就活で必要になる「志望動機」ですが、事務職の志望動機ではどのような部分が重要視され、評価につながるのでしょうか。
本記事では、事務職の種類や志望動機の書き方といった基本的な部分から、事務職の志望動機の例文10選、有利に働く資格・経験、選考対策について詳しくご紹介します。
<目次>
●事務職の分類と仕事内容【必要な能力】
・一般事務
・営業事務
・経理事務
・総務・人事事務
・医療事務
・貿易事務
・金融事務
・受付事務
・法務事務
●志望動機の基本的な構成とテンプレート
・志望動機は300字程度が目安
・志望動機のテンプレート
・基本的な構成
●他の学生と差別化できる事務職の志望動機の書き方
・1. どんな業務をしたいか明確に伝える
・2. 将来の長期的な目標を企業の特徴に合わせて伝える
●事務職の志望動機の例文【種類別10選】
・一般事務の志望動機の例文
・営業事務の志望動機の例文
・経理事務の志望動機の例文
・総務事務の志望動機の例文
・人事事務の志望動機の例文
・医療事務の志望動機の例文
・貿易事務の志望動機の例文
・金融事務の志望動機の例文
・受付事務の志望動機の例文
・法務事務の志望動機の例文
●事務職の志望動機のNGポイント
・給与・福利厚生を重視している
・ネガティブな内容になっている
・どの企業でも使える志望動機になっている
・関係ない資格をアピールする
●事務職で有利に働く資格・経験
・資格【4選】
・経験・スキル
●事務職に向いている人
・細かい作業が苦にならない人
・正確で丁寧な仕事ができる人
・気分の浮き沈みが少ない人
・コツコツ業務に取り組める人
・スケジュール管理能力が高い人
●事務職での選考に向けた対策
・ES対策
・Webテスト対策
・面接対策
・実務経験を積んでおく
●事務職の志望動機に関するよくある質問(FAQ)
・Q. 事務職の志望動機が書けないときはどうすればいいですか?
・Q. リーダーシップ経験よりも、縁の下の力持ち経験の方が評価されますか?
・Q. 文系・理系といった学部学科は選考に関係ありますか?
・Q. 「サポートをするのが好き」という理由は、志望動機として弱いですか?
●おわりに
事務職の分類と仕事内容【必要な能力】
事務職は業種によって仕事内容が異なります。まずは、各事務職の役割と、求められているスキルについて理解しておきましょう。
事務職の業種は、主に9つに分けられます。

一般事務
一般事務は、「庶務」や「OA事務」と呼ばれ、さまざまな事務作業を担っている職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・書類作成・ファイリング ・データ入力 ・電話・メール対応 ・来客対応 ・郵便物の仕分け・発送 ・伝票処理 ・備品管理・発注
一般事務は書類作成やデータ入力などのオフィスワークが多いことから、Excel・Wordといった基本的なPC操作スキルが求められます。また、電話や来客対応など、人と接する機会が多いため、基本的なビジネスマナーを身につけておくと働きやすいです。
他の職種と比べて残業が少ないことから、ワークライフバランスが取りやすいでしょう。
営業事務
営業事務は、営業部署で事務作業を行い、営業活動をサポートする役割を担っている職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・契約書関連の書類作成・管理 ・売上・入金管理 ・電話・メール対応 ・見積書・納品書の作成 ・書類の受取・発送 ・来客対応
営業事務は、営業職が求めている契約書類や請求書、納品書などを素早く正確に作成する能力が求められます。営業担当者との連携も必要なため、コミュニケーション能力や協調性も不可欠です。
顧客への提案には直接関わりませんが、営業担当者へのサポートを通じて契約締結に関われる点にやりがいを感じられます。
経理事務
経理事務は、経理部署での事務作業を行い、会社の資金管理をサポートする役割を担っている職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・入出金管理・記帳 ・売掛金・買掛金の管理 ・請求書作成 ・月次・年次決算業務 ・給与計算 ・年末調整などの税務申告
経理事務は、簿記や会計といった経理知識を持つ人材が求められています。また、年末調整などの税務申告も経理が担っているため、税務知識があると業務に役立つでしょう。
経理や税務の専門知識を身につけて、キャリアアップを目指したい人にもおすすめの職種です。
総務・人事事務
総務・人事事務は、企業の運営や従業員の管理などを担っている職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・株主総会や役員会の準備・運営 ・備品や設備の管理 ・従業員の採用・異動手続き ・福利厚生の管理 ・社内イベントの企画・運営
総務事務は、社内イベント企画や規定の整備など、会社を円滑に運営するための幅広いサポートを行っています。一方で人事事務は、採用や労務管理をはじめ、従業員が安心して働ける環境を整える役割を担っています。
いずれも社内外を問わず多くの人と関わるため、ビジネスマナーやコミュニケーション能力が必要です。また、さまざまな問い合わせに柔軟に対応する力も求められます。
