こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は、最終消費財(BtoCの消費財)を扱う日系メーカーのうち、売上が上位に位置し就活生からも人気を集める4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)の社風や事業を比較・分析します。
<目次>
●消費財メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
・消費財メーカーの取り扱う商材
・ビジネスモデル
●日系消費財メーカーの業界動向
・海外進出
・高付加価値製品の需要拡大
・大手企業の競争激化
・マーケティングに注力
・サステナビリティへの配慮
・デジタルの活用
●日系消費財メーカーの仕事内容・主な職種
・研究職
・商品開発職
・生産技術職
・品質保証職
・カスタマーサポート
・コーポレート職
・購買職
・営業職
・事務職/スタッフ職
・クリエイティブ職
・マーケティング職
●日系消費財メーカー業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益)
●日系消費財メーカー業界大手4社の特徴・強み
・花王:70種類以上のブランド製品で日常を支える
・ユニ・チャーム:国内市場シェアNo.1の商品を多数展開
・ライオン:ヘルスケア市場の拡大・社会課題の解決に取り組む
・小林製薬:「あったらいいなをカタチにする」未開拓市場を切り開く巨大企業
●日系消費財メーカー業界大手4社の社風の違い・制度
・花王:穏やかな社風
・ユニ・チャーム:エネルギッシュな社風
・ライオン:ワーク・ライフ・バランスを推進
・小林製薬:若手にもアイデア提案の機会あり
●日系消費財メーカー業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
●日系消費財メーカーで働く魅力・やりがい
・人々の日常に密接した商品に携われる
・多彩な商品ラインアップと幅広い事業展開
・自社製品が受け入れられること
●日系消費財メーカー業界大手4社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す
・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する
・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する
●日系消費財メーカー業界大手4社が求める人物像・選考対策
・消費財メーカーが求める人物像
・消費財メーカーの選考対策
●日系消費財メーカー業界以外の業界研究記事
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消費財メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
消費財メーカーとは、生活に密着した製品を開発・製造し、消費者に提供する企業を指します。これらの企業は、私たちの日常生活で使われる商品を幅広く取り扱っており、最終的に消費者の手に渡ることが最大の特徴です。
ここでは、消費財メーカーが取り扱う商材やビジネスモデルについて詳しく解説します。
消費財メーカーの取り扱う商材
消費財メーカーが取り扱う商品は、日常生活に欠かせないものから、美容や健康を支える製品まで多岐にわたります。
消費者が毎日の生活で使うものを取り扱うため、マーケティングやブランド戦略も非常に重要です。
家庭日用品
家庭日用品とは、家庭内での日常的なケアや清掃のために使われる消耗品を指します。具体的には以下のような商材が挙げられます。
・掃除用品:洗濯用・台所用・風呂用・トイレ用の洗剤など ・台所用品:スポンジ・ラップフィルム・食器など ・風呂用品:ボディタオル・風呂マットなど ・トイレ用品:トイレブラシ・トイレットペーパーなど
他にも、洗濯用品では物干し竿や洗濯ネット、掃除用品としてはごみ袋やダスターが日常的に使われています。これらの商材はすべて、日常の快適な生活を支えるために不可欠なものです。消費財メーカーは、これらの商品を安定的に供給することで、家庭での快適な環境作りをサポートしています。
ビューティーケア
ビューティーケアとは、身だしなみや美容を目的とした体のケア商品を指します。具体的には、以下のような商品が含まれます。
・ボディケア用品:ハンドソープ・ボディソープなど ・スキンケア用品:ハンドクリーム・制汗剤など ・ヘアケア用品:シャンプー・ヘアワックスなど ・フェイスケア用品:洗顔フォーム・メイク落としなど ・シェービング用品:カミソリ・シェービングフォームなど
加えて、リラックス効果が期待できる入浴剤や、香りを楽しむためのアロマ用品もビューティーケアの一部として広く取り扱われています。これらの商品は、体をケアすることで日常の生活を快適にする重要な役割を担っています。
ビューティー
ビューティー分野の商材は、主に化粧をするための道具や皮膚・髪に直接塗布する商品のことを指します。具体的には、以下のような商品があります。
・化粧品:頭髪用化粧品(ヘアカラーやスタイリング剤) ・皮膚用化粧品(ファンデーション、リップスティックなど) ・仕上用化粧品(フェイスパウダーやチーク) ・特殊用途化粧品(医薬部外品に分類される美白クリームや日焼け止めなど) ・香水・オーデコロン:香りを楽しむための製品 ・化粧小物:化粧コットンや手鏡など、化粧をする際に必要なアイテム
消費財メーカーの中でも、ビューティー分野は低価格帯から高価格帯まで幅広く展開されており、多くのブランドが競合しているため他社との差別化が難しく、広告やブランディングに注力することが重要とされています。
ビジネスモデル
消費財メーカーのビジネスモデルは、企画から開発、製造、販売に至るまで一連の流れを通じて商品を消費者に届けるというプロセスで成り立っています。
具体的な流れは以下のとおりです。
(1)商品の企画
まず市場調査や消費者のニーズを分析し、どのような商品が求められているかを把握します。既存商品の改良や新商品のコンセプトを企画する段階におけるマーケティングの役割が重要です。競合商品や市場トレンドを踏まえ、価格帯やターゲット層も考慮し、利益を生み出すための戦略が練られます。
(2)商品の開発
商品の設計や最適な材料の選定、製造方法を決定し、試作品を作成します。ここでは、品質を維持しつつ、コストを抑えることが重要です。技術的な課題や顧客ニーズに応じた商品設計が求められます。
(3)商品の製造
製造コストの最適化と効率的な生産体制の確立が利益率に大きく影響するため、工程の合理化や材料調達が重要です。どれだけコストを削減しつつ高品質を保てるかが、製造部門の腕の見せ所です。
(4)販売
広告やブランド戦略を駆使して商品の認知度を高め、小売店や卸業者を通じて販売を行います。商品のマーケティング戦略やターゲット層のニーズに沿ったプロモーションが成功の鍵です。販売数が企業の利益を左右するため、いかに多くの消費者に訴求できるかが大きなポイントです。
このように、消費財メーカーのビジネスモデルは、消費者のニーズを的確に把握し、効果的な商品開発・製造・販売を行うことが求められる高度なプロセスで成り立っています。
