面接では、自分の長所をどれだけ効果的に伝えられるかが、合否を大きく左右します。
中でも「協調性」という長所は、多くの企業から高く評価されるアピールポイントです。しかし、「協調性」を言い換えずにアピールしても、言葉が抽象的すぎて面接官に強い印象を与えることはできません。「協調性をアピールしたいけど、どう伝えるべきか分からない」「そもそも、長所について聞かれた場合に協調性って回答しても大丈夫?」と悩む方も多いでしょう。
本記事では、協調性の定義や企業が求めるポイントを整理した上で、アルバイトやサークルといったエピソード別に使える例文、さらには使用する際のNG例まで徹底解説します。 長所で協調性をアピールしたい方は、ぜひ参考にしてみてください!
<目次>
●「協調性」の意味とは
・企業が求める「協調性」とは
●「協調性」が仕事で評価される理由
・組織を引っ張ることができる人材だと思われるため
・組織や業務全体を考えて行動する必要があるため
●「協調性」がある人の特徴
・1. その場に適した対応を取ることができる
・2. 社交的で明るい
・3. 周りの意見を否定しない
・4. 思いやりがある
・5. 自分の意見を主張できる
●「協調性」がない人の特徴
・1. 融通がきかない
・2. 自分の話ばかりする
・3. 自分から動かない
・4. ルールを守らない
●面接で「協調性」をアピールするための準備
・協調性を伝えることができるエピソード作り
・協調性を別の言葉に言い換える
・話の流れに沿って草稿を作る
●面接で「協調性」をアピールした例文
・アルバイト編
・部活動編
・サークル編
・ボランティア編
・長期インターン編
・留学編
・ゼミ編
●面接で「協調性」をアピールする際の注意点
・「協調性=誰とでも仲良くなれる」ではないため避けるようにする
・「周りに流されやすい人」と思われないように注意
・企業が求めている人材に合わせて「協調性」を他の言葉に言い換える
・伝えるエピソードは1つに絞る
●まとめ
「協調性」の意味とは

まずは、協調性の意味を押さえましょう。
登張氏によると、協調性とは「非利己的で、他者に対して受容的、共感的、友好的に接し、他者と競い合うのではなく、譲り合って調和を図ったり協力したりする傾向」と述べています(※1)。つまり、「利害の対立する者同士が相互間の問題を解決しようとすること」といえるでしょう。
一方で、協調性と聞くと、「チームの和を乱さない」「トラブルを起こさない」といった意味をイメージする人も多いと思います。では、面接でアピールする際の協調性は、どのような意味であれば良いのでしょうか?
これを考えるために必要なことが、企業が求める協調性とは何かを考えることです。
(※1)出典:J-STAGE「協調性とその起源――AgreeablenessとCooperativenessの概念を用いた検討」
企業が求める「協調性」とは
結論から言うと、企業が求める協調性とは「性格や意見が異なる人々と調和を図りながら、仕事を前に推し進める能力」です。
つまり、「チームの和を乱さない」「トラブルを起こさない」といった消極的な態度ではなく、性格や意見が異なる人々と仕事をする中で生じる問題を解決しながら、仕事を前に進める力こそが、「協調性」の意味であるといえます。
これらをしっかり理解した上で、協調性を長所としてアピールしましょう。
例えば、学祭の企画会議で発言が少ない後輩に対し、休憩時間にさりげなく「どんな案を持っている?」と声をかけ、本人のアイデアを会議の場で紹介した事例。この一歩が議論を活性化させ、結果的に企画採用率が上がったというケースは、まさに“場を動かす協調性”の好例です。
重要なのは、単に合わせるのではなく、意図的に場を設計し、全員が参加できる状態をつくること。このように、学生さんには「自分がきっかけで他者が動き、成果につながった瞬間」を具体的に書くようアドバイスしています。
2025年にワンキャリア新卒入社。 学生時代は水泳と水球を22年ほど続ける。ワンキャリアに内定後は法人向けマーケティングチームで1年程人事の方に向けたセミナーの企画・運営を行う。 現在は新規事業「ワンキャリア新卒紹介」にアサインされ、キャリアアドバイザーとして就活生の支援を行っている。
・得意な領域:軸の整理/面接対策/企業探し(軸や強みにマッチした環境の選定)
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