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新規事業は日々の地道な努力の積み重ね。現場の2人を支える「がんに苦しむ人々を救いたい」という使命感

企業インタビュー インタビュー 保険 金融 外資系
2021年2月12日(金) | 4,135 views
sponsored by アフラック(アフラック生命保険)

「新規事業という言葉を聞いて、華やかなイメージをお持ちかもしれませんが、実際は日々の地道な業務の積み重ねです」

メディアで成功事例が取り上げられるなど華やかなイメージがある新規事業ですが、アフラック生命保険で実際に担当する西村さんと櫻川さんが指摘したのは、その大変さ。分からないことや予期せぬことばかりで、2人とも試行錯誤の毎日だったと言います。

こう聞くと新規事業には「物足りなさ」を感じる方もいるかもしれませんが、一体2人を突き動かすものは何なのでしょうか。最前線で働く2人に、その醍醐味(だいごみ)を迫りました。

地道な努力の積み重ねこそが、新規事業の神髄

──本日はよろしくお願いします。新規事業は華やかなイメージがあり、憧れを抱く学生も多いと思うので、実際に担当されているお2人のお話を聞くのが楽しみです。


櫻川:出鼻をくじいてしまうようで申し訳ないのですが、新規事業の仕事は華やかな領域だけでなく、地道な日々の積み重ねで成り立っています。


西村:新しい課題や、考えなければならないことが次から次に起きますからね。私は今までさまざまな部署を経験しましたが、この部署に来てから、それまでは想像していなかった日々を送っています(笑)。


──改めて、お2人の業務内容を詳しくお聞きできればと思います。現在はどのようなお仕事を担当されているのでしょうか?


櫻川:現在、アフラックが取り組んでいる新規事業の1つが、がんの予防から予後にわたる広い領域において、さまざまな協業先とのパートナーシップを通じて、お客さまにとって最適なソリューションを提供していく取り組みです。がん保険のサービスではカバーできていなかった領域で、新たな価値を提供しようとしています。 

櫻川 勇輝(さくらがわ ゆうき):2011年4月新卒入社。契約部、成長戦略推進部、新契約プロジェクトなどを経験後、2018年社内公募制度を用い、新規事業推進部(現コーポレートデベロップメント部)に異動。現在はコーポレートデベロップメント部にてキャンサーエコシステムにおけるヘルスケア事業の施策検討および推進に従事。


その中で私は主に2つの領域を担当しています。1つ目が、まだ症状が出ていない人に対して、早期の段階でがんの可能性があるかを検査する「早期スクリーニング分野」です。医療技術の発展に伴い、がんの生存率は高まっており、早期発見が非常に重要です。より早期での発見を可能にするため、研究機関やスタートアップ企業と連携しながら協業の検討を進めています。

もう1つは予後領域における、「電子患者日誌(ePRO)分野」です。これは治療中のがん患者の方が症状や日常生活で困っている点をオンラインで記録できるシステムです。これを医療従事者が見ながら密にコミュニケーションを取ることで、患者の日々の不安を解消し、治療を円滑に進めることができるようにします。


西村:私の主な仕事は、マネジメント業務と調整業務です。櫻川さんが担当している事業以外にも、いくつか新規事業の計画が進んでいます。

西村 大祐(にしむら だいすけ):2003年4月新卒入社。西日本保険金部、東日本保険金部、企画部、契約管理企画部、大型法人営業部、総務部などを経て、2020年7月からコーポレートデベロップメント部に在籍。ヘルスケア事業を展開するHatch Healthcare株式会社へ50%の部分出向中。


それぞれの新規事業に、他社との協働を検討している社内担当者がおり、その担当者の相談に乗りつつ一緒に協働を進めることや、経営陣などの社内上位者への報告・調整を担当しています。また、今年設立されたアフラックの関連会社であり、ヘルスケア事業を展開するHatch Healthcare株式会社に部分出向もしています。