働きやすい職場作りに大きく貢献して人の支えとなれる部分にやりがいを感じられるでしょう。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックなどの医療機関で、診療の受付や会計、診療報酬請求などを担当する職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・患者の受付・対応 ・医療費の計算・会計処理 ・診療報酬請求(レセプト作成) ・カルテの管理・作成 ・各種検査の準備 ・電話対応
医療事務は、保険証の確認や診療費の計算を行いながら、患者の体調への気配りも行う必要があるため、高いコミュニケーション能力と柔軟な対応力が求められています。また、患者対応や診察準備などでは医療従事者との連携が重要なため、チームワークも求められるでしょう。
医療事務では診療内容に基づいたレセプト(※1)を作成するため、正確な事務処理が求められます。ミスが発生すると正しい金額で請求できなくなるため、注意深く作業できる能力が必要です。
患者と話す機会も多く、感謝の言葉を述べられる機会もあるため、やりがいを感じられる職種です。
(※1)……医療機関が診療報酬を請求するために作成する明細書のこと。
貿易事務
貿易事務は、貿易に関する書類作成や手配を行い、輸出入業務をサポートする職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・輸出入に関する書類作成 ・通関手配 ・貨物の輸送手配 ・在庫管理 ・電話・メール対応
貿易事務には、貿易や国際取引で必要な「輸出入に関する法規制の知識」「海外の商文化への理解」などが求められます。また、英語を使用する場面が多いため、ビジネスレベルの語学力も必要です。
書類作成や輸送手段の手配も素早く行う必要があるため、PCスキルやコミュニケーション能力も欠かせません。
このように貿易事務は、日々の業務を通して英語力や貿易に関する専門知識などを習得できるため、キャリアアップが期待できます。貿易業務を通してグローバルなキャリアを築いていきたい人におすすめです。
金融事務
金融事務は、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関における事務作業を担当する職種です。具体的には、以下のような業務が挙げられます。
・銀行での入出金手続きや口座開設、解約手続き ・融資やローン、定期預金の手続き ・証券会社での証券販売に関する事務作業 ・保険会社での保険契約の管理や保険金支払いの手続き ・窓口対応 ・電話・メール対応 ・文書作成・データ入力および管理
働く金融機関によって仕事内容が異なります。例えば銀行の場合、窓口業務や顧客情報入力、契約手続きなどがメインです。保険会社の場合、契約書類の作成や保険金の支払い業務などを行います。
いずれもお金が絡むため、正確な事務処理能力が必要です。また、窓口業務のように顧客と接する機会が多い場合は、コミュニケーション能力も求められます。金融に関する専門知識を高めていけばキャリアアップも期待できるため、金融業界でキャリアを築いていきたい人におすすめです。
受付事務
受付事務は、企業や団体の入り口で来訪者に対応し、企業の「顔」として重要な役割を担う事務職です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・来客対応 ・会議室の予約管理 ・郵便物の受取 ・電話・メール対応 ・来客データの管理
受付事務では、来客の目的を的確に把握したうえで、担当部署への案内や電話の取り次ぎなどを行います。
受付業務は企業の第一印象を左右するため、身だしなみや言葉使いなど、丁寧なビジネスマナーが求められます。また、急な訪問や予想外の要望に対して臨機応変に対応する判断力も必要です。来客の多い職場になるほどこうした能力は重要です。
さらに、ホテルやグローバル企業の受付では、外国人の来訪対応を行うため、ビジネスレベルの英語力が必要です。学生のうちに英語力を身につけておくと、企業から重宝される人材になれます。
未経験でも挑戦しやすく、コミュニケーション能力やビジネスマナーに自信がある人におすすめの事務職です。
法務事務
法務事務は、企業の法務リスクを管理・対応する役割を担っている職種です。具体的には以下の仕事内容が挙げられます。
・契約書作成・確認 ・会社登記や商取引に関する書類管理 ・顧問弁護士とのやり取り ・法的トラブル対応 ・法改正に伴う手続き ・コンプライアンス関連業務
法務事務には、「法律に関する基礎知識」「契約書のリスクを正確に判断する能力」などが求められます。また、法改正に迅速に対応するための継続的な勉強が必要です。
法的リスクを管理して企業を守る重要なポジションであり、法律知識を深めながらキャリアアップを目指せます。特に法務に関する専門的なスキルを身につけたい方におすすめです。
志望動機の基本的な構成とテンプレート
どの企業に出す志望動機も、基本的に文字数や構成は変わりません。ここでは、文字数の目安やそれに合わせた構成、そしてテンプレートをご紹介します。今までご紹介した例文をヒントにしながら、自分自身で志望動機を考えてみましょう!
