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新たな価値を生み出し続けるキリンホールディングス──イノベーションを支える若手の挑戦と想い

企業インタビュー 企業理解 インタビュー メーカー 日系
2026年6月24日(水) | 687 views
sponsored by キリンホールディングス

「大企業や歴史あるメーカーは、新しいことにチャレンジしづらい」──。そんなイメージを抱いている学生も多いかもしれません。しかし、キリンホールディングス(以下、キリン)には、そうした空気はありません。若手社員が次々と新しい挑戦を行い、新たな価値を社会にもたらし続けています。

今回インタビューした木村弥由さんも、若手で挑戦を続ける1人です。新卒で営業としてキャリアをスタートさせ、コロナ禍を経た広島で地域文化を盛り上げる企画を立案。その後、ホールディングスの経営企画部へ異動し、メディアでも話題となった「AI役員」の導入を起案するなど、様々なチャレンジと実行を繰り返しています。

なぜ彼女は、若手としてグループ経営戦略会議の事務局という未知の領域に飛び込み、その役割を担うことができたのか。その背景には、会社や顧客、そして社会への真摯な想いと、挑戦を歓迎するキリンの文化がありました。自分自身の目指す未来に向けた仕事観、そして挑戦の軌跡について、お話を聞きました。

木村 弥由(きむら みゆ):2019年入社。キリンビバレッジ中四国エリアにて法人営業としてキャリアをスタートし、中四国・九州において営業、営業企画に従事。2023年よりキリンホールディングス経営企画部にてグループガバナンスを担当。2025年にはAI役員「CoreMate」を着想し、構想検討から導入・運営までを主導。

地域文化を盛り上げ、たくさんの笑顔にやりがいを感じた営業時代

──入社してすぐの頃は、どのようなお仕事を担当されていたのでしょうか。


木村:入社して最初に配属されたのは、グループの中で飲料事業を行うキリンビバレッジの営業部署です。地域は広島で、清涼飲料を担当していました。スーパーに営業に行ったり、自動販売機を新たに設置していただけるようにお願いに行ったりしました。新しいお客様に飛び込むこともあれば、決まったお客様の元へ何度も訪問して、当社の商品をより多く取り扱っていただくための提案をすることもあります。

また、営業というと商品を売ることだけが仕事だと思われがちですが、そうではありません。実際に飲み物を手にしてくださるお客様に、どうやったら喜んでいただけるか、取引先や地域の課題解決にもつながる企画を一緒に練り、これまでにないイベントを開催したこともありました。


──営業を担当していた当時の、印象に残っているエピソードがあれば教えてください。


木村:私が入社したのは2019年で、広島にいた時期はちょうどコロナ禍でした。コロナ禍が落ち着いたあと、会食やイベントなども再び可能になりましたが、しばらく人が集まることができない時期が続いた影響で、広島の大切な文化であるお好み焼きのお店が、観光客の減少などで苦しい状況に置かれていました。

そこで地域の皆さんに、大切な人とお好み焼きを食べる楽しさを思い出してもらい、文化を盛り上げるにはどうしたらいいか、お好み焼きソースのメーカー様と一緒に考えました。

試行錯誤の結果、取引先と協力してイベントに参加してくださるお店を一軒一軒探し、お好み焼きを食べながら一緒に当社の飲み物を楽しんでいただくイベントを開催しました。さらに、当社の自動販売機で商品を買うとお好み焼き屋さんの割引券が当たるキャンペーンも実施するなど、地域を巻き込んだ大規模な企画へと発展させることができました。


──飲料メーカーである御社が、こうした体験型のイベントを主体的に企画することもあるのですね。キリンとして、この企画によってどのようなプラスがあったと感じていますか?


木村:企画を機に、午後の紅茶やビールなどの当社の商品をお店に置くことをご検討くださる方もいらっしゃいました。また中長期的には、広島の大事な食文化に紐づけて、「お好み焼きを食べるときには、そばに午後の紅茶がある」という文化をつくるための大きな一歩になったと思います。「商品を売る」というストレートな形ではありませんが、当社の事業にもプラスの価値を出すことができたと感じています。

ただそれ以上に大切なのは、売上数字への影響だけではなく、「それを通じてお客様にどのような価値を提供できたか」だと考えています。

新人時代にお世話になった上司は、「課題解決をどれだけできたか」、「お客様をどれだけ幸せにできたか」を大事にするように教えてくれました。営業という部署でありながらも、「商品をどれだけ売ったか」ではなく、その課題解決の部分をしっかりと見て評価してくれました。その考え方は、営業の仕事に限らず、キリンという会社全体の仕事につながる、大事な部分だと改めて感じています。

