こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。今回はゼネコン(総合建設)業界、特にゼネコンのトップに君臨する「スーパーゼネコン(大手ゼネコン)」と呼ばれる、大林組・鹿島(かじま)建設・大成建設・清水建設・竹中工務店について解説していきます。各社の特徴や事業の展望、年収についてもお伝えします。
<目次>
●ゼネコンとは?:どんな建築物も請け負うプロ集団
●建設業界/ゼネコン業界の動向:新型コロナウイルスの影響
●ゼネコン業界各社の業績比較・順位
●スーパーゼネコン各社の特徴・強み
・大林組:ブランドビジョン策定でイメージを一新
・鹿島建設:「進取の精神」を持ったゼネコン界の開拓者
・大成建設:市街地再開発に強み、都市開発ノウハウを民間にも応用
・清水建設:顧客のニーズに寄り添い、独自技術を駆使した「こだわりのものづくり」
・竹中工務店:建築特化型の老舗ゼネコン
●スーパーゼネコン各社の社風の違い
・大林組:多様性を尊重し、人を大事にする社風
・鹿島建設:「科学的合理主義と人道主義」人と仕事に熱い社風
・大成建設:非同族経営ならではの風通しの良さ
・清水建設:明るく面倒見がいい
・竹中工務店:「よい仕事はよい人から」長期的に人を育てる環境
●スーパーゼネコン各社の平均年収・平均勤続年数
●スーパーゼネコンの選考対策ページ・記事
●ゼネコン業界以外の業界研究記事
ゼネコンとは?:どんな建築物も請け負うプロ集団
総合建設業は、一般的に「ゼネコン(ゼネラルコントラクター)」と呼ばれ、土木から建築まで建設工事全体の総合的な企画・指導・調整を行います。建てるものは、高層マンションやオフィスビル、学校、病院、道路、ダム、発電所とさまざまです。「ゼネラル(general)」という言葉の通り、どんな建築物の工事でも請け負うプロフェッショナル集団といえます。
そんなゼネコンの業務をひとことでいえば、「建設の指揮役」。国や不動産デベロッパーが作成した企画案に基づいて建設計画を策定し、関連業者を巻き込みながら、完成までのプロセス全てを管理します。
建設業界/ゼネコン業界の動向:新型コロナウイルスの影響
景気の変動を受けやすい業界ではあるものの、公共投資による支えもあり、堅調な需要に支えられているといえます。
昨今、東京五輪・パラリンピックや東日本大震災復興の特需が収束し、競争激化による安値受注が広がっています(※1)。受注競争が激しくなることで、採算性や収益性の悪化を招いていると考えられます。さらに建設資材や燃料の高騰、人手不足などの影響もあり、営業利益は前年と比べて5社とも減少しました。
また、工事の中止や延期、受注数の減少など、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けています。2022年には全業種で新型コロナ関連破たんが増加し、飲食業に次いで建設業が318件と全体の1割を占めました(※2)。
とはいえ、今後も首都圏を中心とした再開発、国土強靭(きょうじん)化関連の公共投資の増加、大阪万博に伴う近畿圏の再開発、リニア新幹線の開発などがあり、堅調な需要が見込めるでしょう(※3)。
(※1)参考:日本経済新聞「ゼネコン、安値受注が拡大 二大特需収束」
(※2)参考:東京商工リサーチ「倒産増の兆し、建設業のコロナ破たんがジワリ増加」
(※3)参考:業界動向リサーチ「建設業界の動向や現状、ランキングなど(2021年版)」
ゼネコン業界各社の業績比較・順位
各社の業績は以下の通りです。
※出典:バフェット・コード「企業比較(大林組/鹿島建設/大成建設/清水建設)」
※出典:2021年度 有価証券報告書「大林組 P.77/鹿島建設 P.64/大成建設 P.60/清水建設 P.73/竹中工務店 P.79」
ゼネコンは規模の大きさによって、年間完成工事高(完成した工事の売上高、収益のこと)1兆円を超えると「スーパーゼネコン」と呼ばれます。上記の5社は売上1兆円を超えており、トップの売上高と営業利益を誇るのは鹿島建設です。
次に、各社の特徴を見ていきましょう。
スーパーゼネコン各社の特徴・強み
大林組:ブランドビジョン策定でイメージを一新
