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クリエイティブな仕事とは?仕事一覧、向いている学生の特徴も解説

クリエイティブ
2025年2月22日(土) | 8,784 views

こんにちは、ワンキャリ編集部です。

こちらの記事では、クリエイティブな仕事に興味を持つ就活生に向けて、クリエイティブ職の具体的な仕事内容やキャリアパス、有利な資格、選考対策を解説します。また、クリエイティブな仕事に向いている人や仕事の大変さについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

<目次>
●クリエイティブな仕事とは? クリエイティブな仕事内容と魅力
 ・クリエイティブな仕事とは?
 ・クリエイティブな仕事一覧
●クリエイティブな仕事の主なキャリアパス
 ・主なキャリアパス
 ・未経験・他職種からクリエイティブな仕事に就く方法
 ・クリエイターが目指せる職種
 ・他職種・未経験からクリエイティブ職へのキャリアパス・転職事例
 ・クリエイティブ職から他職種へのキャリアパス・転職事例
●クリエイティブな仕事のやりがい・年収・将来性
 ・働く上でのやりがい
 ・クリエイティブな仕事の年収・待遇
 ・クリエイティブな仕事の将来性
●クリエイティブな仕事の大変なところ
 ・スキルやセンスがダイレクトに反映される
 ・納期に追われて長時間労働になることがある
 ・正解がない難しさがある
 ・スキルアップの勉強を続ける必要がある
●クリエイティブな仕事は未経験でも可能? 向いている人の特徴
 ・もの作りが好きな人
 ・トレンドをつかみ企画力がある人
 ・知識や技術を貪欲に習得する人
 ・コミュニケーション能力がある人
●クリエイティブな仕事に向いていない人
 ・長時間粘り強く業務を遂行することが苦手な人
 ・仕事に大きな変化を求めない人
●クリエイティブな仕事に有利に働く資格
 ・CGエンジニア検定
 ・情報処理技術者試験
 ・ORACLE MASTER
 ・C言語プログラミング能力認定試験
 ・Java【TM】プログラミング能力認定試験
 ・色彩検定
 ・カラーコーディネーター検定試験
 ・Illustratorクリエイター能力認定試験
 ・Photoshopクリエイター能力認定試験
 ・Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)
 ・CGクリエイター検定
 ・Webクリエイター能力認定試験
 ・Webデザイナー検定
 ・Web検定・Webデザイン試験
 ・ウェブデザイン技能検定
●クリエイティブな仕事の選考対策
 ・エントリーシート(ES)対策
 ・Webテスト対策
 ・面接対策
 ・OB・OG訪問
●おわりに

クリエイティブな仕事とは? クリエイティブな仕事内容と魅力

クリエイティブな仕事は、新しい価値を生み出すための職業で、多岐にわたる分野があります。ここでは、クリエイティブな仕事の概要や代表的な職種を紹介し、魅力や特徴を詳しく解説します。


クリエイティブな仕事とは?

「クリエイティブ」とは英語で「創造的な」「創作的な」を意味し、クリエイティブな仕事は何かを生み出すことを目的とした仕事全般を指します。

芸術性の高いアーティストのようなイメージを持たれがちですが、それだけではありません。企画やデザインなど、想像力を活用して新しい価値を生み出す仕事も含まれます。

具体的には、ビジュアル制作を担うデザイナーやクリエイター、文章を使った作品を作るライターや編集者、商品やイベントの企画・品質管理を行うディレクターなど、多岐にわたる職種が挙げられます。


クリエイティブな仕事一覧

ここでは、Webデザイナーやグラフィックデザイナー、動画クリエイターなど、さまざまなクリエイティブな仕事について紹介します。

それぞれの職業の特徴や求められるスキルを見ていきましょう。



Webデザイナー


Webデザイナーは、ウェブサイトやホームページ、Web広告の見た目をデザインする仕事です。クライアントの要望や目的に合わせて、レイアウトや配色を工夫し、ユーザーに適切な行動を促すデザインを生み出します。

主にPhotoshopやIllustratorといったデザインソフトを使用し、場合によってはHTMLやCSSを使ってウェブサイトの構築も担当します。

Web業界はトレンドの変化が激しいため、新しい知識や技術を学び続ける姿勢が求められます。ユーザーに響くデザインを提供し、成果を生み出すことがWebデザイナーの使命といえるでしょう。


グラフィックデザイナー


グラフィックデザイナーは、商品パッケージやポスター、雑誌の表紙、書籍の装丁など多岐にわたるデザインを手掛けるクリエイティブな仕事です。

デザイン事務所や広告制作会社に所属し、広告代理店や出版社などのクライアントからの依頼に応じて制作を行います。

作ったデザインは商品の印象や企業イメージに直結するため、レイアウトや色彩感覚、フォント選びなどの高いデザインスキルが求められます。また、完成品が形となる達成感ややりがいが魅力です。


イラストレーター


イラストレーターは、雑誌やウェブサイトに掲載する挿絵など、デザインの一部を担当する仕事です。

クライアントの要望や掲載媒体に合わせて、さまざまなタッチを描き分ける必要があります。中には、工業製品のマニュアルを手掛ける「テクニカルイラストレーター」や、医療分野に特化した「メディカルイラストレーター」など、専門性の高い分野に特化する人もいます。

仕事によっては自分の個性を反映しやすく、絵を描くことが好きな人にとってやりがいのある職業です。独自のスタイルを生かしつつ、多様なニーズに応える柔軟さが求められるでしょう。


ゲームデザイナー


ゲームデザイナーは、ゲーム内のキャラクターや背景、武器、アイテム、操作画面など、多岐にわたるビジュアルを制作する仕事です。デザインはゲームの没入感やプレイ時のワクワク感に直結するため、クリエイティビティと技術が重要です。

