こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今回は、面接における作文について紹介します。作文で評価しているポイントや基本構成、書き方のポイントなどを詳しく解説します。
面接で作文が求められる企業を受ける方はぜひご参考にしてください。
<目次> ●就活の面接では作文が課されることがある ・企業が作文が課す理由 ・作文で評価しているポイント ●面接作文の基本構成 ・冒頭で簡潔に結論を書く ・本文では理由や具体例で結論を補強する ・最後に再度結論を述べてまとめる ●面接での作文における書き方のポイント ・必ず結論ファーストで書く ・具体的なエピソードを盛り込む ・企業の評価ポイントを意識して書く ・誤字脱字に注意する ・基本的な文章マナーを意識する ・字数制限より多めに書いてから削る方法がおすすめ ●面接の作文における頻出テーマ一覧と例文 ・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ) ・強みとそれが発揮されたエピソード(自己PR) ・今までで最も苦労した経験 ・10年後の自分 ・将来の夢や自分が目指す姿 ・企業の志望動機 ・最近気になるニュース ・最近読んだ本 ●面接での作文の対策方法 ・受ける企業の作文の有無や形式、テーマについての情報を確認する ・自己分析を行う ・業界/企業研究を行う ・時事ニュースや本に関する設問の準備を行う ・作文練習や叩き台の作成にAIを活用する ●おわりに
就活の面接では作文が課されることがある
就職活動の選考では、面接に加えて作文試験が課されるケースがあります。企業が作文を実施する背景には明確な意図があるため、出題の目的や評価ポイントを押さえたうえで対策を進めることが大切です。
企業が作文が課す理由
企業が面接で作文を課す理由は、口頭のやり取りだけでは見えにくい能力や資質を確認するためです。主に以下の3つの観点から応募者を評価しています。
論理的に文章を作成できるか確認するため
企業は作文を通じて、応募者が論理的に文章を組み立てられるかどうかを確認しています。業務では報告書やメールなど、筋道を立てて情報を伝える場面が多くあります。
結論から理由、具体例へと順序立てて書けるかどうかは、入社後の実務能力を測る重要な指標となっています。
その場での思考力を確認するため
試験会場でテーマが提示される形式の場合、限られた時間の中で考えをまとめる力が問われます。事前に準備した内容を書くのではなく、その場で思考を整理して文章にする対応力を見ています。
日頃からさまざまなテーマについて自分の意見を持つ習慣をつけておくことが重要です。
人柄や考え方が企業にマッチしているか確かめるため
作文のテーマに対する考え方や言葉選びから、応募者の価値観や人柄が見えてきます。企業は自社の社風や理念に合う人材かどうかを、作文の内容を通じて判断しています。
たとえば、困難な経験への向き合い方を書かせることで、問題解決に対する姿勢や粘り強さを読み取ろうとしています。
作文で評価しているポイント
企業が作文で評価しているポイントは大きく4つに分かれます。それぞれの観点を意識して作文に取り組みましょう。
論理性
作文では、主張に対して筋の通った理由や根拠が示されているかが評価されます。結論→理由→具体例→結論という流れで構成すると、論理的な文章になります。
話が飛躍していたり、前後のつながりが不明確だったりすると、論理性が低いと判断される可能性がある点に注意しましょう。
基本的な語彙や文章作成力
正しい日本語で書かれているか、誤字脱字がないか、一文が適切な長さにまとまっているかといった基本的な文章力が見られています。
社会人として顧客や取引先とやり取りする際には、正確で読みやすい文章を書く力が欠かせません。作文試験ではそうした基礎力がチェックされています。
一般的な教養
時事問題や社会情勢に関するテーマが出題された場合、日頃からニュースや書籍に触れているかどうかが問われます。
根拠のある内容を書くには幅広い知識が必要であり、企業は応募者の学習意欲や社会への関心度を確認しています。
会社とのマッチ度
作文に表れる考え方や価値観が、企業の求める人物像と合致しているかも評価の対象です。
