西日本30府県で事業を展開し、圧倒的な安定感を築くと同時に、「堅い」イメージを与えがちなNTT西日本。しかし、その中を覗いてみると、「まだ何者でもない自分」から一歩を踏み出した若手社員が驚くほど自由に、のびのびと働いていた。
話を伺ったのは、「地元に貢献したい」という想いを持って入社し、実績のない中で約50校もの大学を泥臭く回りながら道を切り拓いていった営業の大谷友香氏。そして、「やりたいことが何もない」という不安を抱えながら、インターンを経て自分の居場所を見つけたSEの福井さら氏。彼女たちの挑戦を支えたのは「声を上げれば、必ず誰かが手を差し伸べてくれる」という同社の温かな文化だった。
「大企業だから」と構える必要はない。等身大の自分を大切にしながら、少しだけ欲張りにキャリアを描いてみたい。そんなあなたにこそ知ってほしい、NTT西日本の姿を伝えていく。
<目次>
●「地域貢献」と「自分らしい継続」を叶える選択
●若手から大型案件を任される環境があった
●「自分でキャリアを描く」ための制度の数々
●やりたいことが見つかる、声を上げれば応えてくれる
「地域貢献」と「自分らしい継続」を叶える選択
──就活当時、大切にしていた軸を教えてください。
大谷:私は2つの軸で就活をしていました。まずは「地域社会に貢献できること」。出身が島根で大学も愛媛と、ずっと中四国地方で育ちました。県庁職員として地元のために働く父の背中を見てきた影響で、私も「誰かの生活の基盤を支えたい」と自然に考えるようになったのです。もう1つは「ライフイベントを前提に、長く働き続けられること」。結婚や出産といった将来の変化があっても、諦めることなく当たり前にキャリアを重ねられる環境を重視していました。
福井:私は大谷さんとは対照的で、実はやりたいことが全くありませんでした。大学時代はゲームに没頭していて、プロを目指していたくらいです(笑)。就職するビジョンが描けず、不安だからこそ金融、商社、メディアと業界を絞らずにインターンシップを片っ端から受けていました。
──その中で、最終的にNTT西日本を選んだ決め手は何でしたか?
大谷:教育や人材など、たくさんの業界を広く見ていく中で、ITの可能性に惹かれていきました。父から「地域を元気にするには、行政と民間の双方が歩み寄ることが不可欠」と聞いていたので、公共性とビジネスを両立させられるNTT西日本の立ち位置が、私の理想と重なったのです。先輩社員と話す中で、ここなら私の2つの軸を一番いい形で実現できると確信しました。

大谷 友香(おおたに ともか):エンタープライズビジネス営業部 文教営業担当 主査
新卒入社6年目。入社以来、一貫して大学向けのICT提案に携わる。入社2年目には、大学発行の各種証明書をコンビニなどで簡単に受け取れる自社商材である「証明書発行サービス」の中国地方展開を先陣を切って推進。現在は大阪の大学を担当し、大学領域のスペシャリストを目指している。2026年4月より社内ダブルワーク制度を活用し、採用担当業務を兼任。
福井:私には半年間の長期インターンシップでの経験が決定打になりました。自分たちで地域を選び、ICTで地域課題を解決するという企画の中で、私が舞台に選んだのは福岡の糸島。インターンシップに参加している学生であっても、NTT西日本の社員が持つ深いリレーションのおかげで、自治体の方の本音を直接伺うことができたのです。「地域との接点がこれほど強い会社は他にない」と肌で感じた経験でしたね。特にやりたいことがなかった私にとって、ここは何にでもなれる可能性を秘めた場所だと思えたのが最大の決め手でした。
──大谷さんは教育学部出身ですが、通信業界への就職に迷いはありませんでしたか?
