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新業界のエンジニアリングをリードする、再エネの雄レノバの志高きエンジニアたち

インフラ 企業理解 インタビュー 日系
2019年6月27日(木) | 25,513 views
sponsored by 株式会社レノバ

再生可能エネルギー業界の雄、レノバ。

前回のインタビューでは、社長の木南(きみなみ)さんから再生可能エネルギー(※以下、一部「再エネ」と表記)業界の将来性やレノバの事業の強みなど、ビジネスサイドについて説明いただきました。今回の記事では、同社のエンジニアサイドに迫ります。

理系学生の中には、「学生時代の研究内容を生かしながら、事業の最前線で手触り感をもって働きたい……」という思いを持つ方もいるのではないでしょうか。

高い専門性を生かしながら、それに限らずマルチに活躍し、巨大プロジェクトの全体に関わる。そんなスタイルを確立しているレノバのCTO小川さんと、新卒入社2年目エンジニアの八木さんにお話を伺いました。

大手志向からの意識変化。「この人たちと働きたい」思いが勝った

小川 知一(おがわ ともかず)(写真左):株式会社レノバ 常務執行役員 CTO エンジニアリング本部長。東京大学 工学部建築学科、東京大学大学院 工学系研究科 建築学専攻を卒業後、竹中工務店へ入社。休職して英国ケンブリッジ大学へMBA留学。2012年にレノバ入社。2016年に常務執行役員就任、再生可能エネルギー事業開発を統括。2017年よりCTOとして電源事業開発の技術全般を統括。一級建築士、博士(工学)。

八木 大輔(やぎ だいすけ)(写真右):東京大学 工学部都市工学科、東京大学大学院 工学系研究科を卒業後、2018年にレノバ新卒入社。学生時代は環境問題の研究とラクロス部の活動に注力。就活時は大手建設会社や大手飲料メーカーにも内定。


──小川さん、八木さん、本日はよろしくお願いします。まずはお二人のご経歴を伺えますか?


小川:私は新卒でゼネコンに入社し、事務所・教会・学校など建築の設計や、海外の建設現場でのマネジメントを経験しました。技術を深める中で、技術により価値をもたらす方法を模索したいと考え、前職時代には休職して英国ケンブリッジ大学にMBA留学しています。当時、技術サイドの人材がMBA留学するのは大変珍しく、そういった意味では異色のキャリアを歩んできています。帰国後はゼネコンの中で再生可能エネルギーの新規業務開拓に携わりましたが、再エネによりコミットしたいという思いが強くなり、レノバに転職しました。


八木:私は大学時代は環境問題を研究していて、新卒でレノバに入社して2年目です。就活では当初、外資系の戦略コンサルから、環境部門があるゼネコン、水処理の研究を生かせる飲料メーカーなど、幅広く見ていました。レノバを知ったのは偶然だったのですが、ビジネスで環境問題を解決するというスタンスや、大手のゼネコンやエネルギー会社と違い再生可能エネルギーに特化していることに魅力を感じるようになりました。


──ゼネコンや飲料メーカーにも内定していたと聞いていますが、レノバへ入社した決め手は何だったのでしょうか?


八木:やはり、就活当初は「何となく大手企業に就職したい」という漠然とした思いがあり、正直、最初レノバは候補に入っていませんでした。しかし、最終的には社員の人柄が決め手になりました。出会った社員の誰もが楽しそうに仕事をしていて、「この人たちと一緒に働きたい」という思いが勝り、入社を決めました。

再エネ業界に経験者などいない。幅広い知見を組み合わせ、最適解を見つけ出す

──「再エネ業界のエンジニア」と聞いてもピンとこない学生も多いと思いますので、ここからはレノバのエンジニアはどういった役割を担っているのかについて教えください。


小川:まず前提として、レノバでは「技術」と「エンジニアリング」を明確に区別しています。「エンジニアリング」とは、社会のニーズを正しく認識し、既存/新規の「技術」を把握し、それらを組み合わせて最適解を作ることです。再エネの事業会社であるレノバは、この「エンジニアリング」を担います。

ヨーロッパでは主力電源になりつつある再生可能エネルギーですが、日本ではまだ確立されていない業界です。なので私たちは、国内だけではなく世界中の技術を徹底的に追及・調査・分析します。そして最適と判断した技術は、国内に導入実績がなくても先陣をきって採用し、挑戦的なプロジェクトを形にしていくのです。


──なるほど。つまりレノバのエンジニアに求められているのは、世の中にある既存/新規の「技術」を組み合わせて最適解を作ることなのですね。


小川:端的に言えばそうですが、再生可能エネルギーは、建築・土木・機械・電気・熱力学・流体などの分野が融合する領域です。そのためエンジニアは広い分野に精通していなければなりません。

例えば現在、大規模洋上風力のプロジェクトが進んでいます。その風車の配置を決めるにあたって理解しなければならないのは、風車の機械仕様・海底地盤の性状・風況や波の観測とシミュレーション・送電計画・海上での施工方法など多岐に渡ります。また、それにあたって多様なステークホルダー、専門家たちを主導することになります。