大林組は設立以降、東京駅や大阪城天守閣などの歴史的建造物をはじめ、六本木ヒルズ森タワーや東京スカイツリーなど、時代のシンボルとなる建物を数多く手掛けています(※4)。
大林組のセグメントごとの売上高比率は以下の通りです。
※出典:大林組「2021年度 有価証券報告書 P.22」
大林組は、2011年に策定していた中長期環境ビジョン「Obayashi Green Vision 2050」を、2019年6月、「Obayashi Sustainability Vision 2050」に改訂しました。再生可能エネルギー事業の推進などに加え、経営基盤としてのESGや社会課題であるSDGsの達成に取り組み、「地球・社会・人」と自らのサステナビリティの追求を目指しています(※5)。
また、以前から既存の建設業の枠にとらわれない事業領域の拡大を進めている同社。「建築事業・土木事業・開発事業・新領域事業・エンジニアリング事業・原子力事業・ロボティクス事業・技術開発」と、さまざまな事業を展開しています(※6)。
一方で、グループのイメージは、いまだ「旧来のままの土木建築業」が定着しています。そのため、企業の成長に欠かせないオープンイノベーションや新たな人材確保が課題となっています。この課題を解決すべく、2021年1月に従来の建設の枠を超えて、新しい領域を拓いてゆく挑戦の意志を込めて「MAKE BEYOND つくるを拓く」という大林グループのブランドビジョンを策定しました(※7)。
既存の建設業の枠にとらわれず、新事業へ携わることができる特殊な環境があるといえるでしょう。
(※4)出典:大林組「OBAYASHI コーポレートレポート P.7-10」
(※5)参考:大林組「『Green』 から 『Sustainability』へ」
(※6)参考:大林組「OBAYASHI コーポレートレポート P. 63-82」
(※7)参考:大林組「大林グループのブランドビジョンを策定」
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鹿島建設:「進取の精神」を持ったゼネコン界の開拓者
鹿島建設の企業理念は「進取の精神」です(※8)。その理念が表すように、1872年に新橋〜横浜間で日本初の鉄道開通に携わっています(※9)。また、現在では当たり前となった超高層ビルも、日本で初めて建設するなど(※10)、新たな分野への挑戦で歴史を築いてきたゼネコン界の開拓者といえるでしょう。
鹿島建設のセグメントごとの売上高比率は以下の通りです。
※出典:鹿島建設「2021年度 有価証券報告書 P.23」
同社の挑戦の歴史は明治時代までさかのぼり、当時政府が建設を進めていた鉄道建設において日本初の線路工事を担当(※11)。その後、東海道本線・丹那トンネルという施工当時、日本で2番目に長かったトンネルの難工事に成功し(※12)、鉄道分野のパイオニアとして「鉄道のカジマ」と呼ばれるほど鉄道事業のブランドを確立してきました(※10)。
また昨今の就労者不足への対応と働き方改革として、2018年には「鹿島スマート生産ビジョン」を策定しました。次世代建設生産システムやICTを活用したロボット技術の開発を進め、建設現場のDXを推進しています。具体的には、作業プロセスのデータ連携を可能にするBIM(Building Information Modeling)の実現(※13)や、建設機械の自動化を核とした次世代建設生産システム「クワッドアクセル(A4CSEL)」の実現などが挙げられます(※14)。
新たな分野への挑戦により、確固たる地位を築いてきた同社。過去から今に至るまで、時代の先を見据えた新たな事業・技術開発にも熱心に取り組んでいます。
(※8)参考:鹿島建設「経営理念」(※9)参考:鹿島建設「2章 鉄道への転進」
(※10)参考:鹿島建設「特集:鹿島ブランドを考える……第1回」
(※11)参考:鹿島建設「第10回 明治期の鉄道工事」
(※12)参考:鹿島建設「第3回 丹那トンネル」
(※13)参考:鹿島建設「建築の生産プロセスを変革する『鹿島スマート生産ビジョン』を策定」
(※14)参考:日経クロステック「建設現場に革新をもたらす『クワッドアクセル』とは?」
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大成建設:市街地再開発に強み、都市開発ノウハウを民間にも応用