近年では、ゲーム機の高性能化に伴い、グラフィックの高度化・高精細化が進んでおり、ゲームデザイナーにはより高いスキルと創造性が求められています。

ひとつのゲームを完成させるまでには時間と忍耐が必要ですが、完成した作品を手にしたときの達成感は非常に大きい職業です。


CGデザイナー


CGデザイナーは、コンピューターグラフィックスを駆使して2D・3Dのグラフィックや映像を制作する仕事です。

映画やゲームの世界で活躍するイメージが強い一方、近年では広告やアニメーション業界など、さまざまな分野でCGが広く活用されています。

使用する主なツールはMaya・3ds Max・Softimageなどで、実在感のあるデザインを生み出すには、これらのソフトを使いこなすスキルが欠かせません。

また、デッサン力や発想力、表現力が求められるため、高い技術力とクリエイティブな感性が必要です。CGを通じてリアルな世界を創造する醍醐味(だいごみ)が味わえる仕事です。


動画クリエイター


動画クリエイターは、企画・撮影・編集から納品まで動画制作の全工程を手掛ける職業です。近年、動画配信サービスの普及や企業のデジタルマーケティング強化に伴い、その需要は急速に高まっています。

制作する動画のジャンルは多岐にわたり、特定の動画配信サービス用のコンテンツから、企業のブランディング動画やプロモーション動画、さらにはウエディング動画まで、クライアントの要望に応じて多彩な表現が求められます。

未経験からでもスクールや独学でスキルを習得して活躍する人が多いのも、この職業の特徴です。


フォトグラファー


フォトグラファーは、写真を撮ることを職業とするクリエイティブな仕事です。

自分の個性を生かした作品を作るフォトグラファーや、広告や商品写真などクライアントのニーズに応じた撮影を行うフォトグラファーがいます。趣味で始めたカメラがきっかけでプロになった人も少なくありません。

写真を通じてメッセージを届けたり、人々の心を動かしたりすることが、この仕事の大きなやりがいです。言葉ではなくビジュアルで表現するフォトグラファーは、国内外で活躍の場を広げられる可能性を秘めています。


ファッションデザイナー


ファッションデザイナーは、洋服のデザインを手掛け、イメージを具体的な形に仕上げるクリエイティブな仕事です。

パタンナーや生産管理担当者と協力しながら、1着の洋服を完成させるまでのプロセスを指揮します。そのため、高い技術力やデザインセンスが求められます。

努力と実力次第で、自分のブランドを立ち上げることも可能な夢のある職業ですが、その反面、独り立ちするまでには忍耐力や継続的な学びが欠かせません。独創的な発想で人々を魅了するファッションデザイナーは、まさにクリエイティブな仕事の花形といえるでしょう。


インテリアデザイナー


インテリアデザイナーは、住宅や商業施設の内装をデザインし、魅力的で機能的な空間を作り上げる仕事です。

クライアントの要望に基づいてデザインコンセプトを企画し、壁や床の仕上げ、照明、家具、雑貨など内装全般をトータルで手掛けます。

この職業には、デザインや色彩センスだけでなく、施工会社や建築家との円滑なコミュニケーション能力も必要です。空間を通して人々の暮らしやビジネスに寄与するやりがいのあるクリエイティブな仕事です。

クリエイティブな仕事の主なキャリアパス

ここでは、仕事を通じてスキルを磨く方法や未経験から挑戦する方法、目指せる職種について詳しく解説します。


主なキャリアパス

クリエイティブな仕事のキャリアパスは、主に「企業内でのキャリアアップ」と「フリーランスとしての独立」の2つです。ここでは、それぞれのキャリアパスの特徴を具体的に見ていきましょう。



企業でのキャリアアップ


企業でキャリアアップを図る場合、クリエイターからプロデューサーやディレクターといったマネジメント職を目指すルートが一般的です。マネジメントスキルを持つ人材は需要が高く、組織内で重要な役割を担う機会も増える傾向があります。

一方で、制作現場に留まり続けたい場合は、実績を積み、スキルを武器に別の企業への転職を目指すこともひとつの方法です。

クリエイターとして独自の価値を発揮できれば、マネジメントに進まなくてもキャリアアップが可能です。どちらの道を選ぶにしても、継続的なスキル向上が鍵となるでしょう。


フリーランスとして独立


クリエイターとしての経験を生かし、フリーランスとして独立するキャリアパスもあります。

フリーランスでは、自由な働き方が可能な上、働いた分だけ収入を得られる点が大きな魅力です。また、仕事のペースを自分で調整できるため、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができます。

しかし、仕事を自ら獲得する必要がある上、収入が安定しない場合もあるので、自己管理や判断力が求められる点に注意が必要です。独立を考える際は、自分の性格や能力に合っているかを十分に検討することが大切です。


未経験・他職種からクリエイティブな仕事に就く方法

未経験からクリエイティブな仕事に挑戦するには、自身の思いを整理し、スキルや経験を生かす工夫が必要です。それぞれの方法を詳しく解説します。



就きたいと考えた経緯や思いを整理


「何となく憧れがあって」という理由だけで、未経験からクリエイティブな仕事に挑戦するのは難しいものです。

なぜその仕事に就きたいのかを明確に説明できることが重要です。また、自分がどのような行動をしてきたのか、本気度を示す具体的なエピソードも求められます。

クリエイティブな仕事は華やかなイメージがある一方で、アイデアを生み出す過程には苦労が伴い、頭や神経を使う場面が多い仕事です。

さらに、長時間労働や体力を必要とする場合もあります。こうした現実を理解した上で、自分の覚悟や熱意を伝えることで、採用担当者に前向きな印象を与えられるでしょう。


汎用(はんよう)できるスキルや経験を整理


未経験からクリエイティブな仕事を目指す場合、これまでの学生生活で得たスキルを整理し、生かせるポイントを見つけることが大切です。

例えば、大学のゼミやサークルでリーダーとしてメンバーをまとめた経験は、コミュニケーション力やリーダーシップをアピールできます。また、学園祭でイベントの企画やデザインを担当した経験は、アイデアを形にする力や責任感を伝える材料になるでしょう。