レノバのエンジニアには、自分の専門領域に固執せずに知識を積極的に広げること、そして多様なステークホルダーとの信頼関係を構築することが求められます。私たちは、そのような技術解決力と人間力をあわせ持つ人材を「マルチエンジニア」と呼んでいます。


──「エンジニア」というと、自分の専門領域を深めていくことが一般的です。しかし、レノバのエンジニアには幅広い知識、そして人間力も必要になるわけですね。

リスクを取り、再エネ業界のエンジニアリングを牽引する

──再エネ業界に携わるには、例えば小川さんの前職のようなゼネコンに就職する、再エネ事業を持つ大手インフラ企業に就職するという手段もあると思います。レノバはそれらの企業と何が違うのでしょうか?


小川:ゼネコンは高い技術力を持っていますが、どこにどのような発電所を立てるのかといった「0→1」のフェーズに関われません。事業をゼロから創造できるのは、事業会社ならではです。また、再エネ事業開発を行っている事業会社でも、社内に「エンジニア」がいなかったり、いてもご意見番としての「技術屋」の集まりであることがほとんどです。

一方、レノバには社内に「エンジニア」がそろっており、事業サイドと密接な関係で一緒に事業を推進しているので、スピード感ある開発が可能です。また、レノバには「再エネを日本に普及させたい」という本気度の高さ、それ故に果敢にリスクをとる姿勢があります。

メイン事業を別に持ち再エネ事業を推進している企業の場合、他の事業との兼ね合いで、再エネ事業の優先度が下がることもしばしばあります。しかし、再エネに特化しているレノバは、経営陣も含めて再エネを普及させるための挑戦をいといません。技術的な面でも、「前例がないから」「リスクがあるから」といった理由だけで新技術の採用を拒まれることはありませんし、むしろ前例のない技術のリスクを適切に評価し、積極的に採用しています。

再エネ事業のリーディングカンパニーとして挑戦的な姿勢を取り続けられる、まさにこの業界のエンジニアリングを牽引(けんいん)できる。これはレノバならではの面白みです。

現地調査・地域住民との対話・発電所の運用。開発プロジェクトの全工程をマネジメント

──マルチエンジニアの皆さんは、普段どういった業務を任されているのか、具体的に教えてください。


小川:先ほどもお伝えしたように、レノバは事業をゼロから創造していくため、発電所をどこに建てるかの検討段階から、実際に発電所が完成して運転を開始するまで、その全工程に携わります。例えば2013年、当時日本最大級、レノバ初の太陽光発電所の運転が開始しましたが、そこには多種多様な業務が求められました。太陽光パネルやシステムの選定、許認可の取得、土地の排水計画、太陽光パネルの配置計画、電気配線計画、工事監理、運転開始してからの保守管理などを異業種から集まったメンバーで作り上げていきました。

ここで培われた知見が、次の太陽光発電所開発や、風力、バイオマス、地熱などのマルチな電源開発に生かされています。


八木:私は昨年、上司と2人で洋上風力発電プロジェクトの地盤調査を担当しました。開発を始めるためには事前調査が必須ですが、海底地盤の調査には何億円もの費用がかかるため、調査だけでも大きな仕事です。私の仕事は経営層が投資を決定するための資料作成や、調査会社とのやりとりがメインでしたが、月1回は現地を訪れ、実際に現場にて海上の厳しい環境を体感し、業務に生かしていきました。


──八木さんはエンジニアですよね? 投資判断に関わる資料まで作るとは驚きです。


小川:八木君に限らず、エンジニアの社員は事業サイドのメンバーとともに、プロジェクトの全工程に携わります。地域の皆さまに理解いただくための地元説明会に参加しますし、資金調達をするために金融機関の方々に技術仕様・リスクの説明もします。幅広い各種ステークホルダーから信頼を得るためには、話に筋が通っているだけでは不十分。技術的な説明に加えて人間力も必要です。誠実な態度で対話を続け、「この人が言うのならば信じよう」と思っていただくことが重要なのです。


八木:幅広い層とコミュニケーションする能力、すなわち人間力は、採用の時点でも重視されています。私がレノバを受けていた時も、面接官だった小川さんから「卒論のテーマを中学生にも分かるよう説明してください」という質問をされて、非常に悩んだ記憶があります(笑)。

自ら志願し現場へ。CTOとともに模索し作り上げる新卒のキャリアプラン

──今現在、八木さんはバイオマス発電所の建設現場に常駐されているそうですが、それはなぜですか?