大谷:いえ、教育実習を通じて「教育環境の格差」の存在に気づいたこともあり、むしろ背中を押されたような感覚でした。ICT活用が進んだ都市部の学校と離島の学校。同じ県内でも環境によって学びに大きな差がある現実を目の当たりにし、「この壁を壊せるのはICTの力だ」と実感したのです。「ICT×地域」という掛け合わせなら、教育学部で学んだことも、地元への愛着も、すべて形にできる。そう確信して入社しました。
若手から大型案件を任される環境があった
──まずは、お二人がこれまで歩んできたキャリアについて教えてください。
大谷:私は入社以来、大学向けの営業を一貫して担当しています。広島で3年、現在は大阪で、キャンパス内のネットワーク整備やPC教室の構築、さらには認証システムの提案から運用まで、大学向けサービスに広く関わっています。自分が関わったシステムを学生さんたちが実際に活用している姿を間近で見られるのは、この仕事ならではの大きな喜び。地域を支えるインフラの一部を担っているという実感が、日々の原動力になっています。
福井:私はSEとして兵庫県の教育委員会を3年間担当しました。県立高校や特別支援学校など約190校を対象に、1万台規模の先生用端末の導入といった大規模なICT環境構築に携わりました。現在は本社SEとして関西エリアの支店が抱える大型プロジェクトに対し技術支援を横断的に行うポジションに就いています。現場に近い立場から、より広い視点で組織を支える役割へとステップアップしている実感があります。
──これまで挑んだ大きなミッションはありましたか?
大谷:入社2年目、中国地方の大学に導入実績がほとんどなかった「証明書発行サービス」の展開を任されたときのことです。大学では、他校の事例や実績を重視されることも多く、前例がないとなかなか首を縦に振ってもらえない。そんな中、約50もの大学へ地道に足を運び、徹底的にニーズを深掘りしました。上司や先輩と毎週のように提案を磨き続けた結果、複数校での受注と次年度の予算化を実現できました。「こう伝えればお客様の心が動く」という営業の本質を身をもって学べた気がしました。
福井:私も同じく2年目で、1億円を超えるプロジェクトのリーダーを経験しました。当時は支店にICT機器のキッティングノウハウがなく、まさに暗中模索の状態。一歩進んでは二歩下がるような半年間でしたが、ゼロから検証を繰り返し、1つずつ正解を積み上げていきました。たとえ失敗しても、それを糧に挑戦し続けることを良しとする文化があったからこそ、最後までやり遂げられました。

福井 さら(ふくい さら):エンタープライズビジネス営業部 N&S推進担当
新卒入社4年目。SEとして教育ICT領域に従事し、入社2年目には1億円規模のプロジェクトでPL(プロジェクトリーダー)を務める。現在は本社SEとして関西エリアの支店が抱える大型プロジェクトをリーダーとして推進し、技術支援を横断的に行っている。2026年4月より社内ダブルワーク制度を活用し、採用担当業務を兼任。
──若手の挑戦を支える土壌があるのですね。「NTT=年功序列・堅い」という世間のイメージとは、かなりのギャップがあるように感じます。
大谷:実際は、驚くほどフラットで風通しの良い組織です。両親と同世代のベテラン層に対しても、若手が対等に意見をぶつけ合うのは日常茶飯事。人事制度自体も、年齢に関わらず業績や行動評価に基づいたものへ刷新されています。「上の人が決めたことに従う」のではなく、現場の意見が尊重される環境なので、若手も萎縮せずに発言できています。
福井:世代が違っても「エンドユーザーのために」というゴールが共有されているので、議論がとてもスムーズです。また、定期人事異動のタイミングで「次はクラウドの案件をやりたい」といったような個人の意志があり、該当するポストの募集があれば、自ら手を挙げてそのポストに挑戦するといった仕組みもあります。子育てや介護などをしながら活躍されている女性支店長やマネージャーもいて、性別や年齢に関係なく正当に評価し、チャンスをくれる。そんな懐の深さがあります。
「自分でキャリアを描く」ための制度の数々
──さて、お二人が活用されている「ダブルワーク制度」とは、どのようなものですか?
福井:稼働の20%を別部署の業務に充てられる社内公募制度です。私は本社SEですが、4月から総務人事部採用担当の広報業務を兼任しています。未経験の領域であっても興味がある部署に自ら手を挙げ、マッチングすれば挑戦できるのがこの制度の魅力。私の所属チームでも若手メンバー8人中4人が活用しているほど、若手の間でも当たり前に浸透しています。
大谷:私も同じく採用広報のダブルワークをしています。もともと人事領域に興味があったことに加え、「自社の魅力を自分の言葉で語る経験」が、本業である営業職としてのスキルアップにも直結すると考えてダブルワークに応募しました。

──では、スーパーフレックスや分断勤務は、実際どのように活用していますか?
