こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就活生の間で根強い人気を誇る銀行業界。「堅実」「安定」といったイメージの一方で、最近ではデジタル化やコンサルティング業務の拡大など、大きな変革期を迎えています。
この記事では、預金・融資といった基本業務から、法人営業、市場部門などの専門的な仕事内容まで幅広く解説するほか、銀行員に求められる資質や有利な資格についても紹介します。
「銀行の仕事は実際どこまで広がっているの?」という疑問を解消し、社会を支える金融のプロとしてのキャリアを具体的に描いていきましょう!
<目次> ●銀行の役割とビジネスモデル ・銀行の役割:経済の核として資金循環と企業成長を支える ・銀行で求められる人物像 ・銀行のビジネスモデル ・銀行の主な職種 ●銀行の仕事内容 ・銀行の主な仕事内容 ・銀行に新卒入社した後に任されること ●銀行で働く人の1日のスケジュール ●銀行で働く「やりがい」と「大変なこと」 ・銀行で働くやりがい ・銀行で働くと感じる大変なこと ●銀行で働くことに向いている人・向いていない人 ・銀行に向いている人の特徴 ・銀行に向いていない人の特徴 ●銀行で有利にはたらく資格やスキルとその理由 ・銀行で有利にはたらくスキル ・銀行で有利にはたらく資格 ●まとめ
銀行の役割とビジネスモデル
銀行は預金や融資、為替などの業務を通じて経済を支える金融機関です。ここでは、銀行が担う役割やビジネスモデル、主な職種について解説します。
銀行の役割:経済の核として資金循環と企業成長を支える
銀行は、個人や企業から預かったお金を必要としている人や企業に貸し出すことで、社会全体の資金循環を支える役割を果たしています。お金の流れを円滑にすることで、家計の資産形成や企業の設備投資、新規事業の立ち上げなどを後押ししています。
企業に対する融資は、雇用の創出や地域経済の発展にも直結します。中小企業の経営支援から住宅ローンを通じた個人の生活基盤づくりまで、銀行が支えている領域は広範囲に及んでいます。
近年は資産運用や事業承継のコンサルティングなど、お金を貸すだけにとどまらない総合的なサービス提供にも力を入れており、社会インフラとしての存在感をいっそう高めています。
銀行で求められる人物像
銀行で求められるのは、お客様の大切な資産を扱う責任感と、変化に対応できる柔軟性を兼ね備えた人材です。預金や融資、振込などの業務はわずかなミスも許されないため、几帳面に作業を進められる正確性が欠かせません。
お客様の状況や課題を丁寧に聞き取り、最適な金融商品やサービスを提案するコミュニケーション能力も重視されます。法人営業や融資審査では、企業の財務状況を分析し、経営者と対等に話ができる金融の素養も求められます。
近年はデジタル化や規制変更が相次いでおり、新しい知識を継続的に学ぶ姿勢や、状況に応じて発想を切り替えられる柔軟性も重要な要素になっています。
銀行のビジネスモデル
銀行の基本的なビジネスモデルは、預金で集めた資金を融資に回して利息を得る「利ざや」によって利益を生み出す仕組みです。個人や企業から預かったお金には預金金利を支払い、貸し出す際にはそれより高い貸出金利を設定することで、その差額が銀行の収益となります。
振込や為替取引などにかかる手数料、投資信託や保険商品の販売手数料も重要な収益源です。近年は超低金利の状況が続き、従来の利ざやだけでは収益を確保しにくくなっているため、手数料ビジネスの強化が進められています。
メガバンクでは、海外進出やM&Aの助言、デジタル領域への投資など、新しい収益基盤づくりにも積極的に取り組んでいます。
銀行の主な職種
銀行で働く職種は、大きく分けて総合職・地域総合職・一般職・IT職・市場(マーケット)職などがあります。
総合職は、全国規模での転勤や部署異動を経験しながら、将来の幹部や管理職を目指していくキャリアコースです。
地域総合職は、特定の地域に勤務地を限定して総合職と同様の業務にあたります。一般職は、決まった支店や部署で窓口業務や後方事務など、日々の運営に欠かせない業務を担当します。
IT職やシステム職は、銀行のシステム開発や運用、デジタルサービスの企画を担います。市場部門で働くマーケット職は、国債や外国為替などの取引で収益を追求する専門職です。
銀行の仕事内容