志望動機は300字程度が目安
志望動機は履歴書に書くことが多く、履歴書のサイズや形式によって書ける文字数は異なりますが、一般的には200〜300文字を目安に書くといいでしょう。
文字を読む・話すとき、300文字で大体1分程度かかります。そのため、面接で実際に質問されることも想定して300文字程度の志望動機を書くといいでしょう。
志望動機のテンプレート
- 書き出し
- 本文
- 締めくくり

基本的な構成
テンプレートをもとに基本的な構成についてポイントを解説します。
1. 書き出し
書き出し部分は、分かりやすく簡潔な結論を書くことが最も大切です。さらに採用担当者の興味を引き、その後の内容も興味を持って読んでもらえる印象的な文章を作れるといいでしょう。反対に、一文が抽象的だったりありきたりな文章になったりしてしまうと、採用担当者の興味を引きつけられません。
そして、書き出しでは「なぜ志望するのか」という質問に対して、「入社したい最も大きな理由」に当たる部分を一文で記載しましょう。個別特異性を意識し、その企業でしか当てはまらないことを書けるとさらに良い文章になります。
2. 本文
本文には、200文字程度で「志望したい理由」を裏付けるエピソードを書きましょう。エピソードは、書き出しで書いた「入社したい最も大きな理由」を持った経緯や考え、行動した経験などです。
経験をもとに今の考えに行きつき、その上で企業を志望していることが伝わるよう具体的に書くといいでしょう。
3. 締めくくり
最後に「だから貴社で働きたい」という文章で締めくくりましょう。ここで重要になるのは、具体的な希望職種やそこでどのように活躍したいかも記載することです。
例えば「◯◯を生かして◯◯職で◯◯で貢献したい」といった文章や、「◯◯の実績を残して、5年後には◯◯に貢献したい」といった文章で締めくくることで、志望理由だけでなく入社後に何をしたいのかも伝わり、採用担当者に強い印象を残せるでしょう。
しかし、具体的に職種ややりたいことを限定しすぎてしまうと「他の部署では頑張ってくれないのかもしれない」といった良くない印象につながってしまう場合もあります。企業の情報をよく調べ、入社後複数の部署での経験や横断的なスキルを身につけていくことが求められる会社では、やりたいことを限定しすぎないように注意しましょう。
▼志望動機の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例
他の学生と差別化できる事務職の志望動機の書き方
事務職は人気の職種で、多くの学生と競い合う必要があります。そのため、企業から選ばれるには志望動機で他の学生と差別化することが必要です。
事務職を目指す他の学生と差別化ができる動機の書き方として、以下2つの要点を押さえておきましょう。
1. どんな業務をしたいか明確に伝える 2. 将来の長期的な目標を企業の特徴に合わせて伝える
以上2点は、ワンキャリアのサイト内にある体験談を見ても、「事務職を志望する就活生が特に意識している点」であるということが分かるかと思います。
それぞれ解説しますので、他の学生と差別化をするためのヒントにしてください。
1. どんな業務をしたいか明確に伝える
志望動機で他の学生と差別化するには、「入社後にどんな業務をしたいか?」を明確に伝えることが重要です。志望企業の業務内容を理解したうえで、「自分がどのような成果を出したいのか?」を示すことで、採用担当者に自分の意欲や適性をアピールできます。
このように、企業が求める人材を理解したうえで、志望動機で「どんな業務で・何を達成したいのか?」を明確に伝えられれば、他の学生との差別化が図れます。
2. 将来の長期的な目標を企業の特徴に合わせて伝える
自分の将来の長期的な目標を、「企業の特徴に合わせて」伝えることも重要です。長期的な自分の目標を示し、目標達成に必要な経験を把握することで、「目標のためにこの企業で◯◯という経験をしたい」という部分を説明できます。
また、企業の特徴に合った目標を設定することで、自分がその企業で長期的に活躍できるビジョンを描いていることを強調できます。
例えば、海外進出を進める企業の志望動機の場合、「英語力を磨き将来的には海外支店のサポート業務に携わりたい」といった目標を示すと、企業の戦略と自分の目標が一致していると印象づけられるでしょう。
企業の特徴を理解したうえで自分の長期的な目標を伝えられれば、企業にマッチした人材だとアピールできます。
事務職の志望動機の例文【種類別10選】
ここでは、事務職で就活をしていた先輩たちが、実際に選考を通過した志望動機を事務職の種類ごとに10選ご紹介します。
一般事務の志望動機の例文
総合職の「伴走者」として自ら挑戦し、事業に情熱を注ぎたいからだ。文化祭実行委員での経験では、誰かの役に立ち、誰かに感動を与えることにやりがいを感じた。主体性と責任感を持って幅広い業務を行うことができる貴社の事務職として、社会に新しい価値を提供し、人々に感動を与えたいと思い、志望している
※出典:双日|事務職2024年卒本選考のES
営業事務の志望動機の例文
私の長所の1つである気配りができるという点が生かせると思ったからです。営業担当とお客様の両方と関わる事務職は、陰で支える重要な役割だと考えます。その役割のもとで、コミュニケーションを取りつつ、円滑に業務を進めたいと思います。
※出典:Sky|事務職2025年卒本選考のES
経理事務の志望動機の例文
2点ある。1点目は貴社の会計財務ではほぼ必ず工場経理から始まるからだ。私は経理としてキャリアを歩むうえで最初は現場の実情・苦労を知ることが重要と考える。決算に出てくる数字1つ1つは現場の方の働きの結集であると考えるからだ。貴社の会計財務の必ず現場経験をさせる姿勢に共感した。2点目は私の強みである高い視座での課題解決力と会計の知識を生かしたいからだ。上記のように母校のチューターでは施策の効果とチューターの負担のバランスを見て高い視座で課題を解決してきた。また大学では会計を専攻し継続して会計の学習を深めている。ビジネス環境の激変が続く昨今役割が大きくなる会計財務として貴社の経営を導いていきたい。 ※出典:花王|事務系 職種こだわりコース※現在募集なし2024年卒本選考のES
