こんにちは、ワンキャリ編集部です。
面接マナーは、就活生の印象を左右する大切な要素の1つです。マナーに反する行動や言動は、面接官からのマイナス評価につながることもあります。
「面接の場にふさわしい立ち居振る舞いや、言葉遣いができるか自信がない」と、不安に感じる就活生も多いのではないでしょうか。
本記事では、正しい入室・退室の流れや身だしなみ、話し方など、就活生が押さえておくべき面接マナーについて詳しく解説します。
<目次> ●面接におけるマナーの重要性 ・採用担当者がチェックしているポイント ・第一印象が合否に与える影響 ●【面接前の準備編】面接前までに気をつけるべきマナー ・服装・身だしなみのマナー(男性編・女性編) ・持ち物に関するマナー ●【受付〜入室・退室編】面接の流れとマナー ・受付 ・待機 ・入室 ・面接 ・退室 ●【言葉遣い編】就活の面接中のマナー ・敬語の基本 ・【例文付き】就活で頻出の敬語・言葉遣い ・敬語の間違い例 ●【話し方編】就活の面接中のマナー ・具体的かつ簡潔に回答する ・発言するタイミングに気を付ける ・言葉遣いに気を配る ・相手の目を見て話す ●面接のマナーに関するよくある質問(FAQ) ・面接で座る位置は決まっていますか? ・面接でお茶を出されたらどのように対応すればいいですか? ・面接で名刺を渡された場合のマナーは? ・面接官が後から入室する場合のマナーは? ・面接中に質問内容を聞き返してもいいですか? ・Web面接の際の背景はどうすればいい? ●まとめ
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面接におけるマナーの重要性
採用担当者がチェックしているポイント
就活で押さえておきたい面接マナーは、単なる礼儀作法にとどまりません。 面接官は、志望動機やスキルだけでなく、マナーを通じて社会人としての基礎力が身についているかを確認しています。 特に入室から最初の数秒で目に入る行動が重視されやすく、以下のような点に注目が集まります。
- 明るさや笑顔:柔らかい表情は安心感を与え、好印象につながります。
- 言葉遣いや態度:丁寧な敬語や落ち着いた姿勢は、社会人としての基礎力を示します。
- 身だしなみや持ち物:清潔感があり、きちんと準備されているかどうかが見られます。
- 目線や声のトーン:聞き取りやすい声と自然なアイコンタクトは、自信や誠実さの表れです。
これらの面接マナーは、特別なスキルを必要としない一方で、結果に直結する大切な要素です。
第一印象が合否に与える影響
第一印象は「その人らしさ」を端的に表すものとして、面接官の評価に強い影響を与えます。入室してから数秒で「一緒に働けるかどうか」を判断する面接官もいるほどです。このように第一印象が合否を左右する理由は主に以下の2つが考えられます。
- 印象はその後の評価の基準になる:最初に好印象を持たれると、多少の言葉のつまずきは気になりにくい。一方で、暗い表情や乱れた服装は後まで引きずりやすい。
- 第一印象は挽回が難しい:面接の短い時間内で覆すのは容易ではなく、冒頭で与えた印象が全体評価を支配しやすい。
したがって、志望動機や自己PRの内容を整えると同時に、面接マナーを意識した第一印象づくりが欠かせません。表情・姿勢・声の出し方といった「冒頭の数秒」を意識することが、合否を分ける大きな要因になります。
【面接前の準備編】面接前までに気をつけるべきマナー
面接前には、いくつかの気を付けるべきポイントがあります。特に服装と持ち物に気を付けることで、後悔のない就活を進められるでしょう。
服装・身だしなみのマナー

就活における身だしなみは、面接官や採用担当者に与える第一印象を左右する要素です。清潔感のある身だしなみにすることにより、好印象を与え、志望先の合格につながります。男女別に、身だしなみのマナーを解説します。
服装・身だしなみのマナー(男性編)
男性の身だしなみでチェックしておくべきポイントは以下の9つです。
・スーツ ・シャツ ・ネクタイ ・コート・マフラー ・靴・靴下 ・小物(バッグ・時計・ベルト) ・髪形 ・メイク ・爪
以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
▼男性の身だしなみについて詳しく知りたい方はこちら ・【身だしなみ:男性編】就活で好印象な髪形・スーツなどのチェックリスト
服装・身だしなみのマナー(女性編)
