こんにちは、ワンキャリ編集部です。
選考フローの中で時折目にするグループワークですが、就活で行われるグループワークについて、どういったものなのか分からないという就活生も多いのではないでしょうか? こちらの記事では、グループワークとは何か、グループワークの種類やグループワークの進め方についてご紹介します。
また、グループワークでの役割や、苦手な場合のやり方までご紹介しておりますので、事前準備に役立てる他、直前のチェックとしても活用できます。
インターンや本選考でも課されるため、苦手な方や第一志望の企業を受ける予定の方は事前準備もしっかり確認しましょう。
<目次> ●グループワークとは何か? ・グループワークとGDの違い ・グループワークの目的 ・オンライン形式と対面形式の違い ●グループワークの進め方 ・STEP1:自己紹介 ・STEP2:役割分担&時間配分 ・STEP3:言葉の定義や議論の方向性をすり合わせ ・STEP4:ゴール設定 ・STEP5:課題・論点の特定 ・STEP6:解決策の洗い出し ・STEP7:解決策の検討 ・STEP8:結論出し・合意形成 ●グループワークの3つの種類とそれぞれのテーマ例 ・作業型グループワーク ・プレゼン型グループワーク ・ゲーム型グループワーク ●グループワークにおける4つの役割 ・リーダー(ファシリテーター) ・タイムキーパー ・書記 ・役職なし ●グループワークでの評価ポイント ・1. ロジカルシンキング ・2. コミュニケーション能力 ・3. 協調性 ・4. 積極性 ・5. 思考体力 ・6. 素直さ・思考の柔軟性 ●グループワークをうまく進めるコツ ・1. 結論ファーストを意識する ・2. チームの意識を持つ ・3. 相手に配慮した話し方を心掛ける ・4. 全員の発言を促す ・5. 時間配分に気を付ける ●グループワークが苦手な場合のやり方 ・他のメンバーの発言で反応を示す ・分からないことは素直に聞く ・初めの段階でお互いのことを知る時間を作る ・自分ができそうな役割を把握しておく ●グループワークの事前対策 ・1. ロジカルシンキングを強化する ・2. 業界知識や最新トレンドをつける ・3. 日常的に自分の考えを形成する ・4. 自分の意見を述べる能力・人の意見を受け入れる能力を養う ・5. 就活イベントに参加する ・6. ワンキャリアの体験談を活用する ●まとめ
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グループワークとは何か?
グループワークとは、複数人のグループを作って議論を交わし、結論や成果物を導き出す作業のことです。企業の採用試験の一部で用いられることが多く、就活以外にもインターンシップや社内研修など、幅広い場面で活用されています。
作業時間や目的はグループを構成する人数や議論内容に応じて異なりますが、一般的に5人前後でグループを形成し、30分~1時間程度で行われることが多いです。
以下では、グループワークと似たワード「グループディスカッション(GD)」との違いや、グループワークを企業が採用試験で実施する目的などを詳しく解説します。
グループワークとGDの違い
グループワークとGDの違いについて内容と評価の2つに分けて解説いたします。
内容について
GDとは、数人のグループで議論を行う作業のことです。一方、グループワークはGDを通して、なんらかの結論や成果物を作成する作業のことを指します。
つまり、GDはグループワークの中の1つの工程と捉えると、理解しやすいでしょう。
評価について
就活においてGDは、参加者一人一人の傾聴力やコミュニケーション力、協調性、リーダーシップなどが評価対象です。それに対し、グループワークでは、議論はもちろん成果物の作成、成果物のクオリティまでの全てのプロセスが評価対象とされます。
▼GDについて詳しく知りたい方はこちら ・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方/流れやコツを網羅的に解説 ・【グループディスカッションの役割】全種類の解説とおすすめの決め方
グループワークの目的
企業がグループワークを行う目的は、行うタイミングによって異なります。グループワークが実施されるのは、主に本選考とインターンにおいてです。ここでは、それぞれのタイミングで行われるグループワークの目的の違いについて解説します。
本選考:集団での関わり方や人柄を確認するため
本選考でグループワークを採り入れる目的は、応募者の能力や人柄、思考、集団での関わり方などを見極めるためです。
履歴書などの応募書類や面接だけでは、それら個人の能力は判断しにくいところがあります。
企業はグループワークを実施して、その過程を通して応募者それぞれのコミュニケーション能力や協調性、リーダーシップ能力、課題解決能力、成果物を完成させるスキルなどを見極めていきます。
例えば、面接で「私は責任感が強い」と主張したとしても、グループワークでは議論に積極的に参加しないと、「責任感が強い」という発言は信ぴょう性が下がるでしょう。
グループワークを実施すれば、学生が主張する話が正しいものなのかを実際の振る舞いから判断できます。
インターン:自社の事業や実際の業務を体験してもらうため
インターンで行われるグループワークの目的は、自社の業務体験や事業体験をしてもらい、実際の仕事や働くイメージを学生に明確にしてもらうためです。企業はインターンを通して自社の仕事の魅力を学生に伝えられます。
インターンでの評価が良い場合は、特別な選考や社員との座談会に招待される可能性もあります。そのため、インターンも本選考と同様に集中して取り組みましょう。
なお、2022年4月に経団連(日本経済団体連合会)による就活ルールの見直しが実施され、2025年卒の学生から採用直結インターンが解禁となっています(※1)。そのため、2025年卒の学生はインターンといっても、本選考と同様の対策をする必要があります。
(※1)参考:日本経済団体連合会「産学協働による自律的なキャリア形成の推進」
オンライン形式と対面形式の違い
近年はオンラインでのグループワークも増えていますが、対面形式とは異なる特徴があります。
・対面形式 同じ空間にいるため、相手の表情や身ぶり手ぶりといった非言語的な情報を読み取りやすく、自然な会話の流れが生まれやすいのが特徴です。ホワイトボードなどを活用し、議論を視覚的に整理することも容易です。 ・オンライン形式 場所を問わず参加できるメリットがあります。一方で、相手の反応が読み取りにくい、発言のタイミングが重なりやすい、通信環境に左右されやすいといった難しさがあります。そのため、相づちを大きめに打つ、チャットやリアクション機能を活用するなど、意識的に自分の反応や貢献を示す工夫が必要です。
どちらの形式でも評価のポイントは大きく変わりませんが、オンラインではより明確な意思表示と円滑な進行への配慮が重要となります。
