こんにちは、ワンキャリ編集部です。
就職活動の面接で「座右の銘」を聞かれて困った経験はありませんか? 自分のことを端的に表す四字熟語や格言を持っていると、面接の際にもよりよい印象を与えることができます。
本記事では「自分に合った座右の銘の選び方」を紹介します。
また、面接官に刺さる座右の銘の答え方についても解説するので、面接準備の際に活用してみてください。
<目次> ●就活・面接で「座右の銘」を聞かれる理由 ・なぜ企業は座右の銘を質問するのか ●人事が見ている3つのポイント ・整合性があるか ・企業との相性がいいか ・再現性があるか ●面接で使える座右の銘の選び方【3ステップ】 ・STEP1:過去の行動・経験から軸を見つける ・STEP2:企業・職種との相性を考える ・STEP3:今後生かしていけるかについて考える ●【一覧】分野別|面接で使える座右の銘まとめ ●努力・継続系の座右の銘 ・向いている人 ・向いていない人 ・実際の使用例 ●挑戦・成長系の座右の銘 ・向いている人 ・向いていない人 ・実際の使用例 ●チームワーク・協調性系の座右の銘 ・向いている人 ・向いていない人 ・実際の使用例 ●責任感・誠実さ系の座右の銘 ・向いている人 ・向いていない人 ・実際の使用例 ●論理・冷静さ・判断力系の座右の銘 ・向いている人 ・向いていない人 ・実際の使用例 ●要注意|面接で避けたほうがいい座右の銘 ・面接で座右の銘を答える時の注意点 ●座右の銘を刺さる回答に変える面接回答テンプレ ・面接使う際のNG例とOK例 ・深掘り質問への備え方 ・30秒・1分で話す場合の構成 ●まとめ
就活・面接で「座右の銘」を聞かれる理由
なぜ、就活や面接では「座右の銘」を質問されることが多いのでしょうか。企業目線で理由やタイミングについて解説します。
なぜ企業は座右の銘を質問するのか
基本的に、どういった「価値観」や「判断軸」を持っているのか知るために座右の銘を聞かれることが多いです。企業は、人生で何を大事にしてきたか、迷ったときにどういった行動をするのかという人となりの部分を知ろうとしています。
人となりを知ることで、企業とのマッチング度合いを測る意味合いもあります。そのため、その企業で働いているイメージを持たせられるような言葉を選ぶのがよいでしょう。
座右の銘の内容のみならず、選定することになった背景も人となりを伝える上で大切です。面接で座右の銘を答える時の注意点に関しては後ほど記述します。
座右の銘はどのタイミングで聞かれる?
面接で「価値観」や「判断軸」の深掘りをする際に聞かれます。エントリーシート(ES)で設問を設けている企業もあります。両者とも座右の銘に加えて、選定した理由も含めて聞かれていることが多いです。座右の銘を選定する理由や背景もセットで考えるのがよいでしょう。
また、自己PRやアイスブレイクなどで聞かれることも多いです。端的な言葉で説明できるとよい印象を与えることができます。
人事が見ている3つのポイント
企業の人事はどういったポイントで座右の銘について見ているのでしょうか。3点に分けて解説します。

整合性があるか
ESに記載した内容や面接で話した内容と、座右の銘で語る自分の人物像が一致していることが大切です。例えば、ESで継続力について書いたのであれば、「初志貫徹」「できるまでやる」などの座右の銘だと整合性が取れます。
座右の銘で整合性を持たせることができると、企業に入った後の行動についてもイメージしやすくなるという利点があります。そのため、自己分析と並行して座右の銘について考えられるとよいでしょう。
以下の記事では、自己分析のやり方を解説していますので、参考にしてみてください。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方9選!簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
企業との相性がいいか
企業の求める人物像とマッチする座右の銘だと評価が高くなる可能性があります。例えば、挑戦を続ける人物を企業が求めている場合は、「進取果敢」や「迷ったら困難な道を選ぶ」などの座右の銘がよいでしょう。
企業によって新入社員に求める人物像は大きく異なるため、企業分析を進めて企業ごとの特徴を把握する必要があります。その上で、求める人物像と自分に重なる部分についてアピールすると評価が高くなる可能性があります。
以下の記事では、企業分析のやり方を解説していますので、参考にしてみてください。
▼企業分析について詳しく知りたい方はこちら ・【企業分析シート付き】企業研究のやり方とポイントを徹底解説!