さらに、趣味でSNSの運用を行ったり、ブログやポートフォリオサイトを作ったりした経験もクリエイティブな分野では大きな武器となります。採用担当者は、未経験分野でも応用できる力を重視しているため、自分の経験をもとにした強みを積極的に伝えましょう。


関連する基礎的なスキルを習得


未経験からクリエイティブな仕事に挑戦する場合、関連する基礎的なスキルを習得しておくことが重要です。

まったくの未経験では、採用担当者に「転職後にやっていけるのか」という懸念を抱かれる可能性があります。

具体的には、オンライン講座や書籍を活用して必要な知識を学び、業務で使われるツールやソフト(Photoshop・Illustrator・動画編集ソフトなど)を実際に操作してみることをおすすめします。

さらに、自分で作品や制作物を作ってみることで、スキルの証明になるだけでなく、自分にその仕事が向いているかを見極める良い機会にもなるでしょう。


クリエイターが目指せる職種

クリエイティブな職種は多岐にわたり、それぞれに必要なスキルや役割があります。目指す職種の特徴を理解し、自分に合った進路を見つけましょう。



UIデザイナー・UXデザイナー


UIデザイナーは、ウェブサイトやアプリ、ゲームなどでユーザーが情報をやり取りするためのインターフェースをデザインする仕事です。

UIが使いやすく洗練されていると、ユーザーはスムーズに操作を行うことができ、製品やサービスの利便性が向上します。

一方、UXデザイナーは、製品やサービスを通じてユーザーが得る体験(UX)を設計する職種です。

UXデザインが優れていると、ユーザーは快適で分かりやすい操作や読みやすい文字、スムーズな導線など、良質な体験を得られます。

UIとUXは密接に関わり合っているため、両者を統合的にデザインする力が求められる職業です。


アートディレクター


アートディレクターは、コンテンツのビジュアルや美術面全体を統括する職種です。具体的には、デザインの方向性を決定し、スケジュール調整や進行管理を行いながら、プロジェクトを成功に導きます。

ビジュアルはコンテンツの印象を左右する重要な要素であるため、アートディレクターにはデザインの経験や美術・グラフィックの知識が求められます。

また、他のクリエイターをまとめるためのコミュニケーション能力や管理能力も欠かせません。チームの中心となり、魅力的なビジュアルを生み出す重要な役割を担うといえるでしょう。


Webディレクター


Webディレクターは、Webコンテンツ制作のプロジェクト全体を管理する職種です。具体的には、WebデザイナーやWebプログラマーなどの制作スタッフに指示を出し、進行状況を監督する役割を担います。

プロジェクトの監督者として、スタッフをまとめるコミュニケーション能力やスケジュール管理能力が必要です。

また、各部門のスタッフの業務を理解し、適切な指示を出すために、Web制作に関する技術的な知識も求められます。チーム全体をけん引し、スムーズな制作進行を支える重要な職種です。


Webプロデューサー


Webプロデューサーは、Webコンテンツプロジェクトの企画立案を行い、スムーズな進行のための環境を整える総責任者です。

Webディレクターが制作面の責任者であるのに対し、Webプロデューサーはビジネス面の責任者として戦略的な判断や予算管理を担います。

プロジェクトを成功に導くためには、金銭面の判断力やビジネス戦略の知識、そして幅広い分野での経験が必要です。Webプロデューサーを目指す場合、まずWebディレクターとしてキャリアを積み、制作現場での知識やスキルを培うのが一般的なステップです。


フロントエンドエンジニア


フロントエンドエンジニアは、Webコンテンツのユーザーに表示される部分を構築するエンジニアです。UIデザイナーが作成したデザインをもとに、ユーザーが快適にシステムを利用できる機能を実装する役割を担います。

必要なスキルとしては、JavaScriptやHTML、CSSといったプログラミング言語の知識が挙げられます。また、CMS構築やUI・UX設計も業務に含まれる場合があるため、これらのスキルを習得することで活躍の場がさらに広がるでしょう。

デザインと技術を融合させ、快適なユーザー体験を支える重要な職種です。


コンサルタント


コンサルタントは、クライアントの要望や目的に応じて、ビジネスの課題を洗い出し、解決策を提案する職種です。コンテンツの問題点を分析し、改善策を提示することで、クライアントの利益を最大化することを目指します。

この職種では、課題を発見するための視野の広さやリサーチ力が求められます。また、的確な戦略を立案するために、マーケティングやクライアント業界に関する知識も必要です。

クリエイティブな要素をビジネスに結びつけ、効果的な成果を生み出す職業といえるでしょう。


他職種・未経験からクリエイティブ職へのキャリアパス・転職事例

ここでは、具体的な転職事例とともに、他職種・未経験からクリエイティブ職へのキャリアパスをご紹介します。

転職のきっかけや理由としては、 裁量権の不足や現状の限界感を背景に、成長意欲と社会貢献を重視しながら、新しい分野や職種への挑戦を目指しているケースが多いようです。

金融事務(業務・管理)からクリエイティブディレクターへの転職事例

転職を考えた理由・きっかけ
前職では、業務に対して十分な責任や裁量を持つことができず、若手のうちにキャリアを築くことが難しいと感じていた。また、生命保険業界自体が飽和状態にあり、将来的なキャリアの展望に不安を感じていた。自分自身が積極的に挑戦し、成長できる環境を求めていたため、転職を決意した。
特に、30歳までに自身の事業を立ち上げるという目標があり、そのためには、短期間で昇進し、スキルや経験を積むことができる職場環境が必要であると感じていた。新しい分野で自分の力を試し、成長できる場所で仕事をしていくことを決めた。