挑戦を応援する社風に後押しされ、自らの発案で「AI役員」が実現

──営業から現在の経営企画部へは、どのような経緯で異動になったのでしょうか。


木村:実は、自分から強く経営企画を志望していたわけではありませんでした。私としてはこの異動は、地方での営業経験を持ち、お客様に価値を直接届けてきた自分だからこそ、組織の化学反応を加速させる役割を担える、そう期待されてのことだと受け止めています。

もちろん気持ち的には、異動の話を聞いた時は、本当にびっくりしました。事業会社のキリンビバレッジから、グループ全体を統括するホールディングスへの異動だったことに加え、配属先はガバナンスチームです。「ガバナンスって何だろう?」というところからのスタートでした。

ただ私には入社時から、「キリンの商品を通じて、たくさんの人々の心と体を健康にしたい」という想いがありました。その実現のためには、バリューチェーンのより上流、つまり戦略から関わることで、1人では生み出せない大きな力を動かすことができるはずです。

営業の経験を生かしながら、また違う角度で、より大きな価値を生み出す経験をしてみたいと思い、未知の領域ではありますが挑戦してみることにしました。


──経営の中枢に近い位置で仕事をする部署に、若手として異動することに不安はありませんでしたか?


木村:「若手だから不安」ということはなかったです。経営企画部と聞くと、「経験豊富なベテラン社員が集まっている組織」というイメージが浮かぶかもしれませんが、キリンの経営企画部は、30代の若いメンバーも多くいます。

若手社員が経営の中枢に関わる体制になっている背景には、個々の視点を活かして新しい価値を生み出していこう、という考えがあるのではないでしょうか。そのために、様々な人財が力を発揮できる環境や、挑戦を後押しする風土が大事にされているのだと思います。だからこそ、私にも挑戦する機会が与えられているのだと感じています。


──経験のない業務を担当することになり、最初はどのような心持ちで仕事に取り組んだのですか?


木村:具体的に何をするかを考える前に、まず「私だからこそ出せる価値は何だろう」と、すごく考えました。組織の一員として仕事をする中で、ずっと同じ部署にい続けることができるとは限りません。私が経営企画の仕事に携わる間に、「木村がここにいて良かった」と思ってもらえるような、自分らしい取り組みがしたいと思いました。

──メディアでも話題になった御社の「AI役員(※)」の導入は、木村さんが起案なさったと伺いました。どういった経緯で考案されたのでしょうか?


木村:きっかけは、「AIを活用することで、経営における意思決定の質をさらに高められるのではないか」と考えたことでした。

私は当時、執行におけるグループ最上位の意思決定機関である、グループ経営戦略会議の事務局を担当しており、ここでの最も重要な役割は、意思決定の質を高めることです。

キリンは酒類、飲料・ヘルスサイエンス、医薬など複数の事業領域を持っています。複雑で変化の激しい外部環境のもと、難しい意思決定を求められる場面が少なくありません。

そうした中で、社内のAI研修などを通じて最新の技術動向に触れる機会があり、近年のAI技術の急速な進化を見て、「人間とは異なるアプローチで意思決定を支援できる可能性があるのではないか」と感じたことが、最初の発想につながりました。

(※)……「AI役員」とは、キリンホールディングスが過去10年分のキリンホールディングスの取締役会やグループ経営戦略会議の議事録データ、社内資料、外部の最新情報を読み込ませて開発した、12名のAIペルソナで構成される意思決定支援システム。経営層の意思決定を支える「右腕」として、2025年7月以降のキリングループ経営戦略会議に本格的に導入されている。


──前例のない提案に、怖さはありませんでしたか?


木村:そういう怖さは全くありませんでした。私自身が新しいことや0から1を生み出すのが好きなタイプだったこともありますが、何よりキリンには新しい挑戦を応援してくれる風土があります。経営層から現場までその考えが浸透しているので、役員に提案する時も、失うものはないプラスの取り組みなので、反対されるわけがない、というくらいの気持ちでしたね。

実際に、社長からも「まずやってみよう」という言葉があり、背中を押してもらったと感じています。


──導入を進める上で、大変だったことは何ですか?