総務事務の志望動機の例文
1つ目は、私の強みである「他者の成長を高め、リーダーとして挑戦できる」ところを生かすことが出来ると考えたからです。人事では、社内のあらゆる人間と関係を構築、社内全体を統括し、会社の今後を左右します。グループ調達部では、国内外との人間との関わりがあり、異なる文化的背景、バックグラウンドを持った人々と仕事をする力が必要になります。私は、高校◯◯部で主将を務め、部を全国大会に導いた経験、◯◯人規模の◯◯サークルで副代表を務め、部の体制を改革した経験、◯◯のアルバイトで合格率10%の社内試験に仲間◯◯名を合格に導いた経験などがあります。これらの経験による強みが、業務を遂行する上で他者に影響を与えながら生かすことが出来ると考え、志望します。2つ目は、自身が働くイメージを掴みたいからです。私は就活の軸として「人を巻き込んで、貢献する」を掲げている。人事・総務部の職務内容として、自身の考えが会社の回答となるため強い責任感と幅広い教養が必要になると考えています。また、調達部の職務内容として、自身の考えを現場や各拠点の調達部門へ伝え、あらゆるセクターの人々の意見を取りまとめる力が必要であると考えました。私のこれまでの経験として、◯◯部で主将として部をまとめた経験、中学◯◯部で◯◯してから◯◯を取得した這い上がり最後までやりきった経験、◯◯を全て◯◯した人生観から自分自身の持つ力を生かし働くイメージを掴めると確信したからです。以上2点の理由から、強みを生かすことができるか見極め、そして、自分が仕事をしているイメージを掴みたいです。 ※出典:東芝グループ|事務系2024年卒インターンシップ選考のES
人事事務の志望動機の例文
繊維業界でのリーディングカンパニーである伊藤忠商事の繊維カンパニーが安心・安全でより良い商品を市場に提供できるように縁の下の力持ちとしてサポートしていきたいと考えました。御社の一員として衣料品の企画やデザイン提案業務、素材調達業務、品質や納期管理、貿易・通関業務など、モノづくりに必要なあらゆる局面において専門的かつ高度なスキルを駆使して、且つ自分の強みであるコミュニケーション能力や調整力を活かして業務を行っていきたいです。又、御社は人財力の強化にも力を入れていて、努力をすれば成長を後押ししてくれるところ、明るくお互いの思いを自由にキャッチボールできる風通しの良い社風の中で自分の持つ力を100%発揮できる環境であるところなどにも魅力を感じまして志望させていただきました。
※出典:伊藤忠人事総務サービス|人事分野・総務分野2025年卒本選考のES
医療事務の志望動機の例文
貴社を志望した理由は2点あります。1点目は、「社員第一主義」を掲げているところです。患者様に気持ちよくより良いサービスを受けてもらうためには、まず医療事務員の社員自身が実りのある生活を送っていなければ成り立ちません。私はこれから社会人になる上でマナーや立ち振る舞いの面で非常に不安だったのですが、新入社員研修の動画を観て、「薬局の顔」として医療事務職に就くための手厚いサポートが抜群に整っていると感じました。2点目は、「傾聴力」を大切にしているところです。何事も独り善がりではなく、相手の立場に立って考えることが欠かせません。そのため、私は日頃から人の話を落ち着いて聞くことのできる人物を目指しており、患者様の立場を想定してお話に耳を傾けることで、それを実現できると考えました。以上2点の理由から、貴社を志望いたします。
※出典:アイングループ|医療事務(一般職)2024年卒本選考のES
貿易事務の志望動機の例文
私は、人や組織を下支えする存在として、与えられた役割を超えて価値を発揮し、信頼される人材になりたいと考えている。アルバイトでは、生徒の理解度や性格に応じて学習計画を柔軟に調整し、成果につながるサポートを行ってきた。また、サークルの運営では新入生の定着率向上に向けて仕組みを整え、全体が円滑に動くように立ち回ってきた。こうした経験から「周囲のニーズを理解して主体的に行動する」ことにやりがいを感じてきた。なかでも貿易事務は、書類の作成や納期調整を通じて社内外と連携し、国際的な物流や産業基盤を支える要となる業務であり、大きな責任と魅力を感じている。貴社は機械・設備分野において国内外のインフラ整備を支えており、縁の下から社会に貢献したいという自身の志と重なる。将来的には、正確かつ先回りした対応で、関係者から信頼されるスペシャリストを目指し、組織全体を支える存在として貢献したいと考えている。 ※出典:三菱商事マシナリ|一般職2026年卒本選考のES
金融事務の志望動機の例文
「人々の豊かな暮らしを支える縁の下の力持ちになりたい」と考え、貴社を志望します。私は人々の生活に必要不可欠なお金に携われる金融業界を志望しており、中でも高度な専門性を駆使して最高の事務サービスを提供することで、人々そして企業を支えられる貴社に魅力を感じています。コールセンターのアルバイトで培った「正確かつ迅速に物事を対処する力」や「深い信頼関係を構築する力」を生かして、全力で支えていきたいです。
※出典:三井住友トラスト・ビジネスサービス|金融事務職2025年卒本選考のES
受付事務の志望動機の例文
受付事務の採用は、新卒では一般職や事務職としての募集が多く、ワンキャリに寄せられた体験談に、受付事務の志望動機はありませんでした。
カーディーラーのような受付・営業などの業務を全て担当する職種では、受付事務としての業務も兼ねていることが多いため、カーディーラー関連の志望動機をご紹介します。
