こんにちは、ワンキャリ編集部です。
エントリーシート(ES)の執筆では、時間を掛けて推敲(すいこう)し、少しでも良い内容にしてから提出したいと考えている方も多いと思います。
また、エントリーシート(ES)の締め切りが複数回設定されている企業も見られ、その場合は「内容の質」と「提出のスピード」のどちらを優先すべきか分からず、提出時期をいつにするか迷っている方も多いのではないでしょうか?
そんな皆さんのために、それらについてどのように考え、行動していけば良いかをお伝えしたいと思います。
<目次>
●エントリーシート(ES)は早い時期に出すべし
●エントリーシート(ES)を早い時期に出すことの2つのメリット
・通常より早く選考が始まる(例:NTTコミュニケーションズ、ドコモ)
・リクルーター面談などに呼ばれる(例:JR東日本、みずほFG)
●質を保ちつつエントリーシート(ES)を早く書くには?
・1. あらかじめエントリーシート(ES)の設問を押さえておく
・2. 企業間で似た設問は使い回す
●おわりに
エントリーシート(ES)は早い時期に出すべし
結論からいうと、「内容の質」よりも「スピード重視」、つまり『エントリーシート(ES)は早く提出する』べきです。
企業によってはエントリーシート(ES)提出の締め切りが複数回あるところもありますが、志望度が高い企業の場合は必ず1次締め切りで出しましょう。これは、エントリーシート(ES)の内容がある程度完成していれば、その質が若干低いことによって生まれるリスクよりも、早期提出によるメリットの方が大きいと考えられるためです。
それでは「スピード重視」して早期に提出すると、どのようなメリットがあるのか? 具体例を交え、2つのメリットをご紹介いたします。
エントリーシート(ES)を早い時期に出すことの2つのメリット
エントリーシート(ES)を締め切りにかなり余裕を持たせ、早期に提出することで生まれるメリットを2種類に分けて説明します。ぜひ参考にして選考に臨んでください。
(※)こちらは過去の受検者からの情報を参考に作成しており、今年度も同様であることを保証するものではありません。ご注意ください。
・通常より早く選考が始まる
・リクルーター面談などに呼ばれる
通常より早く選考が始まる(例:NTTコミュニケーションズ、ドコモ)
最終締め切り日を待たずに選考が始まる企業も存在します。NTTコミュニケーションズとNTTドコモ(以下、ドコモ)のケースをご紹介します。
まず、NTTコミュニケーションズでは、2019年卒の内定者によると、エントリーシート(ES)の提出期限は3月末と4月末に分かれており、3月末に提出した学生は「早期に選考が開始し、早ければ5月中に内々定を通知される」そうです。
新卒採用される学生の数には限りがあるので、早めの動き出しをおすすめします(選考対策ページより)。
次に、2021年卒のドコモではエントリーシート(ES)を早期に提出すると「前期選考ルート」に乗ることができます。「前期選考ルート」は内定者の全体の7~8割がこのルート経由であることから「内定しやすいルート」であるといえます。内定も5月中に出され、「倍率を考えると、前期選考ルートの方がはるかに内定を獲得できる確率は高い」と内定者が話しています。ドコモへ志望を出したという点で熱意の高さを示すこともできるので、早めに提出することが得策でしょう(選考対策ページより)。
詳細はこちらをご覧ください。
NTTコミュニケーションズ
NTTドコモ
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リクルーター面談などに呼ばれる(例:JR東日本、みずほFG)
直接的なメリットがなかったとしても、他の形で優遇される場合もあります。JR東日本(東日本旅客鉄道)(以下、JR東日本)とみずほフィナンシャルグループ(以下、みずほFG)のケースをご紹介します。
まず、2020年卒のJR東日本ではエントリーシート(ES)を1次締め切り日までに提出した学生とそうでない学生で1次選考が異なります。早期に提出した場合だと、ワークショップに招待されグループディスカッション(GD)選考が行われ、優秀だとリクルーター面談が付く可能性があるため、結果的に最終面接に有効に働きます。 ある理系内定者によると「大学ごとに採用枠があるため、その枠が埋まり次第、選考が終了すると考えられる。内定者20人程度と話したが、その中でも2次締め切り以降に提出した人は1人しかいない」ようです。JR東日本を志望している学生はエントリーシート(ES)を1次締め切り日までに提出しましょう(選考対策ページより)。
2020年卒のみずほFGでは、早期にエントリーシート(ES)を提出すると「リクルーター面談・人事質問会→人事面談→最終面接」というフローでした。どの段階でも内定の可能性はありますが、「みずほとの接点を意識的に増やし、志望度を示すことがさらに重要になってきた」と内定者は話しています(選考対策ページより)。
これは、人事目線から考えると以下の2点の理由が考えられます。
・人事部としては早い段階でエントリーシート(ES)応募数を確保して安心したい
・そもそも提出のスピードは志望度の高さや仕事の速さの示唆になる
上記の2点が早期にエントリーシート(ES)提出すると評価される可能性が高いです。
詳細はこちらをご覧ください。
JR東日本(東日本旅客鉄道)
みずほフィナンシャルグループ
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質を保ちつつエントリーシート(ES)を早く書くには?
しかし、「そうは言ってもテキトーな内容のエントリーシート(ES)は提出できないよ……」という方もいるかと思います。
そこで、ここではエントリーシート(ES)を早く書く2つのコツをお伝えしたいと思います。
1. あらかじめエントリーシート(ES)の設問を押さえておく
就活は何事もまず「敵を知る」ことが重要です。
いざエントリーシート(ES)の執筆を思い立っても「そもそもそれまでに設問内容を知らなかった」という方は多いのではないでしょうか? しかし、それでは遅いです。
あらかじめ設問を知っておくことで、説明会などで書く内容を見越して話を聞くなど効率的に書くネタを考えておくことができ、執筆スピードを早めることができます。2017年卒の先輩にはプレエントリー直後にエントリーシート(ES)の設問を全てワードにコピーしておき、説明会では各企業の設問を見て「志望理由をどう考えるか」を頭に浮かべながら臨むなど設問ベースに行動していた人もいたようです。
2. 企業間で似た設問は使い回す
「学生時代頑張ったこと」や「志望動機」など、企業が異なっていても書く内容が似てくる設問は多いと思います。
その時のためにまずはそれぞれ頻出設問への答えを用意しておき、逐一それを各企業向けにカスタマイズさせるという方法を取れるようになれば、エントリーシート(ES)を書くスピードは一気に速くなります。
もちろん全てコピペするのはいけませんが、「まずそれぞれの設問回答を作っておく」のは有効です。
こちらにワンキャリアが収集した36,000件を超えるエントリーシート(ES)集が企業ごとに見られますので、ぜひ回答例を作る際には参考にしてください。
ES・体験談一覧
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おわりに
いかがでしたか? 上記でご説明したように、エントリーシート(ES)を早期に提出することはさまざまな利点があるといえます。もちろん、提出時期が早く、かつエントリーシート(ES)の内容も質が高ければ、それに越したことはありません。
Web上で作成したりメールで送ったりするだけのエントリーシート(ES)が全てではありません。手書きで記入し、封筒に入れて郵送するエントリーシート(ES)も中には存在します。そういった時間を計算に入れると、やはりかなり早い時期から準備をしなければならないことが分かると思います。
興味のある企業や志望度の高い企業は、早くからエントリーシート(ES)の内容を考え始め、1次締め切りで質の高いエントリーシート(ES)を提出できるよう早め早めの準備を心掛けましょう。
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