大谷:朝5時から夜22時の間で、7.5時間の労働時間を自由に配置できる制度です。午後に病院へ行くために一度仕事を抜け、夕方から長めに働くといった調整も頻繁に行っています。周囲でも「午後3時に一度切り上げ、夜に2時間だけ集中して働く」といったスタイルは珍しくありません。チーム内で事前に打ち合わせ時間を調整しておけば、あとは個人の裁量で柔軟に動かせるので、日々の生活との両立が本当にスムーズになりました。
福井:平日に友人と長めのランチへ行ったり、カフェでリフレッシュしてから仕事に戻ったり。一見すると驚くような過ごし方も、この制度と周囲の理解があれば可能です。大切なのは制度があること以上に、実際にそんな働き方を楽しんでいる人が周囲にたくさんいて、それを受け入れ合える文化が行き渡っていることですね。
──育休・時短勤務も活用されているのを見かけますか?
大谷:活用している人を見かけます。育休復帰後は時短勤務を選択でき、終業時間も14時半、15時半、16時半といった選択肢の中から、自分の状況に合わせて柔軟に選べる仕組みになっています。単に「早く帰れる」だけでなく、子育てをしながらマネージャーとして活躍する女性課長や支店長が身近に何人もいます。
福井:育休を取ったからといってキャリアが停滞したり、昇格に影響したりすることは全くないと言い切れます。そうしたロールモデルが当たり前に存在することが、私たちにとっても大きな安心感につながっています。
やりたいことが見つかる、声を上げれば応えてくれる
──実際に働く中で実感している、NTT西日本ならではの仕事の醍醐味は何でしょうか?
大谷:自分が提案し、苦労して構築したシステムを、キャンパスで学生さんたちが実際に使っている。その光景を目の当たりにできることが、何よりのやりがいです。また、先輩や上司との交流も温かく、同期とは旅行に行ったり結婚式に招待し合ったりと最高の仲間に恵まれました。
福井:学校現場がお客様なので、先生や生徒さんから「環境が良くなって助かった」「悩みが解消された」という喜びの声を直接いただけるのが大きな原動力です。加えて、私のようにやりたいことが白紙の状態で入社しても、多様な現場で経験を積ませてもらえる。そして、働く中で見つかった新たな興味や目標に対して、会社が背中を押して挑戦させてくれる。こうした社風は唯一無二だと思います。
──ダブルワークでの経験を経て、今後どのような姿を目指していきたいですか?
大谷:私は今、大学営業にやりがいを感じているので、この分野をさらに突き詰めたいです。ダブルワークでは「営業を受ける側」も経験し、どんな言葉が相手に響くのか、客観的な気づきを得ることができました。また人事の視点を学んだことで、自社の魅力を自分の言葉でより深く語れるようになっていけるのではと感じています。
福井:私の目標は、インターンで出会った憧れの先輩のように、自分も「誰かを魅了できる存在」になること。そのためにはダブルワークで人事の経験を積みつつ、一方でSEとしての自分にしかないコアスキルも磨き続けていきたいです。複数の専門性を高めることで、多角的に地域貢献ができる人間へと成長したいと考えています。
──最後に、これからキャリアの第一歩を踏み出す学生の皆さんへメッセージをお願いします。
大谷:就活は、世の中にある多種多様な企業を深く知ることができる、人生でまたとないチャンスです。最初から業界を絞り込みすぎず、まずはフラットに広い世界を覗いてみてください。その選択肢の中に、もしNTT西日本があればとても嬉しいですね。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
福井:「やりたいことが見つからない」と不安に思っている人にこそ、伝えたいことがあります。新入社員になる前の皆さんは、たくさん学び、挑戦できる特別な存在です。失敗を恐れ過ぎず、興味を持ったことにはぜひ一歩踏み出してみてください。

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