組織と個人の課題に向き合い、独自の技術で組織変革を支援してきたリンクアンドモチベーション(Link and Motivation Inc. 以下、LMI)。創業当初から「モチベーション」に着目し、経営学・心理学・行動経済学などの学術的成果をもとに独自の基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を開発。採用・育成・制度・風土といった人事領域全体に対して、ワンストップでコンサルティングソリューションを提供しています。
LMIに入社して驚いた経験として「1年目なのに、大規模案件のプロジェクト主担当になったこと」と話すのが、同社3年目の神田さん。入社して早々にやってきたチャレンジの機会。神田さんはそのとき何を学び、コンサルタントとしてどのように成長していったのでしょうか。2023年新卒入社の神田さんと、神田さんのリクルーターであり、採用コンサルティング部門の責任者を務める石井さんに、LMIだからこそ得られる成長機会について伺いました。
<目次>
●「組織と個人」へのアプローチを通じ、奇跡を起こしたい
● 段階的な研修で、人に変化を与えるプロセスを学ぶ
●1年目から実践を繰り返し、提案の精度を高めていく
●成長は「本当にやりたいことを見つけ、行動すること」から
「組織と個人」へのアプローチを通じ、奇跡を起こしたい
──LMIの事業と、お2人の担当業務について教えていただけますか。
石井:LMIでは、独自に体系化した基幹技術「モチベーションエンジニアリング」を基盤に、法人向けのBtoB領域で企業や官公庁など多様な組織の変革支援を行っています。
具体的には、コンサルティングと自社開発のクラウドサービスを通じて、組織の課題を可視化する「診断」、施策を通じて課題解決を図る「変革」、その取り組みや成果を社外に発信する「公表」という3つのステップでご支援しています。
なかでも「変革」フェーズでは、採用・育成・制度・風土の4つの領域を中心に、各視点から企業の課題に多角的に向き合い、変革をサポートしています。 
石井 悠(いしい はるき):採用コンサルティング部門 責任者
2015年慶應義塾大学卒。入社後2年間の採用担当としての経験を経て、採用コンサルティングの事業部へ異動。総合商社、メガバンク、メーカー等、100社以上の採用コンサルティングに従事。入社後のオンボーディング事業を立ち上げ、採用から活躍支援をワンストップで支援している。
石井:4つの領域がある中で、私は「採用」領域のコンサルティング部門の責任者を務めています。日本を代表する大手企業や地方自治体も含めた官公庁などを対象に、「どのような人材を、いかにして獲得するか」「採用市場でどのようにブランドを構築していくか」などの課題解決をご支援するのが主な役割ですね。
部門のメンバーは約50名で、難易度の高い案件には、私自身もプロジェクトマネージャーとして現場に入り、戦略立案から実行まで深く関与しています。
神田:私は、「育成」「制度」を主としたコンサルティングを手がけています。クライアントと伴走して、組織戦略や人事制度設計などの立案から実行までを一貫して担っており、これまで大手自動車メーカーや食品加工メーカー、金融機関など、さまざまな業界のお客さまとご一緒してきました。
私が所属しているチームでは、「機能軸で専門性を深める」ことを重視しています。LMIの組織体制としては、大まかに業界別になっているものの、完全に分業されているわけではありません。必要に応じて、他業界のプロジェクトに関わることもありますし、配属後も固定されることなく、柔軟に領域をまたいで経験を積むことができます。こうした体制にしているのは、多種多様な企業の課題に触ることで、業界の垣根を超えた提案によって、お客様の価値につなげることができるからです。提案の幅の広がりによって、コンサルタントそれぞれに「特定の領域のノウハウ」が深く蓄積されることになります。
このように、明確に分けすぎず、さまざまな業界のお客さまと向き合いながら、自分の専門領域を深められる点がLMIの大きな特徴だと思っています。

神田 誠仁(かんだ まさひと):大手企業向けコンサルティング部門 コンサルタント
2023年早稲田大学卒。戦略人事コンサルティング部門にて、大手企業を中心とした組織変革・人的資本経営コンサルティングのプロジェクトを担当している。担当は、自動車業界、食品・食品加工業界を中心とした製造業など。2025年には、入社2年目の社員を対象としたグループ全体の最優秀社員賞を受賞した。
──お2人が、LMIに入社を決めた理由を教えてください。就活中は、どのような軸を重視していたのですか?
