空調分野の売上高世界No.1(※1)、世界170以上の国・地域で事業を展開するダイキン。「空調」という人々の生活に不可欠なインフラを支える同社には、どのような社員が集まり、どのような情熱を持って働いているのでしょうか。
今回は、新卒・キャリア(中途)入社、そして職種も異なる4名の若手・中堅社員が集結。「若手からの挑戦」「現場主義のリアル」「独特な社風」をテーマに、外からは見えにくいダイキンの真の姿を語り合っていただきました。就活生の皆さんにとって、企業研究のヒントとなる情報が詰まっています。
(※1)出典:富士経済「グローバル家電市場調査 2026」調べ(グローバル空調メーカーの空調機器事業売り上げランキング2024年実績)
縦割りを感じさせない「人の繋がり」と「フラットな社風」
──まずは、ダイキンの社風やお人柄について教えてください。大企業でありながら「中小企業のような距離感」という声も聞きますが、実際はいかがでしょうか。
佐野:確かにそうですね。社内でもよく言われますが、「人の繋がり」で仕事が動いている感覚が非常に強いです。私が新人の頃、自部門の先輩だけでなく、他部門の方がわざわざ時間を割いて仕事を教えてくれたことがありました。設計開発の仕事をしていても、生産技術部や製造部など、多くの部門と関わります。現場へ行けば先輩などが親身に教えてくれる。そんな温かさがありますね。

佐野 秀行(サノ ヒデユキ):ダイキン工業株式会社 空調生産本部 商品開発グループ
2017年新卒入社。5年間の業務用室内機設計を経て、現在は新商品の企画を担当。コンセプト立案からお客様への提案まで一貫して手掛ける。
本郷:私は2023年にキャリア入社しましたが、同じことを感じています。前職は製造業ではないIT業界(SIer)にいたのですが、ダイキンに来て驚いたのは、組織の規模が大きいのに、役職や部門の垣根なくフラットに話ができることです。入社前は「20代の若手が多いチームに馴染めるかな」という不安もありましたが、1カ月たつ頃には「もう3〜4年はここにいるんじゃないか」と錯覚するほど、自然に受け入れてもらえました。
花田:そもそも、他部門を巻き込まないと仕事にならないという側面もありますね。上司を通さなくても直接担当者に聞きに行ける、スピード感があります。ただ、逆に「縦横無尽にいろんなところから話が飛んでくる」ので、賑やかすぎる側面もあるかもしれません(笑)。
堤:設計開発の現場も、静かに黙々と……というよりは、常にざわざわしていますよね。オフィス中で笑い声が聞こえるのは日常茶飯事です。その雑談の中から新しいアイデアが生まれたり、チームの壁を超えた連携が始まったりする。この活気は関西気質を持つダイキンらしい良さだと思います。
本郷:外から見ると「メーカー=おしとやかで静か」というイメージを持たれるかもしれませんが、実際は真逆ですよね。いい意味で「お節介」で、活気にあふれている。この「空気の良さ」こそがダイキンの魅力だと感じます。
「やりたい」が原動力。若手に裁量を委ねる「任せる文化」
──若手のうちから大きなプロジェクトに挑戦できる環境はあるのでしょうか。具体的なエピソードがあれば教えてください。
花田:私は入社5年目の時、今の拠点であるテクノロジー・イノベーションセンター(TIC)の空調設計に携わりました。空調メーカー自らが「理想の空調」を設計するという重要な役割でしたが、「宙に浮いていた仕事」を私が手を挙げたことで任せてもらえたんです。5年目の若手に自社のグローバルの技術開発コア拠点の空調設計を任せる。正直「本当にいいのか?」と思いましたが、周辺知識も含めてとても成長できました。
花田 卓弥(ハナダ タクヤ):ダイキン工業株式会社 テクノロジー・イノベーションセンター 主任技師
2011年新卒入社。省エネ技術開発を経て、現在はカーボンニュートラル実現に向けた電力需給調整技術の開発・事業立ち上げを担当。
──本郷さんも入社間もないですが、大きなプロジェクトを任されていますよね。
本郷:はい。キャリア入社してまだ1年足らずですが、部門横断の業務改革プロジェクトでPMOの統括リーダーを任されています。役員や部長クラスへの報告も頻繁にありますし、関わるメンバーの幅も非常に広いです。キャリアや年次に関わらず、意思がある人には責任ある場が用意されるのを肌で感じています。
堤:私もキャリア入社2年目で、海外出張を任されました。中国で初めて搭載する新機能の量産立ち上げという、失敗が許されないミッションでした。前職の環境と比べても、ダイキンは「戦略よりもまず行動」を重んじる。「2流の戦略、1流の実行力」という言葉がありますが、まさにそれを体現しているなと。
──若手に任せる際、上司の方はどのようなスタンスで見守っているのでしょうか。
花田:「失敗してもいいからやってみろ」というスタンスですね。でも、放ったらかしではないんです。後から気づくと、裏でこっそりフォローしてくれている先輩たちが必ずいます(笑)。
