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結果と成長のために、顧客にも仲間にも本気で向き合う──ベインの助け合い文化「A Bainie never lets another Bainie fail」とは?

企業インタビュー 企業理解 インタビュー コンサル 外資系
2021年5月11日(火) | 11,773 views
sponsored by ベイン・アンド・カンパニー

「外資系戦略コンサル」と聞いて、皆さんはどのようなイメージが浮かびますか? ロジカル、激務、UP or OUTなど、厳しくてドライな雰囲気をイメージする人も少なくないでしょう。

2019年秋にベイン・アンド・カンパニー(以下、ベイン)へ新卒入社した笠木さんもそんな就活生の一人でした。「コンサルは『一人で頑張るしかない』イメージだった」と語ります。しかし、ベインに入ってそのイメージは良い意味で裏切られたのだそう。


今回はベインに根付く、助け合いの文化「A Bainie never lets another Bainie fail」という言葉に迫ります。プロジェクトで笠木さんの上司になった経験もある藤井さんも招き、上司と部下のリアルな関係についても教えてもらいました。

新卒入社した三菱商事からベインに転職。決め手は経営者目線を養える「意思決定の場」

──まずお二方の自己紹介からお願いしたいのですが……藤井さんからお願いできればと思います。新卒では総合商社に入って、そこからベインに転職したと聞きました。


藤井:はい。自分には将来経営者になりたいという夢があり、三菱商事に入社して、金属分野のトレーディングや戦略企画をしていたのですが、徐々にここで得た知見を外の世界で体系立てて学び、より視野を広げたいと考え、ハーバード・ビジネス・スクールへのMBA留学を決めました。

留学中の夏休みにインターンシップをする機会があり、クラスメートの多くが働いていたコンサルに興味を持ち、受けてみたところ、ベインのシドニーオフィスからオファーをもらい、そこで約3カ月インターンをすることになりました。


──インターンがきっかけで転職したんですか! そういうケースもあるんですね。


藤井:そうですね。インターンを経てベインは戦略的思考の鍛錬の場として最高の場所だと思いました。MBAで学んだことを応用できる機会が、より多いと感じました。そして、サンフランシスコオフィスの所属となり、PMI(M&A後の経営統合プロセス)や調達コスト削減などのプロジェクトに参画しました。東京オフィスに転籍したのは2020年2月のことです。

東京オフィスに来てからは、コスト削減系のプロジェクトのほか、グローバル飲料メーカーのアジア戦略の再構築といった案件に携わっています。

藤井 秀行(ふじい ひでゆき):マネージャー
2018年9月に中途入社。新卒で三菱商事に入社し、主に非鉄金属のトレーディングと金属グループの戦略企画業務に従事。ハーバード・ビジネス・スクールへのMBA留学を経て、現職。飲料メーカー、製造業やホスピタリティ企業など、さまざまなプロジェクトに携わる。


──商社とコンサルの両方を経験した藤井さんに聞きたいのですが、経営を学ぶという観点で両者を比較するとどうですか?


藤井:両方とも経営につながるスキルが学べるという点では同じですが、その中身が異なります。僕自身、就職活動中に経営者に必要なのは営業力と経営者的な視点だと考え、商社ではトレーディングで営業力を、事業投資で経営者的視点を学べると思い入社しました。

実際に入社してから多くのことを学びましたし、自分たちで事業を持ち、経営管理から意思決定、戦略を決めて実行することまでやれる土台があります。一方、「経営的視点を養う」という観点では、戦略コンサルの方が、より早いスピードで多岐にわたる経営の根幹に携わる経験ができると思います。


──どういうことでしょう。


藤井:大手企業が抱える最も難しい課題に、CXOレベルの方々と一緒に考え、ベインがグローバルで培ってきたノウハウ・ベストプラクティスをてこにしてクライアントを支援できるという経験は商社では得られなかったものでした。大きな意思決定の支援を高頻度でかつ、さまざまな会社と協働できるわけですから、相当鍛えられます。実際、MBAで学んだ最先端の経営手法を役立てるチャンスがたくさんありました。

「怖い」と思っていたコンサル。そのイメージを覆したベインの選考

──笠木さんは就活で最初からコンサル志望だったのですか?