八木:一年間本社で仕事させてもらって、物事の本質を知るためにはやはり現場を知る必要があると感じました。それに自分の専攻である「土木」の知識をより深めたい思いもあり、小川さんにお願いをして、まだ何もない更地の時からバイオマス発電所の建設現場に常駐させてもらうことになりました。初めての経験の連続で悩むことも多くありますが、日々、緊張感と達成感を持って仕事をしています。


小川:今回、彼から現場に行きたいと申し出てくれました。専門知識を深めるためにも良い機会ですが、何より現場で多くの人を巻き込み事業を推進していく事で、人間力の向上にもつながると思っています。ちなみに、この話は八木君と二人で飲みにいった時に申し出があり、その翌日には社内調整が完了し、あっという間に決定しました。レノバにはこういうスピード感もあります。

まだ立ち上がったばかりの再生可能エネルギー業界が、日本の中で主力産業に進化するためには、彼のように新卒で飛び込んできてくれた人を立派に育て上げることが重要なミッションです。彼を一人前に成長させられないようでは再エネの未来はないと思っており、一緒に試行錯誤しながら、キャリアを作っている最中です。

与えられた課題が難しいほど笑顔に。挑戦を求めて集結したプロフェッショナルたち

──レノバにはどのようなバックグラウンドを持つ方がいるのでしょうか?


小川:中途社員だと、電力会社や重工メーカー、鉄道会社などでそれぞれの専門性を磨いてきたプロフェッショナルが活躍しています。彼らはこれまで培ってきた専門分野を生かしつつ、他の分野の知識も積極的に吸収しています。先ほど挙げた電力会社出身者は、再エネ業界で最も電力系統に詳しい人材だと思いますが、今では風況シミュレーションや風力発電所の運用にまで業務領域を広げています。

──多様な人材が集まっていると思いますが、逆に共通点はありますか?


小川:共通するのは、新しいことに挑戦したいという精神でしょう。まだ新しい業界ですから、前例がなく難しい課題だらけです。しかし、レノバの社員は与えられた課題が難しいほど笑顔になるんです。八木君も社員の人柄が入社の決め手だったと話していましたが、とても明るい雰囲気の職場ですよ。


──仕事に情熱を注ぐ方が多く集まっているんですね。


小川:そうですね。若手が情熱的なのはもちろんですが、60歳を超えた社員も「社会貢献がしたい」という熱意を持って集まっています。我々の仕事は一つひとつのプロジェクトを成功させる事で広がっていきますから、みんな担当するプロジェクトに情熱を注いでいます。

業界に入るなら今。本気で再生可能エネルギーの普及を目指す同志、求む

──一緒に働きたいと思う人物像を教えてください。


小川:「本気で日本に再エネを普及させたい」という想いを共有できる人です。これまでは技術人材の中で再生可能エネルギー分野を専門とする人は亜流とされてきました。今後は再エネこそがエネルギーの主流となるよう、業界を大きく進化させたいと思っています。そのスタートに携われる今が、この業界に就職する最高のタイミングです。


──環境問題や再エネの研究経験は必須でしょうか?


小川:いいえ。他業界出身で再エネのプロフェッショナルになっている中途社員がいるように、専門知識は後からでも身につけられます。むしろ大学時代、環境や再エネを専門としていない学生に、ぜひ見に来てほしいです。


──八木さんはどのような人と働きたいですか?


八木:やはり、地球環境を守りたいという思いがある人です。「グリーンかつ自立可能なエネルギー・システムを構築し枢要な社会的課題を解決する」という企業理念に共感できる人に来てほしいと思います。後は、好奇心のある人ですね。専門性を広げる時、最初は分からないことばかりですが、好奇心を持って知見を広げていける人と一緒に働きたいです。


──最後に、この記事の読者へメッセージをお願いします。


小川:私は「迷ったら進むこと」にしています。振り返ると、ゼネコンを休職してMBA留学に行ったり、働きながら博士号を取得したり、当時はまだ新興であった再エネ企業に転職したり、かなり変わったキャリアを歩んできました。それらの選択はすべて正しかったと思っています。「迷った時も、少し背伸びすればやりきれる」という信念を持てると良いですね。

また、ひとつの物事に固執しすぎないこと。私は学生時代、ある世界的に有名な欧州の建築・土木エンジニアリング会社に憧れていたのですが、今は再エネプロジェクトでその会社との協業する機会を得ています。就活時点で志望企業に入社できなくても、将来思わぬ縁でつながることはありますから、固執せずに前向きに進んで欲しいです。


八木:百聞は一見に如かず。業界や企業の情報はあふれていますが、興味があることは自分の目で確かめてみましょう。そして、私は就活を楽しんだ結果、レノバという納得できる入社先にたどり着けたと思っています。就活では深く悩んでしまうこともあるかもしれませんが、キャリア選択を楽しむ姿勢を忘れないでください。


▼レノバCEOが語る「ビジネスサイド」のインタビュー記事はこちら

・「再エネは社会を変えるビジネスだ」マッキンゼー出身CEOが語る、 プロフェッショナル人材集うレノバの勝算


【インタビュアー・ライター:西東美智子、YOSCA/編集:辻竜太郎/カメラマン:保田敬介】

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