神田:就活中は戦略系コンサルティングファームやHRテック、HRサービスを展開する事業会社など幅広く検討していました。最終的にLMIを選んだ理由は、「人や組織のプロフェッショナルになりたい」という自分の夢の実現に最も近づけると考えたためです。
もともとはプロバスケットボール選手を目指し、大学までの16年間バスケットボールに打ち込み続けていました。その過程の中で、全国大会優勝も経験しました。振り返ると、「チームで勝つこと」に全力を注いだ日々でした。キャプテンとして活動する中で、私の言動によって、メンバーが自信に満ちた表情になることも、逆に自信を失ってしまうこともありました。そうした組織・チームの「影と光」を自分の目で見て、「組織によって、人の人生は大きく変わる」と考えるようになりました。
LMIに興味を持ったきっかけは、基幹技術である「モチベーションエンジニアリング」でした。属人性が高くなりやすいコンサルティング業界で、「組織と個人」の関わりを体系化し、再現性と実効性のある方法論を打ち出している点に、大きな魅力を感じました。大学時代も、人・組織に関する技術が点在していることに課題感があり、総称としての方法論を生み出していきたいと考えておりました。その自分の思いと、非常にマッチしていると感じた点は大きかったです。
実は当時、私のリクルーターを担当してくださったのが石井さんでした。石井さんと対話を重ねる中で、自分の思いや目標を言葉にし、少しずつ自分の目指したいイメージが形になっていったことを覚えています。
他社のコンサルティングファームや、組織人事領域での新規事業立ち上げを行う部門への配属確約をいただいていた事業会社とも迷ったのですが、最終的には「組織による苦しみではなく、組織による奇跡を起こしたい」という思いと、組織人事コンサルティングファームであるからこそ得られる経験を軸にして、LMI入社を決めました 。
──石井さんはいかがでしょうか?
石井:私も神田さんと同じで、学生時代に部活動の部長やゼミリーダーの経験があるんです。成果の裏には必ずチームの信頼関係があり、逆に関係が崩れると苦しさが生まれる。「今、幸せかどうか」は、「人と人との関係性」が大きく影響するのだと痛感しました。組織が持つ力を良い方向へと働かせることに、以前から興味があったんです。
「働く」ということは、「人生のとても長い時間、心と頭を何かに費やすこと」だと思っています。「自分の市場価値を高めたい」とぼんやり考えながら就職活動していたのですが、「自分が、寝食を忘れて没頭してしまうことはなんだろう?」と自身の原点に立ち返ったときに、学生時代に考えていた「人と組織」を思い出したんです。
そんな中で出会ったのがLMIでした。私の担当リクルーターの方から「成果とは、『設計図の出来栄え』と『実行の出来栄え』の掛け算で決まる」と聞いたとき、心のモヤモヤが一気に晴れたのを覚えています。
いくら素晴らしい戦略があっても、実行できなければ意味がないんです。企業とは、突き詰めると「人と組織」。事業により大きなインパクトを与えるため、組織の課題に取り組みたいと思い、戦略系ファームではなくLMIに入社を決めました。
また、他の企業と比べて、LMIの社員は皆、志や大義を持って働いていることが印象的でした。私自身も、給料や成長といった個人のためだけでなく、「世の中のために」「誰かのために」と本気で思いながら働きたい──そう強く感じました。「今この道を選ばなければ、もう戻れないかもしれない」と思ったことも、LMIを選ぶ大きな決め手になりました。
段階的な研修で、人に変化を与えるプロセスを学ぶ
──入社後は、どのような過程で仕事に慣れていったのでしょうか?
神田:段階的な研修とOJT(実地トレーニング)で、コンサルタントとしての力を身につけていきました。
最初の3カ月間は、全社共通の導入研修を行います。ここでは座学にとどまらず、就活中の学生や、時にはお客さまと対峙し、実践を重ねながらコンサルタントとして現場に出る準備をする期間です。
私が配属された事業部では、その後に1~2カ月間の専門研修が行われました。ここでは、社内外の打ち合わせの段取り、スケジュール管理、プロジェクトの進行設計など、実務に直結するスキルを徹底的に学びます。現場に配属されてからは、実際のプロジェクトに参画しながら、先輩社員の指導のもとで実践経験を積んでいきました。

石井:最初の3カ月間の導入研修では、「IERA(I=インプリメント、E=エンジニアリング、R=リクルーティング、A=アカウンティング、それぞれの頭文字を取ったもの)」と呼ばれる4つのプロジェクト型研修があります。これらは、コンサルタントとしての基礎的な技術を段階的に学んでいくためのもの。
実際に納品現場に同行し、先輩社員がお客さまへ感動を届けている様子を見たり、就活中の学生と対話したり、インサイドセールスを実践したりするなど、「人を感化し、誰かの人生に関わる経験」をすることで、スキル習得だけでなく「人の変化に向き合う覚悟」を育むのが大きな目的です。LMIのカルチャーを体現する最初の一歩として、とても大切なフェーズですね。
──コンサルタントの仕事に慣れる過程で、神田さんが嬉しかったサポートはありますか?