笠木:全然そんなことはなかったですね。むしろ選択肢を自分から狭めてしまうことに対する危機感が強かったので、業界を絞らずに見ることを大事にしていました。私の場合、学生時代は本当に部活漬けで4年生の夏までインターンなどのイベントにほとんど参加できないことは明白だったので、時間調整ができるOB・OG訪問をたくさんすることで補いました。

その過程で、大学院進学も検討したり、新卒の募集もないのに海外のベンチャー企業に応募書類を出したりもしていました。


──海外のベンチャー企業に応募するなんて、相当アクティブですね。そこからなぜ、ベインに入社したのでしょう。


笠木:ベインを受けるまでに既に複数の内定をいただいていましたが、他社はどこかカルチャーがしっくりこないと感じていたので、就活を続けていました。そして4年生の6月に参加したベインの就活イベントをきっかけに入社を決めました。


──4年生の6月って日系企業の就活が佳境のタイミングですよね。意外でした。どういう点が魅力的だったんですか?


笠木:そうですね、本当にラッキーな出会いだったと思います。もともと戦略コンサルには興味があったのですが、同僚間の競争が激しく、一人で何でも乗り越えていかないといけないイメージもあったので、なかなか踏み出せなかったんです。


──競争が激しい、ですか。確かに外資系コンサルにそういうイメージを持っている人は多いです。


笠木:でも、ベインは同僚間の競争を激しくすることで成長を促すというより、お互いに支え合い教え合うことでそれを叶(かな)えようという文化なんです。面接を重ねていく中でそれを感じられて、「こういうメンバーと一緒に仕事をしたい」という気持ちが強まっていきました。

笠木 裕梨奈(かさぎ ゆりな):アソシエイト・コンサルタント
東京大学 工学部卒、2019年9月に新卒入社。入社後、消費財や製造業をはじめ多くの業界のプロジェクトに参画。案件内容は、組織設計やコスト削減から、全社戦略の策定や全社ポートフォリオ改革まで多岐にわたる。


──選考を通じて、印象に残っていることはありますか?


笠木:私のいわゆる就活の軸は、「『これをするべき』『これが正しい』と思ったことに関して、全員でまい進できる文化がある」ということでした。

その観点で見ると、ベインは業界の常識に囚われることなく、「本当に何がクライアントにとって最も良いことなのか」、すなわち「本当の意味で何をすべきで、何が正しいのか」を考えることにこだわっているように見えました。


入社したての社員でも発言することを求められますし、それが的を射ていれば意見が反映されるチーム体制が整っています。その過程で社員間での助け合いが発生することも、結局はクライアントの結果へのこだわりから来ているものだと思いましたね。


藤井:ベインには「A Bainie never lets another Bainie fail」という言葉があるんですよ。社員が何かに困ったり悩んだりした際には、互いに助け合い、高め合おう……という文化ですね。入社時の研修でしっかりと教えられます。

キーワードは助け合い。忙しくても面倒を見る「恩」がつながる文化

──コンサル、特に外資は「UP or OUT」という言葉があるほど競争が激しい業界だといわれているので意外です。具体的に「A Bainie never lets another Bainie fail」という文化を感じたエピソードはありますか?


藤井:入社したばかりの、サンフランシスコのオフィスにいたころの話ですが、ExcelやPowerPointなどの操作が苦手だった僕に、同僚が嫌な顔一つせず、時間をとって非常に丁寧に教えてくれたことがありましたね。


笠木:私も同じような経験があります。Excelでのデータ整理に苦戦していたとき、先輩が手順や見本など、具体的にフィードバックコメントをつけてデータで戻してくれたり、ビデオ会議ツールの「Zoom」を使って実際にどうすれば良いのかを見せながら教えてくれたりしました。新型コロナの影響でリモートワークをすることが多くなり、気軽にアドバイスをもらいにくくなるのかな、と心配していたタイミングだったので、本当にありがたかったです。


──プロジェクトに参加している間は、教える側も忙しいはずですよね……。そんなふうに丁寧に面倒を見る時間があるんですか、実際のところ。


藤井:いや、実際にめちゃくちゃ忙しかったと思いますよ。それでも教えてくれたことに感謝していますし、今度は自分も誰かにこの恩を返したいと思いました。こういう形で好循環が生まれるのだと思います。


笠木:若手にとっては良い意味でのプレッシャーにもなります。「これだけ時間を割いてくれたのだから、絶対期待に応えなくてはいけない」と。

助けがほしいなら、電話やメール一本で世界中に連絡できる。グローバルで知見が共有できるベインの強み

──藤井さんはそれをアメリカで経験したんですよね。東京オフィスだけでなく、グローバルでこの助け合う文化が共有されているというわけですか。


藤井:はい。僕はシドニーも含めて3つのオフィスを経験していますが、助け合う、一緒にコラボしながらやるという文化はどこも同じです。


笠木:グローバルトレーニングで海外のメンバーと会うこともありますが、他のオフィスも、まるで同じ人が採用を担当したように感じたくらい、本当にオフィス間での文化が統一されていて驚きます。

