こんにちは、ワンキャリア編集部です。
先日の英語ESのコツに引き続き、今回は就活での英語面接の攻略方法をお伝えします。
英語面接と聞くと「英語が得意な人にしか切り抜けられないのではないか」「留学経験などがなく全く英語を話せない……」とひるんでしまいがちですが、実は英語面接は事前の準備があればらくらくクリアできます。具体的に採用されるためにはどのような準備が必要か、質問・回答例などを参考に以下でご紹介します。
就活の英語面接対策の鍵はエントリーシート!
就活での英語面接では、エントリーシート(ES)とほぼ同じ質問がされます。つまり、ESで聞かれるような質問に対し、口頭でも回答できるか。これが就活の英語面接を突破する唯一にして最も重要なポイントです。
まず、英語面接の準備として第一にしなければならないことは、ESの内容を完璧に口頭で説明できるようになること。まずは英語ESの例文を見てみましょう。
Q. Please tell me your best attainment by leading other people. (100 words)
A. I reduced 20% of food loss at a pub. I have been working in a Japanese pub(Izakaya)for 3 years. There was an issue on food loss. 30kg left overs were disposed every day. I took 2 solutions. (1)Accurate order system development as a team, and (2)Finding a charity to donate disposals. The hardship was, on how to build teamwork to reduce miss-orders. I managed it by listing up “frequently miss-ordered food” anonymously without blaming personal miss-orders.
This resulted in 20% food loss cut with 10% pub profit increase. These solutions are also applied to other chain stores.
Q. あなたが大学生時代に他者を巻き込んで達成した最も大きな成果を教えてください。(100字以内)
A. 大学時代での居酒屋アルバイトで食料廃棄を20%減らしました。私は居酒屋で3年仕事をしており、そこでは30kgの残り物が毎日廃棄となっていました。そこで私は2つの解決策を取りました。(1)正確な発注システムをチーム内で作る、(2)余り物を寄付する団体を見つける。課題となったのはミス発注を防ぐチームワーク作りでした。私は「仕事中によくミス発注される材料リスト」を匿名で作り、ミス発注してしまった人を責めずに済むようにしました。結果、20%の食料廃棄物をカットし、利益率を10%向上しました。また、これらの解決策はチェーンの他店でも応用されました。
英語のESには、下記のような口頭でもそのまま使える技法が眠っています。そして面接では、この話し方をそのまま応用するだけで構わないのです。つまり、英語ESをきちんと作りこむことが、最大の英語面接対策といえるでしょう。
英語ESから学べる就活の英語面接テクニックの例
・結論を数字でまとめる
「居酒屋での仕事で食料廃棄を20%減らしました」
・課題を簡潔に整理する
「30kgの残り物が毎日廃棄となっていました」
・全体を整理してから部分について話す
「そこで私は2つの解決策を取りました。(1)正確な……(2)余り物を……」
・最後に結論をもう一度繰り返して締める
「結果、20%の食料廃棄物をカットし、利益率を10%向上しました」
▼就活での詳しい英語ESの書き方はこちらをご覧ください。
・英文レジュメ(ES)の書き方と例文:中学レベルの英語力でOK!英語面接で一番重要なのは英語力ではない
ここまで就活での英語面接の基礎にあるES対策の話をしてきましたが、そもそもなぜESと似た内容を面接で質問するのでしょうか? それは、英語面接が英語力よりも「(1)シンプルに伝えたい事を伝える能力があるか」「(2)人前に立って自己紹介などのアピールを行う姿勢」「(3)根拠を持って志望動機を語ることができているか」という3点がチェックされているからです。
このうち3点目の「(3)根拠を持って志望動機を語ることができているか」は英語・日本語に関係なく存在するポイントなので、本記事では1、2点目のポイントについて解説します。
英語が苦手な学生は「(1)シンプルな英語」を守れ
就活での英語面接の場で焦らないために、ESと同様に簡単な単語を選んで、短い文章で区切って話しましょう。難しい単語や構文をあえて使おうとすると、聞いている面接官も疲れてしまいます。また、内容をど忘れしたときに頭が真っ白になり回答ができなかったとう状況になりかねません。
シンプルな英語は次項で解説する「話す姿勢」においても非常に大切な要素です。
質問に対し「(2)何を話すかより『どう話すか』」で採用されるか決まる
口頭で英語ESの内容を説明できるようになったら、次に心がけるのは「短く、ゆっくり、堂々と」話す練習です。
