで、回答に説得力が生まれます。場面をできるだけ具体的に描写することを意識しましょう。
嘘のエピソードや、借りてきた言葉で話す
インターネットの例文をそのまま使ったり、実際には経験していないエピソードを話したりすると、面接官の深掘り質問に対応できなくなります。回答に一貫性がなくなると、信頼を損なう原因にもなりかねません。
面接官は多くの学生と話してきた経験があるため、取り繕った言葉は見抜かれやすいものです。自分の言葉で語ることを大切にしてください。
宗教や政治など、極端に偏った話題は避ける
宗教的な信条や政治的な主張に関する話題は、面接の場では避けたほうが無難です。面接官が客観的に評価しにくく、場の雰囲気を損なうおそれがあります。
感動した内容自体に正解や不正解はありませんが、相手が受け止めやすいテーマを選ぶことも、面接で求められるコミュニケーション力のひとつです。
さらに魅力的になる! 回答をブラッシュアップするポイント
基本的な回答構成ができたら、さらに印象を高めるための工夫を加えてみましょう。ここでは回答の質を上げる3つのポイントを紹介します。
感動の「度合い」よりも「なぜ」に注力する
「すごく感動しました」と感情の強さをアピールするよりも、「なぜ心が動いたのか」を掘り下げて伝えるほうが、面接官の印象に残ります。感動の理由を自分の価値観や過去の経験と結びつけて語ることで、あなたらしさが伝わる回答になります。
「なぜ」を3回ほど自分に問いかけてみると、表面的な感想から一歩踏み込んだ内容にまとめやすくなります。
表情や声のトーンで「感情」を表現する
面接では話の内容だけでなく、伝え方も評価の対象になります。感動したエピソードを語るときに表情が硬いままでは、面接官に気持ちが伝わりにくくなります。
感動した場面を思い出しながら、自然な笑顔や声のトーンの変化を意識してみましょう。練習の段階で鏡の前で話してみると、自分の表情の癖に気づけます。
企業の社風や求める人物像に少し寄せてみる
同じ感動体験でも、伝える角度を変えることで企業ごとに響く回答を作れます。たとえば、チームワークを重視する企業には協力の大切さに触れ、挑戦を奨励する企業には新しいことへの一歩を踏み出した経験を強調するとよいでしょう。
ただし、企業に迎合しすぎると不自然な印象を与えるため、あくまでも自分の本心に基づいた範囲で調整することが大切です。
「最近感動したこと」が思いつかない時のネタの探し方
面接の準備をする中で「感動したことが見つからない」と悩む就活生も多くいます。ここでは、感動のネタを見つけるための4つの方法を紹介します。
過去1ヶ月のスケジュールやスマホの写真を振り返る
最近の行動を振り返ることで、忘れていた出来事を思い出せることがあります。スマートフォンの写真やカレンダーを見返し、「このときどんな気持ちだったか」を一つひとつ思い出してみましょう。
友人との食事、旅行先の風景、催し物の写真など、何気なく撮った一枚がきっかけになることも少なくありません。
喜怒哀楽が動いた「心の琴線」を言語化してみる
「感動」を「涙が出るほどの大きな体験」と考えると、なかなか見つかりません。「うれしかったこと」「心が温かくなったこと」「思わず誰かに話したくなったこと」のように言い換えてみると、日常の中にもたくさんの感動が眠っていることに気づけます。
ノートに感情が動いた場面を書き出してみると、面接で話せるエピソードの候補が整理しやすくなります。
小さな「発見」や「感謝」をエピソードにする
大きな出来事でなくても、「初めて知ったこと」や「当たり前だと思っていたことへの感謝」は立派な感動のネタになります。
たとえば「毎朝の通学路で見かける花壇の手入れをしている方に感謝の気持ちを抱いた」のような小さな気づきでも、自分の価値観を伝えるには十分です。
日常を丁寧に振り返る姿勢そのものが、面接官には好印象として映ります。
映画、読書、ニュースなど「受動的」な経験から探す方法
自分自身の体験に限定すると選択肢が狭まるため、映画や書籍、ニュースなどから感じたことも候補に加えてみましょう。
作品やニュースの概要を長々と説明する必要はなく、「どの部分に」「なぜ」心が動いたのかに焦点を当てれば、十分に面接で使える回答になります。
普段からさまざまな情報に触れる習慣をつけておくと、面接に限らず話の引き出しが増えていきます。
まとめ:自分だけの「感動」を言語化して内定を勝ち取ろう
「感動したこと」に正解はありません。
大切なのは出来事の規模ではなく、「なぜ心が動いたか」というあなた独自の価値観を面接官に伝わるように言語化することです。
本記事で紹介した内容を参考に、あなたらしい人柄を伝えて内定を勝ち取りましょう!
(Photo:クレジット/Shutterstock.com)