実際のプロジェクトでも、今自分が担当している案件を得意や専門にしているコンサルタントには、よく質問をします。今日も私、5人くらいの同僚に「これを教えてください」と合わせて10回くらい連絡しましたね。


──なるほど。業界や案件の種類などはさまざまだと思いますが、各領域を専門としているコンサルタントというのはすぐに分かるものなのでしょうか。


笠木:ベインには各メンバーの専門領域や、過去案件で使った資料などを蓄積しているプラットフォームがあります。そこに書かれている担当者に連絡をすると、チャットや電話などですぐ連絡をくれますね。職位も関係ありません。パートナーの方だって時間をとってくれますよ。


藤井:外資だからこそのグローバルな知見の蓄積があって、かつ助け合うカルチャーが根付いているのはベインの強みですよね。かねてより「日本のために役立ちたい」と考えていたので、今はグローバルで得られた知見を生かすことで、日本のクライアントの役に立てると感じています。

仮説思考は新人だからこそ大切。間違っていても、まずはスタンスを取れ

──笠木さんはベインに入って1年半ほどですが、これまでどのようなプロジェクトに関わられたのでしょうか? よければ、関わった案件の数も教えてください。


笠木:日系食品会社の中長期経営計画、大手家電メーカーのIR(投資家向け情報提供)戦略などさまざまです。藤井と一緒に、大手自動車部品メーカーの調達コスト削減にも携わりました。案件の数は7個くらいでしょうか。


──平均すると、1案件あたり3カ月くらいですね。結構多いように思いますが、どうでしょう。


笠木:私の場合は3カ月単位の案件に関わることが多かったからだと思います。これは状況や人によって変わります。


藤井:僕がベインに入って2年半で、10案件くらいなので同じくらいのペースですね。


──笠木さんの話を聞くと、結構業界がバラバラな印象ですが、これはご自身の希望によるものですか?


笠木:そうですね。私は現段階ではまだ業界を絞らず、さまざまなプロジェクトに携わっています。コンサルタントの希望、育成、および会社のニーズを考慮して各プロジェクトにコンサルタントをアサインするスタッフィングチームに、面談で自分の希望を伝えられる機会もあります。


──では、プロジェクトの話も教えてください。藤井さんと笠木さんがチームを組まれていたときは、どのように業務を進めていましたか?


笠木:入社したてのころは、上司が細分化して仕事を割り振りますが、徐々に経験を積むにつれて任される範囲が広くなります。

藤井と同じチームになったときは、クライアントが電機メーカーでした。「お客さまにお渡しするスライドの全てを説明できるようになりたい」と思っていたので、「なるべく大きな単位で仕事を任せてほしい」とお願いしていました。


藤井:入りたてのころは細かい仕事に目が行きがちですが、コンサルタントは常に一歩引いて仮説を意識する必要があります。僕自身、新人でも、たとえそれが間違っていたとしても、まずは自分の意見を持つべきだと思っています。だから、笠木にも「どう思う?」ということはよく聞いていました。そこが笠木の強みだと感じたのもありますが。


笠木:そうですね。最初は意見を言うことが怖かったのですが、1%でも可能性があるなら言うべきで、そこに意味があると途中で気付きました。藤井とは仮説の議論までさせてもらえたので、自分で考えるモチベーションにもなりましたし、それを通じて自信にもつながりました。


藤井:コンサルに相談されることって、白黒はっきりしないものがほとんどなんです。だから正しい答え、間違った答えというクリアなものはなくて、まずはスタンスを取ることが大事です。スタンスを取ったら、検証をして、間違っていると思ったらスタンスを変えれば良いのです。まずは自分で説明できる力が重要だと思います。

偉そうなことを言いましたが、このプロジェクトでは、僕自身も笠木の行動力に助けられた場面が何度もありました。とある商品について、市場からの評価を調べようとして結論が出なかったときに、笠木が家電量販店に走っていき、話を聞いてくれて。それで得られた知見が提案につながったんです。


笠木:懐かしいですね。データだけではどうしても答えが出なくて、店舗に足を運びました。


藤井:コンサルタントは仕事の性質上、効率的にアプローチをして調査しますが、時には地道な行動が大きなインサイトにつながる、ということを体現してくれた出来事でした。

基本的な質問だって恥ずかしがらずに行うこと。高頻度のフィードバックが成長を促進させる

──上司部下の関係でも、日々助け合いがあるんですね。藤井さんは、笠木さんとの仕事だけでなく、日頃、部下の成長を意識してやっていることはありますか?