※出典:ワンキャリアプラス「東京海上日動あんしん生命保険からの転職体験談」
法人営業からWebプロデューサー・ディレクターへの転職事例

転職を考えた理由・きっかけ
商材に縛られる営業にどこかもどかしさを感じることが多くなり、多方面からクライアントの課題解決ができるWebクリエイティブ職に興味を持ったことがきっかけです。

※出典:ワンキャリアプラス「カナリー(旧:BluAge)からの転職体験談」
薬剤師・管理薬剤師からWebコンテンツ企画・編集・ライティングへの転職事例

転職を考えた理由・きっかけ
前職が大手企業であったため、安定感はあるものの個人個人の裁量権はあまりないことを物足りなく感じていた。加えて、地域の患者に対し深く関わることはできるが、広域の生活者との関わりはなく、限局的な社会貢献にとどまっていることを歯がゆく思っていた。
そこで、あえてあまり社員数の多くない企業を選ぶことで、自らの裁量や責任の範囲を広げ、さまざまな経験を積めるのでは? と考え、転職活動を始めた。
また、「薬剤師資格にとらわれず、一般企業を受け、自身の活動の幅を広げてみたい」という思いから、薬剤師の免許を直接的に使わない企業に対しても積極的に転職活動を行った。

※出典:ワンキャリアプラス「I&H(旧:阪神調剤薬局)からの転職体験談」


クリエイティブ職から他職種へのキャリアパス・転職事例

続いて、クリエイティブ職から他職種への転職事例を紹介します。

転職背景としては、現職での業務内容や条件への不満を背景に、より成長や充実感を得られる環境を求める傾向が見られます。

Webプロデューサー・ディレクターからプロデューサー・ディレクターへの転職事例

転職を考えた理由・きっかけ
・年数がたつにつれて裁量権は得られるが、会社全体としてのクリエイティブ制作が伴う業務が減少。それに伴い、仕事量が減少する傾向にあった。
・提案が多かったが、実際に実になる機会が少なくより面白い提案や世の中にインパクトのある事例などを生み出したいと考えていた。
・リモートワークが大半で、実際に会って仕事をしたい気持ちが強くあった。

※出典:ワンキャリアプラス「トランスコスモスからの転職体験談」
クリエイティブディレクターから経営企画・経営戦略への転職事例

転職を考えた理由・きっかけ
・新卒入社してから経験を積むうちに、やりたいことが今の会社だとできなくなってきたため
・精神的負荷も労働時間も多い職種であるが、給料が少なかったため

※出典:ワンキャリアプラス「ロフトワークからの転職体験談」

クリエイティブな仕事のやりがい・年収・将来性

クリエイティブな仕事は、やりがいや達成感を覚えられる反面、年収や将来性には多くの可能性と課題があります。それぞれの魅力と現実を詳しく解説します。


働く上でのやりがい

クリエイティブな仕事は、完成したときの達成感や成果が直接評価されることが大きなやりがいです。

さらに、実績を積むことで将来の可能性が広がる点も大きな魅力といえるでしょう。



完成した喜びと達成感がある


クリエイティブな仕事には、ゼロから新しいものを作り上げる大変さが伴いますが、その分、作品や制作物が完成した時の喜びと達成感は格別です。

特に、顧客の難しい要望に応え感謝されたときや、厳しい納期を乗り越えて制作物を完成させたときには、大きなやりがいを感じるでしょう。

また、自分が関わった制作物が形として残り、多くの人に使われたり評価されたりすることも魅力のひとつです。創造の苦労が報われた瞬間に味わえる感動が、クリエイティブな仕事の醍醐味です。


ダイレクトな評価につながる


クリエイティブな仕事は、成果が目に見えやすく、やりがいを感じやすい職種です。

例えば、デザインしたWeb広告の閲覧数や売上、制作した動画の再生数やコメント数、またはゲームデザイナーとして関わったゲームがヒットするなど、自分の仕事の成果がダイレクトに評価に反映される傾向があります。

その分、厳しい評価を受ける場面もありますが、他の人にはできない独自の仕事が高く評価されるときの達成感や誇りは、この仕事ならではの魅力といえるでしょう。


実績をベースに将来が期待できる


クリエイティブな仕事は、自分の制作物が作品として残るため、実績を積むことで将来への可能性が広がります。

評価の高いクリエイターになれば、企業から必要とされ、昇給や昇格のチャンスが期待できるでしょう。また、実績を武器に転職活動を行えば、企業が求める人材として満足度の高い転職が可能です。

さらに、Webデザイナーやイラストレーター、ライターなど、クリエイティブな職種はスキルを生かして副業や独立も目指せる仕事です。

経験を重ね、実績を上げることで高額な報酬を得るチャンスもあり、手に職を付けて活躍したい人にとって非常に魅力的なキャリアパスといえます。


クリエイティブな仕事の年収・待遇

厚生労働省が運営する職業情報提供サイトによると、主なクリエイティブな仕事の年収は以下のとおりです。

・Webデザイナー:509.3万円
・グラフィックデザイナー:509.3万円
・イラストレーター:521.2万円
・ゲームクリエイター:551.4万円
・CGデザイナー・CG制作者:509.3万円
・動画制作者・動画編集者:551.4万円
・商業カメラマン:521.2万円
・ファッションデザイナー:509.3万円
・インテリアデザイナー:509.3万円

※出典:職業情報提供サイトjobtag「Webデザイナー/グラフィックデザイナー/イラストレーター/ゲームクリエイター/CGデザイナー・CG制作者/動画制作/商業カメラマン/ファッションデザイナー/インテリアデザイナー」

国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査結果」によると、平均年収は460万円であり、クリエイターの平均年収も突出して高いわけではありません(※1)。