女性の身だしなみでチェックしておくべきポイントは以下の9つです。
・スーツ ・シャツ・ブラウス ・パンプス ・コート・マフラー ・ストッキング ・小物(バッグ・時計) ・髪形 ・メイク ・爪
ここで、身だしなみのマナーに関する先輩の体験談をご紹介します。
先輩の体験談 ・当日注意した点は、スーツが汚れないように電車内では背もたれを使わず背筋を伸ばしていた、ノックの回数や座るタイミングなど、面接マナーを何度も見返して実践した、後はもちろん時間に余裕をもって伺ったなどがある。 ※出典:日本プロパティシステムズ|総合職2025年卒本選考の最終面接 ・初めて対面で受けた面接だったので対面での面接のマナーや身だしなみなどの基本的な部分の対策を行いました。最終面接だったので滝行と同様で企業情報を深く調べて志望度が高いという意識を持って面接に挑みました。 ※出典:丸和運輸機関|総合職2024年卒本選考の最終面接
以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
▼女性の身だしなみについて詳しく知りたい方はこちら ・【身だしなみ:女性編】就活で好印象の髪形・スーツなどのチェックリスト
NG例:匂いに注意ができていない
スーツや髪型が整っていても、タバコや汗、香水の強い匂いは悪印象につながります。対面の面接では、匂いで相手に不快感を与えないことが重要です。面接当日は特に衣服の洗濯や消臭を徹底することが大切です。香水を付ける場合は、ほのかに香る程度に留めておくと安心です。
NG例:清潔感がない
服にシワがある、靴が汚れている、髪が乱れているといった状態は「だらしない学生」と見られやすく、第一印象を損ないます。面接でのマナーとして、清潔感は最重要項目です。前日にアイロンや靴磨きを行い、全体の印象を整えておきましょう。
持ち物に関するマナー
面接当日、持参するものを忘れないようにしましょう。忘れ物をすると、一般常識や仕事への熱意を疑われてしまうかもしれません。
また、持ち物として指定されていなくても最低限必要なものはそろえておきましょう。例えば、今後の選考に関する内容を書きとめるために、メモやペンを準備しておくと良いでしょう。面接会場に向かう途中で忘れものに気付いたときは、自宅に引き返さずにコンビニエンスストアなどで購入することをおすすめします。
購入できないものを忘れたときには、必ず担当者に伝えましょう。事情と謝罪の気持ちを丁寧に伝えることで相手にも理解してもらいやすくなります。
ここで、面接の準備に関する先輩の体験談をご紹介します。
先輩の体験談
・当日大雨が降っており、傘を持っての面接となった。自分は初めての経験だったため、傘に関する面接マナーは事前に確認しておいた方が無難。また、オフィスが兄弟であるため、面接会場に着くまで想定よりも時間がかかる。時間にさらに余裕を持っておくとよい。
※出典:リクルート|エンジニア2025年卒本選考の三次面接
面接時のカバン、リュックについて
面接に持っていくカバンはビジネスバッグがおすすめです。色は黒、紺、ベージュ、茶などの落ち着いたもので、サイズは面接時の提出資料や面接時に受け取る資料などを入れることを考え、A4サイズの書類が折れずに入る、自立型のものが安心です。 リュックはビジネススタイルとして浸透しつつありますが、面接の場ではカジュアルな印象を与える可能性がありますので、ビジネスバッグを選ぶようにしましょう。
時計について
最近は、スマホで時間を確認できるので、若い人を中心に腕時計をつけない人が増えています。面接では「スマホを取り出す=集中していない」と誤解されることもあります。そのため、視線を落とさずに時間を確認できる腕時計がビジネスマナーとして望ましいです。高価なものである必要はなく、シンプルで落ち着いたデザインを選べば十分です。ブランドのロゴが強調されているものや、派手な色使いのデザインは避け、スーツの雰囲気に馴染む時計を選ぶと好印象につながります。
マスクについて
冬から春にかけて、花粉症や風邪予防などマスクを着用する人も増えています。面接前の移動中にマスクを着用するのは問題ありませんが、面接中は表情が見えないため基本的に外すのがマナーです。受付前に外し、鏡やスマホのカメラで顔周りを整えてから臨みましょう。 風邪をひいていて、咳やくしゃみがひどく、どうしてもマスクを外せない場合は、体調不良であるという旨を事前に人事担当者に連絡し、面接の日程を再調整するようにしましょう。「体調管理も面接マナーの一部」と考え、万全の状態で臨むことを意識しましょう。
