こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就活でよく聞かれる、自分の強みや長所。その1つとして、「忍耐力を自己PR文に記載したい」と考えている方もいらっしゃるかと思います。ただ、忍耐力と一言でいっても状況やあなたの伝えたいことで書き方が変わるため、自分の魅力が伝わるように書くのがポイントです。
今回は忍耐力の概要とその大切な理由、自己PR文でのアピール方法を詳しく紹介します。
忍耐力とは
忍耐力を単に「つらいことがあっても我慢し続ける力」と捉えると、アピール不足になってしまうかもしれません。企業は採用活動の際に「その強みを生かして、自社で活躍してもらえるか」という観点で、学生のさまざまな強みを見ているからです。
そのため、就活においては、忍耐力を「困難や逆境に遭遇しても、目標に向かって努力し続ける力」と考えるといいでしょう。
例えば、次のような取り組みは忍耐力を伝えるエピソードだといえるでしょう。
フルマラソンを完走することを目標として練習を開始したものの、けがをしてしまい一定の期間練習ができなくなってしまった。しかし、その間もイメージトレーニングや自分ができることを工夫して実施し、目標達成に向けて活動した。
忍耐力が大切な理由
忍耐力が大切な理由について紹介します。
社会人は、業務を進めるうえで、さまざまな困難が訪れます。忍耐力があれば、困難な状況に遭遇しても諦めずに、目標を達成するために立ち向かうことができるでしょう。
自己PR文にしっかりと記載すれば「逆境でも落ち着いて、物事に対処できる強い心を持った人材」であることをアピールできます。
忍耐力がある人を採用する企業のメリット
なぜ、企業は忍耐力がある人を採用したいのでしょうか? 企業にもたらすメリットについて、3点紹介していきます。
社員に長く在籍してもらえる
1つ目のメリットは、長く在籍してもらえることです。忍耐力を持つ社員は、業務で困難な状況に陥ったときにも、諦めずに立ち向かうことができます。また、業務で嫌なことがあってもくじけず頑張ることもできます。
採用担当者からも見て、忍耐力がある人材はこの会社で長く働いてくれる可能性が高いと評価できるでしょう。
ゴールが見えづらい仕事も頑張ってもらえる
2つ目のメリットは、ゴールが見えづらい仕事を与えても頑張ってもらえることです。
例えば、営業職では、顧客との交渉がなかなか進まず、期日までに案件を受注できるのか、と悩むこともあるはず。忍耐力があれば、ゴールが見えづらい交渉でも諦めずに努力ができ、よい結果をもたらす可能性も高まります。その結果、上司からの評価も高くなるでしょう。
さまざまな人とコミュニケーションができる人材を育成できる
3つ目のメリットは、さまざまな人とコミュニケーションができる人材を育成できることです。
企業には、取っ付きづらい、一般的にコミュニケーションが取りにくい社員の方もいる場合があります。忍耐力が強ければ、そのような方に対しても粘り強く向き合いコミュニケーションを取るため、さまざまな人とつながることができるでしょう。
自己PRにおける忍耐力の効果的なアピール方法
忍耐力を自己PRで効果的にアピールする方法を紹介します。
エントリーシート(ES)などに記載する自己PRには、結論を最初に述べることが大切です。起承転結ではなく、「結論→理由→具体例→結論」というPREP法で組み立てるのがよいでしょう。
何を一番伝えたいのか、長くなりすぎずに簡単かつわかりやすく述べましょう。
能動的な能力もアピール
忍耐力だけでなく、能動的に行動できるアピールも重要です。忍耐力をアピールするための経験や、エピソードの内容によっては、相手から「受け身の人間」と良くない印象で受け取られることもあります。そのため、ストレスなどに我慢強いことだけを伝えるのではなく、耐えながらも企画力、発信力ができるなど、忍耐力+能動的な強みを一緒に伝えるのが、よりポジティブなイメージとして、忍耐力をアピールできるコツです。
例えば、「忍耐力+論理的思考」「忍耐力+共感力」などの組み合わせがあります。あなたの性格や応募する職種にあわせて組み合わせましょう。
表情
忍耐力の伝え方だけでなく、あなたの表情にも気をつけましょう。極端な例かもしれませんが、忍耐力を説明するとき、ふざけた表情では、忍耐力があることが伝わらず、あなたの魅力を発揮できません。面接官とのやりとりでは、笑顔で受け答えを基本とするものの、忍耐力の説明の部分では表情を引き締めて、自分の意志が強いことを印象づけましょう。
「忍耐力」をアピールする自己PRの例文
ここまで、忍耐力とは何か、効果的なアピール方法について紹介しました。ここからは、忍耐力をアピールできる自己PR例文を2つ紹介しますので参考にしてみてください。
例文1
自分の強みは「忍耐力」があることです。目標を達成するために、どのような困難な状況でも乗り越えることができます。
アルバイトを始めるとき「学生を指導できるアルバイトリーダーになる」ことを目標にしました。アルバイトリーダーになるためには、勤務態度・自分の能力・累積勤務時間などが評価されます。さまざまなトラブルに直面して辞めたいと思うこともありましたが、「リーダーになる」という目標に向かって努力し続けました。
例えば、店舗の売上が伸びず、アルバイトのシフトが少なくなったとき、お店には「接客における笑顔が足りない」という課題を立案し、意識的に笑顔の回数を増やして接客を続けました。そうすると、全体的に接客の質があがり、お店の評判が良くなりました。来店いただくお客さまの数も増え売上も伸びました。私の行動も評価され、目標としていたアルバイトリーダーになることができました。現在もリーダーシップを発揮しながらアルバイトメンバーを取りまとめています。
御社に入社したら、自分の役割を明確にし、組織の目標を達成するためにさまざまな業務にチャレンジしていきます。時には思うようにいかず、困難な状況に直面することもあるかもしれませんが、諦めずに努力していく力を生かして、取り組んでまいります。
例文2
私には、困難な状況でも諦めずに改善を続ける力があります。
学生時代に、ゼミでシミュレーションプログラミングの研究をしていましたが、バグが多く発生してしまい、なかなか完成に近づくことができませんでした。また、開発中に共同開発していた企業から、シミュレーションの仕様や実行環境を変えたいという依頼が不定期に発生しました。半年間で5回以上あり、作り直しを余儀なくされることもありました。
何度も作り直しを求められたときはくじけそうになりましたが、なぜ必要になったのか、作り直しとなった理由・背景を聞くことで自分への理解に落とし込みました。そうすることで、私は企業からの要望を満たした修正をすることはもちろん、開発者として感じた改善案も繰り返し提案しました。
御社に入社した後も、困難な状況や環境の変化にも負けずに、ゴールに向かって前向きに努力していくことで貢献できると考えています。
「忍耐力」の言い換え一覧
忍耐力は、以下の言葉への言い換えができます。
・粘り強い
・芯が通っている(筋が通っているなど)
・しぶとさ
・打たれ強い
・気骨がある
・継続力がある
・最後までやり抜く力
あなたの性格に合わせて適切な言葉で伝えることをおすすめします。履歴書などで何度も「忍耐力」の文字が書かれていると読み手にしつこいと思われるかもしれませんので、その際も適切な表現に言い換えることも注意点です。
まとめ
ここまで、忍耐力について概要、大切な理由、効果的なアピール方法と例文について紹介しました。忍耐力は強みの1つであり、ないからといって就活で不利になることはありません。しかし、効果的に伝えることで、企業へのアピールポイントとなります。
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