難解な研究結果をビジネスの種に変える。これが私の介在価値

──冒頭で、「新規事業は地道な努力の積み重ね」と話されていました。具体的にどのような点が大変でしょうか。


櫻川:新規事業はさまざまな人を巻き込みながら進めていくので、関係者が多いことが特徴で各所との調整がとても複雑です。

社外との関わりでは、研究機関にいる専門家の方との打ち合わせに、一番苦労しました。当初は会話の内容が細胞に関する研究結果など専門的なことが多く、正直すぐには理解が追いつかないこともありました。とはいえ、「内容が分かりません」のままでは自分がこの仕事に関わる意味がないので、社内の有識者やアドバイザリー契約を結んでいる専門家に話を聞きながら必死に食らいつく日々です。


──分からないことばかりが続くと、力不足を感じて悩むことはありませんか。


櫻川:できないことがあるのは当然で、「自分でやること」と「任せること」を分けることが大事だと思います。自分の空いている時間を使って勉強をしても、専門家と同じ次元で理解するのは難しいので、知識の部分は専門家の力を借ります。

ただ、それを社内に展開し、ビジネスとして形にする部分は私の役割です。専門家の知識を会社のビジネスにつなげる架け橋として自分の価値を発揮したいです。

──西村さんはいかがでしょうか。業務で大変さを感じる部分はありますか?


西村:率直に言うと毎日大変なことばかりです……(笑)。まず私が部分出向している関連会社は、創業間もない会社なので決まっていないことばかりです。アフラックのサポートを受けながら進めているので、スタートアップ企業の立ち上げとは異なる面もありますが、それでも突発的な案件が発生し、数日以内に決めなければいけないとか、「数日前に聞いていた内容と変わっていない?」みたいなこととかはよくあります。

地味でも大変でもやる。その積み重ねが血となり肉となる

──新規事業は地味で大変なことが多いのですね。お2人は今のお仕事は希望されたのですか。


櫻川:各部署が社内公募で異動希望者を募り、社員が手を挙げて挑戦できるジョブポスティング制度で異動してきました。


西村:私は、会社からの指示による異動です。ただ、ジョブポスティング制度で異動している社員が多い部署とは聞いていましたので、魅力的な部署とは思っていましたね。


──ジョブポスティング制度を利用した動機は何だったのでしょうか?


櫻川: 動機は2つあります。まずは業務への強い興味ですね。募集要項に、「保険領域かどうかを問わずに新規事業を考案・検討する部署」と書いてあり、他部署ではなかなかできない経験が積めそうな点に魅力を感じました。

もう1つは、最も成長できる環境だと感じたからです。チャレンジングな環境に身を置くことでより自分を高めたい、スキルアップしたいという気持ちから応募しました。


──配属希望は通りやすいのでしょうか。


西村:そうですね。ジョブポスティング制度であったり、社内上位者との面談であったり、自分の希望を伝える機会は比較的多いと思います。

ただし、必ず希望が叶(かな)うわけではなく、やはり部署の状況や任せられる役割を考慮した上で異動の可否が決まってくるかなと思っています。私の場合はこれまで経験した部署でも、課題を整理し体制を整える仕事を担当することが多かったので、イノベーティブな組織が最大限機能するための体制整備を会社側から求められていると認識しています。

自分の希望と、自分が提供できる価値の2つがマッチすれば希望は通る会社だと思っています。


──なるほど。実際に異動をされてみて、スキルの積み上げはできていますか。


櫻川:日々成長していると感じます。専門家やスタートアップ企業など、社外の方と協働する機会が多いので、自分の知らない世界の話を、日常会話や会議の中で聞けるのは学びになります。

特にスタートアップの方々と働くと、刺激になります。とにかく「熱意丸出し」なんですよね。自分たちの仕事が、世の中のためになると確信して仕事に臨まれている。熱意や覚悟を持って仕事と向き合う姿勢を見ると背筋が伸びます。


