こんにちは、ワンキャリア編集部です。
国内を代表する総合商社の1つである、伊藤忠商事。非資源分野を中心に、国内外で強固なビジネス基盤を作っています。
五大商社の中では最も少ない従業員数でありながら高い生産性を誇る企業で(※1)(※2)、若手から責任感を持って働けることが魅力です。
こちらの記事では、伊藤忠商事の「総合職」に絞って具体的な選考対策をお伝えします。
選考前の最終確認のためにご一読ください。
(※1)参考:業界動向サーチ「総合商社業界 従業員数ランキング」
(※2)参考:伊藤忠商事株式会社「働き方改革」
<目次>
●伊藤忠商事の特徴
●伊藤忠商事の本選考のポイント
●伊藤忠商事の本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト
・3. 録画面接
・4. 1次面接
・5. 2次面接
・6. Webテスト
・7. 最終面接
・8. 人事面談
●おわりに
伊藤忠商事の特徴:「三方よし」を掲げ、非資源分野で安定的な収益基盤をもつ
伊藤忠商事は以下の特徴があります。
・「三方よし」を掲げ8つのディビジョンカンパニーのもとで事業を展開 ・「伊藤忠商事の4つの強み」非資源分野を中心に強固なビジネス基盤を作る ・ワークライフバランス向上への積極的な取り組み
それぞれの項目について、下記に内容を記載します。
「三方よし」を掲げ8つのディビジョンカンパニーのもとで事業を展開
伊藤忠商事は1858年創業の企業です。近江商人である、初代伊藤忠兵衛が麻布の行商を始めた年を創業年としています。
グループ企業理念に掲げるのは「売り手よし、買い手よし、世間よし」を意味する「三方よし」の価値観。創業当時から受け継がれてきた考え方で、商いを通じて社会課題の解決を図ります。
伊藤忠商事のビジネスは「トレード」と「事業投資」の2つを両輪としているのが特徴です。以下の8つのディビジョン・カンパニーのもとで事業を展開しています(※3)。
・繊維カンパニー ・金属カンパニー ・食料カンパニー ・情報・金融カンパニー ・機械カンパニー ・エネルギー・化学品カンパニー ・住生活カンパニー ・第8カンパニー(※3)参考:伊藤忠商事株式会社HP「個人投資家の皆様へ」
「伊藤忠商事の4つの強み」非資源分野を中心に強固なビジネス基盤を作る
伊藤忠商事には以下の4つの強みがあります。
・非資源分野を中心とした安定的な収益基盤をもっている ・事業分野の垣根を超えた相乗効果が期待できる ・中国・アジアでの強固なビジネス基盤をもっている ・若手のうちから仕事を任せることで、圧倒的な個の力が身に付く
それぞれの内容について、下記に記載します。
非資源分野を中心とした安定的な収益基盤をもっている
伊藤忠商事は資源価格の影響を受けやすい資源ビジネスに偏らず、安定的な収益基盤を築けていることが特徴です。
同社の非資源比率は73%で、非資源利益(基盤収益)は5,000億円(※3)。非資源比率においては三菱商事が44%(※4)、三井物産が37%(※5)であることから、他社と比較しても特筆して高いことが分かります。
(※4)参考:三菱商事「2021年度決算公表資料 P.21」(※5)参考:三井物産「2022年3月期 決算短信 P.25」
事業分野の垣根を超えた相乗効果が期待できる
伊藤忠商事が非資源分野でも安定的に利益を生み出すことができる要因の1つが「事業分野の垣根を超えた無限のシナジー創出」です。総合商社として培ってきたノウハウをもとに、異なるビジネス間で相乗効果を発揮します。
その最たる例がファミリーマートを核とした、コンビニエンスストア事業のバリューチェーン。同社の役割は、日本全国の各店舗に配送する「中間流通」だけにとどまりません。
日用品・用度品の提供はもちろん、食料品は原料のみならず包材・パッケージから調達し提供しています。
その他にファミマTカードをはじめとしたサービスや、各店舗のオペレーション支援も行っています。
中国・アジアでの強固なビジネス基盤をもっている
自らを「中国最強商社」と名乗る伊藤忠商事。日中国交正常化が実現した1972年に中国市場に挑戦し、信頼関係を育みつつ現地でのビジネスのノウハウや人脈を蓄積してきました。
2014年に、タイ・中国を中心にアジアへ展開する巨大コングロマリットの「CPグループ」と業務・資本提携を結び、飼料・畜産分野などの非資源分野で事業を展開しました。また2015年には、中国最大の政府系コングロマリットである「CITIC」の株式20%をCPグループとの折半出資により取得し、3社間で戦略的業務・資本提携契約を締結しました(※6)。
3つの企業集団で中国・アジアを中心とした広大な「面(商圏)」を形成し、中国・アジアの人々の豊かさに貢献しながら、中長期的な視座に立った企業価値向上を目指しています。
(※6)参考:伊藤忠商事株式会社「CITIC・CPグループとの戦略的業務・資本提携契約」若手のうちから仕事を任せることで、圧倒的な個の力が身に付く
伊藤忠商事における持続的成長の原動力は「個の力」。大手総合商社の中では「最小の従業員数で最大の労働生産性」を誇っています。事実、2021年度の単体従業員1人当たりの純利益は2.0億円です(※7)。
個の力を強みとする背景には、若手のうちから責任のある仕事を任せる環境があります。実際にある社員は1年目からファミリーマートのFinTech事業の立ち上げメンバーとなり、2年目にはロンドンに出向し事業会社の経営を担っていたそうです(選考対策ページより)。
若いうちから裁量を持って働き、個人のスキルを高めたい学生に最適な環境といえるでしょう。
(※7)参考:伊藤忠商事株式会社「統合レポート2022 P.17」ワークライフバランス向上への積極的な取り組み
伊藤忠商事は以下のような、ワークライフバランス向上への取り組みも積極的に行っています(※8)。
・朝型出勤制 └ 20時から22時の残業は原則禁止 └ 22時から翌朝5時までの勤務は禁止 └ 午前5時から9時の早朝勤務では深夜勤務と同様の割り増し手当てが適用
・110運動 └ 社内外問わず「飲み会は1次会のみ夜10時まで」とする運動
上記のような取り組みが評価され「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」における奨励賞を受賞しました(※9)。
「働き方改革ベストプラクティス企業」への選定などの功績も残しています(※10)。
(※8)参考:ITOCHU RECRUITING「伊藤忠商事の働き方改革」(※9)参考:参考厚生労働省HP「第1回「働きやすく生産性の高い企業・職場表彰」の受賞企業を決定しました」
(※10)参考:伊藤忠商事HP「社会からの評価 職場環境」