こんにちは、ワンキャリ編集部です。
- 「メーカーって具体的にどんな仕事をしているの?」
- 「メーカーの志望動機を書きたいけど、書き方が分からない」
- 「そもそも、メーカーの志望動機って重要なの?」
このように考えている就活生は多いかと思います。実際、他の業界と比較しても、メーカーはエントリーシート(ES)で志望動機に割かれる文字数が多く、また面接でも志望動機を深掘りされやすい業界です。
そこで本記事では、メーカ-の志望動機の書き方や実際の内定者の例文をご紹介します。また、メーカーの業種や仕事の流れといった基本的な知識も併せて解説します。
志望動機が重要視されるメーカーだからこそ、本記事をしっかり読み込むことで、ライバルの学生よりも優れた志望動機を作成できます。ぜひ、参考にしてみてください。
<目次>
●そもそもメーカーとは? 業種や仕事の流れなどを解説!
・メーカーの業種|24種類に分けられる
・メーカーでの仕事の流れ
・メーカーの主な職種
●メーカーで働く魅力・やりがい
・海外も含めた多くの人に影響を与えられる
・目に見える形として製品を残すことができる
・さまざまな職種や立場の人と関わることができる
●メーカーの志望動機で好印象を残せる強み
・分析力
・多くの関係者をまとめるリーダーシップ
・チャレンジ精神
・失敗や苦労に耐える根気強さ
●メーカーで志望動機が特に重要視される理由と対策
・理由1:メーカーへの内定に必須の「下から目線」があるか確かめるため
・理由2:事前の企業分析力と志望度を見るため
・理由3:メーカーならではの配属リスクへの理解を確認するため
●【4STEP】メーカーの志望動機の書き方
・STEP1. 志望動機を一言で
・STEP2. 理由や具体的なエピソード
・STEP3. 自分の強みを会社にどう生かせるか
・STEP4. 入社後どうなりたいか、なにを成し遂げたいか
●メーカー内定者の志望動機の例文
・食品・飲料メーカーの志望動機の例文
・消費財メーカーの志望動機の例文
・衣料品メーカーの志望動機の例文
・電機メーカーの志望動機の例文
・自動車メーカーの志望動機の例文
・精密機械メーカーの志望動機の例文
・電子部品メーカーの志望動機の例文
・化学メーカーの志望動機の例文
・素材メーカーの志望動機の例文
・重工メーカーの志望動機の例文
・医療機器・医薬品メーカーの志望動機の例文
●メーカーの志望動機を作る際の注意点
・ただの「製品のファン」にならないように気を付ける
・他社でも通用する内容にしない
・待遇面ばかりを強調する内容にしない
●メーカーの志望動機の書き方まとめ
●メーカーの業界研究に関するおすすめ記事
●志望動機対策に関するおすすめ記事
そもそもメーカーとは? 業種や仕事の流れなどを解説!
メーカーの志望動機を考える前に、まずはメーカーについての基本知識を押さえることで、質の高い志望動機を作成しましょう。
そもそもメーカーとは、われわれが生活する上で必要なさまざまな製品を製造する企業のことで、製造業とも呼ばれます。
メーカーといっても、企業によって作っているものは多種多様ですが、大きく以下の4つに分けることができます。

メーカーの業種|24種類に分けられる
メーカーは大きく4つに分類されますが、さらに細かく分類できます。政府統計の総合窓口によると、メーカー・製造業は以下のような24の種類に分類されています(※1)。

(※1)参考:政府統計の総合窓口「製造業」
このようにメーカーは細かく分類されますが、企業の説明会やホームページ、OB・OG訪問などで、自分が興味のある企業がどの分類に属しているかを把握しておくことが大切です。
メーカーでの仕事の流れ
続いて、メーカーでの仕事の流れを解説します。大きく5つの流れで仕事内容を整理していきましょう。

