こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。今回はゼネコン(総合建設)業界、特にゼネコンのトップに君臨する「スーパーゼネコン(大手ゼネコン)」と呼ばれる、大林組・鹿島(かじま)建設・大成建設・清水建設・竹中工務店について解説します。各社の特徴や事業の展望、年収についてもお伝えします。
<目次> ●スーパーゼネコンとは? 事業内容/提供サービスを解説 ・事業内容 ・準大手ゼネコンとの違い ●スーパーゼネコンの業界動向 ・全体の動向 ・建築事業の動向 ・土木事業の動向 ・開発事業の動向 ●スーパーゼネコンの仕事内容・主な職種 ・施工管理 ・設計 ・研究開発 ・都市開発 ・エンジニアリング ・調達 ・設備 ・営業 ・事務 ●スーパーゼネコン業界大手5社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益) ●スーパーゼネコン業界大手5社の特徴・強み ・鹿島建設:「進取の精神」を持ったゼネコン界の開拓者 ・大林組:ブランドビジョン策定でイメージを一新 ・清水建設:顧客のニーズに寄り添い、独自技術を駆使した「こだわりのものづくり ・大成建設:市街地再開発に強み、都市開発ノウハウを民間にも応用 ・竹中工務店:建築特化型の老舗ゼネコン ●スーパーゼネコン業界大手5社の社風の違い・制度 ・鹿島建設:「科学的合理主義と人道主義」人と仕事に熱い社風 ・大林組:多様性を尊重し、人を大事にする社風 ・清水建設:明るく面倒見がいい ・大成建設:非同族経営ならではの風通しの良さ ・竹中工務店:「よい仕事はよい人から」長期的に人を育てる環境 ●スーパーゼネコン業界大手5社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●スーパーゼネコンで働く魅力・やりがい ・ビッグプロジェクトに携われる ・社会貢献度が高い ●スーパーゼネコン業界大手4社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう! ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう! ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう! ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ! ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ! ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう ●スーパーゼネコン業界大手5社が求める人物像・選考対策 ・スーパーゼネコンが求める人物像 ・スーパーゼネコンの選考対策 ●ゼネコン業界以外の業界研究記事
▼業界理解が深まったら企業分析をしよう▼
スーパーゼネコンとは? 事業内容/提供サービスを解説
スーパーゼネコンは、国内外で大規模な建設プロジェクトを手がける建設業界のトップ企業のことを指します。これらの企業は、公共インフラの建設や大規模な都市開発、超高層ビルの建設など、国の基盤を支える重要なプロジェクトを担っています。
スーパーゼネコンはその事業規模や技術力、国際的なプレゼンスにおいて、他のゼネコンとは一線を画します。ここでは、スーパーゼネコンの具体的な事業内容と準大手ゼネコンとの違いについて詳しく解説します。
事業内容
スーパーゼネコンとは、明確な定義はないものの、年間売上高が1兆円を超える日本を代表するゼネコン(総合建設業)企業のことを指すことが多いです。日本国内には、大林組・鹿島建設・清水建設・大成建設・竹中工務店の5社がスーパーゼネコンに該当します。これらの企業は、最新の工法や技術を駆使し、大規模な建設プロジェクトを国内外で手掛けていることが特徴です。
スーパーゼネコンの事業内容は非常に広範で、多岐にわたるプロジェクトを包括的に担当します。まず、プロジェクトの企画・設計を行ったあと、プロジェクトの目的や要件に基づいて詳細な設計図面を作製してプロジェクトの全体像を明確にし、スムーズな進行を確保します。
次に、実際の建設工事を施工する段階に移ります。大型商業施設・高層ビル・高速道路・橋梁(きょうりょう)・ダム・空港など、幅広い分野での施工を手がけ、そのために必要な資材や機材、人員を効率的に調達し、現場での工事を管理します。
さらに、工事中の監督・管理も重要な事業内容のひとつです。プロジェクトの進捗(しんちょく)状況や品質、安全性を厳格に監視し、問題が発生した際は迅速に対策を講じます。
完成後のメンテナンスや改修工事もスーパーゼネコンの事業内容に含まれています。建設物が長期間にわたって安全かつ効果的に機能するよう、定期的なメンテナンスや必要に応じた修理、改修を実施します。こうした総合的なサービス提供により、スーパーゼネコンは社会インフラの持続的な維持に貢献しています。
準大手ゼネコンとの違い
スーパーゼネコンと準大手ゼネコンの違いは、主に会社規模と事業内容の幅広さにあります。スーパーゼネコンは、売上高が1兆円を超えており、これは準大手ゼネコンの一般的な基準といわれている3,000億円以上1兆円未満の売上高と比較すると圧倒的な規模を誇ります。この規模の違いが、事業範囲や影響力にも直結しており、スーパーゼネコンは国内外で大規模かつ複雑なプロジェクトを手掛けることが可能です。
もうひとつの違いは、建築に占める売上比率です。スーパーゼネコンは、準大手ゼネコンと比べて売上高のセグメント比率を見たときに、建築事業が多く占める傾向にあります。この違いは、スーパーゼネコンが最先端の技術と豊富なリソースを活用し、超大型のプロジェクトを多く手掛けることが理由です。
このように、規模や技術力の違いが、スーパーゼネコンと大手ゼネコンの役割分担を明確にしており、両者はそれぞれの強みを生かして建設業界に貢献しています。