木村:実際に役に立つレベルにするまでアウトプットの質を高めていくのが、大変でしたし、楽しいところでもありました。

AI役員は、過去10年分の取締役会やグループ経営戦略会議の議事録データや社内資料、それから外部の最新情報を読み込ませて、独自の12名の人格を構築して作り上げています。初めての取り組みなので、どんなアウトプットが出てくるか分からない状態からのスタートでしたが、少しずつパラメーターを調整しながら、何パターンもアウトプットを出す作業をチームで繰り返しました。

また、会議に出席する役員が「これだったらためになる」と感じるものになっているかを判断するためには、自分自身が役員と同じ目線を持たなければなりません。視座を高めながら、意思決定の質を高めるという当初の目的にかなうものになっているかを見定めていくという点も、苦労したところです。


──実際にAI役員の導入が開始された時は、どのように感じましたか。


木村:率直に言うと、「ここはゴールではなく、むしろスタート地点だ」と感じました。AI役員によって、意思決定の質をさらに高められる可能性を強く実感したからです。

実際のグループ経営戦略会議では、それぞれ異なる専門性を持つAI役員たちが、役員の起案や発言に対して忖度なく質問や指摘を行っていました。役員の手元にあるモニターへAI役員のコメントが表示される仕組みになっており、その発言が会議の中で実際に取り上げられていく様子を目の当たりにしました。

もちろん、自分が起案した取り組みが形になったことへのうれしさもありました。しかし、それ以上に、「AI役員には、まだできることがあるはずだ」というワクワク感の方が大きかったですね。

現在も、アウトプットの質をさらに高めるための調整をチームで継続しています。どこまで可能性を広げられるのか。そうした思いを持ちながら、今も挑戦を続けています。


──「意思決定の質が高まる」というのは、どのような意味があるとお考えですか。


木村:意思決定の質が高まるということは、企業が生み出す価値を最大化する、ということにつながります。キリンだからこそできる価値提供が加速することは、結果として、お客様や社会に対して、より良い生活や文化、新たな価値をお届けできると考えています。

キリンはこれまでも、紅茶をペットボトルで飲めるようにするなど、新しい文化を創ってきた会社です。新しいものを生み出すためには、リスクを取ってチャレンジすることが必要で、そうした意思決定をしていく大変さもあると思います。

しかし、その質を高めて、キリンだからこその選択をしていくことによって、お客様に新しい価値が提供でき、さらにはキリンが社会に存在する意味にもつながっていくのではないでしょうか。

───────────

変化を恐れず挑戦し続ける人と、新たな価値の創造を

──今後、新たにチャレンジしてみたいことはありますか?


木村:グローバルな経験を積むことが、これからの私のチャレンジです。キリンの事業領域は国内に留まりません。異なる文化に身を置くことは、「相手の立場に立って考える」上で非常に重要だと感じています。

今は英語の勉強が大変ですが、コミュニケーションツールとしての語学だけでなく、現在のAI役員の取り組みのように、どこへ行っても価値貢献できる自分の強みをしっかりと磨き、土台を整えておきたいです。


──お仕事をする上で、大切にしている価値観やポリシーを教えてください。


木村:私の成し遂げたいことは、「キリンの商品を通じて、たくさんの人々の心と体を健康にしたい」という、入社時から抱いていた思いを実現することです。そのためには、笑顔が不可欠だと思っています。だからこそ、自分自身が笑顔で働くこと、そして一緒に働く仲間、家族や友人を含めた周りの人たちが、心から前向きで笑顔になれるような環境を大切にしたいです。

「これをやって良かった」とみんなで思えて、「多くの人に喜んでもらえたから、また次も頑張ろう」と思える。その循環が、私はすごく好きなんです。


──最後に、キリンを志望する学生へメッセージをお願いします。


木村:「初めてやることを恐れない人」は、キリンで楽しく仕事をして、活躍できるのではないでしょうか。キリンは、新しい価値をどんどん提供し、その価値創造の質とスピードを高め、生活の価値観や文化を変えるくらいのイノベーションを生み出そうと本気で考えている会社です。日々のちょっとしたことに対しても、現状維持ではなく「少し変えてみよう」と試みる視点のある方、変化を恐れずやってみようとチャレンジできる方たちと、一緒に新たな価値を生み出していきたいですね。

そして就活生の皆さんには、「今の感覚を大事にしてほしい」と伝えたいです。学生だからこそ見える視点や、今の時代を生きるからこそ得られる経験が必ずあります。社会に出ると様々な世代と働くことになりますが、自分が経験してきたからこそ見える視点を大切にしながら、他者の考えも受け入れていく。その両方が、これからのキャリアを豊かにしてくれるはずです。

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