コンサルティング業界を志望する方であれば、一度は「UP or OUT」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。この言葉が示すのは、コンサルティングファームの内部で働く強烈な競争原理と、その競争に勝つためのハードワークの必要性です。
すべての業界がそうであるように、コンサルティング業界もまた、かつてのような苛烈な労働環境ではなくなったともいわれていますが、その実態はどのようなものなのでしょうか。
今回は、デロイトのグローバルネットワークの一員であるコンサルティングファーム、デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(以下、DTC)にスポットを当て、そのリアルな「働き方」を、マネジャーを務めるMiho. Kさんと、シニアコンサルタントであるNana. Mさんに伺いました。
お2人は異口同音に「すぐについていけなくなるかもと思っていたが、気付けば長く働いていた」といいます。お2人が、「予想に反して」DTCで長く働き続けられている理由とは。
コンサルティングファームにおける働き方の「いま」に迫ります。
<目次>
●2人に共通する入社の決め手は「人のよさ」
●「大外れ」した「すぐにギブアップしてしまうかも」という予想
●活躍の仕方は千差万別。自らの「強み」を生かし、輝ける環境がある
●英語ができなくても、グローバル企業で活躍できる?
●建前でも、宣伝文句でもない「柔軟な働き方」
●どんな思いや希望でも叶えられる環境がある
2人に共通する入社の決め手は「人のよさ」
──Nana. Mさんは2020年4月に新卒で入社されたとのことですが、なぜDTCを選んだのでしょうか。
Nana. M:最終的な決め手は「人」です。
私は「とにかく成長できること」と「将来の可能性・選択の幅を広く持ち続けられること」という2つの軸を持っていて、本格的に就職活動を始める段階ではコンサルティング業界一本に絞っていました。
さまざまな企業を受けましたが、DTCの選考で出会う社職員の方々の印象がとても良かったんですよね。特に印象に残っているのが、3次面接での出来事です。
3次面接の際、緊張しすぎて手はガタガタと震えるし、声もうわずってしまうし、頭も全然回らず、「ああ、これはダメだな」と。そのとき、面接官の方が「まずはリラックスしましょう」と優しく声を掛けてくれたんです。その言葉をきっかけに緊張がほぐれていつも通りの自分を表現することができ、結果的にその選考も通過することができました。
そんな選考中の面接官や人事の方々とのやり取りを通じて、「こんな人たちと働きたい」と気持ちが固まったんです。そのため、DTCから内定をもらった時点で就職活動は終わりにしました。

Nana. M:デロイト トーマツ コンサルティング Human Capital PML 所属
2020年4月にDTCに新卒入社。人事・組織のテーマを中心にシニアコンサルタントとして活躍中。
──Miho. Kさんはいかがですか?
Miho. K:私は新卒で大手家電メーカーに入社し、3年間社内SE(システムエンジニア)を務めたのち、2012年10月、DTCに転職をしました。業務のなかでコンサルティング企業と関わるうちに、コンサルティング業界に興味を持ったのですが、その中からDTCを選んだ理由は、Mさんと同じく「人」ですね。面接を通して出会った方々に魅力を感じて、入社を決めました。
あとは、かねて抱いていた「グローバルな環境で働きたい」という思いを叶(かな)えられると感じたことも大きいです。デロイトは150を超える国と地域のそれぞれ独立したファームに所属する約286,200人のプロフェッショナルが協力し、全世界でサービスを提供しています。このグローバルなネットワークがあるので、DTCでなら国の境を越えた仕事ができるのではないかと。それも入社を決めた理由の1つです。

Miho. K:デロイト トーマツ コンサルティング Enterprise Technology & Performance PML所属
大手家電メーカーを経て2012年入社。IT構想策定から業務プロセス設計、システム導入プロジェクトにおけるクライアント伴走型支援など、IT関連のプロジェクトを幅広く経験。
「大外れ」した「すぐにギブアップしてしまうかも」という予想
──一般的に、コンサルティング企業の業務はハードだというイメージがあると思いますが、入社を決めるにあたって不安などはありませんでしたか?