神田:入社間もない頃の相談相手となる「メンター」の存在が、特に心強かったです。
LMIの定義では、1on1ミーティングでメンターが担うのは「業務支援」「精神支援」「成長支援」の3つとされています。中でも、新卒1年目にとって特に重要なのが「精神支援」です。落ち込んだときや困っているときに、フラットに話ができる存在がいて安心できる場面はとてもたくさんありました。
もちろんメンター自身も、役割を果たすための定期的なトレーニングを受けており、社内での実践が、そのままクライアントへの1on1支援にもつながるようになっています。こうした言行一致の文化がある点も、LMIらしさですよね。
──実際に働く中で、入社前のイメージとギャップを感じることはありましたか?
神田:私の場合は、「良い意味でのギャップ」が大きかったと感じています。特に、入社1年目から、日本を代表する企業の人材戦略や組織設計といった上流工程に関われるのはとても驚きでした。
そういった領域はもっと経験を積んでから携わるものだと、入社前は思っていたのですが……。想像以上に責任ある仕事を任せていただけて驚きましたし、同時に身が引き締まる思いでした。
石井:私はあまり大きなギャップを感じませんでした。よく覚えているのが、入社してみると、一見すると熱いタイプには見えない人も多かったこと。最初は少し驚いたのですが、徹底的にロジカル思考を極めているような人でも、話を聞いてみると、実は社会やお客さまに対して熱い思いを持っている人ばかりでした。LMIには、志や大義を持った社員が多いということを改めて認識しました。

石井:われわれコンサルタントの仕事としても、人や組織を動かすには理屈だけでは不十分です。正論をぶつけるのではなく、人の感情を動かさないと「変わりたい」「チャレンジしたい」と思えないんですよね。論理で物事を突き詰めることと、感情で人を動かすこと。どちらも求められるのがLMIの面白さであり、強さでもあるのかもしれません。
1年目から実践を繰り返し、提案の精度を高めていく
──これまで携われたプロジェクトの中で、特にご自身の成長を感じられた経験について教えてください。
神田:一番大きかったのは、1年目に担当したある大手食品加工メーカーの組織戦略策定プロジェクトでの経験です。プロジェクトのキックオフミーティングの際、担当コンサルタントとしてプロジェクトの目的・背景やスコープ等の説明を、初めて任せていただきました。全体で30分程度のプレゼンテーションです。
しかし、プレゼン中の言葉の選び方や声のトーンを上手にコントロールできず……私が話せば話すほど、その場の空気が凍っていくのが目に見えて分かりました。その日のプレゼンは先輩の助けでなんとか立て直せたのですが、自分自身はほとんど貢献できなかった悔しさと不甲斐なさを強く味わいました。
直後の振り返り会で、プロジェクトマネジャーである上司から「この言葉では伝わらない」「この言い方では、お客さまは不安になる」など、非常に厳しいフィードバックをいただきました。
──厳しいフィードバックを受けて、落ち込んでしまうことはありませんでしたか?
神田:いえ、どちらかといえば、日常的に細かく伝えていただけることで、自分の課題を客観的に捉えられますし、学びを次に生かしやすいと感じています。私たちがやっている組織開発の視点で考えるなら「部下に対して十分なフィードバックをすることが上司の役割」であると理解しています。また、そうした文化があることもLMIの魅力かもしれません。

神田:そこから「誰よりも、お客さまのことを深く知って、考えている人になろう」と決意し、クライアントの社史や事業構造、組織図といったあらゆる情報を徹底的に読み込みました。
その後、自分の提案に対してクライアントの執行役員の方から「神田さんの提案なら安心です」という言葉をいただき、自分の努力が伝わったことが実感できました。本気で向き合ったからこそ、お客さまから信頼を得ることができたのだと思っています。
──石井さんは、これまでのお仕事で記憶に残っているプロジェクトはありますか?
石井:私の場合は、地域密着型の総合食料品スーパーを展開している企業の採用支援プロジェクトでしょうか。以前に当社とお取引があったお客さまで、新たな取り組みをスタートさせるためのご提案を私が担当することになり、現状の課題の分析や施策の提案を行いました。
このお客さまとは付き合いも長く、すでに多くのご提案をしてきた間柄です。そのため「今さら、何を提案できるのか」という難しさもありました。実際にお客さまから、「新しさを感じない」「これ以上、取引はしないと決めている」と言われたこともあります。
そこで組織のプロとして何ができるかを考え抜き、最終的には、大規模な提案を即決していただきました。あの時は本当に嬉しかったですね。
──石井さんのどのような取り組みが、即決の決め手になったと思いますか?