【受付〜入室・退室編】面接の流れとマナー

就活の面接は、自分をアピールする大きなチャンスです。しかし、面接のマナーが守れていなければ、面接官にマイナスイメージを与えてしまいかねません。そのため、就活生は、面接の基本的な流れやマナーを押さえておく必要があります。ここでは、以下の5つのシーンに分けて、基本的な手順やマナーを解説していきます。
・受付
・待機
・入室
・面接
・退室
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
そのため、受付での振る舞いが非常に重要です。まず、受付に到着したら、明るくはっきりとした声で挨拶をしましょう。 「お世話になっております。本日、〇〇時に面接の予定をしております、〇〇と申します。」と、企業名と自分の名前をしっかり伝えることで、初対面でも安心感を与えることができます。
また、面接前の身だしなみも見逃せません。清潔感があり、適切な服装を心がけることが大切です。 服装はその人の印象を大きく左右しますので、スーツのシワや髪型にも注意を払いましょう。
第一印象は、実際に面接が始まる前から形成されます。受付から面接室に入るまでの一連の流れをスムーズに、そして丁寧に行うことが、面接全体の成功に繋がります。
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受付
面接を受ける就活生は面接開始予定時間の10分前に会場へ到着し、受付をします。受付が予定時間より早過ぎても失礼にあたります。なお、コートを着ている場合、会場に入るときはコートを脱ぎ、畳んで腕にかけて入ります。マフラーや手袋などの小物は、カバンの中にしまっておきましょう。
受付では、「学校名・氏名」と「要件・担当者の名前」を伝えてください。要件を伝える場合は、簡潔に分かりやすく伝えることを意識しましょう。
(例)こんにちは、◯◯大学の◯◯と申します。本日◯時から◯◯さまと面接のお約束で伺いました。
待機
受付が済んだ後、面接室や控室に案内されます。面接室に案内された場合はすぐに面接が始まるため、気を引き締めて臨みましょう。
控室に案内された場合は、指示があるまで静かに待機します。
入室
担当者から名前を呼ばれたら、速やかに控室から移動し、面接室に入室します。入室するときは、以下に紹介する基本的な流れとマナーを忘れずに行いましょう。
1. 面接室のドアを3回ノックする
2. 面接官から反応があった場合は「失礼いたします」とあいさつをする
3. 静かにドアを開く
4. 入室したら、面接官に完全に背を向けないようにして、静かにドアを閉める
5. ドアの前に立ち、一礼をする
6. 用意されている椅子の横に立つ
7.「学校と名前をお願いします」と言われたら「◯◯大学の◯◯と申します。よろしくお願いします」とあいさつをする 8. 面接官の指示に従い、着席する
面接室に入室するまでは落ち着いた行動を心がけてください。途中、体調不良などの予期せぬ事態に陥った場合は、担当者にその旨を伝え、指示に従いましょう。名前を述べる際に、自己紹介をする必要はありません。簡潔に大学名と名前だけを伝えてください。
NG例:ノックの回数が不適切
面接において、入室前のノックは3回することが正しいマナーです。1回や2回では「空室確認」とみなされ、正式な入室の合図としては不適切とされています。3回ノックしてから「失礼いたします」と声をかけましょう。正しい回数を守ることで、礼儀をわきまえた印象を与えられます。
面接
面接中は背筋を伸ばし、正しい姿勢で座りましょう。また、面接官と話をするときは、笑顔を保ち、はっきりとした口調で伝えることが大切です。緊張すると早口になったり、声が小さくなったりしてしまいがちです。小さな声でモゴモゴとしゃべると、自信がない印象を与えてしまいます。
面接は第一印象を決める重要な場面です。悪い印象を与えないよう、座り方や話し方には注意しましょう。
まれなケースですが、名刺を渡してあいさつをする面接官もいます。名刺の受け取り方は、以下のポイントを押さえましょう。
1. 両手で受け取り「頂戴いたします」と伝える
2. 名刺をさっと確認する
3. 机上の左手側に名刺を置く(ない場合は、カバンにしまう)
退室