企業の理念や事業方針を理解したうえで、自分の考えとの共通点を自然に盛り込むことで、マッチ度の高さをアピールできます。
面接作文の基本構成
面接での作文は、読み手に伝わりやすい構成で書くことが重要です。ここでは「結論→本文→まとめ」の3つの要素に分けて、基本的な組み立て方を紹介します。
冒頭で簡潔に結論を書く
作文の冒頭では、テーマに対する自分の結論や主張を端的に述べましょう。最初に結論を示すことで、読み手は文章全体の方向性を把握しやすくなります。
たとえば「あなたにとって働くとは何ですか」というテーマであれば、「私は働くことを、社会に価値を届ける行為だと考えています」のように一文で明確に示します。序論は全体の10〜15%程度の分量にまとめるとバランスがよくなります。
本文では理由や具体例で結論を補強する
序論で述べた結論を裏付けるために、理由や具体的なエピソードを展開します。この部分が作文全体の70〜80%を占める最も重要なパートです。
実体験をもとに「いつ」「どこで」「何をしたか」を具体的に書くことで、説得力が高まります。成果だけでなく、そこから何を学び、どう成長したかという気づきも盛り込むとよいでしょう。
最後に再度結論を述べてまとめる
作文の最後では、本文で述べた理由やエピソードを踏まえて、あらためて自分の主張を述べます。冒頭の結論とまったく同じ文にするのではなく、エピソードを経たうえでの結論として表現を変えることがポイントです。
「このような経験から、私は〇〇だと考えています」という形でまとめると、文章全体がすっきりと締まります。結論部分は全体の10〜15%程度を目安にしましょう。
面接での作文における書き方のポイント
必ず結論ファーストで書く
就活の面接時に課される作文では、どのようなテーマであっても結論から書くことが鉄則です。採用担当者は限られた時間で大量の作文を読むため、前置きが長いと最後まで読まれないリスクが高まります。
まずは冒頭で自分の意見を端的に明示しましょう。ビジネスの基本でもあるPREP法の構成を用いるのがおすすめです。最初に結論を示すことで、後に続く理由やエピソードの説得力が格段に増します。論旨がブレることなく、最後まで一貫した内容を面接官に伝えられるでしょう。
具体的なエピソードを盛り込む
結論を裏付けるためには、あなた自身の経験に基づいた具体的なエピソードを盛り込むことが不可欠です。一般論やニュースの受け売りではなく、あなた独自の原体験を交えて語りましょう。
企業が作文を通じて知りたいのは、「これまでどのように考え、行動してきたのか」という人柄や価値観です。サークルやアルバイトなどでの実体験を具体的に描写します。
可能であれば数字を用いた定量的な表現を入れるのが効果的です。情景がより鮮明に伝わり、他の就活生と差別化できるオリジナリティの高い作文に仕上がります。
企業の評価ポイントを意識して書く
面接における作文は、単なる文章力のテストではなく選考の一部です。自分が書きたいことを自由に書くのではなく、企業が何を評価しようとしているのか、常に意識する必要があります。
事前に企業のホームページや採用サイトで求める人物像を徹底的に分析しましょう。協調性を重んじる企業ならチームワークの経験を、挑戦を推奨する企業なら困難に立ち向かった経験を選ぶのが効果的です。
企業は作文を通じて自社にマッチする人材かどうかを見極めています。履歴書の自己PRや面接での回答と矛盾が生じないよう、全体を通して一貫性を持たせることも重要なポイントです。
誤字脱字に注意する
内容がどれほど優れていても、誤字脱字が多い作文は大きなマイナス評価に直結します。「仕事に対する正確性が欠けている」「自社への志望度が低い」という悪印象を与えかねません。
特に手書きの作文の場合、提出前の見直しは必須です。書き終わった直後は自分でもミスに気づきにくいため、少し時間を置いてから、客観的な視点で読み返すことをおすすめします。
万が一手書きでミスをしてしまっても、修正テープや修正液の使用は原則NGです。見栄えが悪くなり、書類としての信頼性を損なうため、時間がある限り新しい用紙に最初から書き直すのがマナーです。
基本的な文章マナーを意識する
社会人として恥ずかしくない、基本的な文章マナーを守ることも重要です。
