大量採用・「Up or Out(昇進か退職か)」の風潮もあるコンサルティング業界において、手厚い機会提供で一人一人をプロフェッショナルに育てる企業があります。戦略立案からシステム実装までを一貫して手がける、ULSコンサルティングです。
同社の新卒採用方針は「育成できる人数しか採らない」ことです。業界では年間数百人の新卒採用も珍しくないなか、あえて厳選採用をすることで、先輩が手厚く伴走できる体制を整えながら、若手一人一人に大きな裁量を任せています。
今回は、2023年に新卒入社し、現在は基幹システム刷新プロジェクトでPM(プロジェクトマネージャー)を務める今野結太さんと、今野さんの入社1年目に実務指導を担った、中途入社の後藤大樹さんにインタビューしました。若手に仕事を任せる文化の裏側にある先輩たちの働きかけ、挑戦を後押しする社風、若手目線での成長実感について聞きました。
<目次>
●「構想だけで終わらない」。プロジェクトを最後まで完走するスタイルに惹かれて
●新卒1年目から、意思決定層との議論に加わる
●「いいものをつくりたい」想いに応えるために、何度も提案を繰り返す
●新卒が挑戦する仕事は、先輩が「つくり出す」
●「育成できる人数しか採らない」方針だから成長できる
●目指すのは「何でもできて、何でも語れる」コンサルタント
「構想だけで終わらない」。プロジェクトを最後まで完走するスタイルに惹かれて
──新卒で入社された今野さん。どのような軸で企業を選んでいたか、なぜULSコンサルティング様に入社したのかを教えてください。
今野:IT業界でPMを務める父親を尊敬しており、同じような職に就きたいと考えていました。一方で、父は上流工程がメインだったのですが、自分は技術面もわかる人材になりたいと思い、技術とビジネスの両面に携われる会社を探しました。
実際に就職活動を進めるなかでわかったのは、「技術面“も”担当します」という会社は珍しくないということです。ただ、そのなかでもULSコンサルティングは、技術を「強み」として前面に押し出している数少ない企業だと感じて、入社を決めました。
──中途で入社された後藤さん。入社の理由を教えてください。
後藤:前職は銀行系のSIer(システムインテグレーター)でした。インフラ系の部署にずっといて、マネジメントも担っていました。
SIerからコンサルへの転職を考えるなかで、ULSコンサルティングを選んだ理由は今野さんととても近いです。戦略立案や要件定義に特化して支援するコンサル会社も多く、それも1つのプロの形ですが、私の場合は最後まで泥臭くプロジェクトを完走して、みんなでデカい打ち上げをやれるような関わり方がしたかったんです。
いまはどこも「伴走型」と掲げられていますが、面接でもULSの方々は現場のリアルな話や生々しさが段違いでした。「ここは本当に最後までお客様と一緒に汗をかける会社なんだ」と、強く実感できたのが決め手ですね。