製品開発・設計
メーカーにとって、製品が世に出るまでの第一歩は「製品開発・設計」です。この段階では、市場ニーズや競合分析からどのような製品であれば売れるかを考えます。
そのため、市場調査・競合分析を行うマーケティング部門や研究開発を行う技術部門などと連携します。部門横断で連携し、「どのような価値を提供するか」「技術的に可能か」「量産に耐えうるか」などの評価を重ねながらプロジェクトを前進させることが特徴です。
原材料の調達・供給管理
製品設計が固まったら、サプライチェーン部門が中心となって原材料の供給体制を構築します。
サプライチェーン部門は在庫管理や供給スケジュールの調整も行い、生産を途切れさせない「安定的な供給」を担保します。この段階では、供給遅延や価格変動が設計や製造の工程に影響を与えないように、戦略的にリスク管理を行う能力が求められます。
製造
設計が完成し、原材料がそろったら製造工程へと移行します。この段階では、質の高い製品を安定して製造するために、生産ラインや工場の管理を行います。
想定通りに進まない場合も多々あるため、製造では、現場視点の問題発見やリアルな課題解決力が求められます。
販売・マーケティング
製品が完成した後は、プロモーションと販売戦略のフェーズへ移行します。この段階では、企業や顧客への営業戦略を立て、販売チャネルを構築します。プロモーションや販促活動を行いながら、営業活動を拡大していくことが重要です。
また、営業担当者は顧客との接点を持ちつつ市場の反応を開発現場にフィードバックし、次の製品開発に生かします。
販売後のサポート・アフターサービス
最後に、販売後のサポートやアフターサービスを行います。
製品不良への対応、修理受付、保証サービス、ユーザーからの問い合わせやクレーム対応などを通じて、製品への満足と信頼性を維持します。製品を売りっぱなしにせず、長期的な顧客関係を築く姿勢が、メーカーの信頼を支える重要な要素です。
メーカーの主な職種
メーカーにはさまざまな職種があり、それぞれが製品づくりに重要な役割を果たしています。ここでは、営業職、マーケティング職、研究開発職、生産管理職、事務職の5つに分けて解説します。
営業職
営業職は、メーカー製品をユーザーに届ける「架け橋」として極めて重要な役割を担います。
営業職は、製品に関する深い知識と、相手の課題やニーズを的確に把握する提案力が求められます。特に昨今はグローバル展開が進んでいるため、高い英語力や海外経験が強みとなるでしょう。
営業職は顧客との信頼関係構築により、自社の技術が社会で活きる実感を得やすく、数字に直結するポジションとしてやりがいも大きいです。将来的には営業マネジャーやグローバル営業を目指すキャリアパスも多く、企業の中核的人材として期待されます。
マーケティング職
マーケティング職は、市場や顧客の動向を調査・分析し、製品が売れるように設計する責任を担います。担当する領域は幅広く、商品企画やプロモーション戦略、パッケージ開発、価格設定などを通じて、「顧客に響く製品づくり」を支えます。市場トレンドや競合との差別化を意識しながら、研究開発部門・営業部門とも連携して価値提供の仕組み自体を構築することが役目です。
マーケティング職は、調査力や分析力に加えて、それらの情報をもとに製品を売るためのスキルなども求められるため、多面的なスキルを養うことができます。
研究開発職
研究開発職は、まさに未来の製品の「種」を生み出すクリエイティブな職種です。
5〜10年先の長期的な技術開発に挑むケースや、数年以内に商品化するための研究開発に挑むケースがあります。大学での実験や分析に近い要素も多く、論理的思考力や探究心、チームで成果を追う力が求められます。
また、産学連携による外部研究機関とのプロジェクトも多いため、知的好奇心を生かせる環境です。特に理系学生にとって、研究開発職は技術を発展させる根幹となる非常にやりがいあるフィールドといえるでしょう。
生産管理職
生産管理職は、商品を安定的に供給するために、作りたい量を品質を保ちながら計画的に生産するという、メーカーの根幹を担う職種です。例えば、生産計画の立案や在庫管理を行います。
時には、生産工程で関係者同士の意見が異なったり、計画通りに進まなかったりすることもありますが、その時には生産管理職が中心となり、生産工程やスケジュールを調整することで対応します。このように、生産管理職は市場に製品を供給するための「安定的な供給体制」を構築する役割を担っています。
そのため、生産管理職は各部門の利害を理解した上で要望をのんでもらうための折衝力・調整力、そして信頼関係を構築する高いコミュニケーション能力が必要です。
事務職
事務職はメーカーで多岐にわたるバックオフィス業務を担当し、企業活動が円滑に進むように支える役割です。会計・経理では予算や書類管理を行い、総務や人事では採用や人員配置に携わるケースもあります。
近年ではペーパーレス化による業務効率化が進み、ソフトやITツールの活用も増えているので、IT関連のスキルがあるといいでしょう。現場をサポートしながら、全体を整理して支える「縁の下の力持ち」として非常に重要なポジションです。