石井:ご提案にあたり、「お客さま以上に、お客さまのことを考える」という原点に立ち返って、企業の経営者が見えていない課題を発見し、新しい視点や気づきを提供したいと思いました。
そこで現場のスタッフへのインタビューや、学生200名を対象にしたアンケート調査を実施。現場の実態や、業界に対する学生からの印象など、経営者が見えていないリアルな声を整理し、経営課題とつなげてご提案しました。そういった、足で稼いだ一次情報をベースにご提案できたのが良かったのかもしれません。
この経験を通じて私が得た一番の学びは、「不確実な未来に対して、覚悟を持って提案することの重要性」です。目の前の課題解決だけでは、お客さまが本当に実現したいことにはつながらない。企業の5年後、10年後に本当に必要なことを考え抜き、それを提案に落とし込む力が、私たちにも求められていると感じました。

──コンサルタントとして、LMIでの仕事を通してどのような成長ができると思いますか?
石井:私は、コンサルタントにおいて一番大事なのは、「自らの仮説をぶつけた回数」だと思っているんです。仮説が外れる、修正する、を何度も繰り返しながら、少しずつ精度を高めていく。その積み重ねが、コンサルタントとしての「地力」になっていきます。
入社1年目からお客さまにプレゼンテーションする機会があった神田さんのように、LMIでは若手でも「自らの仮説をぶつける」豊富な実践の機会があります。
他のコンサルティングファームであれば、若手のうちはアナリストとしての仕事が多く、そのような実践の機会が限られていることも少なくないと思います。しかしLMIでは、下積みを重ねながらも「自分の考えを世に出すこと」が求められる。若手のうちから力をつけていきたいという人にとっては、最高の環境だと思います。
成長は「本当にやりたいことを見つけ、行動すること」から
——「仕事を通して成長したい」と考えている人は少なくないと思います。そんな就活生へメッセージをお願いします。
神田:「焦らなくて良い」ということです。「成長しなきゃ」と焦る気持ちが出てくるのは自然ですし、私も焦ってきました。しかし、足元の成長に囚われすぎると、本来やりたかったことや、本来向き合うべき問いを見失ってしまうこともありますから。
大切なのは、「自分が本当に向き合いたいテーマは?」という問いから逃げないこと。心から関心を持てるテーマに出会えれば、自然と体が動きます。そうすれば、成長もついてくるはず。「成長」をゴールにせず、どういった方向に成長したいのか、何を通じて成長したいのか──その軸を大事にして、自分の歩幅で進んでいってほしいと思います。
石井:確かに、成長が目的化してしまうのは良い形ではないですよね。神田さんのいう「本気になれるテーマ」を見つけるため、私は「とにかく行動すること」が大事だと思っています。
就活中は、やりたいことが明確な人もいれば、まだよく分からない人も多いと思います。その中でも、人の話を聞いて、たくさんのことを試す中で「これ、ちょっと面白いかも」という感覚がふっと湧いてくる。それって、自分の好奇心が引き出されている瞬間なんですよね。
実は「パッション(情熱)」と「パッシブ(受動的)」は、同じラテン語の pati(苦しむ、耐える)を語源としています。この語源からも分かるように、「情熱」とは、もともと「突き動かされる感情」や「受け取った何かに心が動くこと」を意味していました。つまり「情熱があるから行動する」のではなく、「行動しているうちに情熱が生まれてくる」そんな考え方にも、語源的な裏づけがあるのです。
私は先輩から聞いたこの考え方がすごく好きで、実際にいろんなアクションを重ねる中で、思いがけずハマっていくような感覚を、何度も経験してきました。
何かやってみたら、「これ、意外と面白いかも」と思えたり、人との出会いから新しい気づきが生まれたり。そういう偶然の連鎖が、やがて「これが自分の道かもしれない」と感じる瞬間につながっていくのだと思います。
だからこそ、迷ったらまず動いてみる。それが、自分に合った会社や働き方、そして成長の方向性を見つけていくための、いちばんの近道だと思います。
──ありがとうございます。最後に、入社3年目で今まさに成長中の神田さんは、LMIに入社して良かったと感じていますか?
神田:もちろんです! 本当に良い決断をしたと自信をもってお伝えできます!
石井:良かった! リクルーターとして、それが聞けて安心しました(笑)。
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