私は「最上質」の製品を提供し、夢と感動あふれる「クルマのある人生」を創ることを価値として捉える貴社において、「車を通してより多くの人に笑顔を届ける」という自身の夢を実現したい。交通手段の乏しい田舎での大学生活において車に乗る中で、私は「車で移動する時間」が上質なものであることは、カーライフの豊かさに直結すると実感した。入社後は自身の強みである「傾聴力・調整力」を生かし、常にお客様目線に立って物事を考え、適切な提案を行うことで、より多くの人々に上質な移動時間を体験できる製品を届けたい。また、貴社の営業はお客様との距離が近いため「お客様を笑顔にした」という実感を得ながら働きたい。
※出典:ヤナセ|総合職2024年卒本選考のES
法務事務の志望動機の例文
学部在学時代には、数多くある法律分野の中でも私法分野に注力して学習に取り組んだ。民法や商法、知的財産法といった分野により注力して取り組み、こうした法律はビジネスにも深く関わるものであると感じるため、そこでの学習で得た知識を業務に生かすことができると考える。また私法分野は頻繁に改正されるため、継続的な学習習慣が身に付いた。この継続力を生かしたい。
※出典:ダイキン|法務コース2024年卒本選考のES
事務職の志望動機のNGポイント
次に、事務職の志望動機のNGポイントを見ていきましょう。ここでは、大きく4つのNGポイントを解説します。

給与・福利厚生を重視している
「安定して働きたい」「残業が少なく、福利厚生が充実しているから」といった志望動機は、働き方を重視している印象を与える一方で、仕事への熱意や貢献意欲が伝わらず不十分です。事務職の仕事そのものへの関心や、自身のスキルとのマッチを語らなければ、企業側には「条件重視でどこでも良さそう」と見なされる可能性があります。
給与や福利厚生の良さは志望理由の一部にとどめ、「企業や社員にどう貢献できるか」に軸を置いた志望動機を意識しましょう。
ネガティブな内容になっている
「人とのコミュニケーションが苦手だから」「ノルマがないから」といった志望動機は、そのまま伝えるとネガティブな印象を与えてしまいます。企業はポジティブな成長意欲を評価するため、「過去の経験を踏まえて、縁の下の力持ちとしてチームを支えたい」など、前向きな志望理由に転換することが大切です。
事務職を選んだ背景にネガティブな経験があっても、それをどう前向きな志望動機へ変換できるかが評価のポイントです。
どの企業でも使える志望動機になっている
「事務職としてチームを支えたい」「正確さに自信があるから事務職に向いている」など、どの企業でも通じる志望動機では、志望度が伝わりません。企業は「なぜ自社なのか」を重視しており、自社の事業内容やカルチャーに対する理解が感じられない志望動機では評価されづらいです。
応募先の企業の業務内容や特徴と、自分の経験・価値観がどう結びつくのかを具体的に志望動機に盛り込むことで、企業に圧倒的な志望度を伝えましょう。
関係ない資格をアピールする
資格はアピールポイントになり得ますが、事務職と関連のない資格を強調しても評価にはつながりません。例えば、「宅地建物取引士」や「旅行業務取扱管理者」などは、事務職の業務と直接結びつかない場合もあります。
資格をアピールする際は、実務との接点を意識しつつ、資格そのものではなく「この資格を通じて得た力がどう事務職で活かせるか」を明確に伝えることが大切です。
事務職で有利に働く資格・経験
事務職を志望する人は、どんな資格・経験があれば有利に働くのでしょうか。ここでは履歴書やエントリーシート(ES)に書ける資格・経験を解説します。

資格【4選】
事務職での就活では、資格があればアピールポイントになります。以下で紹介している資格を取得して、就活に備えておきましょう。
1. マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
| 受験資格 | 特になし |
| 実施時期 | 全国一斉試験:毎月1~2回
随時試験:各試験会場が設定した日程(※1) |
| 合格率 | 非公開(※2) |
| 受験料(税込) | 通常価格:12,980円〜
学割価格:9,680円〜(※3) |
(※1)参考:MOS「受験するには」
(※2)参考:MOS「試験全般に関するよくあるご質問」
(※3)参考:MOS「受験料・価格」
は、WordやExcelといったオフィスソフトの操作スキルを証明する資格です。PC操作が多い事務職での就活において強みとなります。
資格には、一般レベル(スペシャリスト)と上級レベル(エキスパート)があり、まずは一般レベルの取得がおすすめです。MOSは実務に直結した内容のため、就職後も役立つスキルを身につけられます。
参考書や通信講座で勉強することが一般的です。1つの科目ごとに、40〜80時間程度の学習時間が必要だといわれています(※4)。
(※4)参考:パソコン教室ISA「MOSのExcelの難易度や出題範囲は?合格点や合格率の目安なども解説!」
2. TOEIC
| 受験資格 | 特になし |
| 実施時期 | 毎月1~2回開催(※5) |
| 合格率 | 990点満点でスコアを測定するので「合格率」はない |
| 受験料(税込) | Listening & Reading Test:7,810円(※6) Speaking & Writing Tests:10,450円(※7) |
(※5)参考:IIBC「年間テスト日程」
(※6)参考:TOEIC Listening & Reading Test・受験料「IIBC」
(※7)参考:TOEIC Speaking & Writing Tests・受験料「IIBC」
TOEICは、英語でのコミュニケーション能力を測定する試験です。特に外資系企業や海外と取引のある企業などで、TOEICは重視されます。事務職でも、英語力をアピールすれば就活で有利に働くでしょう。特に貿易事務では、英語力を示すことが必須です。