再現性があるか
社会に出た際に同様の軸を持って活動していけるかを企業は見ています。つまり、座右の銘が思考のみで終わっておらず行動に結びついていることが大切です。例えば、「七転八起」を座右の銘にする人は「何度失敗しても諦めない」行動に結びついている必要があります。
また、環境に依存していない必要もあります。「仲間や組織に恵まれたから」できたことを過去の経験として座右の銘と紐づけてしまうと、新しい環境でも同じことができるのか疑問を抱かせてしまう形になります。
面接で使える座右の銘の選び方【3ステップ】
実際の面接で使える座右の銘の選び方について、3つのステップでご紹介します。

STEP1:過去の行動・経験から軸を見つける
まずは、過去の行動・経験から軸を見つけましょう。現在までのあなたの行動や経験には、必ず何かしらの理由や思いがあります。理由や思いとはあなたに根ざすパーソナリティから来るものです。そのため、過去の事例について当時の思いや理由を列挙すると、共通する軸が見つけられます。軸に適合するような座右の銘であれば、自分の言葉で説明しやすくなります。例えば「小学校の時にいろいろな習い事をした」「大学時代はサークルを掛け持ちしていた」などであれば、「様々なことに興味を持つ」という特徴が浮かんできます。
過去の事例の列挙におすすめの手法が自分史を書くことです。自分史を書くことで、普段は意識していない自分の考え方や行動パターンに気づくことができます。
以下の記事では、自分史の書き方を解説していますので、参考にしてみてください。
▼自分史について詳しく知りたい方はこちら ・自分史の書き方を例文付きで解説|自己分析に役立つテンプレート紹介
STEP2:企業・職種との相性を考える
座右の銘を選ぶ上で、企業や職種との相性を考えることが大切です。特に職種は仕事内容や専門分野が大きく分かれる部分であり、求められるスキルや向いている特徴などは変わってきます。例えば「企画職」であれば、市場分析の能力やクリエイティブな発想力が求められることとなります。そうした場合は、「突き詰める」など探究心に関する座右の銘や「前例にとらわれない」などの発想力に関する座右の銘をアピールするとよいでしょう。
以下の記事では、職種について一覧付きで解説していますので、参考にしてみてください。
▼職種について詳しく知りたい方はこちら ・一覧付き|職種とは?業種との違いや就活に役立つ代表的な職種を解説
STEP3:今後生かしていけるかについて考える
社会に出ても通用するような座右の銘を選ぶことが大切です。就活用に作った言葉や、その場限りの美辞麗句は入社後の行動とは異なってしまう可能性が高いです。本当に困った時に言葉通りに行動ができ、困難な時でも信じていられるような座右の銘は長く生きる言葉としてあなたを支えてくれるでしょう。
【一覧】分野別|面接で使える座右の銘まとめ
面接で使える座右の銘について、分野別に紹介します。向いている人や向いていない人についても詳しく解説します。
努力・継続系の座右の銘
| 座右の銘 | 意味 |
| 継続は力なり | 日々の積み重ねが大きな成長につながる |
| 千里の道も一歩から | どんなに長い道も一歩踏み出すところから始まる |
| 積小為大 | 小さな成果を積み重ねて大きな成果にする |
| 雨垂れ石を穿つ | 日々の積み重ねが大きな成果を生む |
| 石の上にも三年 | 辛いことでも耐えて努力し続ければ、報われる |
| 為せば成る | 強い意志を持って行動すれば、困難な状況も打開できる |
| 精神一到何事か成らざらん | 精神を集中して物事に取り組めば、どんな難しいことでも成し遂げられる |
| 努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力と言えない | 王貞治(野球選手)の名言 |
| 才能とは努力を継続できる力である | 羽生善治(将棋棋士)の名言 |
| 小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ1つの道 | イチロー(野球選手)の名言 |