ただし、この数値は業務内容や経験年数、所属企業、フリーランスとしての活動範囲など、多くの要因によって大きく変動します。

クリエイターとして高い年収を得るためには、実績を積むことはもちろん、専門性を高めたり需要の高い特定分野でのスキルを磨いたりする取り組みが重要です。

(※1)出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」


クリエイティブな仕事の将来性

クリエイターを取り巻く市場は急速に拡大しています。

クリエイターエコノミー協会と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの2024年の調査によると、国内クリエイターエコノミー市場規模は1兆8,696億円で、前年比13.0%の成長を記録しました(※2)。

一方で、生成AI(人工知能)の登場により、クリエイターの仕事が減るのではないかという不安も存在します。

しかし、生成AIを活用するためには、専門分野の知識や生成物を正しく判断する力が不可欠です。今後、生成AIを効果的に活用できるクリエイターが求められる時代になると考えられます。

長期的に活躍したいのであれば、生成AIや新しいツールを取り入れながら、スキルアップを続けることが大切です。

(※2)参考:一般社団法人クリエイターエコノミー協会「2024年版国内クリエイターエコノミー調査結果を発表」

クリエイティブな仕事の大変なところ

クリエイティブな仕事はやりがいや魅力が多い一方で、スキルやセンスが直結する責任や、正解がない難しさなどの課題もあります。ここでは、 クリエイティブな仕事の大変さについて詳しく解説します。



スキルやセンスがダイレクトに反映される

クリエイティブな仕事では、自分のスキルやセンスがそのまま作品や制作物のクオリティに反映されます。

プロとして、「調子が悪かった」という言い訳は通用せず、どのような状況でも一定以上のクオリティを求められる厳しさがあります。

このため、クリエイターには成果物の品質を担保するための責任が常に伴います。そのプレッシャーを乗り越えるには、感性を磨き続ける姿勢やスキルを向上させるための努力が不可欠です。

継続的な自己研さんが求められる、挑戦しがいのある仕事といえるでしょう。


納期に追われて長時間労働になることがある

クリエイティブな仕事では、顧客や取引先の要望に応えるため、または質の高い作品を仕上げるために長時間労働を強いられることがあります。

特に、「ここで終わり」と区切りが曖昧な仕事も多く、アイデアを出すために何日も考え続けたり、納期や公開スケジュールに合わせて無理をしたりする場合もあります。

自由な発想で楽しそうな仕事という印象がある一方で、実際は顧客の期待を満たすために時間を惜しまず作業をする必要があり、労働時間が不規則になることも少なくありません。これもクリエイティブな仕事の大変な一面です。


正解がない難しさがある

クリエイティブな仕事には「これが正解」という答えが存在しません。どんなものを作るのか、どのように表現するのかを自分で考え、仮の目標を設定しながらゼロから生み出していく必要があります。

たとえ素晴らしい制作物を作っても、クライアントの要望に合わなければボツになることもある上、作り手が最高と思う作品でも消費者に受け入れられないことも少なくありません。

一度成功しても、次も同じ手法で成功できる保証はなく、常に新しい挑戦が求められます。正解がないからこそ面白さがある一方で、ゴールが見えないものに向き合い続ける難しさが、この仕事の大変な一面です。


スキルアップの勉強を続ける必要がある

クリエイティブな仕事は、市場のトレンドや作業手法が常に変化しているため、知識やスキルにゴールがありません。時代の流れに合わせて新しい技術や知識を学び続けることが求められる職種です。

学ぶことに抵抗がなければ問題ありませんが、勉強を苦手とする人にとっては大変に感じることもあるでしょう。

クリエイティブ業界に進む前に、こうしたスキルアップの継続が必要な点を理解し、自分に適しているかをしっかりと考えることが大切です。

クリエイティブな仕事は未経験でも可能? 向いている人の特徴

クリエイティブな仕事は、情熱やスキル、コミュニケーション力など、さまざまな特性が生かせる職業です。ここでは、もの作りが好きな人やトレンドを捉える力がある人など、向いている人の特徴を解説します。



もの作りが好きな人

クリエイティブな仕事に向いているのは、何よりも「もの作りが好きな人」です。ゼロから企画して形にすることが多いこの仕事では、「作ること」自体を楽しむ気持ちが最大のポテンシャルです。

「まだ世の中にない新しいものを生み出したい」「自分の作ったものや価値観で人を感動させたい」という思いを持つ人にとって、クリエイティブな仕事は大きなやりがいを感じられる場となるでしょう。もの作りへの情熱が、この分野で活躍する原動力となります。


トレンドをつかみ企画力がある人

市場のニーズやトレンドを的確に捉える情報収集能力と、魅力的な企画を立てる力がある人は、クリエイティブな仕事に向いています。

クライアントや消費者の期待を満たす作品を生み出すためには、時代の流れを読み、それに合ったアイデアを形にすることが重要です。

どんなに素晴らしい作品でも、大衆に受け入れられなければビジネスとして成立しません。既存の要素にインスピレーションを得たり、それらを組み合わせて新しい価値を創造したりする能力がクリエイティブな仕事では求められます。


知識や技術を貪欲に習得する人

新しい知識や技術を積極的に吸収しようとする向上心のある人は、クリエイティブな仕事に向いています。

この分野は技術やトレンドの変化が大きいため、現在のスキルに満足せず、チャレンジ精神を持って新たなスキルを習得していく姿勢が重要です。

また、異業種の人との交流や旅先での体験、普段触れない情報に接することが、クリエイティブな発想を生み出すきっかけになることもあります。


コミュニケーション能力がある人

クリエイティブな仕事には、コミュニケーション能力が欠かせません。

一見、個人の感性で完結するように思われがちですが、実際にはクライアントとの打ち合わせや、チームメンバーとの調整を通じて作品を作り上げることがほとんどです。

特に、Webディレクターやプランナーといったディレクター系の職種では、他のクリエイターに制作を依頼するための的確な指示や調整が求められます。

また、クリエイター系の職種でも「趣味」ではなく「仕事」としてクライアントの期待に応える必要があり、その過程で円滑なコミュニケーションが必要不可欠です。

クリエイティブな仕事に向いていない人

ここでは、クリエイティブな仕事に向いていない人の特徴を解説します。クリエイティブな仕事は、忍耐力や柔軟性が求められる職業です。長時間粘り強く取り組むことや、大きな変化に対応することが苦手な人には向いていない場合があるでしょう。



