こんにちは、ワンキャリ編集部です。
今回は東京地下鉄(以下、東京メトロ)の概要と本選考対策のポイントをご紹介します。
東京メトロは、東京内の移動を支える私鉄の雄です。
国内の代表的な私鉄で比べると、運輸収入・年間輸送人員が2位の(東武電鉄と東急電鉄の)約2倍以上。圧倒的1位を誇っています。
また世界で見ても、1日あたり約755万人という輸送客の数は最大規模だと同社はうたっています(※1)。
そんな東京メトロの内定者は、総合職とエキスパート職に分かれています。
2021年卒の総合職の内定者は約30人と狭き門ではありますが、必ず勝算はあります。
選考前の最終確認にご一読ください。
(※1)参考:東京地下鉄「営業状況」
<目次>
●東京メトロの社風
●東京メトロ選考のポイント
●東京メトロの選考フロー
・1. エントリーシート
・2. Webテスト
・3. 1次面接
・4. クレペリン検査
・5. 2次面接
・6. 最終面接
▼東京地下鉄の社風について詳しく知りたい方はこちら!
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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東京メトロの社風:お堅いイメージの払拭(ふっしょく)へ! 親しみやすさで東京の顔に
東京の移動インフラを支える誇りと責任。
東京メトロの総合職社員は、親しみやすく、フレンドリーだと言われています(※2)。
業務内容が現業社員などのマネジメントであるため、話しやすく誠実な人が選ばれていることが一因のようです。
その誠実さは、最終面接の質問でも強く表れます。「東京メトロが育てている野菜は何でしょう」というようなとっぴな質問が投げられることも(選考対策ページより)。
社員いわく、普通の学生であれば分からない問題を出す目的は「分からない時に素直に『分からない』といえるか」だそう。知ったかぶりをせず、誠実な人柄かを見ています。
また、ある内定者は人事社員から「『お堅いインフラ』のイメージの払拭に向けて、人材の多様性を意識して、採用するように意識している。今後はリーダーシップのある学生はもちろん、逆境に負けない強い意志を持った学生を求めている」と懇親会で伺ったようです。
(※2)参考:【業界研究:鉄道】鉄道会社6社「JR東海・東日本・西日本・東急・東京地下鉄・近畿日本鉄道」の魅力や事業・業績・社風の違いを徹底比較!
経営は安定、コロナ禍を乗り越えるカギは新規事業への投資か
鉄道会社はグループ会社も含めて流通や不動産、ホテル・リゾートといった事業も展開していることが多く、例えば東急株式会社は生活サービス事業(東急百貨店・東急ストアなど)が全体の営業収益の割合の半分以上を占めています(※3)。
東京メトロの場合は、営業収益の約85%が運輸事業で賄われています。(※4)
東急株式会社は約18%(※5)、東日本旅客鉄道(以下、JR東日本)は約63.4%(※6)であることを考えると運輸事業に非常に高く依存していることがうかがえます。
2019年度の決算では、営業収益が前期比0.4%減(4331億円)と新型コロナウイルスによる外出自粛の影響を受けていることが分かりました。(※7)
2020年度の第一四半期の決算では最終損益が約136億円となり、過去最大の赤字となりました。(※8)
同社の特徴であった顧客基盤が揺らぎつつある今、どう新規事業の芽を育てていくかが鍵になっていくでしょう。
(※3)東急グループは2019年の10月に運輸事業を東急電鉄株式会社として子会社化。専門性を一層高め、持続的成長を主導する経営体制に切り替えました。
(※4)出典:東京メトロ「2019年度有価証券報告書 P.70」
(※5)出典:東急「セグメント別情報」
(※6)出典:JR東日本「2019年度有価証券報告書 P.104」
(※7)出典:東京地下鉄「2020年3月期 決算情報[日本基準](連結) P.2」
(※8)出典:東京地下鉄「2021年3月期 第1四半期報告書 P.3」
お客様目線の快適さを追求「東京メトロプラン」
同社は経営面でも大きな改革を初めています。
2019年から2021年の中期経営計画で「東京メトロプラン」と称し、「安心の提供」「持続的な成長の実現」「東京の魅力・活力の共創」の三本柱で経営基盤の強化に取り組んでいます。(※9)
また、自己資本比率が「JR東日本、JR東海(東海旅客鉄道)、JR西日本(西日本旅客鉄道)、東急、東京地下鉄、近畿日本鉄道」の6社(※10)では1位で、40.9%を占めているのも特徴です(※11)。
安定した資本は、東京メトロのビジョン「東京を走らせる力」に投資しています。
お客様目線の快適さを念頭に置き、2025年度末までに全路線全駅へのホームドア整備の完了を予定しています。
また遅延防止に大規模改良や設備投資も行っていることから、豊富なリソースを使ってメトロの利便性の充実に力を入れていることが分かります。
(※9)東京地下鉄「東京メトロプラン2021 P.6」
(※10)……各社の自己資本比率:JR東日本36.9%、JR東海39.9%、JR西日本34.1%、東急30.9%、近畿日本19.9%
出典:2019年度 有価証券報告書「JR東日本 P.2/JR東海P.5/JR西日本P.5/東急グループP.1/近畿日本鉄道P.2」
(※11)出典:東京メトロ「2019年度有価証券報告書 P2」
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多くの人と関わるジョブローテーション制度
東京メトロでは、若手のうちからジョブローテーションを繰り返すことで、将来的に会社を担う人材になることを期待されています。(※12)
総合職では、大きく事務系と技術系に分かれています。
・総合職事務系……「運輸営業」「事業開発」「経営企画」「事業管理」
・総合職技術系……「技術系建築」「技術系機電」「技術系土木」
以上で構成され、技術系から事務系に異動することも可能です。
ある内定者は「総合職の最大の魅力は、将来的に会社を担う側に立つことができるところ」と語っていました(選考対策ページより)。
従業員を束ね、常に事業を俯瞰(ふかん)した立ち位置で仕事ができる総合職事務系は、会社の大規模な仕組みを動かすことができます。
東京を支える仕事に大きなやりがいを感じられるでしょう。
(※12)東京地下鉄「総合職の仕事」