高得点を取るには、試験を受けた結果から自分の弱点を見つけ出す必要があります。単語や文法などの基礎事項を固めてから、過去問を解くなどして問題演習を繰り返しましょう。
勉強時間は現在の点数と目標とする点数により異なりますが、得点を100点上げるには、200〜300時間ほど必要です(※8)。
(※8)参考:ユーキャン「TOEIC のスコア別勉強時間|勉強時間を確保するためには」
3. 簿記
| 受験資格 | 特になし |
| 実施時期 | 簿記1級:年2回(6月・11月) 簿記2・3級:年3回(6月・11月・2月)(※9) ネット試験:各試験会場が設定した日程 |
| 合格率 | 簿記1級:約10% 簿記2級:約20%(統一試験)、約35%(ネット試験) 簿記3級:約40%(※10) |
| 受験料(税込) | 簿記1級:8,800円 簿記2級:5,500円 簿記3級:3,300円(※9) |
(※9)参考:商工会議所の検定試験「2026年度試験日程カレンダー」
(※10)参考:商工会議所の検定試験「受験者データ」
簿記は、商業簿記や会計、経理業務に必要なスキルを習得できる資格です。
簿記では、企業で行われている取引をルールに従って帳簿に記載し、会社の業績や財務状況を正しく把握できるスキルを身につけられます。そのため、経理事務のようにお金に関わる事務職を志望する際に役立つでしょう。
日商簿記には1〜3級があり、3級から順番に受験することがおすすめです。
勉強時間の目安は、簿記3級なら「100時間」、簿記2級は「250〜350時間」、簿記1級は「1,000〜2,000時間」といわれています(※11)。問題集を繰り返し解きながら、基本的な簿記の概念や計算方法をしっかり理解することが重要です。また、試験範囲が変更されることもあるため、最新の参考書を活用して、効率的に勉強を進めましょう。
(※11)参考:ユーキャン「【2025年最新】日商簿記検定の合格率・難易度・勉強時間を徹底解説」
4. 社会保険労務士
| 受験資格 | 学歴要件:「大学や短期大学卒」「高等専門学校(5年制)卒」など 実務要件:「指定の業務に3年以上従事した」など 国家試験要件:厚生労働大臣が認めた国家試験に合格(※12) |
| 実施時期 | 毎年8月下旬(※13) |
| 合格率 | 約5%(※14) |
| 受験料(税込) | 15,000円(手数料別)(※15) |
(※12)参考:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格について」
(※13)参考:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「社会保険労務士試験のご案内」
(※14)参考:厚生労働省「第55回社会保険労務士試験の合格者発表」
(※15)参考:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「試験の概要」
社会保険労務士は、企業の労務管理や社会保険に関する専門家です。労働基準法や社会保険制度に基づく手続きや就業規則の作成、労務相談などを行います。労務管理や社会保険関連の手続きは、社会保険労務士のみが行える独占業務です。そのため企業から重宝されやすく、資格を保有していると企業の人事・労務部門で高く評価されます。
合格までに要する勉強時間は、目安として1,000時間といわれています(※16)。しかし、1発合格の割合は少なく、何回かに分けて受験している人が多いです。
試験範囲が広いことから、全科目をバランス良く学習することが重要です。独学でも取得可能ですが、塾や予備校を活用して効率的に学習を進めた方がいいでしょう。
(※16)参考:ユーキャン「社労士合格に必要な勉強時間は?受験資格・合格のためのポイントも解説」
▼就活の資格について詳しく知りたい方はこちら ・就活で有利な資格10選!業界別・文理別のおすすめとESの書き方
経験・スキル
資格以外にも、以下のような経験・スキルがあれば、十分企業にアピール可能です。ここでは事務職への就活に生かせる、経験・スキルを解説します。
PCスキル
事務職の業務のほとんどにPCが使用されているため、PCスキルは企業にアピールできるポイントです。
例えばデータ入力作業ではExcelが役立ちます。Excelの関数計算を利用することで、作業の効率化に役立つなど、幅広い場面で活用できます。
文書作成スキル
事務職では、契約書や議事録、報告書といった文書作成スキルが求められます。正確かつ読みやすい文書を作成できるスキルがあれば、就活でも大きなアピールポイントとなるでしょう。
文書作成はビジネスの基本スキルの一つであり、企業内での情報共有や外部とのやり取りに欠かせません。特に、文書の形式やビジネスマナーを理解していれば、即戦力としての評価が高まります。例えば、顧客に提出する書類でビジネス文書を使いこなせると、取引を円滑に進められます。
このように、文書作成スキルは社会での活用範囲が広いので、他の就活生との差別化が図れるでしょう。
ビジネスマナー
事務職は企業の窓口として、電話対応や来客対応をする機会が多いです。そのため、顧客から企業への第一印象を左右することがあります。
電話や来客対応が丁寧で礼儀正しいものであれば、相手から好印象を抱かれて、企業に対する信頼性が高まります。
ビジネスマナーは、企業とのやり取りを行う就活においても役立つため、早めに習得しておいたほうがいいスキルです。
▼ビジネスマナーについて詳しく知りたい方はこちら ・【ビジネスマナーと言葉遣い一覧】就活のメール・電話における基本
コミュニケーション能力
事務職では、社内外の人々と日常的にやり取りを行うため、円滑なコミュニケーション能力が求められます。社員や顧客の話をしっかりと聞き取って理解し適切な確認をすれば、ミスやトラブルを防げます。