長時間粘り強く業務を遂行することが苦手な人

長時間粘り強く業務を続けることが苦手な人は、クリエイティブな仕事に向いていないかもしれません。

クリエイティブな仕事では、クライアントの要望や消費者のニーズを満たす作品をゼロから生み出す必要があり、簡単には終わらない業務が多いものです。

良いアイデアが出るまで試行錯誤を繰り返したり、修正依頼に対応したりと、完成までに時間と労力を要することがほとんどです。

また、時間内で仕事が終わらないことも多く、残業や繰り返しの対応が発生することもあります。クリエイティブな仕事は、忍耐力や粘り強さが必要とされることを覚えておきましょう。


仕事に大きな変化を求めない人

大きな変化に対応するのが苦手な人は、クリエイティブな仕事に向いていないかもしれません。クリエイティブな仕事は、新しいことやものを創造し、変化を生み出す仕事といえます。

マニュアルや正解がない中で、日々新しい情報をキャッチしながらアイデアを出し、柔軟に状況に対応していく力が求められます。

そのため、毎日同じルーチンで作業を進めたい人や、マニュアルに沿って働くことを好む人にとっては、クリエイティブな仕事はストレスとなる場合があります。変化を楽しめるかどうかが、この仕事に向いているか見極めるポイントです。

クリエイティブな仕事に有利に働く資格

ここでは、クリエイティブ分野で役立つ具体的な資格をご紹介します。クリエイティブな仕事でのキャリアアップには、専門的なスキルがあることを証明する資格が大きな武器となります。

なお、ここで紹介する受験料や実施スケジュールは、2025年2月時点の情報です。具体的な実施内容は、各主催団体のホームページをご確認ください。



CGエンジニア検定

CGエンジニア検定は、CG技術の知識とスキルを証明できる資格です(※3)。モデリングやレンダリング、画像処理、3次元変換など、さまざまなジャンルの知識を勉強できます。アニメやゲーム、VR、ARアプリなど、CGを使うジャンルでプログラミングを行う場合、取得しておくと良いでしょう。

(※3)参考:CGエンジニア検定「検定試験の概要」


情報処理技術者試験

情報処理技術者試験は、経済産業省が認定する唯一の情報処理関連の国家試験で、情報処理技術者としての知識や技能が一定以上の水準にあることを証明できます。

試験は13種類ありますが、ゲームクリエイターを目指す場合は「基本情報技術者試験(FE)」や「応用情報技術者試験(AP)」の取得がおすすめです。

これらの資格を持つことで、ITやプログラミングの基礎的なスキルをアピールでき、クリエイティブな分野での就職やキャリアアップに有利になります。

項目 内容
主催 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
実施試験区分 ・基本情報技術者試験(FE)
・応用情報技術者試験(AP)
・ITストラテジスト試験(ST)
・システムアーキテクト試験(SA)
・ネットワークスペシャリスト試験(NW)
・ITサービスマネージャ試験(SM)
・情報処理安全確保支援士試験(SC)
実施スケジュール ・春期試験(4月)
・秋期試験(10月)
受験料(税込) 7,500円

※出典:独立行政法人 情報処理推進機構「スケジュール、手数料など/情報セキュリティマネジメント試験、基本情報技術者試験(CBT方式)」


ORACLE MASTER

ORACLE MASTERは、Oracle製品の中でも「Oracle Database」に関する専門知識があることを認定する資格です。これまで28万人のエンジニアが取得した実績を持っているため、社内外にスキルをアピールできます。「Bronze・Silver・Gold・Platinum」という順番でステップアップできるため、自分のスキルに合わせて取得しましょう(※4)。

(※4)参考:Oracle University Japan「ORACLE MASTER Portal」


C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、C言語を使用したシステム開発に必要な知識と技術を保有していることを証明する資格です。

以下3つのレベルに分かれており、プログラミング未経験者からすでにプログラマーとして働く人まで、幅広く受験できます(※5)。

・3級:簡単なプログラムなら書ける
・2級:500行程度の小規模なプログラムを書ける
・1級:C言語を活用して応用プログラムを作成できる

(※5)参考:C言語プログラミング能力認定試験「特徴・試験内容」


Java【TM】プログラミング能力認定試験

Java【TM】プログラミング能力認定試験は、Javaの知識やオブジェクト指向に関する概念の理解度を測る資格試験です。

試験は1級から3級まであり、1級を取得すれば、業務レベルのスキルを持っていることを証明できます。

この資格は、ゲーム開発やWebアプリケーション開発など、クリエイティブな分野での活躍を目指す人にとって有利に働くでしょう。

項目 内容
主催 株式会社サーティファイ 情報処理能力認定委員会
実施試験区分 ・1級
・2級
・3級
実施スケジュール ・1級:6月(2024年6月以降、休止中)
・2級:6月・1月
・3級:6月・9月・1月
受験料(税込) ・1級:8,000円
・2級:6,600円
・3級:5,400円

※出典:Java™プログラミング能力認定試験「特徴・試験内容/C言語・Javaプログラミング能力認定試験の【1級】公開試験は、2024年6月試験を最後に休止いたします」
※参考:


色彩検定

色彩検定は文部科学省後援の試験で、色に関する知識を体系的に学べるため、クリエイティブな仕事を目指す人にとって大きな魅力があります。

センスだけでなく、色彩理論や法則に基づいた色選びができるようになり、説得力のあるデザインを制作するスキルが身に付きます。特にデザインやアートの分野で活躍したい人におすすめの資格です。