向いている人
| 向いている人 | 人物像 |
| 向上心がある人 | 高い目標を掲げ、それに向かって行動や学びを続けられる人を指します |
| 忍耐力が強い人 | 困難な状況の中でも負けずに目標に向かって努力を続けられる人を指します |
| 精神力が強い人 | 何かをやり遂げる際の意思や心が強い人を指します |
| 実行力が高い人 | 目標や課題に対して、長期的な目線で達成できる人を指します |
向いていない人
・過程よりも結果を重視する人
努力や継続の過程を重視している言葉が多いため、結果に価値を見出す人には合わない場合があります。
・困難な状況で気持ちが折れやすい人
苦しい時期を織り込んでいるため、逆境や困難な状況に強いストレスを感じてしまう人には不向きです。
・変化や試行錯誤を避けたい人
小さな改善や努力が求められるため、同じやり方を貫きたい人には向いていません。
実際の使用例
【設問】
座右の銘とその理由(200文字)
【回答】
座右の銘:継続は力なり
理由(200字以内):困難に直面した際、継続して努力し続けることで力に変え、困難を乗り越えるという経験を人生で何度も経験したからである。私は、中学校の◯◯部では◯◯を守っていたのだが、高校では◯◯を任された。守備位置の大幅な変更により、体の使い方や◯◯へのアプローチの仕方などをゼロから体にしみこませる必要があった。そのため、うまくいかなくても、その原因を追及し努力し続けることで技術を身に付け、チームに貢献した。
※出典:名古屋鉄道|総合職(事務系・技術系)2026年卒インターンのES
挑戦・成長系の座右の銘
| 座右の銘 | 意味 |
| 不撓不屈 | どんな困難にもくじけず、挑み続ける姿勢 |
| 虎穴に入らずんば虎子を得ず | リスクを取ってこそ、大きな成果を得られる |
| 切磋琢磨 | 仲間と競い合い、高め合いながら成長する |
| 温故知新 | 過去を振り返り、そこから新しい価値を見出す |
| 失敗は成功の母 | 失敗から学び、次の成功に繋げる |
| 七転八起 | 何度失敗しても立ち上がる |
| 臥薪嘗胆 | 大きな目標のために、困難や屈辱を糧にして努力し続ける |
| 「現状維持では後退するばかりである」 | ウォルト・ディズニー(実業家)の名言 |
| 「失敗することを恐れるより、何もしないことを恐れよ」 | 本田宗一郎(実業家)の名言 |
| 「成功するまで続けたならば失敗はない。失敗とは失敗したままでやめてしまうからである」 | 松下幸之助(実業家)の名言 |
向いている人
| 向いている人 | 人物像 |
| 主体性がある人 | 自分の考えや意思のもとで、当事者意識を持って活動できる人を指します |
| チャレンジ精神がある人 | 失敗や困難を恐れずに、挑戦できる人を指します |
| 負けず嫌いな人 | 自分や他人に負けることが嫌いで、その思いを原動力に努力できる人を指します |
向いていない人
・競争や比較を避けたい人
挑戦において他者との関わりは避けられず、比較や競争に強い抵抗を覚える人には向いていません。
・安定や現状維持を重視する人
現場からの大きな変化を望まず、今までのやり方を変えずに進みたい人には不向きな可能性があります。
・自分のペースで物事を進めたい人
自分が苦しいと思うことにも挑む必要があり、自分のペースを維持したい人には馴染みくいかもしれません。
実際の使用例
【設問】 内容は問いませんので、自由に記述してください。(200文字) 【回答】 「やらない後悔よりもやる後悔」という言葉は私のモットーである。これまで数々の挑戦をするにあたって、躊躇や不安があった。しかしこの言葉を胸に挑戦を続け、自分の価値観に固執しない柔軟性や、信頼関係構築能力を身につけることができた。失ったものよりも得たものの方が遥かに大きく、だからこそ挑戦することが大好きだ。今後もこの気持ちを忘れず、新たなことに挑戦し、さらに多くの学びを得てそれを社会に還元したい。 ※出典:双日|事務職2025年卒本選考のES
チームワーク・協調性系の座右の銘
| 座右の銘 | 意味 |