Nana. M:厳しい環境だというイメージがあったので、「やっていけるのだろうか」という不安はありました。正直にいうと、1年ほどで辞める可能性もあるなと思っていたんですよ。「1年で大きな成果を出して、すぐにステップアップしよう」というようなポジティブな意味ではなく、「1年で振り落とされてしまうかもしれない」というネガティブな予想をしていました。
Miho. K:実は私も数年で辞めるのだろうなと思っていたんです。大きな魅力を感じてはいたものの、精神的にも肉体的にもハードな環境だというイメージがあったので、もしかしたらすぐに辞めることになるかもな、と。ただ、その予想は大きく外れることになりました。数年のつもりが、気付けば今年で入社13年目なので(笑)。
──お2人とも、予想に反して長く働けている要因はどこにあるのでしょうか。
Nana. M:1つは、周囲からの手厚いサポートです。たとえば、何か悩みが生じて、上司に相談したいと思ったとき、上司の方も当然忙しいはずなのに、それでも声をかけてみると必ず時間を作ってくれるんですよね。入社前はもっとドライというか、一人一人が自らの力で状況を打開することが求められるイメージがあったので、「ここまでしてくれるのか」と驚きました。
あとは、やりがいを感じられるからですね。もちろん、業務は決して楽なものではありませんし、肉体的にも精神的にもハードなときがあるのは事実です。ただ、1つのプロジェクトを終えたときに見える景色は何物にも代えがたいもので、毎回大きな達成感を覚えています。
それに、プロジェクトを終えたとき、お客さまから「Mさんと働けてよかった」「本当に助かりました」という声をいただくと、そのプロジェクトがどれだけハードなものだったとしても、またそういった言葉をいただきたいと思えるし、次のプロジェクトに向かうモチベーションが湧いてくるんですよね。そういったことを繰り返しているうちに、気付けば入社から5年がたっていた、という感じです。
Miho. K:面倒見がいい人が多いんですよね。これは、入社前のイメージと大きく異なる部分でした。私は家電メーカーからの転職だったので、当然コンサルティングスキルはありませんでした。新卒の皆さん向けには手厚い研修が用意されていますが、それに比べると中途入社者向けの研修は少ないので、入社当初は少し不安に感じていたのですが、周囲の皆さんが親身になって相談に乗ってくれたり、アドバイスをしてくれたりするので、業界未経験でもすぐにコンサルタントとしての業務に慣れることができました。
また、メンバー同士で支え合う文化も根付いていると感じています。新卒ではないので、いわゆる「同期」はいませんが、同時期に入社したメンバーやプロジェクトを通して知り合ったメンバーと仲良くさせてもらっていて、お互いに少し困ったことがあれば相談するような関係性を築くことができています。それも、長く働き続けられている理由の1つですね。
そういった意味では、入社前に感じた「人が良い」という印象は間違っていませんでした。メンバー間で助け合う文化が根付いていることや、面倒見がいい人の多さは、この会社の強みの1つになっていると思います。

活躍の仕方は千差万別。自らの「強み」を生かし、輝ける環境がある
──業務内容についてもうかがいたいと思います。これまでどのようなプロジェクトを経験し、その中で特に印象に残っているプロジェクトがあれば教えてください。
Nana. M:私はHuman Capital PMLに所属していて、クライアント企業の人事部門の方と共に、人事領域のさまざまな課題を解決するためのプロジェクトを手掛けています。