銀行の仕事内容は、法人や個人を相手にした営業から市場取引、窓口対応、事務まで多岐にわたります。ここでは、銀行員が担う主な仕事内容と、新卒入社後に任される業務について解説します。
銀行の主な仕事内容
銀行の業務は、預金・融資・為替・金融商品販売という4つの基本業務を軸に、さまざまな職種が連携して成り立っています。
法人営業
法人営業は、企業を顧客として融資や預金、外国為替、資産運用などを提案する仕事です。担当エリア内の企業を訪問し、経営者や財務担当者との関係を築きながら、設備投資や運転資金の融資ニーズを引き出していきます。
近年は、事業承継やM&A、海外進出の支援といったコンサルティング寄りの提案も増えており、企業の経営課題に寄り添う総合的なソリューションが求められています。
個人営業
個人営業は、個人のお客様に対して住宅ローン、投資信託、保険、預金といった金融商品を提案する仕事です。来店したお客様への接客に加えて、既存顧客への訪問や電話によるフォローも行い、ライフプランに合った商品を提案します。
結婚や住宅購入、子どもの教育、退職後の資産形成など、人生の節目に伴走できる点が特徴で、顧客一人ひとりに寄り添う姿勢が求められます。
融資・審査
融資・審査は、住宅ローンや事業資金などの貸し出しを希望する顧客に対し、返済能力の有無を判断する重要な仕事です。個人であれば収入や勤務状況、企業であれば財務諸表や事業計画を確認し、貸し倒れリスクと収益性をふまえて融資の可否を決定します。
数字を丁寧に読み解く分析力と、関係者との調整力が問われる仕事であり、銀行の収益を支える中核業務といえます。
市場部門
市場部門は、国債や株式、外国為替などの金融商品を売買して銀行の資金を運用する仕事です。マーケットの動向を分析しながら、ディーラーやトレーダーが瞬時の判断で取引を行い、収益を生み出していきます。
経済指標や金融政策、国際情勢など幅広い情報を読み解く力が求められ、専門性の高い部門として位置づけられています。グローバルに活躍できる場としても、就活生から人気の高い職種です。
企画・マーケティング
企画・マーケティング部門は、新しい金融商品やサービスの開発、販売戦略の立案を担う仕事です。市場調査や顧客データの分析をもとに、想定する顧客層に響く商品設計や販促施策を考え、現場の支店と連携しながら展開していきます。
近年はデジタルチャネルの強化やデータ活用が経営課題となっているため、IT部門や市場部門と協力して新たな価値を提供する役割が期待されています。
窓口
窓口業務はテラーとも呼ばれ、来店したお客様への接客を担当する仕事です。預金や引き出し、振込、口座開設、各種手続きの相談対応など、銀行の顔として日々さまざまな業務に対応します。
お客様と直接接する機会が最も多い職種であり、コミュニケーション能力や丁寧な対応が信頼につながります。窓口での会話をきっかけに、投資信託や保険商品の提案へつなげる役割も担っています。
事務
事務は後方事務とも呼ばれ、窓口や営業の裏側で取引データの入力や書類のチェック、伝票処理などを行う仕事です。表に出ない業務ながら、銀行の取引を正確に処理するうえで欠かせない役割を果たしています。
ミスのない丁寧な作業が求められるため、几帳面さや集中力に自信のある人に向いています。デジタル化が進むなかでも、最終確認の責任を担うポジションとして重要性は変わりません。
銀行に新卒入社した後に任されること
新卒で入社した直後は、現場で銀行業務の基礎を学ぶ期間が設けられます。ここでは、入社後に任されることの多い具体的な業務を紹介します。
入社後数年は支店で経験を積む
多くの銀行では、新卒入社の社員はまず支店に配属され、数年かけて現場の業務に慣れていきます。窓口や後方事務、個人営業など複数の業務をローテーションで経験し、銀行のサービス全体を理解する期間です。
その後、本人の適性や希望、人事評価をふまえて、法人営業や本部の企画部門、市場部門などへ異動するケースが一般的です。早い段階で幅広く現場を経験できる点が特徴となっています。
個人・法人営業の基礎と新規開拓
入社後は、先輩社員に同行しながら個人・法人営業の基礎を身につけていきます。商品知識や提案の流れ、顧客とのコミュニケーションの取り方などを、実際の現場で学んでいきます。