| 和衷協同 | 互いの意見を尊重し、和を保ちながら協力する |
| 適材適所 | 個々の強みを生かした役割分担を行う |
| 相互補完 | 互いの不足を補いあう |
| 三人よれば文殊の知恵 | 複数人で知恵を出せば、より良い答えが生まれる |
| 一人は万人のために、万人は一人のために | 個と集団が相互に支え合う理想的なチーム像 |
| 和を以て尊しと為す | 調和を大切にすることで組織はうまく回る |
| 縁の下の力持ち | 表には出なくても、組織を支える存在 |
| 「置かれた場所で咲きなさい」 | マザー・テレサ(修道女)の名言 |
| 「全体の力は、部分としての個人力を集めたよりもはるかに大きい」 | スティーブ・ジョブズ(実業家)の名言 |
| 「ひとりでみる夢は夢でしかない。みんなで見る夢は現実となる」 | オノ・ヨーコ(芸術家)の名言 |
向いている人
| 向いている人 | 人物像 |
| 発信力がある人 | 自分の考えや意見をわかりやすく周囲に伝えられる人を指します |
| 周りを巻き込む力がある人 | 周囲の人に頼って力を借りながら物事を進めていくことができる人を指します |
| 共感力がある人 | 他人の意見や感情に対して寄り添うことができる人を指します |
| チームワークを発揮できる人 | 組織に属している人それぞれの長所を生かし、相乗効果を生み出せる人を指します |
向いていない人
・個人で努力することが好きな人
組織の中で発揮される力に関するものなので、個人で努力したい人にはあまり向いていません。
・一人で抱え込んでしまう人
他人を頼るよりも、自分一人で仕事を抱え込んでしまう人には馴染みにくいです。
・競争を強く好む人
他人と協力するというより、他人と競うことを強く好む人には合いません。
実際の使用例
【設問】 あなたらしさを「タグライン」、「四字熟語」、「川柳」、「座右の銘」、「諺」のいずれか で表現したうえで、その言葉にした理由、想いを教えてください。(400文字) 【回答】 私は「置かれた場所で咲きなさい」を座右の銘としている。人というものは、主役を譲って脇役になることをためらってしまいがちだが、私はこれまで組織の中心に立つばかりでなく縁の下の力持ちとして行動する経験も重ねてきた。そのため、特に人を支える力は誰にも負けない自信がある。例えば8年間続けてきた野球では、副主将や三塁コーチャーなど他の誰かを支える役割を経験してきた。また塾講師のアルバイトをしていた際には、生徒の1番の理解者になれるよう、お互いに何でも話せる関係性の構築や生徒が夢を叶えられるような進路の提案・助言を行った。すると運営上の理由から一度担当を外れた生徒が「やっぱり◯◯先生と志望校合格を目指したい」と言って再び私の塾に戻ってきてくれることもあった。人のために行動し、自分以外の誰かを笑顔にすることが私の喜びになるため、今後も「一流の脇役」を目指して自分なりの花を咲かせていきたい。 ※出典:全日本空輸(ANA) | グローバルスタッフ職2024年卒インターンのES
責任感・誠実さ系の座右の銘
| 座右の銘 | 意味 |
| 自律自戒 | 自ら規律を守り戒める |
| 一所懸命 | 一つの役割に全力で向き合う |
| 粉骨砕身 | 自分の身を顧みず、役目を果たす |
| 誠心誠意 | 真心をもって物事に向き合う |
| 至誠一貫 | 誠実な姿勢を最後まで貫く |
| 言行一致 | 言葉と行動が一致している |
| 率先垂範 | 自ら行動で示し、周囲を導く |
| 有言実行 | 口にしたことを必ず行動で示す |
| 圧倒的当事者意識 | 自分ごととして課題に向き合う |
| 「信頼は一瞬で失われ、築くには時間がかかる」 | ウォーレン・バフェット(投資家)の名言 |
向いている人
| 向いている人 | 人物像 |
| リーダーシップを取れる人 | 集団や組織をまとめ、全員が向かうべき方向や目標を定められる人を指します |
| 倫理観や社会性が高い人 | 人として守るべきことを守り、社会でうまくやっていける人を指します |
| 謙虚で素直な人 | 自分を誇示することなく、ありのままの態度で他人と接することができる人を指します |