西村:意思決定のスピードは向上していると思います。日々新しいことが起きて、正解がない課題を迅速に解決しないといけない。

大変なことは多いですが、日々の仕事が血となり肉となるような経験ができています。アフラックに在籍しながらこのような経験ができているので、有意義な時間を過ごしています。

──アフラックのアセットを利用できることは大きなメリットですよね。


西村:おっしゃる通りです。関連会社がリーガル、コンプライアンス、財務、経理などさまざまな面でアフラックの支援を受けられているのは、立ち上げ時期において、非常に大きなメリットです。


櫻川:がん保険の保有契約件数No.1という事実もあり、「がん保険といえばアフラック」というイメージが根付いている点も強みだと思います。

実際に、がんにまつわる知見はアフラックの大きな武器ですし、がん領域では他業界から「アフラックと協働したい」とお声がけいただくことも多いです。がん領域において当社がイニシアチブを発揮しながら、さまざまな企業と連携することで、より大きな取り組みができます。


──アフラックの強みと他社の強みの掛け合わせを狙っているのですね。


櫻川:がんに関する課題を解決するための新しい技術を単独で開発することは、難しい領域がたくさんあります。一方で開発する技術力はあるものの、サービスとして広めることに課題を感じている企業も少なくありません。協働することで当社が抱える1500万人以上のご契約者はもちろんのこと、より多くのお客さまに役立つサービスを広め、新たな価値を提供していきたいと考えています。

やらされ仕事は1つもない。成し遂げる意志だけが新たなビジネスを生む 

──アフラックで新規事業やイノベーションを担っている人財に、共通点はありますか。


西村:指示待ちの社員はいないですね。自ら手を挙げて異動してきた社員が大半なので。情報収集は貪欲にしますし、分からないことがあれば積極的に質問します。ミーティングで発言をしない社員はいません。アフラックの中でも特に能動的に動く人が多い部署と感じています。


櫻川:この部署で担当する仕事は、誰かが答えを持っている仕事ではありません。上位者に聞けば解決する、みたいな仕事は基本的にないので自分で考えて、自分の意見を持った状態で進めていかないと立ち行かなくなることが多いです。能動的に動かないと仕事にならない環境だと思います。


──能動的に動くというのが、新規事業を担当する上で必須のスキルになりそうですね。他にも必要な素質はありますか。


櫻川:多様性を楽しむマインドを持っている人は向いていると思います。新規事業の仕事は、社内外のさまざまな人と一緒に進めていきます。研究者、スタートアップ企業の方々、他部署の人間、社内上位者、皆さんそれぞれキャラクターが異なる。個性を尊重し、さまざまな人たちとの接点を楽しめる人がいいですね。


西村:多様性を楽しむという意味で、相手の意見を聞く傾聴のスキルも必要だと思います。自分の意見を持ち、相手に伝えることがまず大事ですが、相手の意見を聞くのも同じくらい大事なことなので。発信と受信、その両方ができて建設的な議論ができる人が活躍していると思います。


──最後に就活生へメッセージをお願いします。


櫻川:自分は何がしたいのか明確にならず、悩んでいる就活生も多いと思います。自分と向き合い続けても答えが出ないときは、とにかく行動してみてください。とりあえず1つ会社を見てみる。OB・OGの話を聞いてみる。動いて情報を取りに行ったときに、答えの糸口が見つかるかもしれません。


西村:櫻川さんの意見はその通りだと思います。一方で、やりたいことがわからないまま会社に入ることも、悪いことだとは思いません。大事なのは入社した後に学び、吸収し、自分の糧にすることです。入社を決めた会社で自分をアップデートしていけば、実りのある人生になると思います。

やりたいことが既に明確な人は、特定の企業や業種にこだわり過ぎず、自分が「やりたいこと」ができる企業を幅広く受けてみてください。


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アフラック(アフラック生命保険)

【執筆:小林直樹/撮影:保田敬介】

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