写真左/今野 結太(こんの ゆうた):コンサルタント
2023年にULSコンサルティングへ新卒入社。文系出身ながら、研修と実務を通じて技術を習得。現在は不動産関連業の顧客に対する基幹システム刷新プロジェクトに従事。フロントエンド・インフラの開発に加え、PMとして契約交渉や提案も担う。
写真右/後藤 大樹(ごとう たいき):シニアコンサルタント
2013年から約10年間、銀行系システムインテグレーターにてインフラ領域の開発・マネジメントに従事。2023年にULSコンサルティングへ中途入社。現在は小売業の顧客に対し、インフラ領域のアーキテクトとしてシステム構成の検討・設計を担当。
新卒1年目から、意思決定層との議論に加わる
──入社後の研修では、どのようなことを学びましたか?
今野:約4カ月の研修で、ITの仕事の前提となる知識を集中的に学びました。私は文系出身で、プログラミングについて本格的に学んだのは入社してからです。研修前半にJavaの基礎を身につけたうえで、後半は新卒同士でチームを組み、実際に業務システムを1つ、つくり上げました。
印象的だったのは、研修の時点から「こんな機能をつくってください。やり方は、自分たちで調べて考えてください」と、Howの部分を委ねてもらえたことです。言われた通りの作業をこなすだけではなく、どんな情報が必要かを考えて、リサーチし、実装する。そうして目標を達成する積み重ねが自信になりました。同期も「自分たちで考えること」を楽しむ人が多く、グループワークもわくわくしながら進められましたね。
──入社してからギャップに感じたことを教えてください。
今野:若手であっても、業務担当者の方から意思決定者の方まで、幅広くお客様と話す機会があることです。自分が出た打ち合わせで方針が決まってプロジェクトが前に進んでいくのは楽しい一方、難しさも感じていました。
1年目の私は、「目の前のタスクをどう進めるか」という点に意識が向きがちでした。ですが、お客様からは「事業全体の観点で見たとき、その施策にどんなメリットがあるのか」のような質問をされることが多く、求められる視座の高さに圧倒されると同時に、コンサルタントとしての引き締まる思いがしました。
──中途入社の後藤さんから見て、ULSコンサルティング様の仕事の進め方で驚いた点はありますか?
後藤:お客様のニーズに柔軟に応える姿勢ですね。
例えば、私がいま携わっている小売業界のお客様の場合、商戦期に合わせて事業を進める必要があり、そういう事業文化故にスピード感が重要視されます。お客様から「この日までにこういう資料が欲しい」と言われたら、総力を挙げて、成果物を最速で仕上げます。
一方で、金融のようにセキュリティや品質が最優先の業界であれば、慎重に段階を踏んで進めていきます。お客様が期限・品質・コストの何を最も重視しているのかを見極めて、進め方から柔軟に設計できる、引き出しの多い社員がそろっていると感じます。

「いいものをつくりたい」想いに応えるために、何度も提案を繰り返す
──新卒で入社して、現場に入ってから苦労したことを教えてください。
今野:プロジェクト中、大きな壁を感じた瞬間が2つあります。1つは、現場と経営陣の間で視座のギャップに直面したときです。現場の担当者の方と「これでいこう」と固めた案が、取締役の方からのご指摘で「それじゃダメだよね」と覆ってしまった際は、どう組み立て直すべきか頭を悩ませました。もう1つは、自分の伝え方が十分でなかったこともあり、何度議論してもお客様との議論が平行線のまま、まとまらなかったときです。自分の力のなさと向き合いながらも、私としては「この方向で進めればお客様にとって良い」という確信はあったので、視点を合わせ、手を替え品を替え泥臭く提案を続けました。
──困難にぶつかったとき、上司や先輩からはどんなサポートがありましたか?
今野:SV(スーパーバイザー)に自分の仮説を聞いてもらい、壁打ちを通して一緒に解決策を考えてもらいました。
特に、お客様の意思決定層がどんな視点で判断を下すのかについては、先輩たちのほうがはるかに多くのノウハウを持っています。コミュニケーションで気を配るべきポイントについて具体的にアドバイスをいただいたことが、大きな支えになりました。

新卒が挑戦する仕事は、先輩が「つくり出す」
──新人の成長を支えるために、先輩社員の皆さんはどのような指導を心掛けていますか?
後藤:前提として、新人に任せる仕事は自然に降ってくるわけではなく、先輩の側がつくり出しています。各プロジェクトの先輩たちが、信頼関係のできているお客様に「無償でいいので、うちの新卒に担当させていただけませんか」と相談して、ちょうどいいハードルで成長できそうな仕事を用意するんです。
──「ある仕事を任せる」だけでなく「新人に任せる仕事をつくり出す」ことまでしている企業は、なかなかないように思います。
後藤:長くお付き合いのあるお客様が多いからできることでもありますね。
そうして仕事を用意したうえで、任せ方は案件の性質や社員の得意・不得意に合わせて変えます。今野さんは自走する力が高いので、あえてタスクを分解せず、抽象的なままで渡すことが多かったですね。2〜3行の指示でも自分で仕事を分解して進めてくれるので、安心して任せられました。とはいえ、少し難しそうな案件のときは、プロセスの切り出しまでは自分で行ってから渡すこともあります。
──後藤さんをはじめとする先輩たちの仕事の振り方について、今野さんはどのように感じていますか?
今野:ゴールは明確でありつつ、「どうやって進めるか」を委ねてもらえるので、「自分で調べて、考えて、決める力」が育ちます。
自由度が高いからこその楽しさと合わせて、わからないことを質問しやすい空気もあります。先輩たちも皆さんお忙しいはずですが、質問すると手を止めて体を向けながら話してくれるので、萎縮せずに相談できています。
──入社4年目でPMとしてご活躍をされている今野さんですが、成長のために心掛けていることを教えてください。
今野:やれる仕事は社内にたくさん転がっているんですよね。だから、できそうな仕事を見つけたら自分から「やりたいです」と手を挙げますし、上長から「やってみない?」と言われたチャンスは絶対に逃さないようにしています。
「この人ならやれる」と思ってもらえれば任せてもらえる会社なので、そのためにも、日頃の仕事で信頼を積み重ねることを大切にしています。