ある程度業務に慣れてくると、担当エリアを任され、新規開拓の活動を始めることもあります。電話や訪問でアプローチし、新しい取引先を増やしていく経験は、若いうちから営業力を鍛えるよい機会となります。
支店での窓口業務や後方事務(OJT)
若手社員は、支店でOJTを通じて窓口業務や後方事務に取り組むのが一般的です。預金の受付や振込手続き、書類の確認といった基本業務を繰り返しながら、銀行の仕組みやルールを実践的に学んでいきます。
これらの業務を経験することで、お客様対応の基礎やミスを防ぐためのチェックの習慣が身につきます。将来営業や本部業務に進む際にも、現場感覚を持って判断できる土台となります。
資料作成の補助や財務データ入力
新人のうちは、先輩や上司が行う融資審査や提案活動の補助として、資料作成や財務データの入力業務を任されることが多くなります。企業の財務諸表をシステムに入力したり、提案書のひな型を整えたりするなかで、数字の読み方や資料の作り方を学んでいきます。
銀行員に必要な分析力やドキュメント作成スキルの基礎が身につく重要なフェーズとなっています。
銀行で働く人の1日のスケジュール
銀行員の1日は、出勤後の朝礼から始まります。チームで業務目標や連絡事項を共有し、その日のスケジュールを確認する時間です。営業店が開く午前中は、窓口対応や顧客訪問、商品提案などの接客業務が中心になります。
昼食後は、午前中の取引内容をシステムに入力したり、融資審査のための分析資料を作成したりする事務処理の時間にあてられます。営業担当者は、午後にも顧客訪問や商談に出向くケースが多くなっています。
夕方には部内ミーティングで進捗を共有し、退勤前に伝票や取引データを確認したうえで翌日の準備を行います。1日を通して正確性と効率性が問われる職場環境です。
銀行で働く「やりがい」と「大変なこと」
銀行で働くことには、社会的責任の大きさゆえのやりがいと、独自の難しさが存在します。ここでは、現場で感じやすいやりがいと、大変だといわれる側面の両面を紹介します。
銀行で働くやりがい
銀行員のやりがいは、お金を通じて人や企業の挑戦を支えられる点にあります。以下では、現場で感じやすい代表的な4つのやりがいを紹介します。
企業の成長や個人のライフイベントを直接支援できる
法人融資や住宅ローン、資産運用の提案を通じて、顧客の人生や事業の節目に深く関わることができます。新規事業の立ち上げを資金面から支えたり、マイホーム購入の夢を一緒にかなえたりできる点は、銀行員ならではの醍醐味です。
顧客から「あのとき相談してよかった」と感謝されることも多く、自分の仕事が誰かの幸せや成長に直結している実感を得やすい仕事だといえます。
動かす資金のスケールと影響力が大きい
銀行が扱う金額は、個人の預金から大企業の融資まで非常に幅広く、1件の取引が数億円から数百億円規模になることも珍しくありません。
自分が関わった融資が大型プロジェクトを動かしたり、地域経済の活性化につながったりするスケールの大きさは、ほかの業界では味わいにくい魅力です。大規模な意思決定の場に若手から関われる点も、銀行で働くことの大きなやりがいといえるでしょう。
経営者など高い地位の人とのやり取りが多い
法人営業や融資業務では、企業の社長や財務担当役員と直接やり取りする機会が多くあります。若手のうちから経営層と会話できる経験は、ビジネスの本質を学ぶうえで貴重な財産になります。
経営者の考え方や事業に対する熱量に触れることで、視座が高まり、自身のキャリア形成にもよい影響をもたらします。普段なかなか接点を持てない立場の方と日常的に交流できる点は、銀行員ならではといえるでしょう。
汎用性の高い金融知識が身につく
銀行で働くと、預金、融資、為替、投資信託、保険、税務、相続など、お金にまつわる幅広い知識が自然に身につきます。これらの知識は私生活でも役立つだけでなく、転職市場でも高く評価されるスキルです。
実際に、銀行員からフィンテック企業やコンサルティング会社、事業会社の財務部門へキャリアの幅を広げる方も多く、汎用性の高さは長期的なキャリアにおいて大きな武器となります。
銀行で働くと感じる大変なこと
銀行員の仕事には、社会的責任の大きさゆえの厳しさもあります。以下では、現場で感じやすい代表的な3つの大変さを紹介します。
常にノルマに対するプレッシャーがある