その中で特に記憶に残っているのは、2年目から3年目にかけて取り組んでいた、ある企業の変革をサポートするプロジェクトです。そのプロジェクトは関与者が多く、社内外を併せて少なく見積もっても50人、タイミングによっては100人近くの方々が関わっていたと思います。私は、チェンジマネージメントチームとして、変革による従業員への影響度分析や必要なコミュニケーション、トレーニングの企画・管理を通じた変革への適用支援をメインに動いていました。とても大がかりなプロジェクトだったので、すべての関係者が非常にタフな状況に置かれていました。
チェンジマネージメントチームの役割の一環で、さまざまな関係者に各種依頼をし、動いてもらう必要があったのですが、多くの方が常に余裕がない状態だったこともあり、依頼をしてもうまく巻き込みきれないことや、時には反発をいただくこともありました。それでもプロジェクトを前に進めるためには、皆さんに働きかけ続けなければならず、私自身も長く困難な時間を過ごしていたんです。
──いかにしてそのような状況を打開したのでしょうか。
Nana. M:相手の置かれている状況やネクストアクションを想像しながらコミュニケーションをするようになったことで、状況が変わりました。
先輩や上司から「常に相手の立場に立って考えよ」とアドバイスをもらっていたものの、初めのうちは正直なところ「考えているんだけどな」と心の中では思いながらやっていたんです。でも、試行錯誤をするなかで、私は相手のことを考えている「つもり」になっていただけなのだと気が付きました。具体的にいうと、相手にとって依頼が分かりやすい内容になっているか、失礼な内容はないかくらいしか考えていなかったんですよね。
でも、「依頼をする」ということは、その後の依頼相手の行動に影響を与えるということですし、相手の状況や相手の行動のその先の先を想像する必要があるのだと気が付いたんです。それ以降、「この依頼をすることによって、受け手はどのようなアクションが必要になるのか、また、それが相手にどのような影響を与えるのか」を想像した上で、依頼をするようになりました。そうすると、徐々に皆さんの協力を得やすくなっていったんです。このときに身をもって得た学びは、それ以降の業務にもかなり生きているので、印象に残っています。
さらにいえば、困難な中でも試行錯誤しながら最後までやり抜いたことで、この会社でやっていくための自信も得ることができたので、その意味でもこのプロジェクトはとても大きかったですね。

──それまでは自信を持てていなかった?
Nana. M:そうですね。1年目から2年目にかけては、周囲にいる優秀な仲間と比べてパフォーマンスを発揮できていない気がして、悩むことも少なくありませんでした。だけどこのプロジェクトを通して、対人コミュニケーションに強みがあるのではないかと気付くことができたんです。
先ほど言ったように、コミュニケーションを通してアクションを起こしてもらうこともそうですし、プロジェクトメンバーやクライアントの方と話すなかで、ほとんどの人がまだ認識していないさまざまな情報をいただくことが多くあったんですよね。
そのことに気が付いたとき、必ずしもすべての要素で抜きん出る必要はないのだと思いました。もちろん、ロジカルに現状を分析し、美しい戦略を立て、それを一目で伝わるプレゼンにまとめる力も必要ですが、人を動かすのは「論理」だけではないと思うんです。ときには、心に寄り添った「コミュニケーション」が人を動かすこともあるはず。
コンサルタントとして、情理をうまく使い分けられることが理想だとは思いますし、どちらの力も磨き続ける必要はありますが、「コミュニケーション」が強みになることは事実だと思います。活躍の仕方は千差万別で、私のようにコミュニケーション力に寄った人でも活躍する道があるのだと気付けたことは大きかったです。
英語ができなくても、グローバル企業で活躍できる?
──Miho. Kさんはどのようなプロジェクトが印象に残っていますか?