面接官から面接の終了の旨を伝えられたら、正しい姿勢で座ったまま「本日はありがとうございました」とお礼を伝え、お辞儀をします。退室時の流れは、以下のように進めましょう。
1. 椅子の横に立ち、再びお辞儀をする
2. ドアの前まで移動し、面接官の方を向く
3.「失礼します」と伝え、お辞儀をする
4. 静かにドアを開け、退室する
面接室から退室するときは、物音を立てないよう静かに移動します。退出後、速やかに建物の出口へと向かいましょう。
お辞儀をしない、背を向けて退出する
退出時の振る舞いも評価対象です。お辞儀をせずに出たり、ドアを閉める際に背を向けたりすると、最後の印象が悪くなります。退出時は「ありがとうございました」と一礼し、ドアを静かに閉めましょう。面接マナーは終了直前まで意識することが大切です。
ここで、対面面接時のマナーに関する先輩の体験談をご紹介します。
先輩の体験談
・対面での面接だったので、事前にマナーを調べておくこと。ノックの回数や対面時の挨拶の仕方、退室の仕方など、オンライン面接に慣れているとわからないことなので、しっかり準備しておくほうが良い。緊張しないのも良くないけど、緊張しすぎも良くない。対面なので緊張しすぎはすぐにバレる。堂々と面接を受けること。
※出典:Sky|開発職2025年卒本選考の最終面接
【言葉遣い編】就活の面接中のマナー

就活の面接中のマナーとして、「言葉遣い」も重要なポイントの1つです。面接官に好印象を与えられるよう、敬語を適切に使いこなしましょう。
ここでは敬語の基礎知識のほか、面接でよく用いる表現や間違い例などを具体例とともに紹介します。ぜひ参考にしてください。
まず、敬語を正しく使うことが基本です。特に尊敬語と謙譲語の使い分けは、面接官に対する敬意を示すだけでなく、あなたの社会人としての意識の高さを感じさせます。例えば、自己紹介や質問への回答の際に、「~させていただく」などの表現が多すぎると、過剰に聞こえることがあります。自然でシンプルな言葉遣いを心がけましょう。
また、「ありがとうございます」や「よろしくお願いします」といった基本的な言葉でも、心を込めて使うことで、皆さんの誠実さやコミュニケーション能力が伝わります。逆に、乱暴な言葉遣いや雑な言い回しは、せっかくの良い印象を台無しにしてしまうことがあるので、絶対に気をつけたいところです。 面接官に皆さんの魅力をしっかり伝えるためにも、言葉遣いまで気を配りましょう。
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敬語の基本
敬語とは、立場・役割・年齢・経験などが異なる相手に敬意を表す言葉です。主に、以下の3種類に分けられます。
・尊敬語 ・謙譲語 ・丁寧語
尊敬語とは、相手を高めるために用いる敬語です。相手や第三者の動作・状態を表す際など、「目上の方が主体になるとき」に使用します。
謙譲語とは、相手を敬い自分をへりくだるために用いる敬語です。自分の動作・状態を表す際など、「自分が主体になるとき」に使用します。
丁寧語とは、相手に対して言葉を丁寧に表現する敬語です。主に、「です・ます調」が丁寧語にあたります。
同じ言葉を「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」で表現した例が、下記の表です。
| 言葉 | 尊敬語 | 謙譲語 | 丁寧語 |
| 言う/話す | おっしゃる | 申し上げる/申す | 言います |
| 聞く | お聞きになる | 伺う/拝聴する | 聞きます |
| 見る | ご覧になる | 拝見する | 見ます |
| する | なさる | いたす/させていただく | します |
| 行く/来る | いらっしゃる/お見えになる | 伺う/参る | 行きます/来ます |
| 思う | お思いになる | 存じる | 思います |
| 知る | お知りになる/ご存じ | 存じる/存じ上げる/承知する | 知っています |
| 読む | お読みになる | 拝読する | 読みます |
【例文付き】就活で頻出の敬語・言葉遣い
面接をはじめとする就活シーンでは、以下の3つの表現が多く使われます。
・自分を指す表現 ・相手の会社を表す表現 ・同意を示す表現
それぞれ解説します。
自分を指す表現について
発言のなかで自分を指すときは、「わたくし」または「わたし」と表現することがマナーです。
以下のような表現は避けましょう。
・自分 ・僕 ・俺 ・あたし ・うち