特に法人営業や個人営業の担当者には、融資の獲得や金融商品の販売に関するノルマが設定されているケースが多くあります。月次や四半期ごとに目標が設定され、達成状況に応じて評価や賞与が変動するため、常にプレッシャーを感じやすい環境です。
顧客にとって不要な商品を売ることは許されない一方で、目標達成も求められるため、提案力や顧客との関係構築力が問われ続けます。
金銭を扱うためミスが許されない
銀行業務はお客様の大切なお金を扱う仕事のため、金額や桁の入力ミス、書類の不備は許されません。1円単位での厳格な照合や、二重三重のチェック体制が日常的に求められます。
万が一のミスをした場合、顧客の信頼を損ない、組織全体にも大きな影響を与えかねません。常に高い集中力と緊張感が必要であり、慣れた業務でも気を抜けない点は、銀行員ならではの精神的な負担となります。
資格取得などの自己研鑽が大変
銀行では、入社後も継続的な学習や資格取得が求められます。証券外務員や生命保険募集人など販売に必須の資格に加え、銀行業務検定やファイナンシャル・プランナーなど、業務知識を裏付ける資格の取得が推奨されます。
普段の業務と並行して勉強時間を確保する必要があり、特に入社後1〜2年目はプライベートの時間を学習にあてる場面が増えるなど、自己研鑽の負担を感じる人も少なくありません。
銀行で働くことに向いている人・向いていない人
銀行で活躍できるかどうかは、性格や仕事の進め方の好みによっても左右されます。ここでは、銀行に向いている人と向いていない人の特徴を整理します。
銀行に向いている人の特徴
銀行で長く活躍する人には、共通する性格的な特徴があります。
几帳面で細部まで確認を怠らない人
銀行業務はわずかなミスも許されないため、書類や数字を細部まで丁寧に確認できる几帳面さが何より重要です。1円のずれや記入漏れも見逃さない慎重さは、お客様からの信頼を支える基本姿勢となります。
日常的に整理整頓を心がけ、チェックリストやダブルチェックを苦にせず実行できる人は、銀行員として安定して成果を出しやすい傾向があります。地道な確認作業を厭わない姿勢が大切です。
継続的に新しい知識を学ぶ意欲のある人
金融業界はルールや商品が頻繁に変わるため、入社後も継続的に勉強し続ける姿勢が欠かせません。法改正や新商品の知識、市場の動向、デジタル領域の進化など、学ぶべきテーマは多岐にわたります。
書籍やセミナーを通じて自主的に情報をアップデートし、資格取得にも前向きに取り組める人は、銀行員として成長スピードが早くなります。学び続ける意欲が、長期的なキャリアの差につながる仕事です。
プレッシャーに負けない精神力と責任感がある人
銀行員は、ノルマやミスへのプレッシャーを抱えながら業務を進める場面が多く、強い精神力と責任感が求められます。困難な状況でも冷静に判断し、自分の役割を最後までやり遂げる姿勢は、銀行員として成果を残すうえで欠かせない資質です。
顧客の資産を預かるという重い責任を前向きに引き受けられる人や、目標に向かって粘り強く努力できる人は、銀行業務に向いています。
銀行に向いていない人の特徴
銀行業務の進め方が合わずに苦労する人にも、次のような共通する傾向があります。
規則や時間にルーズな大雑把な人
銀行業務は、社内ルールや業界規制、厳密な手続きにのっとって進める必要があります。書類のフォーマットや稟議の流れ、出社・退社の時間管理まで細かなルールが定められており、自由な進め方を好む人にとっては窮屈に感じやすい職場となっています。
「だいたいでよい」「あとでまとめてやればよい」といった姿勢が染みついている人は、銀行のルールに合わせきれず、業務上のミスや評価低下につながりやすくなります。
数字やデータを扱うことに強い苦手意識がある人
銀行員の仕事は、数字やデータを抜きにしては成り立ちません。預金や融資の金額管理から、企業の財務諸表分析、提案資料の数値根拠づくりまで、日常的に数字と向き合うことになります。
数字を見ると気持ちが沈んでしまう、計算や表計算ソフトの作業がどうしても苦手という人は、業務遂行にストレスを感じやすく、力を発揮しにくい職場といえます。論理的に数字を扱う場面を避けたい方には向いていません。
決められた手順よりも自由な発想で仕事をしたい人
銀行業務の多くは、行内規定やコンプライアンスに従って厳密に進める必要があります。自由な発想で新しいやり方を試したり、独自の判断で手順を変更したりすることは、原則として認められません。