Miho. K:私は入社以降、IT関連のプロジェクトを手掛けてきました。印象に残っているのは、入社してから最初にアサインされた長期プロジェクトですね。クライアントは世界各国に支社を持つグローバル企業で、さまざまな支社をまたぐ横断的なプロジェクトでした。
そのプロジェクトにアサインされたとき、当時の上司から「英語はできますか?」と聞かれ、読み書きは問題なかったので「できます」と答えたのですが、いざプロジェクトが始まってみると、ほとんどすべてのコミュニケーションが英語で交わされていたんです。
入社したばかりでコンサルティングのスキルもないし、DTCのプロジェクトメンバーはネイティブスピーカーが多かったのですが、同僚たちほどの英語力があったわけでもありません。その中で何ができるのかを必死に考え、自ら動き続けることで何とかバリューを発揮できたのではないかと思っています。常に自分には何が求められているのかを考え、主体的に動き続けるスタンスが身についたという意味で、このプロジェクトは大きかったですね。
──DTCは内資企業ですが、グローバルファームとして知られています。英語力は業務の中でどれくらい求められるのでしょうか。
Miho. K:社内にはネイティブレベルの英語力が求められるプロジェクトもあれば、読み書きだけが求められるもの、まったく英語を使わないものもあります。どのようなプロジェクトを希望するか、一人一人が上司に希望を伝える仕組みがあるので、それぞれの英語力と希望に応じてアサインされるようになっています。
私は図らずもネイティブレベルの英語力が求められるプロジェクトにアサインされましたが、その結果、1年間ほど続いたプロジェクトを通して、一気に英語力が上がりました。「まだ読み書きしかできないけれど、高い英語力が求められる環境に飛び込みたい」と希望をすればその希望が叶えられることもありますし、研修制度も充実しているので、英語力を生かしたい人も、これから英語力を伸ばしたい人も、さまざまな形でその希望が叶えられる環境になっていると思います。
Nana. M:私も同じく、入社時点では教育課程で学んできたレベルでしかできなかったのですが、突然英語でのコミュニケーションがデフォルトになっているプロジェクトにアサインされたことがあるんです。最初はとにかく必死に食らいつくしかなく、会議中は半泣きでした(笑)。
1年間ほどのプロジェクトだったのですが、プロジェクトが終わるころには、何の問題もなく会議で飛び交う英語が聞き取れるようになっていましたし、いつの間にか英語に対する抵抗感がなくなっていたんですよね。それ以来、英語でのコミュニケーションが主体のプロジェクトにも、臆せず手を挙げられるようになりました。英語が必要とされる環境に飛び込んでみることは、英語力を伸ばすための1つの手段ですし、大学時代までに培ってきた英語力を生かしたい人にとっても、社会人になってから英語力を伸ばしたいと考えている人にとっても、DTCは魅力的な選択肢だと思います。
建前でも、宣伝文句でもない「柔軟な働き方」
──現在、お2人はどのような働き方をしているのでしょうか。
Nana. M:現在は週2日出社し、あとは在宅で仕事をしていることが多いですね。基本的には9時から仕事を始め、19時には終えています。もちろん、繁忙期にはその時間内に業務を終えられないこともあるので、9時以前、あるいは19時以降に仕事をしていることもあります。
ただ、夜遅くまで仕事をしていることはほとんどありません。というのも、私は大学時代に始めた競技ダンスに今も力を入れていて、日本トップクラスのダンサーになることを目指しているので、仕事と競技ダンスの両立を前提とした働き方をしています。具体的には、月曜から金曜のうち、2、3日は夜に競技ダンスの練習がしたいので、19時には必ず退社するようにしているんです。
そのため、新たなプロジェクトにアサインされるときも、競技ダンスに本気で取り組んでいることと併せて、たとえば「火曜日と木曜日は必ず19時に退社します」と上司やプロジェクトメンバーに伝え、会議などが入らないようにしています。もちろん、自らの役割を果たすことが前提ですし、19時までに仕事が終わらなければ、次の日の朝早くから仕事を始めることもありますが、現在は周囲の協力もあって、うまく仕事と競技ダンスを両立させられています。

──1年目からそのような働き方をしていたのですか?