また、段落の最初は1文字下げる、話し言葉(「すごく」「〜みたいな」など)は避けて正しい書き言葉を使用する、といった基本ルールも徹底してください。原稿用紙の正しい使い方も再確認しておきましょう。
さらに、一文が長すぎると主語と述語のねじれが生じやすくなります。一文は長くても50文字程度に収め、適度に句読点を打つことで、面接官がテンポ良く読める文章を心がけてください。
字数制限より多めに書いてから削る方法がおすすめ
作文において、指定された文字数をしっかり埋めることは基本であり、最低でも指定文字数の8割以上は書くのがマナーです。しかし、最初からピッタリに収めようとすると内容が薄くなりがちです。
そこでおすすめなのが、「最初は字数制限を気にせず、多めに書いてから削る」というアプローチです。まずは構成案に沿って、伝えたいエピソードや要素をすべて書き出してみましょう。
そのうえで、不要な修飾語を削ったり、重複表現をまとめたりして推敲していきます。この作業を行うことで、本当に伝えたい核心部分だけが残り、引き締まった説得力のある文章が完成します。
面接の作文における頻出テーマ一覧と例文
面接の作文では、過去の経験や将来の展望、社会への関心など、さまざまなテーマが出題されます。ここでは頻出テーマごとに例文を紹介しますので、作文対策の参考にしてください。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
【例文】 私が学生時代に最も力を入れたのは、飲食店でのアルバイトです。繁忙期にオーダーミスが重なった際、冷静に状況を整理し、キッチンとホールの連携方法を見直すことを提案しました。結果として、ミスの発生率が半減し、お客様からの評価も向上しました。この経験を通じて、課題に対して冷静に向き合い、チームで解決策を実行する力が身につきました。
学生時代のエピソードでは、取り組んだ内容だけでなく、課題に対してどう行動し、どのような成果を得たかまで具体的に書くことが大切です。
強みとそれが発揮されたエピソード(自己PR)
【例文】 私の強みは、周囲を巻き込みながら目標に向かって行動する力です。大学のサークルで新入生の定着率が低いという課題に対し、歓迎イベントの企画を自ら提案しました。メンバーに協力を呼びかけて3か月かけて準備し、参加者アンケートでは満足度90%を達成しました。この経験から、人を巻き込む力と計画的に物事を進める力を磨くことができました。
自己PRでは、強みを裏付ける具体的な行動と成果を示し、入社後にどう活かせるかをイメージさせる内容にしましょう。
今までで最も苦労した経験
【例文】 私が最も苦労したのは、大学受験での浪人経験です。現役時代は計画性が足りず不合格となりましたが、翌年は一日ごとの学習計画を立て、毎週の振り返りを徹底しました。モチベーションが下がった時期もありましたが、目標を見失わず継続した結果、第一志望に合格できました。この経験を通じて、計画的に努力を積み重ねる忍耐力を得ることができました。
苦労した経験では、困難そのものよりも「どう乗り越えたか」「何を学んだか」に重点を置いて書きましょう。
10年後の自分
【例文】 10年後の私は、チームを率いるマネージャーとして、メンバーそれぞれの強みを活かしながらプロジェクトを推進する存在になりたいと考えています。大学時代に学生団体の代表を務めた経験から、一人ひとりの意見を尊重しながらチームの方向性をまとめる力を培いました。入社後はまず現場で専門知識を深め、その後は管理職としてチーム全体の成果向上に貢献したいです。
将来像を述べる際は、根拠となる経験と結びつけ、実現に向けた具体的なステップまで言及すると説得力が増します。
将来の夢や自分が目指す姿
【例文】 私の将来の夢は、周囲の人々が安心して挑戦できる環境を作れる人間になることです。高校時代のボランティア活動で、支援を受けた方が自信を取り戻していく姿を見て、人を支えることの価値を実感しました。社会人としても、同僚や後輩が力を発揮できるようサポートし、チーム全体の成長に寄与していきたいと考えています。
夢や目標を語る際は、きっかけとなった原体験を交えながら、仕事との結びつきを意識して書くのがポイントです。
企業の志望動機
