こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は、「日本生命保険・第一生命保険・明治安田生命保険・住友生命保険」の4大生命保険会社の特徴を紹介するとともに、業績、社風などの違いを比較してお伝えします。(以下、日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)
<目次>
●生命保険とは? 事業内容/ビジネスモデルを解説
・生命保険手数料:基本のビジネスモデル
・資産運用:巨大投資家としての生命保険会社
・生命保険と損害保険の違い/第3の保険についても解説
●生命保険業界の動向
・人口減少による市場縮小
・海外進出
・再編の試み
・介護業界との提携
●生命保険業界の仕事内容・主な職種
・営業
・資産運用
・商品開発
・海外事業
●生命保険業界大手4社の業績比較・順位(経常収益/経常利益)
●生命保険業界大手4社の特徴・強み
・日本生命:M&Aや事業展開で王座奪還。先端IT活用も積極的に推進
・第一生命:早期から革新を繰り返し、幅広いシェアを獲得
・明治安田生命:日本最古の誇り。団体保険保有契約高で国内シェアNo.1
・住友生命:若年層のシェア拡大へ。企業への健康経営支援の提供や、個人への健康増進支援を進める
●生命保険業界大手4社の社風の違い
・日本生命:「人は力、人は全て」で人的資本を重視。表彰制度なども豊富
・第一生命:数字よりも顧客第一主義。社員間の仲が良い
・明治安田生命:人に一番優しい生命保険会社を目指す。穏やかな社員が多い
・住友生命:風通しがよく、若手の意見も尊重する
●生命保険業界大手4社の平均年収・平均勤続年数・平均年齢
●生命保険業界で働く魅力・やりがい
・経営が安定している
・無形商材を扱うため、高度な営業力が身につく
・顧客と直接顔を合わせることが多くやりがいを感じやすい
・資産運用などの専門知識が身につく
●生命保険業界大手4社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ!
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
●生命保険業界大手4社の求める人物像・選考対策
・生命保険会社が求める人物像
・生命保険会社の選考対策
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生命保険とは? 事業内容/ビジネスモデルを解説
生命保険手数料:基本のビジネスモデル
生命保険のビジネスモデルを簡単に説明すると、契約した会員から保険料としてお金を集めてプールし、会員の中から不慮のトラブルでお金が必要になった人に対して保険金・給付金を支払う仕組みです(※1)。
「モノ」が壊れたときにそのリスクヘッジを行う損害保険と比較して、生命保険は人の生命に関わるリスク管理をすることで手数料をもらいます。つまり「私(生命保険会社)にお金を預けておけば、不慮の事故に備えてリスク管理できます。その代わり手数料をいただきます」ということです。
この「生命保険の手数料」は後述の「資産運用」とともに、生命保険会社の収益における2本の大きな柱です(※2)。
生命保険の種類はどのようなものがあるのでしょうか?
基本的には死亡保険・医療保険・がん保険・養老保険などが存在し、会社によって提供しているサービスが異なります。その多種多様なサービスを分かりやすく捉えるために日本生命を例に考えると、生命保険サービスは主に「死亡のリスクに備えた保険」「医療のリスクに備える保険」「重い病気や介護等のリスクに備える保険」「老後等、将来の資金が必要になるリスクに備える保険」の4つに大別されます(※3)。
このように「生命保険」とは、その言葉から想像しやすい「人」に関わる保険であることが分かります。自分の生命や健康に関わるリスクヘッジを行い、未来への安心を届けるというサービスの手数料が収益の柱の1つです。
(※1)参考:一般社団法人 生命保険協会「生命保険の基礎知識 STEP. 3 生命保険の仕組み」
(※2)参考:一般社団法人 生命保険協会「其の五 生命保険会社の損益の状況を見る」
(※3)参考:日本生命「みらいのカタチとは?」
資産運用:巨大投資家としての生命保険会社
次に生命保険会社のもう1つの事業である「資産運用」ついて説明します。
生命保険会社は加入者から集めた保険料を運用して、上述の保険サービスを提供しています。しかし、顧客全員が病気になったり、ケガを負ったりするわけではないので、保険会社の手元に残った保険料を用いて、長期にわたって安全かつ安定的に運用します。このお金の流れが生命保険会社の「資産運用事業」です(※4)。
具体的には、主に国内や海外の公社債・株式、国内貸付、不動産などで運用を行っています(※5)。この資産運用によって得られた資金をさらに増やしていくのが生命保険会社の大きなビジネスの1つなのです。従って、資産運用に興味がある学生にもおすすめの業界といえます。
(※4)参考:第一生命 基幹職採用サイト「BUSINESS 04 資産運用分野」
(※5)参考:明治安田生命「生命保険ビジネス基礎講座|生命保険会社のビジネスと役割」
生命保険と損害保険の違い/第3の保険についても解説

「保険」には大きく分けて「生命保険」「損害保険」「第3の保険」という3つの種類があります(※6)。多くの人が「生命保険」と「損害保険」という言葉は耳にしたことがあるかもしれませんが、それぞれ役割や仕組みが異なります。
「生命保険」は人の生死に関連して保険金が支払われるもので、主に万が一の際、家族の生活を守るために利用されます。終身保険や定期保険などが代表的な例であり、貯蓄性のある商品も多く、将来の資産形成としても活用されます。
「損害保険」は、自動車事故や火災などの偶発的な事故や災害によって生じる損害を補償するための保険です。損害額に応じて保険金が支払われ、経済的な負担を軽減する役割を果たします。たとえば、自動車保険や火災保険がこれに該当します。
さらに、「第3の保険」として、傷害保険やがん保険、医療保険など、医療や介護に関する保険があります。この「第3の保険」は、損害保険会社と生命保険会社のどちらでも取り扱えるため、損害保険業界に就職すると「損害保険」と「第3の保険」の両方を扱うことが可能です。
これらの保険はそれぞれ異なるリスクに対応しており、保険加入者のニーズに合わせて選択されます。損害保険と生命保険の違いを理解することは、保険業界で働くうえで重要な基礎知識となるでしょう。
(※6)参考:日本損害保険協会 損害保険Q&A「②保険の分類と損害保険の種類」
▼この先で分かること▼・生命保険業界の今後の動向・大手4社の強み/社風など業界研究・企業研究に必要な情報が……!