向いていない人
・目的達成を第一に考える人
結果を最優先するあまり、過程の正しさや周囲への配慮を後回しにしてしまう人には合いにくい価値観です。
・効率やスピードを重視しすぎる人
誠実さや責任を伴う行動には時間や確認が必要なため、最短距離だけを求める人には不向きな場合があります。
・自分の非を認めることが苦手な人
責任感を大切にする考え方では、失敗を受け止め改善につなげる姿勢が求められます。
実際の使用例
【設問】 「座右の銘」を選択された方は、あなたが感銘を受けた、もしくは心に留めている座右の銘を教えてください。また、その理由もご記入ください。(全角100文字以内) 【回答】 心に留めている座右の銘は「相手の立場に立って物事を考える」です。大学2年時に○○の○○大学におけるセミナーに参加し、○○の○○学生と交流を深めました経験を通してこの大切さを強く感じました。 ※出典:富士フイルム | 技術系2021年卒本選考のES
論理・冷静さ・判断力系の座右の銘
| 座右の銘 | 意味 |
| 首尾一貫 | 考えや方針が最初から最後までブレない |
| 簡潔明瞭 | 要点を整理し、分かりやすく伝える |
| 理路整然 | 理由や根拠が明確で、納得感のある思考 |
| 冷静沈着 | どんな状況でも落ち着いて対処する |
| 泰然自若 | 動じず、余裕をもって構える姿勢 |
| 当機立断 | 状況に応じて、適切な判断を即座に下す |
| 熟慮断行 | 十分に考えた上で、迷わず実行する |
| 先見之名 | 先を見通し、的確に判断する力 |
| 多角的視点 | 一方向に偏らず、複数の視点から考える |
| 「良い決断は、数ではなく知識に基づくものだ」 | プラトン(哲学者)の名言 |
向いている人
| 向いている人 | 人物像 |
| 論理的思考力が高い人 | 事象や思考を的確に分類して構造化し、相手に伝えられる人を指します |
| データ分析が得意な人 | データの分析を行なって規則性や性質を解明し、課題に応用できる人を指します |
| 計画力がある人 | 目標から逆算して計画を立てて行動できる人を指します |
| 自己管理能力が高い人 | 自分の予定ややるべきことを把握し、優先度をつけて実行できる人を指します |
向いていない人
・感情や直感を最優先して判断したい人
状況を整理し、根拠をもとに考える価値観のため、その場の感覚や勢いで意思決定をしたい人には合いにくい傾向があります。
・行き当たりばったりで行動する人
計画や優先順位を重視する考え方のため、事前の準備や見通しを立てずに進めたい人には不向きな場合があります。
・曖昧なまま進めることに抵抗を感じない人
論理性や判断の明確さを大切にするため、理由や根拠を深く考えずに結論を出すスタイルの人には馴染みにくいでしょう。
実際の使用例
【設問】 自己PR(200字) 【回答】 私の座右の銘は『百聞は一見に如かず』であり、幼少期から現在まで何事にも挑戦する姿勢を心掛けている。特に、大学2年時の交換留学生活中は新たな体験の連続であり、その状況を楽しむことで自身の大きな成長に繋がったと考える。貴社に入社後も、直接足を運び、自身の目と耳で情報を収集することを重視したい。周囲を頼りながら知識習得に努め、絶対にNOとは言わない営業パーソンとして貴社で活躍する人材に成長する。 ※出典:蝶理|総合職2025年卒のES
要注意|面接で避けたほうがいい座右の銘
それでは、面接で避けた方がいい座右の銘とはなんでしょうか?面接で避けた方がよい座右の銘を解説する前に、面接で答える際の注意点をおさえておきましょう。
面接で座右の銘を答える時の注意点
・結論ファーストで話すようにする。
結論が冒頭に来るように構造化して話しましょう。自分の座右の銘を伝え、理由を一言で述べてから理由や背景の説明に移るイメージです。始めに結論が来ることで、結論を踏まえてそれ以降の話を聞いてもらえるため、内容について理解してもらいやすくなります。
・選定した理由や背景も答えるようにする。