大成建設は、市街地再開発事業に強みを持つスーパーゼネコンです。「川崎駅北口地区第3西街区のDICE(ダイス)」「千葉駅西口地区のウェストリオ」など、さまざまな地域の再開発やビルの建設を手がけています(※15)。
大成建設のセグメントごとの売上高比率は以下の通りです。
※出典:大成建設「2021年度 有価証券報告書 P.20」
再開発や施設運営などの都市開発事業に注力している点も特徴です。大成建設は、全国の法定再開発案件の約20%に関与しており、大手ゼネコンの中でトップの実績を残しています(※16)。2017年には、高松空港の民営化に建設業界で初めて参画(※17)するなど、他社に先駆けた挑戦も行っています。
2021年には、新たな中期経営計画として「TAISEI VISION 2030/中期経営計画(2021-2023)」を策定。新型コロナウイルス感染拡大の影響により顕在化した課題の解決やビジョンの実現に向け、「事業関連」「サステナビリティ関連」の2分野を集中的に取り組む重点課題としています(※18)。
内定者は「テナント誘致や内装の決定などの業務はデベロッパーにも通じる側面を持っており、『創造』と『想像』どちらも味わえる点が魅力だった」と話しており、不動産の業務にも携われる同社の再開発事業を魅力に感じる学生は多いのではないでしょうか(選考対策ページより)。
(※15)参考:大成建設「市街地再開発」
(※16)参考:大成建設「開発」
(※17)参考:大成建設「高松空港特定運営事業等に関する実施契約の締結について」
(※18)参考:大成建設「TAISEI VISION 2030/中期経営計画(2021-2023)」
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清水建設:顧客のニーズに寄り添い、独自技術を駆使した「こだわりのものづくり」
清水建設は「子どもたちに誇れるしごとを。」(※19)を理念にしています。都市開発だけでなく、社寺建設や伝統建築など、未来に伝統文化を残す役割も担っています。
清水建設のセグメントごとの売上高比率は以下の通りです。
※出典:清水建設「2021年度 有価証券報告書 P.24」
顧客の要望に応えて規模の小さな案件にも、幅広く対応できることが特徴です。社是が「論語と算盤」(※20)であるように、利益だけでなく、顧客に寄り添いニーズに応えることを大切にしているようです。実際に、ある社員は「たとえ1万円の案件でも、お客様が求めているものであればその案件を受ける」と話しています(選考対策ページより)。
また、社寺建設や伝統建築など伝統文化を未来に残す役割を担っています。
清水建設の強みは独自技術による競争優位性です。他社に先駆けて限界耐力設計法や耐震板壁を伝統建築に適用するなど、多くの優位技術の蓄積があります(※21)。さらに特許保有数では他のスーパーゼネコンを抑えてトップに立ちます(※22)。
実際に、浅草寺本堂の耐震改修(※23)や明治神宮の鳥居の建て替え(※24)などを行っていることから、伝統建築の継承に一役買っていることが分かるでしょう。
(※19)参考:清水建設「コーポレートメッセージ」
(※20)参考:清水建設「経営方針」
(※21)参考:日刊建設工業新聞ブログ「【未来につなぐ匠の技】清水建設が取り組む伝統建築」
(※22)参考:Dream News「【ゼネコン】他社牽制力ランキング2021トップ3は清水建設、大林組、大成建設」
(※23)参考:清水建設の社寺建築・伝統建築「耐震改修『浅草寺本堂』」
(※24)参考:清水建設の社寺建築・伝統建築「明治神宮 南玉垣鳥居(第三鳥居)建替工事」
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竹中工務店:建築特化型の老舗ゼネコン
竹中工務店は、創業が今から400年以上前の1610年で、古くから存在するスーパーゼネコンです(※25)。これまで「東京ドーム」「MIYASHITA PARK」などの有名な施設も手がけてきました(※26)(※27)。
竹中工務店のセグメントごとの売上高比率は以下の通りです。
※出典:竹中工務店「2021年度 有価証券報告書 P.70」