【例文】 私が御社を志望するのは、お客様の課題に寄り添った提案型の営業スタイルに強く共感したからです。大学時代のアパレル販売のアルバイトでは、お客様の要望を丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合った商品を提案することにやりがいを感じていました。御社の営業部門で、この経験を活かしてお客様との信頼関係を築いていきたいと考えています。
志望動機では、企業の特徴と自分の経験を結びつけ、なぜその企業でなければならないのかを具体的に伝えることが重要です。
最近気になるニュース
【例文】 私が最近関心を持っているのは、生成AIの業務活用が急速に進んでいるというニュースです。大学の研究でデータ分析にAIを活用した経験があり、業務効率化の可能性を実感しました。一方で、情報の正確性や著作権など課題も多く、技術の恩恵を受けつつリスクを管理する視点が今後ますます重要になると考えています。
時事ニュースのテーマでは、ニュースの概要だけでなく、自分なりの意見や考察を加えることで思考力をアピールできます。
最近読んだ本
【例文】 最近読んだ本は、稲盛和夫氏の『生き方』です。利他の精神を軸に仕事や人生に向き合う姿勢に深く感銘を受けました。とくに、目の前の仕事に全力で取り組むことが長期的な成長につながるという考え方は、就職活動中の私にとって大きな指針となりました。入社後も、日々の業務に真摯に取り組む姿勢を大切にしたいと考えています。
読書のテーマでは、本の内容を紹介するだけでなく、自分がどう影響を受け、行動や考え方にどう活かしたかまで書くことがポイントです。
面接での作文の対策方法
面接での作文に備えるためには、事前の準備が欠かせません。ここでは効果的な対策方法を5つ紹介しているので、計画的に取り組んでみてください。
受ける企業の作文の有無や形式、テーマについての情報を確認する
まずは志望企業の選考で作文が課されるかどうかを確認しましょう。過去の選考情報は、就活口コミサイトや大学のキャリアセンター、OB・OG訪問などから収集できます。
出題形式(会場で書くのか事前提出か)やテーマの傾向を把握しておくことで、的を絞った対策が可能になります。情報が見つからない場合でも、頻出テーマを中心に準備しておけば幅広く対応できます。
自己分析を行う
作文で自分らしいエピソードを書くためには、自己分析が不可欠です。これまでの経験を振り返り、「得意なこと」「やりがいを感じたこと」「苦労を乗り越えた経験」などを書き出してみましょう。
とくに「なぜその行動を取ったのか」「何を学んだのか」まで深掘りしておくと、どのテーマが出題されても具体的なエピソードを盛り込みやすくなります。
業界/企業研究を行う
作文の内容に企業や業界への理解を反映させることで、志望度の高さを示せます。企業の公式サイトや採用ページ、業界ニュースなどを通じて、事業内容や求める人物像を把握しておきましょう。
企業が大切にしている価値観と自分の経験を結びつけて書くことで、マッチ度の高い回答になります。志望動機や将来の展望を問うテーマでは、企業研究の深さが回答の質に直結します。
時事ニュースや本に関する設問の準備を行う
「最近気になるニュース」「最近読んだ本」といったテーマは頻出です。日頃からニュースサイトや新聞に目を通し、気になった話題についてメモを取る習慣をつけておきましょう。
単にニュースや本の内容を紹介するだけでなく、自分なりの意見や学びを添えて書く練習をしておくと、本番でもスムーズに対応できます。志望業界に関連するニュースは優先的にチェックしておくとよいでしょう。
作文練習や叩き台の作成にAIを活用する
近年では、生成AIを作文対策に活用する方法も有効です。文章の構成を考えたり、叩き台を作成したりする際にAIを活用すれば、効率よく準備を進められます。
ただし、AIが生成した文章をそのまま提出することは避けましょう。内容が一般的になりやすく、面接で深掘りされた際に自分の言葉で説明できなくなる恐れがあります。
AIはあくまで補助的なツールとして活用し、最終的には自分の経験と言葉で仕上げることが重要です。
おわりに
就活面接での作文は、文章力だけでなく、あなたの人柄や論理的思考力、そして企業への熱意をアピールする絶好の機会です。今回ご紹介したポイントやマナーをしっかりと意識し、自信を持って選考に臨んでください。