革新的なアイデアを次々と試したい方や、決まったプロセスに窮屈さを感じやすい方にとっては、ストレスを感じる場面が増えがちです。ルール内で工夫する楽しさを見いだせるかどうかが、相性を分ける分かれ目となります。
銀行で有利にはたらく資格やスキルとその理由
銀行業界の選考や入行後の業務で評価されやすいスキルや資格には、共通の傾向があります。ここでは、銀行で有利にはたらく代表的なスキルと資格を解説します。
銀行で有利にはたらくスキル
銀行員として活躍するうえで、業務全般に応用できるスキルがいくつかあります。以下では、特に評価されやすい3つのスキルを紹介します。
顧客の潜在的な課題を引き出す傾聴力
銀行員には、顧客がまだ言葉にできていない課題やニーズを引き出す傾聴力が求められます。表面的な相談内容だけでなく、その背景にある事業の悩みや家計の不安にまで耳を傾けることで、はじめて最適な提案が可能になります。
相手の話をさえぎらずに最後まで聞き、要点を整理して質問を重ねられる人は、信頼関係を築きやすく、結果的に大きな取引にもつながりやすい傾向があります。
財務諸表を正確に読み解く論理的思考力・分析スキル
法人営業や融資審査では、企業の財務諸表を読み解く論理的思考力と分析スキルが欠かせません。貸借対照表や損益計算書、キャッシュ・フロー計算書から経営状況を把握し、融資の安全性や成長性を見極めていきます。
数字の背景にあるビジネスモデルや市場環境までふまえて仮説を立てられる人は、稟議書や提案書の説得力が高まり、社内外で信頼を得やすくなります。
複雑な金融商品をわかりやすく伝える説明スキル
投資信託や保険、住宅ローンなど、銀行が取り扱う金融商品は仕組みが複雑なものが多くなっています。専門用語を並べるだけでは顧客に理解してもらえず、契約にもつながりません。
難しい内容を相手の知識レベルに合わせて噛みくだき、たとえや図を用いてわかりやすく説明できる力は、銀行員として大きな武器になります。説明スキルの高さは、顧客満足度やリピート率にも直結します。
銀行で有利にはたらく資格
銀行への就職活動や入行後の業務で役立つ資格にも、定番のものがいくつかあります。以下では、特に評価されやすい3つの資格を紹介します。
日商簿記検定(2級以上が望ましい)
日商簿記検定は、会計や財務に関する知識を体系的に証明できる資格です。銀行員は財務諸表を扱う場面が多いため、簿記の知識は実務に直結します。
選考時のアピールに加え、入行後の融資審査や提案資料の作成にも役立つため、銀行を志望する就活生には2級以上の取得がおすすめです。試験は年複数回行われており、ネット試験も活用できるため、計画的に学習すれば学生のうちに合格を狙いやすい資格といえます。
FP(ファイナンシャルプランナー)
ファイナンシャル・プランニング技能検定は、投資や保険、年金、税金など個人の資産設計に関する幅広い知識を学べる資格です。銀行員が個人のお客様に資産運用や住宅ローンを提案する際、土台となる知識を網羅できます。
3級でも選考時のアピール材料になりますが、本格的な実務での活用を見据えるなら2級の取得がおすすめです。資格取得を通じて学ぶ内容は、自身の人生設計にも役立つ実用的なものなので積極的に取得しましょう。
TOEIC(メガバンクや市場部門を志望する場合)
メガバンクや市場部門、海外関連業務を志望する場合は、TOEICのスコアが選考や配属希望で評価されやすくなります。グローバル化が進む銀行業界では、海外の顧客や取引先と英語でやり取りする場面が増えており、語学力は重要な強みとなります。
目安として730点以上あると有利にはたらくケースが多くなっています。学生のうちから継続的に英語学習を進めておくことで、希望する部門への配属可能性を高められます。
まとめ
銀行は、緻密な事務と高度な専門性を武器に、人や企業の「挑戦」を資金面から支える、社会インフラの核となる職場です。
金銭を扱う責任の重さや、継続的な自己研鑽が求められるタフな環境ではありますが、お客様の人生の節目に伴走し、地域や産業の発展に直接貢献できる点は、銀行員ならではの大きな魅力です。
「信頼を基盤に社会の役に立ちたい」や「専門的な知識を磨き、誰かの支えになりたい」という気持ちがある方には、ぴったりな就職先かもしれません。