相手の会社を表す表現について
相手の会社のことは、以下のように表現します。
・話し言葉:御社(おんしゃ) ・書き言葉:貴社(きしゃ)
面接では、「御社」を使用しましょう。銀行の場合は、「御行」「貴行」と表現するなど、業界や組織によっては敬称が異なるケースもあります。
例文
・わたくしが御社を志望した理由は、◯◯です。
・わたしは、御行の◯◯に魅力を感じております。
同意を示す表現について
同意を示すときは、「かしこまりました」「承知いたしました」という表現を用いるのがマナーです。
以下のような表現は避けましょう。
・わかりました ・了解しました
その他
その他、就活でよく使う表現をまとめて紹介します。
| 頻出表現 | 解説 |
| 申し訳ございません | ・目上の方に対する謝罪に「すみません」 ・「ごめんなさい」は不適切 |
| 問題ございません | 肯定・否定が分かりにくい「大丈夫です」という表現は避けたほうがよい |
| よろしいでしょうか | 過去形になる「よろしかったでしょうか」は誤り |
| 本日・先日 | 「今日」「この間」のビジネス表現 |
| 恐れ入りますが/お手数をおかけしますが | 依頼時のクッション言葉になる |
敬語の間違い例
敬語のよくある間違い例としては、以下の4つが挙げられます。
・尊敬語・謙譲語の混同 ・二重敬語 ・「させていただく」の多用 ・さ入れ言葉
尊敬語・謙譲語の混同について
「相手を敬う尊敬語」と「自分をへりくだる謙譲語」を併用すると、おかしな表現になってしまいます。両者を混同しないように注意しましょう。
| 間違い例 | 正しい例 |
| ◯◯さまはおられますか? | ◯◯さまはいらっしゃいますか? |
| ご拝受いただければ幸いです。 | ご覧いただければ幸いです。 |
二重敬語について
二重敬語とは、1つの言葉に対して敬語を重ねることです。これは敬語として誤った使い方です。
| 間違い例 | 正しい例 |
| ◯日の◯時にお伺いさせていただきます。 | ◯日の◯時に伺います。 |
| 社長さまのおっしゃられることに感銘を受けました。 | 社長のおっしゃることに感銘を受けました。 |
「させていただく」の多用について
「させていただく」は丁寧な言葉遣いである一方、多用すると違和感や聞きづらさにつながるため使い過ぎるのは控えましょう。
また、「させていただく」という表現を使用するには、次の2つの条件を満たす必要があるため注意しましょう。
1. 相手または第三者の許可を受けている 2. 自分が恩恵を受けている
| 間違い例 | 正しい例 |
| 先日、御社の◯◯工場にて工場見学をさせていただきました。業務内容や現場の目標などを伺わせていただき、勉強させていただきました。 | 先日、御社の◯◯工場にて工場見学をさせていただきました。業務内容や現場の目標などを伺い、非常に勉強になりました。 |
| 大学では◯◯を専攻させていただいています。 | 大学では◯◯を専攻しております。 |
さ入れ言葉について
さ入れ言葉とは、「する」の謙譲語「させていただく」をほかの動詞に使用する、誤った表現のことです。不要な「さ」が入らないよう、正しい表現を把握しておきましょう。
| 間違い例 | 正しい例 |
| 行かさせていただきます | 伺います/参ります |
| 送らさせていただきます | お送りいたします |
| 話させていただきます | 申し上げます |
【話し方編】就活の面接中のマナー

就活の面接は、合否を左右する重要な選考の1つです。面接のときはやみくもに話さず、以下のマナーを守ることを意識しましょう。
・具体的かつ簡潔に回答する
・発言するタイミングに気を付ける
・言葉遣いに気を配る
・相手の目を見て話す
項目ごとに紹介します。
具体的かつ簡潔に回答する
面接官から質問されたら、具体的かつ簡潔に回答することが大切です。相手が質問した理由を考慮したうえで、自分をアピールする必要があります。また、エントリーシート(ES)に記載していない情報を伝えることで、相手の興味を引き出しやすくなるでしょう。
例えば、学生時代に最も力を入れたことを聞かれた場合、自分がどのような立場で役割を担いながら遂行したのか、具体的な過程も加えて説明します。ただし、話が長くなり過ぎると逆効果です。質問の受け答えは、具体的かつ簡潔に行うことを意識しましょう。
発言するタイミングに気を付ける