「育成できる人数しか採らない」方針だから成長できる
──業界では新卒を年間数百人単位で採用するケースも多いなか、ULSコンサルティング様は少数採用を続けています。「少人数だからこそ育成が手厚い」と感じることはありますか?
今野:新人の教育に責任のある立場の方が近くで関わってくださることが多く、研修もかなり充実しています。研修後半のチームでシステムを開発するフェーズでは、新卒4人に対して1人の先輩が相談相手についてくれました。
後藤:私は研修を横から見ていた立場ですが、先輩社員が常に何人もついていて、面倒見がいいなと感じていました。「人数を絞っているから育成できる」のではなく、「育成できる人数しか採らない」というのが会社の方針で、実際にその通りになっています。私も新卒でここに入りたかったと思うほどです(笑)。
──社内のレビューがとても厳しいと伺いました。どのような観点で見られるのでしょうか?
今野:「そのプロジェクトや仕事が、どうすればいい方向に進むか」というポジティブな視点でのレビューが中心です。厳しいといっても、揚げ足取りのような指摘ではなく、どうすればうまく進むかを一緒に考えてくれる、前向きなフィードバックなんですよね。
後藤:「お客様がこの提案資料のストーリーをご覧になったとき、どんな気持ちになるか」「この提案にイエスと言えるか」、そういう観点でロジックを見ています。
純粋に技術的なレビューよりも難しいですよ。技術には、ある程度絞られた「正解」があります。でも説明の仕方は自由度が高くて、内容が正しいだけでは通りません。お客様の感情がどう動くかまで考えてストーリーを組み立てる必要があるんです。
今野:「お客様の感情を想像する」という視点でのレビューは、後藤さんからも、いまのSVからもよくいただきますね。私自身も4年目で後輩の相談を受けることも増えてきて、同じようなフィードバックをすることも多いです。

目指すのは「何でもできて、何でも語れる」コンサルタント
──今野さんはこれからどんなコンサルタントになりたいですか?
今野:目の前のプロジェクトだけでなく、自分が直接関わっていないプロジェクトにも知見を共有して貢献できるようなコンサルタントになりたいと考えています。そのために、幅広い技術を学んでできる範囲を増やし、ゆくゆくは社内の教育や登壇を通じて、自分の知見を横展開していきたいですね。
目指すのは、「何でもできて、何でも語れる」、そしてそれを人にきちんと伝えられるコンサルタントです。
──中途入社の後藤さんから見て、ファーストキャリアでULSコンサルティング様に入社することでどのような意義があると思いますか?
後藤:若いうちから持てる裁量の大きさと、手厚い育成体制。この2つが揃っていることだと思います。育成の質、仕事の質、任せてもらえる裁量。ファーストキャリアの環境として、とても魅力的な会社ですね。
──最後に、ITコンサル業界への就職を考えている就活生の皆さんへメッセージをお願いします。
今野:「入社後の成長をイメージできるか、チャンスがありそうか」を重視して就職活動を進めるといいかなと思います。ポテンシャルがあっても、難しい仕事に取り組んで試行錯誤を繰り返す機会がなければ、能力は伸びていきません。私の場合は、ULSコンサルティングに入って、1年目から自分の頭で考える機会をたくさん持てたことで、大きく成長できた実感があります。
後藤:「入社したら、どんな仕事にアサインされるのか」を、ぜひ見てほしいですね。特に裁量を持って働きたいという気持ちがある場合は、「若手はどんな仕事をしているのか」「会社全体でどんな案件を多く受けているのか」に注目するとよいのではないでしょうか。面接ではぜひ就活生からも積極的に質問してみて、成長機会が得られる会社を見極めてもらえたらと思います。

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