他の社員と円滑なコミュニケーションを図ることで、業務の効率化や働きやすい職場作りも実現可能です。コミュニケーション能力は、さまざまなシチュエーションで役立つため、就活を有利に進めるスキルだといえます。
事務職に向いている人
事務職は業種によって適性が異なりますが、全てに共通する要素があります。では、どういった人が事務職に向いているのでしょうか。
ここでは事務職に向いている人の特徴について解説します。

細かい作業が苦にならない人
事務職の業務にはデータ入力や書類整理など、正確さと集中力が必要な作業が日常的に発生します。長時間にわたり作業することもあるため、細かい作業が苦にならず仕事を進められる人は、事務職に向いているでしょう。
正確で丁寧な仕事ができる人
事務職では、データ入力や書類作成、契約書の作成など、正確さが求められる作業が多いため、丁寧に業務を進める能力が求められます。また、事務職は他の社員をサポートする役割が大きいため、「商談で必要な書類を先回りして準備しておく」など、細かいところに配慮しながら業務をこなすことが重要です。
気分の浮き沈みが少ない人
事務職は日々の業務を安定したペースでこなすことが求められ、気分の浮き沈みに左右されずに業務を進められる人が適しています。他の社員からの依頼への対応が気分によって変わってしまうと、職場の雰囲気や仕事の質に悪影響を与えてしまうでしょう。
自分の感情をコントロールでき、一定のペースで仕事をこなせる人は事務職に向いています。
コツコツ業務に取り組める人
事務職はルーチン業務が多く、日々の作業をコツコツとこなすことが求められるため、根気よく地道に取り組める人が適しています。例えば、データ入力や書類作成などです。
同じ業務をコツコツ繰り返すため、集中力を保ち継続的に取り組む姿勢が求められます。このように、同じ作業を忍耐強く、コツコツ進められる人は事務職に向いているでしょう。
スケジュール管理能力が高い人
事務職では契約書の作成やデータ入力など、複数の業務を同時進行して効率的にスケジュールを管理する力が求められます。それぞれの業務には期日が求められているため、スケジュール管理ができていないと、他の社員や取引先に迷惑を掛けるかもしれません。また、突発的な業務を依頼されることもあり、優先順位を付けて期日までに仕事を終わらせる必要があります。
スケジュール管理ができていれば余裕を持って仕事を進められるため、突発的な業務にも対応できるでしょう。
事務職での選考に向けた対策

ES対策
ESでは志望動機以外にも以下の質問がよく出題され、200文字前後で魅力的な文章を作成する必要があります。質問内容と回答のポイントをまとめましたので、志望動機以外のよくある質問への回答も考えてみましょう。
・自己PR └エピソードは「当時直面した問題点→行動→成果」の流れで書くと書きやすい ・学生時代頑張ったこと(ガクチカ) └エピソードは大学時代のもので実績を残したもの、社風・仕事内容に合うものを選ぶといい ・挫折経験 └「挫折経験からどのようなことを学び、その後にどう生かしたか、または生かそうと行動しているか」を答える
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
また、ワンキャリアでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
実務経験を積んでおく
事務職での選考対策として、実務経験を積んでおくことが有効です。特にアルバイトやインターンシップを通じて事務職に関わり、最低限のスキルや知識を身につけておけばアピールポイントにできます。
文書作成やデータ入力、顧客対応といった基本的な業務をインターンシップで経験することで、職場での業務フローを理解でき、入社後も早くから活躍できるでしょう。
実務経験をもとに「具体的に業務でどのように貢献したか?」をアピールすることで、入社後に活躍するイメージを持ってもらい、採用されやすくなります。
事務職の志望動機に関するよくある質問(FAQ)
最後に、事務職の志望動機に関するよくある質問を4つご紹介します。

Q. 事務職の志望動機が書けないときはどうすればいいですか?
志望動機の作成で筆が止まってしまう最大の原因は、「なぜ事務職なのか」という職種への志望理由と、「なぜこの会社なのか」という企業への志望理由が頭の中で整理できていないことにあります。まずは焦らず、この2つの要素を分けて考えることから始めましょう。
1つ目の「なぜ事務職なのか」については、これまでのアルバイトやサークル活動、学業などの経験を振り返り、「人をサポートすることに喜びを感じた瞬間」や「地道な作業を正確にこなして評価された経験」を探し出してみてください。特別なエピソードである必要はありません。例えば、アルバイトで備品の補充を率先して行ったら感謝された、サークルの会計をミスなく管理して信頼された、といった些細な経験こそが、事務職としての適性を裏付ける強力な根拠になります。
次に「なぜこの会社なのか」については、その企業のウェブサイトや採用ページを読み込み、事務職が具体的にどのような業務を担っているかを調査するとよいでしょう。一口に事務と言っても、営業担当とペアで動くのか、管理部門として全社を支えるのかによって求められる役割は異なります。企業ごとの特色と、自分の強み(正確性やサポート力など)が重なる部分を見つけることができれば、自然と説得力のある志望動機が完成するはずです。
どうしても書けない場合は、OB・OG訪問や会社説明会の座談会などで、実際に働いている事務職の社員に「1日のスケジュール」や「やりがい」を直接聞いてみるのも有効です。現場のリアルな声は、ネット上の例文にはないオリジナリティあふれる志望動機の源泉となります。