事業内容は「建設事業・開発事業等・その他(不動産管理事業・保険代理事業など)」の3つに分類され、売上の大半を「建築事業」が占めています。
ゼネコンの「建設事業」は、大きく「建築」「土木」に分けられますが、同社は建築事業の売上が97%(※28)と非常に高く、建築への強いこだわりが見て取れます。そのこだわりは「建築を業とするものは建築の職人であって、営利のみを追求する商人であってはならない。利害を超越すべし」と謳(うた)う、同社の「棟梁精神」に裏打ちされた経営姿勢からも感じられます(※29)。
その他にも、建築物に対するこだわりの強さは、仕事への誇りを込めた「作品主義」や「業界トップクラスを誇る一級建築士の在籍数」など枚挙にいとまがありません。その結果として、受賞した国内の優秀な建築作品を表彰する「BCS賞」や、長期的に適切な維持保全や優れた改修を実施した既存の建築物の関係者に贈られる「BELCA賞」の受賞件数も業界トップクラスです(※30)。
(※25)参考:竹中工務店「竹中の歩み」
(※26)参考:竹中工務店「建築作品 文化・集会」
(※27)参考:竹中工務店「建築作品 商業」
(※28)出典:竹中工務店「2021年度 有価証券報告書 P.16」
(※29)参考:竹中工務店 新卒採用サイト「竹中工務店の特長」
(※30)参考:竹中工務店「数字で知る竹中工務店」
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スーパーゼネコン各社の社風の違い
複数のスーパーゼネコンを受けていた内定者によれば、以下のような文化や社風の違いがあるようです。
・大林組:新規事業に注力、多様性を重んじる社風
・鹿島建設:ゼネコン業界のパイオニア、困難にも屈しない「仕事と人」に熱い社風
・清水建設:小規模案件も請負う堅実な経営、明るく面倒見の良い社風
・大成建設:都市再開発に注力、地域密着型、唯一の非同族経営のため風通しが良い社風
・竹中工務店:唯一の非上場、唯一の建築専業、建築へのこだわりが強い社風
大まかながら各社の特徴を捉えていますので、ぜひご参考にしてください。それでは、各社の社風を細かく見ていきましょう。
大林組:多様性を尊重し、人を大事にする社風
大林組では、「事業に関わるすべての人々を大切にします」との考えから、人を大事にする社風が存在しています。定年後の再雇用や障がい者雇用の促進、「女性が活躍する会社Best100」において建設・不動産業でトップを誇るなど、多様性を尊重していることが特徴です(※31)(※32)。
ある社員は「工場の施工管理において、発注者の要求が変化して工期に遅れをきたしそうになった際、会社はしっかり人員を割いて対応してくれるなど、助け合いの精神が根付いている」と話していました(選考対策ページより)。
ゼネコン業界の中でも、一人一人に合った働きやすさを大切にしている環境は大林組ならではでしょう。
(※31)参考:大林組「人を大切にする企業の実現(人材)」
(※32)参考:大林組「ダイバーシティ&インクルージョンの具体的な取り組み」
鹿島建設:「科学的合理主義と人道主義」人と仕事に熱い社風
鹿島建設の社風には「科学的合理主義と人道主義」(※33)に基づく、人と仕事に熱い姿勢が挙げられます。
2006年に着工した「アルジェリア東西高速道路プロジェクト」では、テロの頻発で工事が遅れ、工事費の支払いが滞る問題も発生し、巨額の損失を招いたこともあります。しかし、内定者いわく「当時プロジェクト担当だった社員は『非常に困難であったが、アルジェリアの経済発展のためにもやるべきことだった』」と話していたようです。
例えプロジェクトが赤字になろうとも、現場のことを第一に考え、相手(国や企業)に価値あることを追求する姿勢を大切にしています。どんなに困難な状況であったとしても、社会のために人と仕事に向き合う環境があるといえるでしょう(選考対策ページより)。
(※33)参考:鹿島建設「社長ごあいさつ」
大成建設:非同族経営ならではの風通しの良さ
大成建設は、スーパーゼネコンの中で唯一の「非同族経営」という特徴があります。
他のスーパーゼネコン4社は創業家が経営関与している「同族経営」(※34)で、こうした経営で課題となりやすいのは、社員がボトムアップで声を挙げにくいことです。