藤井:まず、この案件を通じて部下がどんなスキルを磨きたいと思っているのかをヒアリングします。それを鑑みながら、できる限りメンバーの皆が楽しくチャレンジングな仕事ができるように考えますね。


笠木:自分の上司と成長の進捗(しんちょく)確認をするなど、フィードバックの機会が頻繁に持たれているのもベインの特徴ですよね。プロジェクト中に「ぶっちゃけ話」もできたことは、ありがたかったです。


藤井:「PDチャット」の話ですね。高い頻度でフィードバックがあるのは、成長にもつながりますね。事業会社ではあまりないかもしれません。年に数回の人事評価で何となく評価されているという感覚ではなく、隔週の上司との面談で、日々、自分の何が評価されているのかが明確になると思います。


──笠木さんは、上司との会話で印象に残っているものはありますか?


笠木:コンサルでは「仮説」や「論点」という言葉をよく使いますが、私はそもそもその考え方に腹落ちしていなかった時期がありました。それを上司に相談したら、「そうだよね、分かりにくいよね」と言って、コンサルタント向けのトレーニング資料を使って1時間ほどレクチャーをしてもらったことがあり、本当に感謝しています。


──すごい。基礎的な話だと、自分だったら聞いて良いものか、怖くてためらってしまいそうです。


笠木:そうですよね(笑)。でも、私の相談に対して上司は「基礎的な話にこそ考え方の根本が詰まっていて、だからこそ難しい。自分の中でもまだ考えきったと言えない部分なんだよなあ」と言いながら平易な形で説明してくれたので、とても安心しましたし、相談してよかったと思えましたね。プロジェクト後のレビューでもその感謝を上司に伝えたと思います。


──上司へフィードバックする機会もあるんですね。


笠木:上司が部下を評価するのは普通だと思うのですが、ベインにはその逆の制度もあります。プロジェクト終了後、部下からも上司を評価し、双方向で評価しています。


藤井:ワンチームとして協力しながら、クライアントの課題に向き合っていこうというベインの考え方が表れていると思います。

ベインのカルチャーで成長できる人には「3つのタイプ」がある

──ベインのカルチャーで、最大限に成長できる人はどういう人だと思いますか?


藤井:コンサルタントはクライアントにとって良きアドバイザーであるべきです。そのために信頼関係を構築しないといけません。クライアントの目線で考え、ベストな提案ができるかどうか? ベストなアプローチが考えられる人だと思います。


笠木:受け売りなのですが、3つあります。まずは難しい課題を解決するのが好きな人。2つ目はクライアントバリューの創出に価値を感じる人。お客さまから感謝されることがモチベーションになる人ですね。3つ目は、チームで何かを成し遂げるのが好きな人です。私自身は、特に2つ目のクライアントバリュー創出に価値を感じる人だと思っています。


──笠木さんは、今後どのようなキャリアを歩もうと思われていますか?


笠木:コンサルタントとして精進し、「クライアントが目指している姿を理解して応える窓口」になれるよう、挑戦していきたいと思っています。


──ありがとうございました。最後にコロナ禍で就活に挑む学生にメッセージをお願いします。


藤井:安全を第一に考えつつも、コロナ禍だからこそのメリットを生かしてほしいと思います。例えばOB・OG訪問は、以前ならランチの時間を狙っていたと思うのですが、「ビデオ会議ならいつでも良いよ」という人も増えています。このメリットを生かして、気になる企業のOB・OG訪問を積極的にしてほしいですね。

自分でも思うのは、仕事が始まると、目の前の仕事にフォーカスしてしまい、中長期的な視点でのキャリアや、どういう人になりたいのかを考える時間が少なくなります。今のうちに悩みに悩んで、ベストな選択をしてほしいと思います。


笠木:コロナの影響なのか、「普通」という考え方そのものがなくなりつつあるのを感じています。「大企業だから良い」とか「食品系の大学院に進学したのだから、就職は食品系」とか、そういった今までの「普通」に縛られずに、いろんな可能性を試してみてほしいです。ぜひベインも気軽に見に来てください。


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