Q. リーダーシップ経験よりも、縁の下の力持ち経験の方が評価されますか?
一般的に事務職の選考では、自分が前に出て目立つことよりも、周囲の状況を把握してサポートに回る「縁の下の力持ち」としての経験が高く評価される傾向にあります。事務職の主な役割は、営業職や技術職といった他部署の社員がスムーズに業務を行えるよう環境を整えることであり、チーム全体を下支えする献身的な姿勢や、細やかな気配りが求められるからです。
そのため、部活動のマネージャー経験や、ゼミでの資料作成係、アルバイトでの新人教育係といった、誰かのために行動したエピソードは、事務職としての適性を示す上で非常に相性がよいと言えます。面接官もそのような経験談を聞くことで、入社後にあなたが職場で活躍する姿をイメージしやすくなります。
しかし、だからといってリーダーシップの経験が評価されないわけではありませんし、不利になることもありません。
重要なことは「どのようなリーダーシップを発揮したか」です。もしあなたがサークルの代表やゼミ長を務めた経験があるなら、自分の意見を押し通して皆を引っ張るような強引なスタイルではなく、メンバー1人1人の意見を聞いて調整したり、トラブルが起きないように事前に段取りを組んだりといった「調整型リーダーシップ」をアピールすると良いでしょう。組織全体を俯瞰して課題を見つけ、解決のために周囲に働きかけた経験は、事務職に不可欠な「業務改善能力」や「コミュニケーション能力」として高く評価されます。役職の有無にかかわらず、組織の円滑な運営にどう貢献したかというプロセスを伝えることが何よりも大切です。
Q. 文系・理系といった学部学科は選考に関係ありますか?
結論、事務職の選考において文系・理系といった学部学科の違いが合否に直接影響することはほとんどありません。
事務職は「全学部全学科」を対象としている企業が大半であり、文学部や教育学部出身だから不利になることもなければ、経済学部だから必ず有利になるということもありません。企業が事務職の採用で見ているのは、大学での専攻内容そのものよりも、日々の業務を正確かつ効率的にこなすための基礎的な能力や人柄です。具体的には、コツコツと真面目に作業に取り組める継続力、周囲と円滑に連携できるコミュニケーション能力、そして基本的なPCスキルなどが重視されます。したがって、自分の学部学科に引け目を感じる必要は全くありません。
ただし、専門性の高い一部の事務職においては、特定の学部での学びがプラスに働くケースは存在します。例えば、経理事務であれば商学部や経営学部で簿記や会計の知識を学んでいると即戦力として期待されやすいですし、法務事務であれば法学部の知識が直接業務に生かせます。また、メーカーやIT企業の技術部門を支える事務職や、数字を扱うデータ入力業務などでは、理系学生が持つ論理的思考力や数値への強さが重宝されることもあります。とはいえ、これらはあくまで「加点要素」の一つに過ぎません。
最も重要なことは、自分が大学生活で培ったスキルや経験を、企業の業務にどう生かせるかを論理的に説明できるかどうかです。学部学科の枠にとらわれず、自身の特徴やスキルをしっかりとアピールしていきましょう。
Q. 「サポートをするのが好き」という理由は、志望動機として弱いですか?
厳しい言い方になってしまいますが、単に「人をサポートするのが好きだから」という理由だけでは、数ある志望者の中で埋もれてしまい、志望動機としては「弱い」と判断される可能性が高いです。
なぜなら、事務職を志望する学生の多くが同じような理由を述べるため、面接官にとっては聞き飽きたフレーズになりがちだからです。また、企業はビジネスとして利益を追求する組織であるため、単に「好き」という個人の感情だけでなく、「その能力を使って会社にどう貢献してくれるのか」という実利的なメリットを求めています。「好き」という感情は大切ですが、それだけでは「嫌な仕事や地味な作業はやってくれないのではないか」という懸念を抱かれるリスクもあります。
この志望動機を「強い」ものに変えるためには、「好き(感情)」を「得意(能力)」や「貢献(メリット)」に変換して伝える工夫が必要です。例えば、「サポートが好き」と言う代わりに、「私は周囲の状況を先読みして行動するのが得意で、サークル活動では私のサポートによって練習時間を前年比で20%増やすことができました。貴社でもこの調整力を生かし、営業部の方々が商談に集中できる環境を作ることで、売上向上に貢献したいと考えています」と伝えてみましょう。
このように、サポートという行為がいかに組織の成果に繋がるかを具体的に語ることができれば、単なる「好き」という動機が、企業にとって魅力的な「採用すべき理由」へと生まれ変わります。受け身の姿勢ではなく、能動的に組織を支える意欲を示すことが内定への近道です。
おわりに
ここまで、事務職の多岐にわたる仕事内容から、採用担当者の目に留まる志望動機の構成テクニック、そしてプラス評価につながる資格やスキルについて詳しく解説してきました。
事務職は「誰にでもできる仕事」と誤解されがちですが、実際には高い正確性やスピード、そして周囲への細やかな配慮が求められる専門性の高い職種です。毎年多くの学生が志望する激戦区ではありますが、単に「安定していそうだから」といった受け身な理由ではなく、本記事でご紹介したように「なぜ事務職でなければならないのか」「なぜその会社で貢献したいのか」まで深く掘り下げて伝えることができれば、ライバルたちと確実に差をつけることができます。
就職活動を進める中で、「自分にはアピールできるような華々しい強みがない」と不安に感じる瞬間があるかもしれません。しかし、特別なエピソードや難関資格がなくても、日々の学業やアルバイトなどで培った「相手の立場に立って行動する姿勢」や「地道な努力を継続する力」は、事務職において立派な武器になります。大切なことは、それらを自信を持って伝えられるまで、徹底的に自己分析と企業研究を行うことです。まずはご紹介した例文を参考に、あなたの等身大の言葉で想いを書き出してみてください。何度も書き直し、ブラッシュアップされた志望動機は、必ずあなたの熱意を採用担当者に届けてくれるはずです。
本記事が、あなたの就職活動を成功へと導く一助となり、納得のいくキャリアの第一歩につながることを心より願っています。
(Photo:maroke/Shutterstock.com)