一方、大成建設は非同族経営であることも影響しているためか、社員の意見が比較的通りやすい環境があるようです。実際に、ある内定者は「他社にはない風通しの良さを感じた」と話します(選考対策ページより)。ある社員も「若手社員の人がいろいろな意見を出していたんだけど、それを上司の人がきちんと聞いて受け入れていた」(※35)と語るように、年次関係なく全社的に意見を言い合える環境が整っていると考えられます。
(※34)参考:NEWSポストセブン「なぜ日本のスーパーゼネコンは同族経営ばかりなのか」
(※35)参考:大成建設 採用ページ「建築若手社員座談会」
清水建設:明るく面倒見がいい
清水建設は、明るく面倒見がいい社風のようです。座談会では、「明るく学生と同じ目線で話してくれる社員の方々に好印象を持った」と内定者が話しています。実際に、内定を獲得するまで週1回以上は担当リクルーターと会い、ESを添削してくれたり、工事現場を見学させてくれたりと、社員が内定者に対して合計25時間程度もの時間を割いてくれたようです。
明るく面倒見がいい社風に惹(ひ)かれる学生は、一度、説明会に足を運び、自分の目で確かめることをおすすめします(選考対策ページより)。
竹中工務店:「よい仕事はよい人から」長期的に人を育てる環境
竹中工務店の人材育成の方針は「よい仕事がよい人を育て、よい人がよい仕事を生む」であり(※36)、社員間のタテとヨコのつながりを大切にしています。
事務系・技術系のいずれも、新入社員は神戸の寮での共同生活を送ります。1年間のうち、屋形船などイベントも開催されるそうで、「同期仲は極めて良い」「この1年間で生まれたつながりが本配属後の仕事でも活きる」と座談会で社員が話していたようです。
グループ一体となった持続的な経営・組織づくりの取り組みが評価され、日本能率協会主催の「KAIKA Awards」で「グッドパートナー賞」を受賞しています(※37)。こうした人材育成は、一年でも長く勤めたいと思える企業作りに貢献しているといえるでしょう(選考対策ページより)。
(※36)参考:竹中工務店「人材育成の考え方」
(※37)参考:竹中工務店「日本能率協会の『KAIKA Awards』で『グッドパートナー賞』を受賞」
スーパーゼネコン各社の平均年収・平均勤続年数
スーパーゼネコンは一般的に、安定的・高給の会社がそろっているといわれています。では、実際にどれくらいの給与をもらっているのでしょうか。各社の平均年収と勤続年数は以下の通りです。
企業名 | 平均給与 |
平均勤続年数 |
大林組 | 1025万円 |
17.0年 |
鹿島建設 | 1128万円 |
18.3年 |
大成建設 | 964万円 |
18.2年 |
清水建設 | 978万円 |
15.6年 |
竹中工務店 | 990万円 |
18.5年 |
※出典:2021年度 有価証券報告書(大林組 P.10/鹿島建設 P.10/大成建設 P.9/清水建設 P.8/竹中工務店 P.8)
※平均給与は千の位を四捨五入しています
いずれの企業も、建設業の平均年収である約509万円(※38)を超えており、非常に高い水準でしょう。また、勤続年数が全体的に高いことも特徴です。労働者の平均勤続年数が12.4年(※39)であることを踏まえると、ゼネコン業界は安定的に長く働き続けることができる環境で、かつ高収入を得られる業界といえます。
(※38)出典:国税庁企画課「令和2年分民間給与実態統計調査結果について P.4」より算出し、小数点四捨五入
(※39)出典:国税庁 長官官房 企画課「令和2年分民間給与実態統計調査-調査結果報告ー P.13」
スーパーゼネコンの選考対策ページ・記事
いかがでしたか。
各社の選考情報については、以下の選考対策ページも活用してみてください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
大林組
鹿島建設
大成建設
清水建設
竹中工務店
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大林組
鹿島建設
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