面接官が話を続けているときは、最後まで聞きましょう。話に割り込んでしまうと相手の印象を悪くし、評価に悪影響を及ぼしてしまいます。
例えば、面接官が会社概要を説明している場合、疑問が生じたからといって話の途中で割り込んでしまってはいけません。「人の話をしっかり聞かない人」という印象を持たれてしまう可能性もあります。相手の話を最後まで聞いてから自分が答えるという、会話のキャッチボールを意識しましょう。
言葉遣いに気を配る
面接では、言葉遣いに気を配ることが大切です。間違った言葉遣いをすると、面接官に不快な思いをさせてしまうおそれがあります。難しい言葉を使う必要はありませんが、丁寧な言葉遣いを心がけ、正しい敬語の基本を身につけておきましょう。
以下に、面接で気を付けたい言葉遣いのポイントを紹介します。
・男女を問わず、一人称は「わたし」「わたくし」
・「確かに」「なるほど」は、「おっしゃる通りです」
・企業の呼び方は「御社」、貴社は書き言葉にあたる
・語尾は「です・ます調(敬体)」
・「了解しました」は、「承知しました」
相手の目を見て話す
面接官の質問に答えるときは、相手の目を見ながらはっきりとした声で話しましょう。対面で会話する場合は、話している人の目を見ることが大切です。目を逸(そ)らしたり、下を向いたりすると、相手に失礼な印象を与えてしまいます。また、暗い表情はしないように気をつけてください。
目線を合わせると緊張が高まってしまう人は、相手の口元やネクタイなどの位置を見て話しましょう。相手が違和感を覚えない範囲で、目線に近い位置を設定して話してください。
ここで、面接中の受け答えマナーに関する先輩の体験談をご紹介します。
先輩の体験談
・ブース型で面接をするため、他の学生の声も聞こえる環境です。そのため、大きな声ではっきりと喋るようにしました。また対面なので、基本的なマナーは心がけました。
集団面接なので、もう一人の学生の時間を奪わないように、無駄に長く喋ることは避けました。
※出典:伊藤忠商事|事務職(一般職)2024年卒本選考の二次面接
面接のマナーに関するよくある質問(FAQ)
面接で座る位置は決まっていますか?
一般的には、面接官に案内されてから着席するのが基本です。案内がない場合は入口から一番近い席(下座)に座ることが基本であることを覚えておきましょう。ドアに一番近い座席を下座、一番遠い座席を上座と呼びます。基本的には、勝手に座らず、指示を待つ姿勢が礼儀正しい対応とされます。
面接でお茶を出されたらどのように対応すればいいですか?
面接で出されたお茶は、飲んでも飲まなくても選考に影響はありません。しかし、面接官から勧められた際には「いただきます」や「ありがとうございます」とお礼を述べた上で飲むことが望ましいです。
面接で名刺を渡された場合のマナーは?
名刺を受け取ったら両手で持ち、「ありがとうございます。頂戴します。」とお礼を述べながら丁寧に一礼しましょう。テーブルの上に置く場合は自分の名刺入れの上やテーブルの左端に置き、無造作にしまわないことがポイントです。
面接官が後から入室する場合のマナーは?
案内係に面接会場へ先に案内された時は、指示に従い座って待ちましょう。この時、座席を指定されなかった場合は、入り口から一番近い座席(下座)に座りましょう。
面接官が入室してきた際には立ち上がって会釈し、「よろしくお願いいたします」とあいさつしましょう。この時、勝手に座るのではなく、面接官から「どうぞお座りください」と言われてから座ることがポイントです。
面接中に質問内容を聞き返してもいいですか?
聞き返すこと自体は問題ありませんが、言い方に注意が必要です。「恐れ入りますが、もう一度ご質問をお願いできますか?」と丁寧に確認すれば失礼にはなりません。むしろ、理解しないまま答えるより誠実な対応と評価されます。
Web面接の際の背景はどうすればいい?
Web面接では背景も印象を左右します。白や無地の壁など、自分の姿以外の余計な情報が映らないシンプルな環境を選びましょう。生活感のある部屋や散らかった背景は避け、必要に応じてバーチャル背景を利用するのも一つの方法です。
まとめ
本記事では、受付~入退室の流れや身だしなみ、話し方など、就活生が押さえておくべき面接マナーについて詳しく解説しました。Web面接や集団面接に特有のマナーも紹介したので、必要に応じてチェックしてください。
(Photo:metamorworks/Shutterstock.com)