堤:分かります(笑)。海外で必死に動いている時、全然知らない人から「あの時のフォロー、私がやっていたんだよ」と後で言われました。見えないところで支えてくれる安心感があるからこそ、若手も思い切って挑戦できるんだと思います。
「技術者が現場に行く」からこそ生まれる、真のソリューション
──ダイキンの技術職は、研究室にこもるだけではない「現場主義」が特徴的だそうですね。
佐野:その通りです。私は今、商品企画をしていますが、営業担当と一緒に直接お客様の元へ提案に行きます。自分が設計した商品を、自分でお客様に説明し、反応をダイレクトに受け取る。これは大きなモチベーションになりますし、何より「現場にしか答えがない」ことに気づかされます。
花田:私も同感です。技術者だけで考えていると「省エネ性能を15%から20%に高めよう」といったスペック競争になりがちです。でも、現場でユーザーの声を聞くと「設定が面倒だから、10%の改善より操作性の向上や市場に出すスピードのほうが価値がある」と言われることもある。現場のニーズと技術のミッションのミスマッチを防ぐには、現場に足を運ぶしかありません。
佐野:現場に行くと、当初想定していなかった課題も見えてきます。ある時、省エネのために開発した換気商品が、実は「結露対策」として非常に喜ばれたことがありました。「技術者だけど営業もする、製造ラインにも入る」。 領域を決めつけないことが、新しいソリューションを生む鍵になっています。
本郷:「パソコンの前に座っているだけでは何も始まらない」というのは、製造現場でも同じです。システム導入をする際も、ラインで実際に部品がどう流れているかを自分の目で見ないと、現場が本当に使いやすい仕組みは作れません。この「泥臭さ」を厭(いと)わない姿勢は、全社共通のこだわりですね。
本郷 沙枝(ホンゴウ サキ):ダイキン工業株式会社 空調生産本部 生産技術部 主任技師
2023年キャリア入社。前職はSIerのSE(システムエンジニア)。現在は部門横断の業務改革プロジェクトで全体PMOの統括リーダーを務める。
オンとオフの切り替え。メリハリを支える「9連休」の習慣
──仕事に情熱を注ぐ一方で、ワークライフバランスや社内イベントについても伺いたいです。
花田:メリハリは非常にはっきりしていますね。特に「5連休制度」は強力です。平日に5日間連続で有給休暇を取得し、前後の土日を繋げて最大9連休にする制度なのですが、これは「取らないと怒られる」レベルで徹底されています(笑)。
堤:旅行に行ったりすることも有りますが、子供がいるので子供の世話をして妻にリフレッシュの時間を取ってもらったりしています。

堤 慧(ツツミ サトル):ダイキン工業株式会社 空調生産本部 商品開発グループ
2018年キャリア入社。前職は家電メーカーで圧縮機開発を担当。現在は欧州向け暖房給湯機用スクロール圧縮機などの開発に従事。
佐野:私は今年、その休みを使って仙台に旅行へ行く予定です。
本郷:前職では休みの日もパソコンを持ち歩くような生活でしたが、ダイキンに来てからはオンオフが明確に分けられるようになりました。私はキャリア入社の他部門同期と休みを合わせて、海外旅行へ行きました。休みをしっかり取ってリフレッシュすることが当たり前の文化なので、休暇明けにお土産がデスクに並んでいるのはよく見る光景です。
佐野:あとは社内イベントも盛んですね。全社的な運動会や盆踊り大会(納涼祭)、グループ単位では忘年会など。個人的には工場のテニス部に所属しており、他部門の課長さんと仲良くなることも多いです。
花田:盆踊りの設営を担当したことがあるのですが、工場のラインを止めずにどう設営スペースを確保するか、製造課長と交渉したことがあります。「イベントの運営すら仕事のトレーニングになる」というのはダイキンらしいエピソードかもしれません。
ダイキンが求めるのは「好奇心」と「泥臭さ」を持つ仲間
──最後に、皆さんが考える「一緒に働きたい人」の像と、就活生へのメッセージをお願いします。
佐野:時代はAIなどスマートな方向へ進んでいますが、ものづくりの本質は今も昔も「泥臭い試行錯誤」です。スマートな価値を提供するために、裏側でどれだけ泥臭く突き詰められるか。そこに共感できる方と働きたいですね。
本郷:現場に足を運び、自分の目で見て課題を見つけることを楽しめる人。ダイキンは「やりたい」という意思を尊重してくれる会社です。自分の意見をしっかり持ち、変化を恐れない方をお待ちしています。
堤:空調は「成熟産業」と思われがちですが、省エネや脱炭素など、まだまだ進化の余地がある面白い分野です。固定観念をガラッと変えてくれるような、新しい風を吹かせてくれる好奇心旺盛な人に来てほしいです。
花田:空調の需要はグローバルで増え続けており、社会への影響力が非常に大きい仕事です。どこか1つでも「この技術が面白そう」「グローバルで活躍したい」という好奇心のアンテナが引っかかったなら、ダイキンは最高の舞台になるはずです。
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