Nana. M:いえ、現在のような働き方ができるようになったのは、ここ1、2年の話ですね。入社してしばらくは、「『週に2、3日、19時退社します』なんていったら、どう思われるんだろう」という気持ちがあって、なかなか言い出せませんでした。
でも、そういう時期があったからこそ、改めて自らのなかの競技ダンスに対する熱にも気付けましたし、仕事と競技ダンスを両立させるには何をすべきか、本気で考えるきっかけにもなりました。最終的には自分次第で、つまり、やるべきことをやっていれば、どのような働き方でも実現できるのだと気付くことができ、しっかりと自らの役割を果たした上で理想を口にすれば、周りの人がサポートしてくれる環境があることを知れたので、「両立できていなかった時間」も私にとっては必要な時間だったのだと思います。
──Miho. Kさんはどのような働き方をしているのでしょうか。
Miho. K:私は子どもが2人いて、下の子が2歳なので、その子を保育園に送ってからの業務開始になります。8時台にパソコンを開くこともありますが、大体9時頃ですかね。18時半にお迎えとなるため、繁忙期を除き、18時には仕事が終えられるように、上長へ相談しており、プロジェクトメンバーには18時以降の会議は出られないことを事前に伝えています。
というのも、DTCにはFWP(フレキシブル・ワーキング・プログラム)という制度があって、私もこの制度を利用しているんです。一般的な時短勤務の場合、所定労働時間が9時〜18時であれば、9時〜16時に労働時間を短縮することになりますが、FWPは柔軟に「業務時間外の時間」を選択できるんです。
たとえば、「16時から18時は業務時間外」とし、その時間には会議が入らないようにもできますし、もちろん朝の時間帯を「業務時間外」に指定もできます。さらにいえば、指定する時間も、その人の予定に応じて日次で臨機応変に変更することが可能で、FWP利用者の業務時間がプロジェクトメンバーに共有される仕組みになっているんです。
Nana. M:この制度はKさんのように育児をされている方だけでなく、プライベートをより充実させるために利用するなどさまざまな理由で利用することも可能です。実際私の身近にも週4日勤務を実現させている人もいます。
それに、長期休みを取りやすいこともDTCの魅力の1つなのではないでしょうか。プロジェクトとプロジェクトの間は長期休暇が取りやすく、1週間単位の休みを取って、海外旅行に行く人も多いです。たとえば、6月時点で今年の12月に海外に行くことを決めたとして、早めに「12月1日から10日に海外旅行に行きます」と上司に伝えておけば、その直前から始まるプロジェクトにはアサインをしないよう配慮してくれますし、メリハリの利いた働き方ができる環境だと感じています。

どんな思いや希望でも叶えられる環境がある
──最後に、DTCに興味を持っている学生の皆さんにメッセージをお願いします。
Nana. M:私は「とにかく成長したい」という思いを持ってこの会社に入社したわけですが、自信を持って「この選択は間違いなかった」といえます。これまでの5年間も常に成長を実感していましたし、それは今も変わっていません。おそらく皆さんが想像している以上に、個人の成長をサポートしてくれる人と制度がそろっている環境なので、少しでも興味がある人はぜひ飛び込んでもらいたいです。
そして、これまでお話してきたように、DTCには本当に多様な選択肢があります。「とにかく仕事一本で頑張りたい」、私のように「仕事は本気で取り組みつつ、それ以外のことにも全力でチャレンジしたい」、あるいは「これまでに培った英語を生かしてグローバルに活躍したい」などなど、あらゆる「こうしたい」という思いを貪欲に追求できる環境が整っていることを、一人でも多くの人に知ってもらいたいです。
もし入社後、プロフェッショナルとして仕事に取り組む中でも、やりたいことができずに悩むことがあれば、ぜひ連絡してください。先ほどお話ししたように、私自身そういった悩みを経て、現在の理想的な働き方ができているので、少しは力になれるはずだと思っています。
Miho. K:Mさんからもありましたが、コンサルティング企業で活躍している人材は「ロジカルで、頭が切れる人」というイメージを持たれがちですが、DTCメンバーのスキルを可視化したレーダーチャートを作ってみると、かなりデコボコになると思います。
当然のことながら、誰しも得手不得手はありますし、チームを組んでプロジェクトを推進するのは、不得手を補完し合うためでもありますから。それは、どのようなものであったとしても、自分の強みを生かせる環境がある、ということでもあります。
そして、私はDTCに入社後、シニアコンサルタント時代に1人目の子どもを出産したことをきっかけに、それまで以上に自らの働き方に向き合うようになりました。人生におけるプライオリティは人それぞれですし、そのプライオリティは絶えず変化するものだと思います。1つの会社で長く働くためには、そういったプライオリティの変化に対応できる環境が欠かせません。
私が入社した当時は、子育てをしながら管理職を務めている女性は少なかったのですが、現在は私を含め、数多くの女性管理職が育児しながら働いています。どのような思いや価値観を持っている人でも、プロフェッショナルでありたい人にとって長く働ける環境になっていることは間違いないので、学生の皆さんには安心して飛び込んできてほしいですね。

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デロイト トーマツ コンサルティング
【ライター:鷲尾 諒太郎/撮影:遠藤 素子/編集:鈴木 崚太】