項目 内容
主催 公益社団法人 色彩検定協会
実施試験区分 ・UC級
・1級
・2級
・3級
実施スケジュール ・3級・2級・ UC級:夏期検定(6月)
・全級:冬期検定(11月)
受験料(税込) ・UC級:6,000円
・1級:1万5,000円
・2級:1万円
・3級:7,000円

※出典:色彩検定「受検案内・試験内容」


カラーコーディネーター検定試験

カラーコーディネーター検定試験は、ビジネスシーンで実践的に役立つ色彩の知識を学べる資格試験です。

色彩の基礎知識を持つことで、クライアントの要望に応じた効果的なアイデアを提案できるようになるでしょう。東京商工会議所が主催する公的資格である点も信頼性の高さの一因です。クリエイティブな仕事で説得力のある提案を目指す方におすすめの資格です。

項目 内容
主催 東京商工会議所
実施試験区分 ・スタンダードクラス
・アドバンスクラス
実施スケジュール 年2回(6月・10月)
受験料(税込) ・スタンダードクラス:5,500円
・アドバンスクラス:7,700円

※出典:東京商工会議所「試験要項」


Illustratorクリエイター能力認定試験

Illustratorクリエイター能力認定試験は、アドビ製品のIllustratorの活用スキルを測定する試験です。

Illustratorのスキルを証明したい方におすすめの資格です。試験にはスタンダードとエキスパートの2種類があり、実務経験がある場合は最初からエキスパートを受検することも可能です。

項目 内容
主催 株式会社サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会
実施試験区分 ・エキスパート
・スタンダード
実施スケジュール 年2回(1月・7月)
受験料(税込) ・エキスパート:8,800円
・スタンダード:7,800円

※出典:Illustrator®クリエイター能力認定試験「試験概要/試験日程・受験方法」


Photoshopクリエイター能力認定試験

Photoshopクリエイター能力認定試験は、アドビ製品のPhotoshopの活用スキルを測定する試験です。

試験には画像ファイルの作成や作品制作などの実技形式の問題が含まれ、実践的な内容でPhotoshopの実力を試すことができます。

Photoshopのスキルを客観的に証明したい方にとって、実務に生かせるおすすめの資格です。

項目 内容
主催 株式会社サーティファイ ソフトウェア活用能力認定委員会
実施試験区分 ・エキスパート
・スタンダード
実施スケジュール 年2回(1月・7月)
受験料(税込) ・エキスパート:8,800円
・スタンダード:7,800円

※出典:Photoshop®クリエイター能力認定試験「試験概要/試験日程・受験方法」


Adobe Certified Professional(アドビ認定プロフェッショナル)

Adobe Certified Professionalは、アドビ製品の利用スキルを証明する国際資格です。

試験は全国のテストセンターで実施され、Photoshop・Illustrator・Premiere Proの3科目が試験対象です。認定資格を取得するには、2科目に合格する必要があります。

海外勤務を目指す方に特におすすめの資格です。

項目 内容
主催 株式会社オデッセイ コミュニケーションズ
実施試験区分 ・Visual Design using Adobe Photoshop(2022/2023/2024)
・Graphic Design & Illustration using Adobe Illustrator(2022/2023/2024)
・Digital Video using Adobe Premiere Pro(2022/2023/2024)
実施スケジュール 随時実施
受験料(税込) 2025年4月30日までの受験
・一般価格:10,780円
・学割価格: 8,580円
2025年5月1日以降の受験
・一般価格:12,980円
・学割価格:9,680円

※出典:アドビ認定プロフェッショナル「試験概要」


CGクリエイター検定

CGクリエイター検定は、アニメやゲーム、アプリなどで使うCGの中でも、デザインをメインに勉強できる資格です。デザインの基礎であるデッサンやタイポグラフィ、映像編集、ライティングなどの知識が出題されます(※6)。資格を取得すると、映画やCM、ゲーム、ミュージックビデオなど、ビジュアルコンテンツが重要な業界での就職が有利になるでしょう。

(※6)参考:CGクリエイター検定「検定試験の概要」


Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、ウェブサイト制作に必要なデザインスキルやWebページのコーディングスキルを認定する資格試験です。

試験には「スタンダード」と「エキスパート」の2種類があり、自分のスキルレベルに合わせて受験できます。特にWebデザイナーやフロントエンドエンジニアを目指す方におすすめです。

項目 内容
主催 株式会社サーティファイ Web利用・技術認定委員会
実施試験区分 ・エキスパート
・スタンダード
実施スケジュール 年2回(1月・7月)
受験料(税込) ・エキスパート:7,700円
・スタンダード:6,100円

※出典:Webクリエイター能力認定試験「試験内容/試験に申し込む」


Webデザイナー検定

Webデザイナー検定は、ウェブサイトのコンセプト設計やスケジュール・予算管理を含む、制作、評価、運用のスキルを問う資格試験です。

Webデザイン全般に関する知識と実践力を証明する検定で、Web制作の基礎から応用まで幅広い能力を評価します。

Webデザインのスキルを客観的に証明し、キャリアアップを目指したい方に最適な資格です。

項目 内容
主催 公益財団法人 画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
実施試験区分 ・エキスパート
・ベーシック
実施スケジュール 年2回(7月・11月)
受験料(税込) ・エキスパート:6,700円
・ベーシック:5,600円

※出典:Webデザイナー検定「検定試験の概要/受験するには」


Web検定・Webデザイン試験

Web検定には4つの認定資格がありますが、Webクリエイターを目指す方には「Webデザイン試験」がおすすめです。

この試験では、ウェブサイトのビジュアルデザインの基礎や、HTML・CSSの知識、アクセシビリティーに配慮したウェブサイト設計スキルが問われます。

Webデザインに必要なスキルを幅広く証明できる資格で、WebクリエイターやWebデザイナーを目指す方に最適です。

項目 内容
主催 株式会社ボーンデジタル
実施試験区分 ・Web検定 Webリテラシー
・Web検定 Webデザイン
・Web検定 Webディレクション
・Web検定 Webプロデュース
実施スケジュール 随時
受験料(税込) 11,000円