なぜその座右の銘を選んだかについては、具体的なエピソードと結びつけて話すことを意識しましょう。過去の体験はあくまで一つの事例ですが、座右の銘すなわち行動指針を説明する補強材料となります。座右の銘との整合性を考えながらエピソードを構築するようにしましょう。
抽象的すぎるもの
抽象的すぎる座右の銘とは「強く生きる」「真っ直ぐ」など具体性に欠けるものになります。言葉から価値観や行動指針についてイメージしにくいため、思いが伝わりにくい可能性が高いです。座右の銘単体でも意味がはっきりとわかるような言葉を選ぶと良いでしょう。
実体験が伴わないもの
実体験が伴わない座右の銘は避けるようにしましょう。言葉の意味は通じるものの、実体験がない場合は言葉を選んだ理由や背景が曖昧になり、本当にそう思っている? と思われてしまう可能性が高いです。座右の銘は過去の経験とセットで考えるようにしましょう。
再現性がないもの
再現性がない座右の銘についても避けた方が良いです。座右の銘を選定した後に、社会に出て困難な状況に陥っても同じように行動できるかを問い直してみましょう。環境に依存せず、1回きりのものではない座右の銘を選定するのが良いでしょう。
座右の銘を刺さる回答に変える面接回答テンプレ
座右の銘は、言葉そのものの良さよりも、「なぜそれを大切にしているのか」「どう行動に落ちているのか」が評価されます。ここでは、面接官に刺さる回答を作るための汎用テンプレを紹介します。
面接使う際のNG例とOK例
NG例
私の座右の銘は「継続は力なり」です。継続することが大事だと思っていて、これからも頑張りたいです。
なぜNGか
・具体的なエピソードがない
・行動・成果・再現性が見えない
OK例
私の座右の銘は「継続は力なり」です。大学の○○部で、地道な積み重ねが結果を左右することを実感した経験から、この言葉を大切にしています。記録が伸び悩んだ時期でも、練習の質を見直し、数値で振り返る習慣を半年以上継続した結果、自己ベストを更新することができました。このように、成果が見えにくい状況でも改善を続ける姿勢は、御社での業務においても必ず活かせると考えています。
良い点
・座右の銘 → 体験 → 行動 → 成果 → 仕事観の流れが明確
・継続力が「行動として」証明されている
深掘り質問への備え方
座右の銘は、深掘りされる前提の質問です。以下の質問には必ず答えられるようにしておきましょう。
・なぜその言葉を選んだのですか? ・他にも大切にしている価値観はありますか? ・その考え方で失敗した経験はありますか? ・社会人になっても通用すると思いますか?

①挫折経験を話せるようにする
大きな失敗をする中での気づきについて話せると、説得力が格段に上がります。
②行動を選択として示せるようにする
座右の銘を指針として、自身でやること・やらないことの線引きをしたことを示せると行動の一貫性を伝えることができます。
30秒・1分で話す場合の構成
面接の際には要点をまとめつつも、具体的なエピソードを交えて話すようにしましょう。
以下が30秒・1分で話す場合の構成です。

30秒 150〜200文字
私の座右の銘は「〇〇」です。大学時代の〇〇の経験から、この言葉を大切にしています。困難な状況でも行動を続けることで成果につながることを学び、この姿勢を仕事でも活かしたいと考えています。
構成
・座右の銘
・原体験(1文)
・学びや今後について
1分 300〜350文字
私の座右の銘は「〇〇」です。大学で〇〇に取り組む中で、思うような結果が出ない時期がありました。その際、〇〇という行動を意識的に続けた結果、〇〇という成果につながりました。この経験から、困難な状況でも試行錯誤を続けることの重要性を学び、御社でも同じ姿勢で課題に向き合いたいと考えています。
構成
・座右の銘
・原体験・背景
・アクション
・学びと今後について
まとめ
ここまで座右の銘の選び方や注意点を解説してきましたが、いかがでしょうか?
座右の銘とは「覚悟」の言語化です。生き様や思考を企業にぶつけるチャンスと捉えて磨いていきましょう。
(Photo:Farknot Architect/Shutterstock.com)