例えば、以下の動画を一度見てみてください。
これは、多民族国家であるアメリカにおいて、どのようなレベルの英語話者にも伝わることを意識した話し方の好例です。トランプ氏の言葉を注意深く聞くと、一語一語区切って話していることがよく分かると思います。
そして単語を区切るだけでなく、フレーズとフレーズの間にとにかく間を入れましょう。ゆっくり話すことで、「堂々としている」「きちんと伝えようとしている」と採用面接官に思ってもらえます。最も基礎的な英語での自己紹介でも同様です。自己紹介など、自分が話している姿や声を記録して一度見返してみるのも、話す姿勢をコントロールするために有効な手段でしょう。
よくある英語面接での質問例まとめ
最後に、英語面接で採用面接官からよく質問される質問例、その回答例を載せておきます。ぜひ一度自分で質問例に対し、回答を考えてみてください。そして、自分の回答が「簡潔な内容で・簡単な英単語で・一文を短く」というポイントを押さえているかどうかの参考にしてみてください。
自己紹介
Q. Please tell me about yourself. (自己紹介をお願いします)
A. My name is ◯◯, a student in ◯◯ university. I am a person of ◯◯. My strength ◯◯ is coming from 2 episodes. The first episode is my part time job experience. The second episode is the seminar intensive study course. For the first one, part time job had 1 issue. That was…….
◯◯大の◯◯と申します。私は◯◯(←強みを1単語で書く)の人です。その強みは2つのエピソードから生まれています。最初のエピソードはアルバイトでの仕事経験です。2つ目のエピソードは大学のゼミでの集中講義での経験です。最初の話ですが、バイト先で1つの課題がありました。それは……。
▶ワンポイントアドバイス
自己紹介として名前と大学名を簡潔に述べて、その後は強みを結論から述べていきます。この回答パターンを覚えることで、よくある「What is your greatest strength?(あなたの強みは何ですか?)」や「What is the best achievement of yourself?(あなたが達成したことで最も大きなことは?)」という質問と、ほぼ同じ回答で乗り切ることができます。
▶覚えておきたい英語
・Part time job experience……「アルバイト経験」
・Intensive course……「集中講義」
自分の弱み
Q. What is your biggest weakness?(あなたの弱みは何ですか?)
A. I am bad at controlling workloads. I often overwork and tend to miss the self-care. I promise to change this habit by going to gym, by the time to join your company.
私は業務量のコントロールが苦手です。よく仕事を抱え込みすぎて、自分のケアを怠ります。ジム通いをして入社までに、この習慣を改善するとお約束します。
▶ワンポイントアドバイス
同じく結論から書きますが、弱みを述べる場合は「いつまでに、どう直すか」を約束します。認識できている欠点は、直せるはずだからです。
▶覚えておきたい英語
・Bad at ◯◯……「◯◯が苦手」
・Workloads……「仕事量」
・Self-care……「自分のケア」
企業分析
Q. What do you know about our company? (我が社について何をご存じですか?)
A. 3 points. First, this company leads the ◯◯, market. Second, the strength is XXX. Third, the opportunity area is ◯◯. I’d like to contribute to your company by doing ◯◯.
3点あります。まず、御社は◯◯市場をけん引しています。第2に、御社の強みは◯◯です。最後に課題となっているのは、◯◯です。◯◯で貴社に貢献したいです。
▶ワンポイントアドバイス
企業の簡単な概要を話し、強みと弱みを完結に述べます。最後に自分の強みか弱みがある分野の、どういった分野にて企業に貢献したいかという志望動機を述べます。
▶覚えておきたい英語
・Opportunity area……「課題」
・Contribute……「貢献する」
ここまで、英語が苦手な方でも就活ですぐ実践できる英語面接対策をご案内してまいりました。冒頭にもお伝えした通り、就活での英語面接で一番重要なのは、英語力ではなく、事前の準備です。質問を予測し、回答を用意するなど、万全の準備をした上で、堂々と英語面接に臨んでください。
▼英語ESの対策をしたい方はこちらをご覧ください。
・英文レジュメ(ES)の書き方と例文:中学レベルの英語力でOK!
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