※出典:Web検「Webデザイン(資格名:Webデザイナー)試験の概要」


ウェブデザイン技能検定

ウェブデザイン技能検定は、ウェブサイトのデザインやコーディング、構築・運用、さらにはネットワークやシステムに関する総合的な理解度を問う検定試験です。

Web業界で唯一の国家資格であり、取得することで転職やキャリアアップ時に他の候補者との差別化が期待できます。

項目 内容
主催 特定非営利活動法人 インターネットスキル認定普及協会
実施試験区分 ・1級
・2級
・3級
実施スケジュール 年4回(等級・実施地域によって変動)
受験料(税込) ・1級:8,000円(学科)/2万5,000円(実技)
・2級:7,000円(学科)/1万6,000円(実技)
・3級: 6,000円(学科)/8,000円 (実技)

※出典:ウェブデザイン技能検定「試験概要」

クリエイティブな仕事の選考対策

ここでは、クリエイティブな仕事を志望する人向けに選考対策をご紹介します。



エントリーシート(ES)対策

クリエイティブな仕事は、もの作りやトレンドへの関心やコミュニケーション能力、知識や技術を貪欲に習得する力を必要とする職種です。志望動機では、自身がこれらの力を発揮できたエピソードを交えて会社で将来活躍できることをアピールしましょう。

【実際のES質問例(1)】
第1志望の職種を選択してください【第1志望】 クリエイティブ職 必須 第1志望の職種を選択された理由をお聞かせください (200文字以下)

【回答例】
私は昔からとにかく「おもしろい」モノを考え、周りを楽しませ驚かせることが大好きだ。それは日常のささいなことから壮大な規模のことまでさまざまである。大学ではベンチャーコンテストやデザイン思考の学習を経験し、自身が社会に貢献するにはクリエイティブの立場が最も力を発揮できると考える。クライアントはもちろん生活者にまでアプローチし、多くの人の心を動かすことで世の中の文化をターンオーバーしていきたいと考えている。

※出典:アクセンチュア|クリエイティブ職2022年卒インターンシップ選考のES

【実際のES質問例(2)】
あまたある仕事の中から、商業 アニメーション制作を仕事に選んだ理由を教えてください

【回答例】
私が商業アニメーション制作を選んだ理由(1)人生で一番熱中したコンテンツがアニメであり、アニメに恩返しがしたいからです。私は幼少期からアニメが大好きで、これまで多くの感動や勇気をもらってきました。また、それだけではなく人生の価値観や大切な考え方もアニメから得ており背中を押してもらってきました。だからこそ、今度は私自身が担い手となって多くの方に作品を届け、背中を押したいと思いました。それを通じて、アニメの奥深さや面白さを感じる人を増やし、アニメ業界をより盛り上げていきたいと思っています。(2)多くの人とひとつの作品を作り上げる達成感に魅力を感じたからです。私は高校時代に◯◯部に所属しており、◯◯人での◯◯作りに打ち込んでいました。それぞれに強い思いがあるからこそ意見がぶつかる場面やうまく連携が取れないという場面がありましたが、それらを乗り越えて全国の舞台で最高の演奏をした時の達成感や喜びを私は忘れることができません。また、これまで個人よりもチームで活動した時の方が大きな達成感ややりがいを得ることが多かったため、社会人になっても多くの方と関わり合いながら達成感を得られる仕事に打ち込みたいと思っています。以上が私の経験からくる志望理由です。また、アニメ業界に新たな可能性を感じているからこそ志望しているという面もあります。(3)アニメ業界が今変化の時にあるからこそ、身近でその変化を感じ、貢献していきたいからです。私はアニメ業界がエンターテインメント業界においてトップクラスの勢いを現在持っており、多くの変化が生まれている業界だと感じています。それは配信プラットフォームの参入をきっかけに、国内だけではなく世界中の人々にアニメを届けることができるようになったことでアニメビジネスの在り方が変化し、さらに大きく成長する可能性を感じているからです。また、デジタル作画の導入など、作品自体のクオリティにも大きな変化が生まれている印象があり、今がアニメ業界の過渡期にあると思います。そんな状況だからこそ、時代が変わる瞬間をより身近で感じ、さらには私自身もその変化を推し進めていきたいと思っています。以上の理由より、私は商業アニメーション制作に「現場の人間」として深く関わっていきたいです。

※出典:マッドハウス|クリエイティブ系2022年卒本選考のES

内定者の志望動機をもっと見たい方はこちら

▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら
・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策


Webテスト対策

Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。

また、ワンキャリアでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。

▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧


面接対策

業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。

まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。

また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。

ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)をご紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握することができ、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。

▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら
・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例


OB・OG訪問

OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得たりできます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。

さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。

OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみると良いでしょう。

▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・【こんなOB・OG訪問は落ちる】学生が知らない、失礼にあたるマナー11例を社会人のホンネ付きで再現してみた
・OB・OG訪問の質問リスト【厳選50選】 深い内容を聞くコツ・前日に送るメール例
・OB・OG訪問のメール【例文つきで解説】返信/お礼メールの鉄則

おわりに

いかがでしたか。

今回は、クリエイティブな仕事に興味を持つ就活生に向けて、具体的な仕事内容やキャリアパス、有利な資格、選考対策をご紹介しました。ぜひ職種選びの参考にしてください。

クリエイティブな仕事の種類
・Webデザイナー
・グラフィックデザイナー
・イラストレーター
・ゲームデザイナー
・CGデザイナー
・動画クリエイター
・フォトグラファー
・ファッションデザイナー
・インテリアデザイナー
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(Photo:Summit Art Creations/Shutterstock.com)

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